30日(日)のメインには北見記念が組まれています。旭川記念、岩見沢記念から続く4市記念競走の第3弾は、負担重量増と、ロータリハローによる走路整備もあり、スピードだけでは押し切ることが難しい舞台。岩見沢記念から重賞連勝を果たしたのは、過去10年では16年フジダイビクトリーのみとなっています。シーズン後半の主役に名乗りを上げるのはどの馬でしょうか。
【第15回開催1日目】
10月29日(土)のメイン第11レースには、ばんえいオータムフェスト杯(B1級-1組・20:10発走予定)が行われます。
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夏場のB1級-1組は、マルミゴウカイ、シャンハイオトメ、ヒメミヤ、オレノタイショウ、ツガルノヒロイモノらがハイレベルな争いを演じていました。それらがすべて昇級した前開催のペルセウス特別(B1級-1組)から、1、5着馬を除く8頭が今回も出走。4歳牝馬オープン・紅バラ賞2着サクラシュンカ、6着ジェイマリアを加えた10頭立てです。
注目は◎ジェイマリア。メンバーが揃っていた8月20日のアルタイル特別がB1昇級初戦ながら、障害ひと腰から5着、続く9月3日のイキリアクマ一発逆転杯は7着でした。それ以来となるB1級の特別戦ですが、メンバーが楽になっており、チャンス十分です。
○カネサスペシャルは、アルタイル特別、イキリアクマ一発逆転杯とも6着で、ペルセウス特別(馬場水分2.1%)では4着に巻き返しています。先着を許した馬はいますが、8歳のベテランで前走より力のいる馬場になりそうなのは歓迎でしょう。
▲サクラシュンカは、紅バラ賞では、オープン馬サクラヒメに食い下がって価値ある2着でした。ただ夏場はB2級におり、もう少し経験を積みたいところです。
△ワンポイントは、イキリアクマ一発逆転杯、ペルセウス特別とも3着と安定感があります。ただ逆にいえば勝ち切れておらず、連争い候補。
【第15回開催2日目】
10月30日(日)のメイン第11レースには、第43回北見記念(20:05発走予定)が行われます。
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今季ここまでの古馬重賞はメムロボブサップ(2勝)アオノブラック(2勝)インビクタ(1勝)とすべて6歳馬が制しています。そのうちメムロボブサップの登録がありませんでした。
◎メジロゴーリキは、今季の馬券絡みは馬場水分1%以下か、重賞。高速決着とはいえ昨季のばんえい記念を制しており適性がうかがえます。北見記念は5歳だった19年が初挑戦で3着、20年1着、21年2着ともっとも相性がいい重賞で、賞金ハンデ10キロ増も不利感はありません。
重賞勝ちがある6歳2頭はともに20キロ増でトップハンデ870キロを課されています。同じ重量なら、○アオノブラックのほうが上でしょう。岩見沢記念(5着)は小雨のコンディションで、ハンデも展開も馬場も重賞初制覇を果たしたインビクタに向いた印象でした。展開はやってみないと分かりませんが、ハンデと馬場はアオノブラックに味方しそうです。
▲キタノユウジロウは、6月の北斗賞7着など今季精彩を欠き、ファン投票6位で選出されていたばんえいグランプリ、岩見沢記念には登録せず、旭川記念は回避。10月3日のオープン-2組でようやく今季初勝利を挙げました。昨季の帯広記念勝ち馬が復活なるでしょうか。
△インビクタは、ハンデが厳しいここで結果を出せれば、メムロボブサップ、アオノブラックに肩を並べ現役三強という評価を得ることになります。
【第15回開催3日目】
10月31日(月)のメイン第11レースには、能取湖特別(オープン混合・20:15発走予定)が行われます。
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今開催のオープンクラスは出走しない馬も多く、北見記念には通算収得賞金で14番目のコウシュハレガシーまで出走可能(登録時点)。賞金が少ない馬はA1級との混合戦を戦います。
出走予定だったオープンの6歳"コマサン"からコマサンブラックが前日の北見記念にまわっています。
注目はもう1頭の◎コマサンエースです。2開催前の神無月特別(オープン-2組)で一瞬いい脚を使っての4着はメンバー最先着。前開催の秋雲特別(オープン-2組混合)では逃げるコウテイをとらえきれませんでしたが、詰めの甘さを見せず4秒5差の2着でした。8月のオープン昇級後も障害では崩れ知らずです。
○ブラックサファイアは、特別戦で1、3、1着と好調だっただけに、前走A1級の特別戦での7着は残念でした。しかし、ひと腰なら障害離れた7番手から、オープン馬ゴールデンフウジンを追い詰めた3走前の再現もあります。
▲ヤマトタイコーは、神無月特別では5着も、メンバーでは、コマサンエースに次ぐ着順。反撃のチャンス。
△シンエイボブは、前走でオープン-1組を使われています。一気に相手が楽になり、流れに乗れれば食い下がる場面が期待できます。