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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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11/13クインカップ回顧

2016年11月13日(日)

4歳女王はアスリート!

 13日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のアスリートが優勝。牡馬相手の銀河賞で3着に食い込んだ力を発揮し、悲願の重賞初勝利。手綱をとった大河原和雄騎手は6日のばんえい菊花賞に続く、重賞2連勝を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.タキニシサンデー 9.7
  2.メムロコマチ 23.2
  3.キタノレッドルビー 37.9
  4.ウメノスピード 54.6
  5.シリウス 2.3
  6.アスリート 3.1
  7.アサヒカツヒメ 4.6
  8.レジーナ 15.3
  9.ヤマノホシ 60.8
 10.サンノハヤヒメ 53.7

 黒ユリ賞、ばんえい大賞典を制しているシリウスが、牡馬A2相手で連勝している近況も評価されて1番人気。今シーズン、安定したレースぶりを見せるアスリートがこれに続きます。さらに3連勝中のアサヒカツヒメも、勢いを買われたか3番人気に支持され、三つどもえの様相でスタートを迎えました。

 馬場水分は2.4%。道中は思い思いのペースで進み、バラついた展開。ただ、中間点過ぎてからは徐々に差がなくなり、障害下にはメムロコマチを除く9頭がほぼ横一線で到達しました。
 最初に仕掛けたのはヤマノホシで、アサヒカツヒメとレジーナもこれに反応。その直後にシリウス、アスリート、ウメノスピードあたりも仕掛けます。なかでも切れのある登坂を見せたのはアスリート。ひと腰で障害を上がりきり、先頭で最後の平坦路に向かいます。ただ、2番手以下も混戦で、6、7頭がほぼ並んで障害をクリアしました。
 ここからは各馬の我慢比べ。1馬身ほどリードしているアスリートを巡り、2番手グループからシリウスが抜け出して追撃。3番手以降も懸命に食い下がります。しかし、アスリート、シリウスともにしぶとい末脚を見せ、両頭の間隔も、3番手以下との間隔も詰まりません。力の入るゴール前でしたが、結局2頭の差はそのまま。アスリートが悲願の重賞初制覇を果たしました。2着のシリウスから3秒0差の3着にはアサヒカツヒメが入り、人気サイドでの決着となりました。

 しぶとい粘りを発揮したアスリート。シリウスと同重量の700キロを曳いての勝利だけに価値が高く、障害の切れ、しまいの脚ともに文句のつけようがない好内容。世代女王の座にふさわしいレースだったと言えるでしょう。今後の牝馬戦線でも要注目の1頭です。

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大河原和雄騎手「馬場は軽かったですが、1着になれたのでこの馬には合っていると思います。道中は馬なりに進んで、第2障害のかかりが良かったのですんなりいけました。良い馬に恵まれて幸せです」

11/6ばんえい菊花賞回顧

2016年11月 7日(月)

ツルイテンリュウが二冠目を制す!

 6日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝4番人気のツルイテンリュウが優勝。悲願の重賞初制覇を果たすとともに、世代上位の力を証明しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.マルミゴウカイ 2.5
  2.ツルイテンリュウ 13.1
  3.オトコギ 43.5
  4.キタノリュウキ 12.5
  5.サクラダイチ 18.4
  6.アラワシキング 70.9
  7.プレザントウェー 18.8
  8.ムサシブラザー 118.3
  9.ホクショウディープ 2.0
 10.テンノイノリ 14.6

 オッズからは、9月に戦線復帰しフレッシュなホクショウディープと、ばんえい大賞典を制したマルミゴウカイの一騎打ちムード。これに、重賞でも堅実なレースを見せてきたキタノリュウキやツルイテンリュウなどがどう立ち向かうか。さらに、ほぼ拮抗した重量設定や、前日の雪による軽い馬場(2.5%)がどう影響してくるか。さまざまな要素が絡んだなかで、三冠第2弾のゲートが切られました。

 水分を含んでいることもあり、各馬軽快にスタート。難なく第1障害を突破し、早くも中間点に向かいます。道中は横一線のまま推移。第2障害下にも、ほとんど差のない状態で全馬が到達しました。
 ツルイテンリュウとサクラダイチがほぼ同時に動き、マルミゴウカイ、アラワシキング、プレザントウェーも即座に反応。他馬も続々と登坂を開始します。なかでもマルミゴウカイとツルイテンリュウが切れのある登坂を見せ、ほぼ並んで突破。プレザントウェー、サクラダイチ、キタノリュウキもこれに続き、さらにオトコギ、ホクショウディープ、ムサシブラザーも追撃態勢に入るなど、混戦模様を呈して最後の平坦路に入りました。
 ここからはしまいのスピード比べ。先頭の2頭マルミゴウカイとツルイテンリュウは馬体を併せるかたちで逃げ、やや遅れて下りたホクショウディープがギャロップで追走。以下は置かれ加減となり、各馬が一斉に下りた障害から一転。勝負は3頭に絞られました。ただ、マルミゴウカイは若干苦しくなり、ツルイテンリュウが単独先頭。ホクショウディープも懸命に追い上げますが、マルミゴウカイまで届くかどうかといったところ。結局、最後までスピードが落ちなかったツルイテンリュウが逃げ切り、初の重賞タイトルを手にしました。しまいに苦しくなったマルミゴウカイでしたが、何とか追撃をしのいで2着を確保。そのわずか0秒2差の3着に、ホクショウディープが入線しました。

 ツルイテンリュウは昨年のヤングチャンピオンシップで2着、今年のばんえい大賞典3着など、随所で力を発揮してきましたが、三冠第2弾のここで悲願の重賞初制覇。持ち前のスピードをフルに発揮してタイトルをもぎ取りました。世代限定戦では安定して走れており、これなら定量戦のばんえいダービーでも好勝負が期待できそうです。
 マルミゴウカイはしまいに甘くなったものの、かろうじて2着を確保。そうは言っても粘り切ったことは賞賛に値するもので、ばんえい大賞典制覇、はまなす賞2着など、今季の充実ぶりは目を見張るばかり。二冠奪取の可能性も十分です。

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大河原和雄騎手
「ファン、馬主、スタッフの期待に応えることができ、嬉しい勝利となりました。昨日降った雪で湿った馬場もこの馬には合っていました。道中は馬なりで走ることができ、余裕を持ちながら第2障害を越えることができました。これからも頑張りますので、熱い応援をよろしくお願いします」

10/30北見記念回顧

2016年10月31日(月)

フジダイビクトリーが圧倒的な力を示す!

 30日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のフジダイビクトリーが優勝。岩見沢記念に続く連勝を果たし、重賞9勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ホクショウユウキ 90.3
 2.カイシンゲキ 28.8
 3.ニュータカラコマ 4.7
 4.オレノココロ 6.4
 5.キタノタイショウ 11.8
 6.フジダイビクトリー 2.8
 7.キサラキク 31.1
 8.オイドン 出走取消
 9.コウシュハウンカイ 2.6

 5連続連対中と好調のコウシュハウンカイが1番人気に推され、こちらも2連勝中のフジダイビクトリーが差なく2番人気。ニュータカラコマ、オレノココロと、実績のある2頭もチャンス十分という戦前評価となりました。多少のハンデ差もあるだけに、馬場水分0.9%と乾いた砂がどう作用するか。注目のスタートが切られました。

 高重量戦らしく、序盤はゆったりした流れ。ニュータカラコマ、フジダイビクトリーあたりが先行しますが、ほぼ横一線。他馬の出方をうかがいながら進みます。大きく遅れる馬もおらず、そのままの態勢で第2障害を迎えました。
 じっくりためたのちに動いたのはニュータカラコマ。ひと呼吸置いてフジダイビクトリーが仕掛け、コウシュハウンカイ、ホクショウユウキ、オレノココロも登坂を開始します。なかでもフジダイビクトリーのかかりが良く、早くも第2障害を突破しました。大きく離れた2番手でニュータカラコマがクリアし、オレノココロもこれに続きます。コウシュハウンカイはヒザを折るなどして苦戦を強いられました。

 それを尻目にゆうゆうと脚を伸ばすのはフジダイビクトリー。セーフティーリードを保ち、余裕のレースを演じます。しまいの脚いろも確かで、25秒近い差をつけてゴールする圧倒的なレース運びで勝利しました。
 激しくなったのは2着争い。ニュータカラコマ、オレノココロはともに2度脚を止め、カイシンゲキとホクショウユウキがこれを追撃。最後は4頭が入り乱れるかたちとなりました。結局はニュータカラコマが粘り切って2着。0秒4差の3着にオレノココロが入り、以下カイシンゲキ、ホクショウユウキと入線しました。コウシュハウンカイは障害で手間取り、最下位の8着に敗れました。

 前走の岩見沢記念も圧勝でしたが、それ以上の圧巻のレースぶりで連勝を飾ったフジダイビクトリー。今年のばんえい記念を制した実績馬が、いよいよ軌道に乗ってきた印象です。シーズン後半も、さらなる活躍が期待できるでしょう。
 しまいに苦しんだニュータカラコマでしたが、しぶとく粘って2着を確保。持ち前の先行力を生かし切った藤野俊一騎手の好騎乗が光りました。これで8連続連対と充実している印象で、今後も要注目です。

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松田道明騎手「岩見沢記念後は牧場で調教を積んでいたので、出来は十分だったと思います。障害を越えてから1度も止まらなかったのも稽古の賜物。これからも連勝できるよう頑張ります」

10/16ナナカマド賞回顧

2016年10月16日(日)

ゴールデンフウジンが2歳戦線の主役に!

 16日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝6番人気の伏兵ゴールデンフウジンが優勝。世代最初の重賞を制し、一躍2歳戦線の主役に躍り出る格好となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.メジロゴーリキ 18.7
  2.ホクショウムゲン 1.3
  3.ミノルシャープ 47.0
  4.ゴールドインパクト 9.4
  5.シンエイボブ 45.1
  6.ジェイワン 4.9
  7.コウシュハサマー 18.1
  8.ヤマトダイジン 73.4
  9.ホクショウゼウス 100.6
 10.ゴールデンフウジン 31.6

 青雲賞こそ出走を取り消したものの、それまで7戦無敗のホクショウムゲンが圧倒的な1番人気。デビューから【6・3・1・0】のジェイワン、安定したレースぶりを見せるゴールドインパクトが単勝ひと桁台で続きます。馬場水分1.0%のなか、若駒の大一番がスタートしました。

 各馬とも横一線の飛び出しを見せ、軽快に第1障害を突破。未知の基礎重量570キロながら、勢いよく中間点を通過し、早くも第2障害にたどり着きました。
 ひと呼吸置いて、各馬が一気に登坂を開始。なかでもメジロゴーリキとゴールデンフウジンの掛かりが良く、内外で離れた2頭がほぼ同時にクリア。差なくジェイワン、ミノルシャープと続きました。
 障害後、一気に突き放したのはゴールデンフウジン。抜群のスピードを発揮し、後続との差を広げにかかり、3番手クリアのジェイワンが580キロながらこれに食い下がります。ただ、その差もいっこうに縮まらず、結局ゴールデンフウジンがリードを保ったまま、先頭でゴールを果たしました。追うジェイワンはゴール前で脚がいったん止まったものの、立て直して2着を確保。3着にはメジロゴーリキが流れ込みました。

 勝ったゴールデンフウジンはこれが4勝目。前走のA-1戦では障害での転倒もあって8着に大敗しましたが、今回は圧倒的な強さを見せて快勝しました。障害にしろ、しまいの脚いろにしろ、文句のつけようがない内容。今後の成長次第ではビッグタイトルを手にする可能性も十分です。

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西将太騎手「レースの流れは一般のレースの時と変わらないくらい速いなと思いました。前方にいけて、思い通りの位置につけたと思います。この日にむけて厩舎スタッフと頑張ってきたので、第2障害の手ごたえは良かったですが、最後まで油断せず騎乗しました。これからも良いレースをできるように頑張ります」

9/25銀河賞回顧

2016年9月25日(日)

センゴクエースが力を見せつける!

 25日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。世代ナンバーワンの力を見せつけ、8つめのタイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.イノリノチカラ 17.2
  2.コウリキ 18.4
  3.バウンティハンター 5.2
  4.アスリート 13.6
  5.キンメダル 13.7
  6.タキニシサンデー 33.2
  7.テンカトウイツ 97.4
  8.サンノハヤヒメ 45.1
  9.シリウス 17.2
 10.センゴクエース 1.4

 前走の山鳩賞で大敗を喫したとはいえ、世代トップの評価は揺るがないセンゴクエースが1番人気。バウンティハンターが5.2倍で続いたものの、ほぼ1強と言っていい戦前予想。力を見せつけるのか、それとも山鳩賞と同様に波乱となるのか。馬場水分1.9%の中、ゲートが切られました。

 わずかにコウリキが遅れたものの、他馬は横一線で第1障害を突破。その後はバウンティハンターとタキニシサンデーが交互に先頭に立ち、多少ばらける展開となりながらも、第2障害の手前で再度横一線の状態となりました。
 バウンティハンターが仕掛けたのを皮切りに、各馬が次々と登坂を開始。なかでも抜群のかかりを見せたのがキンメダルとセンゴクエースで、これにアスリート、イノリノチカラも続き、最後の平坦路を迎えました。
 4頭による白熱した叩き合いが期待されましたが、ここからセンゴクエースが次元の違う脚を発揮。残り30メートル付近から、するすると抜け出し、1頭だけまるで荷物が軽いようなレースを見せます。残り10メートルを切ってもその脚は衰えず、リードを保ったままゴールまで荷物を運び切りました。キンメダルが2着に粘り、さらに0秒7差の3着にはアスリートが入線しました。

 センゴクエースの前走は第2障害でヒザを折って最下位でしたが、障害さえ無難に突破できれば、やはり結果が違いました。ただ、そうはいっても、残り30メートルを切ってからの脚は特筆もので、トップハンデを曳いているとは思えない、爆発的なものでした。将来が嘱望される逸材。今後の走りにも要注目です。
 キンメダルはまたしてもタイトルを手にすることができませんでした。ただ、イレネー記念、菊花賞、ダービーでそれぞれ2着、はまなす賞で3着2回が示すように、世代トップクラスの力を持っていることは明らか。悲願の金メダルもチャンス十分です。

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鈴木恵介騎手「前走や調教の感触では少しだけ調子が落ちているように感じ、その中でのトップハンデでしたので厳しいレースになると思っていました。レースの流れも予想以上に速かったです。でも前走と同じミスはしたくないと、障害に重点を置きました。他の馬は早くに仕掛けていましたが、自分はしっかり息を入れました。天板まで勢いよく上がって、障害さえ越せたらゴールまで自信はありましたので、障害を越した段階でなんとかなると確信しました」

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