3歳クリスタルコルドが接戦を制す
8月28日(日)には重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のクリスタルコルドが優勝。しぶとい粘りを見せ、同じく3歳のヤマカツエースとの接戦を制しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.ツガルノヒロイモノ(670) 3.8
2.トワイチロ(670) 26.8
3.ミソギホマレ(680) 2.4
4.ヘッチャラ(690) 9.6
5.マサタカラ(690) 40.4
6.ヤマカツエース(680) 5.3
7.ネオキングダム(690) 70.1
8.クリスタルコルド(680) 4.8
9.イワキダイヤ(690) 競走除外
4歳イワキダイヤの競走除外により3歳5頭、4歳3頭の8頭立てとなった今年のはまなす賞。単勝1番人気は紅一点の4歳ミソギホマレ。柏林賞3着後、3連勝中と絶好調で2.4倍と高い支持を集めました。3歳のツガルノヒロイモノは1番人気に支持されたばんえい大賞典では9着でしたが、得意の軽馬場ならと2番人気。ばんえい大賞典を制した3歳クリスタルコルド、同5着も当時より重量が有利となった3歳ヤマカツエース、ばんえい大賞典3着を含め重賞で2、3着が続いている3歳ヘッチャラまでが単勝ひと桁台。4歳ミソギホマレに3歳馬がどう対峙するかが焦点となりました。
全馬が勢いよくスタートし、ほとんど横並びで第1障害を越えます。ツガルノヒロイモノが一旦は抜けだしたものの、ミソギホマレ、トワイチロ、ヤマカツエースらが追走し、道中はほとんど横並びの展開。中間点を過ぎたあたりからクリスタルコルドが位置取りを上げると、わずかに先頭で第2障害下に到達。前日の雨の影響で馬場水分1.9%と軽馬場のレース前半は41秒とハイペースで流れました。
第2障害ではひと息入れてクリスタルコルドが最初に仕掛けるとすんなりひと腰でクリア。連れて仕掛けたヘッチャラ、ヤマカツエースも差なく続き、ツガルノヒロイモノが4番手で通過。その後ろは離れ、優勝争いはこの3歳馬4頭に絞られます。
障害を降りた勢いでヤマカツエースが先頭に立ちますが、後続の3頭も脚を伸ばし、激しい叩き合いになります。残り10メートル手前でツガルノヒロイモノ、さらにヘッチャラが劣勢となり、最後はヤマカツエースとクリスタルコルドの争いに。ゴール前、クリスタルコルドがヤマカツエースをとらえたところがゴール。3着にはヘッチャラが入り、3歳馬が上位を独占しました。
勝ったクリスタルコルドは、ばんえい大賞典に続いて重賞を連勝。今シーズンは世代ナンバーワンのキングフェスタの出走がまだありませんが、残る二冠(ばんえい菊花賞、ばんえいダービー)での対戦に期待したいところです。
西謙一騎手「切れがそこまである馬ではないので、(馬場が)軽すぎて正直ダメかなと思っていましたが、馬が頑張ってくれました。最後までしぶとく歩いてくれるのでその辺は何も心配しませんでした。安定して成績を残してくれるのが一番の強みです。これからクラスも上がって強い相手と対戦していくので、そこで少しでも経験を積んで強くなってくれればと思います」