8月28日(日)に行われた3歳・4歳混合重賞・はまなす賞は、クリスタルコルド、ヤマカツエース、ヘッチャラの3歳馬が上位を独占しました。次開催には4歳重賞・銀河賞が組まれていますが、4歳の上位馬がはまなす賞で賞金を稼げなかったことで、今開催の結果次第では、出走のチャンスが生まれる馬も出てきそうです。
【第11回開催1日目】
9月3日(土)のメイン第11レースには、イキリアクマ一発逆転杯(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。この日、帯広競馬場で『邪神ちゃんドロップキックX×ばんえい十勝コラボイベント』が行われることを記念した協賛レースです。
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前開催も同じく初日のメインがB1級-1組のアルタイル特別で、1着シャンハイオトメ、2着マルミゴウカイは今回からA2へ昇級しています。
となれば、3着◎オレノタイショウに注目。近3回の同条件特別戦ではすべて障害をひと腰で越えるも踏ん張れずに2、3、3着。しかし、勝ち馬はすべて昇級し、メンバー中で先着を許したのは、2開催前の葉月特別2着の3歳馬ツガルノヒロイモノのみ。しかも今回は当時より馬場が乾きそうとなれば、1秒7差を逆転することは容易いはずです。
相手はその○ツガルノヒロイモノ。近走は3歳限定戦と自己条件戦を交互に走って1、9、2、6着。3歳・4歳混合重賞の前走はまなす賞は2番人気で6着でしたが、、先着されたのはすべて格上馬。自己条件の特別戦では20キロ減があり、相手関係からも連対は確保できそうです。
▲ワンポイントは、3開催前のしし座特別が4着。今季2勝を馬場水分2.5以上の平場戦で挙げており、B1昇級初戦が特別で、馬場水分0.7%では9番人気も仕方なしでしたが、直前の雨で水分以上に軽めの馬場だったようです。競走除外明けだった前走2組では、晴・1.1%で3着に追い込んでおり、2度目の特別戦で前進があります。
△ジェイマリアは、アルタイル特別が昇級初戦ながら、3着オレノタイショウから5秒2差。重めの馬場とこのメンバーならもう少し前で運んで、差は縮まるはず。
【第11回開催2日目】
9月4日(日)のメイン第11レースには、マロニエ賞(オープン-1組・20:10発走予定)が行われます。
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出走10頭のうち前開催のオープン・オーガスト特別から6頭が出走しています。
中でも注目は◎メジロゴーリキ。今季はここまで7月・サマーカップの1勝のみですが、続くばんえいグランプリ、オーガスト特別がともに2着で3戦連続で連対。例年、夏ごろからエンジンがかかってくるタイプで、昨季北見記念、ばんえい記念勝ちの実績どおり、パワー型の馬。となると注目は馬場状態ですが、水分0.7%だった前走程度の馬場は見込めそう。賞金ハンデがさらに5キロ増えますが、それは勝ち馬マツカゼウンカイも同じこと。しかし基礎重量増は障害巧者であるこの馬に相対的に有利で、逆転は可能でしょう。
○マツカゼウンカイは、メジロゴーリキとは逆で重量800キロくらいまでが活躍の舞台です。今季序盤は障害で苦戦することが多かったものの、松田道明騎手が久々に手綱を取った2走前には、ためての追走からひと腰でまとめ2着。きっかけをつかんだようです。障害さえ切れれば、メジロゴーリキを突き放した前走の再現もあるかもしれません。
▲アオノブラックは、今季ばんえい十勝オッズパーク杯、北斗賞と重賞を連勝。旭川記念2着の後は昨季5着だったばんえいグランプリを回避し、調整されており、今回が復帰戦となります。目標は次開催の重賞・岩見沢記念で、ここで仕上がり万全という可能性は低いですが、ライバル・メムロボブサップが不在なら力は最上位。侮れません。
△カイセドクターが、自己条件に出走するのは、6月26日のミントスポット杯(オープン)以来、5走ぶり。その間に5歳限定戦を2勝したたため、今回は一気に賞金ハンデ10キロを課され、メジロゴーリキと同じハンデとなります。夏の間にどれくらい力をつけたのか注目です。
【第11回開催3日目】
9月5日(月)のメイン第11レースには、白露特別(B2級-1組・20:15発走予定)が行われます。
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B2級-1組は、2開催前がデネブ特別で、前開催は平場戦でした。ただ、デネブ特別の上位4頭は不在のため有力どころが絞りにくくなっています。
そこで注目は◎サカノローゼンです。2走前の3組を逃げ切ってB2級初勝利をマークしています。前開催の1組は障害を3番手で降り6着だったとはいえ直線でグングン加速。この馬も止まっていないものの、ゴール線上で後続3頭につかまっての惜敗でした。今回がB2級の特別初挑戦ですが、前走で見せた先行力と障害力を発揮できれば、軽めの馬場なら粘り込めるはずです。
○ジェイファイターは、3開催前のユリウス特別が生涯初の特別出走ながら、ゴール線上まで先頭をキープして2着と見せ場の多い走り。5着だったデネブ特別、2着に巻き返した前開催の1組とも、あとひと押しという内容でした。この馬がデネブ特別ではメンバー最先着だけに、今回は前進しかありません。
前述2頭をまとめて差し切れるとしたら、3歳牝馬▲ピュアリーナナセ。デネブ特別でジェイファイターに襲いかかったうちの1頭ですが、交わすまでは至らずコンマ3秒差の6着でした。前開催の1組は9着でしたが、今回は再び3歳牝馬40キロ減が適用される特別戦。デネブ特別と同様の走りを期待します。
△ドラゴンボーイは、ユリウス特別10着、デネブ特別9着、1組平場戦10着と近走着順はよくありません。ただ、すべて障害はひと腰で越えています。騎手が持っていかれるように直行で仕掛けることもあり、気性的な課題がありそうですが、6月の同条件では2着があり力は確か。うまくかみ合えば一発の魅力は十分です。