ばんえい十勝は今週から12月30日(金)までの期間、準ナイター開催となります。第1レース、最終第12レースの発走が約40分繰り上がり、その他のレースも変更となります(詳細はこちら)。
27日(日)メイン第11レースの重賞・ドリームエイジカップは19:25発走予定。4、5、6、7歳、8歳以上の各世代から2頭ずつ選ばれたトップホースたちが争います。
【第17回開催1日目】
11月26日(土)のメイン第11レースには、五稜郭特別(A2級-1組・19:30発走予定)が行われます。
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前開催の摩周湖特別(A2級-1組混合)は2頭出走していた4歳馬のワンツー。その1、2着馬は今回不在ですが、摩周湖特別にはいなかった3、4歳馬が計5頭参戦しています。
注目は3歳馬で、なかでも◎ヤマノコーネルに期待。ばんえい菊花賞2着からのA2昇級初戦だった前走・A1級-1組混合は、いきなりA1級相手。それでも2番人気に推され5着でしたが、格上馬に食らいついて優勝争いを演じました。3歳は特別戦では20キロ減があり、A2級同士なら主役候補筆頭です。
○ツガルノヒロイモノは、ヤマノコーネルと同じ前走・A1級-1組混合では、マルミゴウカイの追撃を振り切って金星を挙げています。ただ、秋桜賞、ばんえい菊花賞と3歳オープンの特別戦、重賞で続けてヤマノコーネルに先着を許していることからここは2番手評価。
5歳以上の古馬では▲シャンハイオトメ。前走・A1級-1組混合は8着とはいえ、ツガルノヒロイモノと6秒2、ヤマノコーネルと4秒0差。障害を降りた順のままゴールと不完全燃焼ながら大敗していません。すでに同条件を制している実績を考えれば、特別戦への条件替わりで巻き返し必至です。
△ヒメミヤは、前々走が9着で摩周湖特別も8着。2戦続けて掲示板を外すのはこの馬にしては珍しいですが、減量ある若馬が多くペースが速くなりそうな今回は、障害力が生きるかもしれません。
【第17回開催2日目】
11月27日(日)のメイン第11レースには、重賞・第13回ドリームエイジカップ(4歳以上選抜・19:25発走予定)が行われます。
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各世代から通算収得賞金順に2頭を選出。今季の古馬重賞(牝馬限定戦を除く)6戦全勝の6歳世代から選ばれたメムロボブサップが賞金ハンデ40キロ増で800キロ、アオノブラックは同30キロ増で790キロとともに厳しいハンデを課されています。
注目は7歳馬◎キタノユウジロウ。5歳時(20年)のドリームエイジカップ4着後に、帯広記念3着、ばんえい記念2着、北斗賞1着と軌道に乗りましたが、6歳時(21年)は北見記念での競走中止による能力再検査などもあり出走には至らず。今年1月の帯広記念で古馬重賞2勝目を挙げており、本格化してから初参戦となります。賞金ハンデなしの760キロは恵まれており、7歳世代として初制覇を狙います。
過去12回のこのレースで、5勝の8歳以上世代に次いで勝ち星が多いのは4勝の5歳世代。○カイセドクターは古馬重賞未勝利ですが、今年3月のチャンピオンカップ3着や、ばんえい十勝オッズパークと北斗賞が5着など、800キロ台前半までの別定重量の古馬重賞では好勝負できています。4歳時(21年)のドリームエイジカップでは障害ひと腰クリアから4頭一線の3着争いを繰り広げており、当時から10キロ重い770キロでも、成長した姿を見せそうです。
▲アオノブラックは、4歳時(20年)に初挑戦でドリームエイジカップを制覇。北見記念1着から調整された5歳時(21年)は8着と案外でしたが、水分3.3%の軽馬場で先行馬が止まらないなか、障害ふた腰と後手を踏んだのが痛かった印象です。同じく北見記念1着から臨み、今年こその意気込みでしょう。
△マサタカラは、4歳(10キロ減)+A2級(20キロ減)で730キロと最軽量での出走。経験不足は否めませんが、トップハンデのメムロボブサップと70キロ差つけば、ノーマークにはできません。
【第17回開催3日目】
11月28日(月)のメイン第11レースには、知床賞(オープン・19:25発走予定)が行われます。
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前日に各世代から通算収得賞金順に2頭が選抜される重賞・ドリームエイジカップが組まれたため、賞金差が小さく能力拮抗の顔ぶれです。
◎コマサンブラックは、北見富士特別(オープン-2組)でメンバー最先着の2着。追加出走だった2走前の北見記念で障害ひと腰から見せ場を作っており、前開催からの基礎重量増も味方になったようです。今回はオープン-1組・オータムカップ組との対戦ですが、ヒーターが稼働している力の要る馬場でのパワー勝負ならヒケを取りません。
○インビクタは、6歳の賞金順3番手でドリームエイジカップには出走ならず。しかし、メムロボブサップ、アオノブラックら同世代のライバルとの対戦で力をつけ、9月には岩見沢記念制覇を成し遂げています。トップハンデはやや割り引きですが、オータムカップでの1着メムロボブサップと2秒4差の5着は評価できます。
▲ゴールデンフウジンと△マツカゼウンカイは、オータムカップの上位5頭のなかで際立つ末脚を使って、各3、4着と健闘。8歳以上の賞金順で4、3番目と力上位で、展開次第では再び上位をにぎわしそうです。