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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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9/20銀河賞回顧

2015年9月20日(日)

カイシンゲキが圧巻のレースを披露!

 20日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のカイシンゲキが優勝。昨年のばんえい大賞典以来となる重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.アアモンドセブン 38.5
  2.シンザンボーイ 15.5
  3.ゴールデンフジ 10.3
  4.アサヒメイゲツ 11.3
  5.ホクショウメジャー 12.3
  6.センゴクイチ 16.6
  7.ホクショウマサル 38.7
  8.カゲホウトウ 16.3
  9.カイシンゲキ 2.5
 10.カンシャノココロ 2.8

 重量と実績のバランスを重視されたか、人気は山鳩賞の1、2着馬でともに720キロのカイシンゲキとカンシャノココロに集中。前走の条件戦を勝ったゴールデンフジ、アサヒメイゲツがこれに続きましたが、ともにオッズは2桁台。一騎打ちムードのなか、馬場水分2.4%でスタートを迎えました。

 スタートでホクショウマサルが多少モタついたものの、各馬ほぼ横一線で第1障害を通過。そのままの態勢で中間点も通過しましたが、その後にゴールデンフジ、ホクショウメジャー、カゲホウトウ、カンシャノココロの4頭が抜け出し、2グループに分かれた形で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはホクショウメジャーで、カゲホウトウ、カンシャノココロも続きます。なかでもカゲホウトウの掛かりが良く、先頭で障害を突破。差なくカンシャノココロ、ホクショウメジャーもクリアし、センゴクイチ、カイシンゲキ、ゴールデンフジも圏内で追撃態勢に入ります。
 残り30メートルの手前で、6頭横一線の状態から力強く抜け出したのはカイシンゲキ。次元の違う末脚を繰り出し、他馬をグングンと引き離しにかかります。残り10メートルでは3馬身ほどの差をつけ、独走状態に。結局、そのまま押し切って先頭でゴールを果たしました。注目の2着争いは残り20メートルで抜け出したカンシャノココロに軍配。3着には、ゴール前でわずかに抜け出したセンゴクイチが入りました。

 前走のはまなす賞こそ7着に敗れたカイシンゲキでしたが、今回は圧巻のレースぶりで勝利。21キロの馬体増がそのままパワーアップにつながったような、ワンサイドレースを展開しました。着実な成長もうかがえるだけに、今後の世代重賞でも要注目の1頭になるでしょう。
 カンシャノココロはこれで5連続連対。成長の度合いではこちらも負けておらず、積極的に運んだレースぶりにも見どころがありました。引き続き目が離せない存在となりそうです。

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浅田達矢騎手「前走のはまなす賞で1番人気に推されていたのに、みっともないレースをしてしまい、今日は巻き返したいと気合を入れていました。いい結果を出せて良かったです。両隣の馬をマークしていて、うまくついて行く形で障害を越せました。障害を越せた時点で勝てると思いました。本当に馬のおかげです」

9/14岩見沢記念回顧

2015年9月14日(月)

オイドンが久々の重賞制覇!

 14日(月)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のオイドンが優勝。2013年1月の天馬賞以来となる重賞6勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.トレジャーハンター 20.4
 2.コウシュハウンカイ 3.6
 3.オイドン 5.2
 4.オレノココロ 3.4
 5.ホクショウユウキ 12.9
 6.アオノレクサス 28.8
 7.キタノタイショウ 8.1
 8.インフィニティー 4.9
 9.ホリセンショウ 60.6

 勢いのある5歳馬オレノココロとコウシュハウンカイが人気に推され、堅実なレースぶりを見せているインフィニティーとオイドンが続くオッズ。重量を積まれた若駒に対し、古豪が意地を見せるのか、馬場水分2.9%のなかスタートが切られました。

 道中はトレジャーハンターやインフィニティーがペースをコントロール。これにキタノタイショウ、ホリセンショウあたりが加わり、一進一退の攻防を繰り広げます。ただ、他馬も離されることなく続いて第2障害を迎えました。
 先に障害に取りついていたインフィニティーとホリセンショウが最初に仕掛け、ひと呼吸置いてオレノココロ、オイドン、ホクショウユウキも登坂を開始。そのなかからインフィニティー、オレノココロ、オイドンがほぼ並ぶようにして先頭で突破します。ホクショウユウキ、ホリセンショウも少し遅れてクリアし、コウシュハウンカイがその後ろ。勝負のゆくえは、この6頭に絞られました。
 しかし、残り30メートルの手前で抜け出した2頭、オレノココロとオイドンの脚いろは軽快。馬体を併せながら、グングンと他馬を引き離します。その2頭の争いも終始オイドンがアタマ差からクビ差ほど前に出て抜かせず、息の詰まるような叩き合いを展開。そして残り10メートルを切ったあたりで、オレノココロの脚いろが若干鈍って決着。オイドンが先頭でゴールを果たし、伝統の岩見沢記念の勝者として名を刻みました。2着はオレノココロで、さらに8秒8差の3着にインフィニティーが入線しました。

 前述の通り、オイドンは重賞6勝目。ただ、これまでの5勝はすべて世代限定重賞で、古馬重賞は初制覇となりました。5歳馬に比べて重量面で恵まれたのは否めませんが、2歳時から活躍してきた同馬の復活は明るい話題。最後まで抜かせなかったレースぶりも良く、今後の活躍が期待されます。
 2着のオレノココロは北斗賞2着に続く重賞好走。しかも10キロ余計に課せられていただけに、価値のある2着といえます。負担重量がさらに増えてどうか、という不安はありますが、今後も目が離せない存在であることは間違いありません。

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安部憲二騎手「ファンに人気のあるオイドンがなかなか古馬重賞で結果を残せておらず、自分のふがいなさも感じていましたが、今回勝つことができて本当に良かったです。前走で良い走りを見せて今回に臨め、馬場状態にもハンデ面にも後押しされて、思い切ったレースができました。道中は流れを見ながらと思いましたが、オイドンは頑固な性格なので折り合いを大事に騎乗しました」

8/30はまなす賞回顧

2015年8月31日(月)

コウリキが勢いを見せつける!

 30日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のコウリキが優勝。条件戦3連勝の勢いそのままに、重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.テンカトウイツ 63.3
  2.キサラキク 4.3
  3.ホクショウマサル 12.4
  4.カゲホウトウ 10.1
  5.イノリノチカラ 出走取消
  6.コウリキ 4.6
  7.キンメダル 55.4
  8.タキニシサンデー 69.8
  9.カイシンゲキ 1.8
 10.アアモンドセブン 28.8

 イノリノチカラが出走取り消しとなり、9頭立てとなりました。昨年のばんえい大賞典馬で7連続連対中と勢いに乗る4歳馬カイシンゲキが断然の1番人気。ビッグウエイトカップ制覇など牝馬らしからぬ活躍を見せるキサラキクが2番人気で、充実ぶりを示すコウリキが差のない3番人気。以下はやや離れたオッズとなり、三つどもえの様相を呈しました。馬場水分1.3%でゲートオープン。

 道中はカゲホウトウとコウリキが先行するような形になりましたが、他馬も遅れず追走。力の要る馬場となったためか、各馬が自分のリズムで運んでいる印象で、ゆったりと刻みながら第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、最初に仕掛けたのはカゲホウトウで、カイシンゲキとコウリキも登坂を開始。なかでもカゲホウトウが抜群のかかりを見せ、ひと腰で障害を突破します。やや遅れて仕掛けたキンメダルが2番手で、アアモンドセブン、コウリキ、キサラキクと、次々とクリアしていきました。
 先頭クリアを果たしたカゲホウトウでしたが、脚どりは今ひとつ。キンメダルとコウリキが一気に襲いかかります。特にコウリキが目を見張るような末脚を発揮。グイグイと差を詰め、そして残り10メートルを切ったところで先頭に躍り出ます。懸命に食い下がるカゲホウトウとキンメダルでしたが巻き返しはならず、最後は2秒差をつけてコウリキが先頭ゴールを果たしました。カゲホウトウが2着に粘り、さらに1秒1差の3着にキンメダルが入線しました。

 コウリキは重量面で多少恵まれていたのもありますが、それでも最後のひと伸びはこの馬の勢いと底力を示すもの。さらに、ばんえい菊花賞、そしてばんえいダービーに弾みをつける勝利とも言えるでしょう。今後も3歳戦線の台風の目として、楽しみな存在です。

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西謙一騎手「4歳馬の方が実績もあり力は上だと思っていましたが、きょうはこの馬の力を発揮できました。調教師がこのレースを見据えて仕上げてくれて、降りてから最高の脚を見せてくれましたね。まだ3歳ですし、これからが楽しみです」

8/15ばんえいグランプリ回顧

2015年8月16日(日)

フジダイビクトリーが連覇達成!

 15日(土)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)が行われ、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。昨年に続く、このレース連覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.インフィニティー 8.3
  2.フジダイビクトリー 2.6
  3.ライデンロック 78.9
  4.ホリセンショウ 80.9
  5.オレノココロ 4.5
  6.オイドン 4.1
  7.トレジャーハンター 26.7
  8.コウシュハウンカイ 5.8
  9.ホクショウユウキ 46.2
 10.キタノタイショウ 28.4

 昨年のこのレースの勝ち馬で、今季も北斗賞制覇、旭川記念2着と充実ぶりを示すフジダイビクトリーが1番人気。前走のとかちえぞまつ特別で復調を示したオイドンが続き、5歳馬オレノココロ、コウシュハウンカイが3、4番人気。実績馬インフィニティーが8.3倍の5番人気と、この5頭が単勝ひと桁台で、拮抗した人気となりました。馬場水分も1.5%と力の要る状態となり、今季前半の大一番として、これ以上ない舞台が整いました。

 道中はキタノタイショウ、オレノココロ、フジダイビクトリー、インフィニティーあたりが先行しますが、この時期の800キロ戦に加え、乾いた馬場ということもあり、ゆったりとしたペースで推移。各馬とも再三脚を止め、慎重に進んでいきました。
 第2障害下でも各馬ともじっくりため、ようやく動いたのはフジダイビクトリー。インフィニティー、キタノタイショウ、オレノココロなど、先行していた各馬がこれに続きます。しかし、フジダイビクトリーがひと腰でこれをまとめて先頭クリア。インフィニティーも1馬身ほどの差で続き、やや遅れてオレノココロも追撃態勢に入ります。
 先頭を行くフジダイビクトリーは余裕の脚いろ。むしろ追うインフィニティーが苦しくなり、残り30メートルを切ったあたりで脚を止めてしまいます。代わってオレノココロが2番手に浮上しますが、先頭のフジダイビクトリーはグングンと加速。そのままセーフティーリードを築き、重い馬場に苦しむ各馬を尻目に先頭でゴールを果たしました。
 勝ち馬と同じような脚いろで刻んできたオレノココロでしたが、早め早めの競馬が最後に響いたか、残り5メートルあたりから失速。その間隙を突いて伸びてきたのが障害4番手クリアのコウシュハウンカイで、抜群の末脚であっさりとオレノココロをかわし2着で入線しました。最後まで踏ん張りを見せていたオレノココロでしたが、ゴール寸前で突っ伏してしまうアクシデント。その間にインフィニティーが入線して3着となり、結局オレノココロは立て直しに時間がかかり6着となりました。

 勝ったフジダイビクトリーは、今の充実ぶりを示す圧倒的なレースぶり。テンの行きっぷりに加えて抜群の登坂を見せ、最後も危なげなく後続を突き放すという、非の打ち所がない内容でした。ただ、昨年はこのレース制覇後が今ひとつの成績。今後のレース内容に真価が問われることとなるでしょう。
 2着のコウシュハウンカイは旭川記念制覇を含め、今季の重賞で【1・2・0・1】。古馬一線級が相手でも互角以上の力を示しています。まだ5歳と若いだけにさらなる成長も見込めそうで、引き続き注目していきたい一頭です。
 インフィニティーが3着。持ち前の堅実なレースぶりは健在で、今後も力の要る馬場状態では軽視禁物です。

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松田道明騎手「こんなに差がつくとは思いませんでした。前半、馬場が渋かったのですが、障害下でうまく引きつけることができたと思います。あとはいつもの通り障害をうまくクリアして脚をみせる、という騎乗をしました。今回は十分過ぎるくらいの力強いレースを見せてくれましたが、今年の夏は暑く、厩舎の管理が大変だったと思います。これからの古馬重賞を引っ張っていきたいと思います」

7/26ばんえい大賞典回顧

2015年7月27日(月)

シリウスが三冠初戦を制す!

 26日(日)は3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気の牝馬シリウスが優勝。黒ユリ賞に続く重賞制覇で、牡馬相手でも互角以上の力があることを証明しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.バウンティハンター 5.5
  2.キンメダル 3.0
  3.ホクセイボス 4.5
  4.コウシュハスパーク 31.5
  5.テンカトウイツ 14.6
  6.センゴクエース 競走除外
  7.コウリキ 18.5
  8.シリウス 4.1
  9.ホクショウキズナ 35.4
 10.タキニシサンデー 11.1

 前走、古馬相手で敗れたとはいえ、3歳同士なら中心視されると見られたセンゴクエースが、右肩ハ行のため競走除外。となればイレネー記念2着のキンメダル、ここへ来て状態を上げている印象のバウンティハンターとホクセイボス、そして黒ユリ賞馬の牝馬シリウスあたりが有力視されました。小雨の降るなか、馬場水分3.0%でスタートが切られました。

 基礎重量670キロと、普段よりも多少重い重量でしたが、各馬とも軽快にスタートダッシュを決め、横一線で推移。中間点を過ぎたあたりで脚を止めますが、どの馬がペースを握るということもなく、一団で第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはキンメダルで、ホクショウキズナも即座に反応。シリウスも抜群のかかりを見せて、荷物を曳き上げます。しかし、先頭でクリアしたのは、じっくりとためていたテンカトウイツ。他馬が苦しむなか、ゆうゆうと障害を下りていきました。続いて下りたのはシリウス。さらにバウンティハンターとキンメダルといった人気どころが追撃態勢に入ります。
 ただ、テンカトウイツの脚いろは微妙で、残り30メートル標識を待たずしてシリウスが先頭へ。軽快なスピードを見せて、ジワジワとテンカトウイツを引き離しにかかります。そして、確かな脚いろのまま残り10メートルを通過し、余裕の手応えでゴールへ向かって一直線。結局、2着に4秒4差をつけ、三冠の初戦を制しました。テンカトウイツはシリウスにかわされたものの、その後も懸命に脚を伸ばして2着を確保。障害5番手から追い込んだコウリキが3着で入線しました。

 以前から牝馬の活躍が目立っていたこの一戦。その傾向通りといえばそれまでですが、やはり牡馬を相手に勝つのは並大抵のことではありません。2006年の勝ち馬ニシキユウはばんえいダービーで2着、09年のワタシハスゴイはばんえいオークスを制し、一昨年のコウシュハクィーンもばんえいオークスで3着と、その後も世代限定戦や牝馬重賞で主役級の活躍を見せています。シリウスも今後の三冠戦線、そしてばんえいオークスでの好走が期待できそうです。

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藤野俊一騎手「レースの流れは速いと想定しましたが、少し障害で手間取ってしまいました。障害を降りてからは一番強いと思っていたので、そこさえ早めにクリアできれば、勝てるとは思っていました。660キロはこの馬にとって初めての重量ですが、牝馬ハンデがあったので、重量は気にせずに行きました。次も頑張りたいと思います」

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