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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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1/3天馬賞回顧

2015年1月 4日(日)

オレノココロが圧巻の勝利!

 3日(土)に行われた重賞・天馬賞(5歳オープン)は単勝1番人気のオレノココロが勝利。重賞4勝目を挙げ、世代チャンピオンの座を不動のものとしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.クインフェスタ 30.2
  2.ソウクンボーイ 34.2
  3.ホクショウサスケ 34.1
  4.コウシュハクィーン 53.3
  5.コウシュハウンカイ 3.6
  6.セイコークイン 16.2
  7.ダイコクパワー 8.9
  8.ショウチシマシタ 27.9
  9.イッキフジ 4.7
 10.オレノココロ 2.2

 定量戦ということもあり、ばんえいダービーなど世代重賞3勝を誇るオレノココロが1番人気。ばんえい菊花賞勝ちがあるコウシュハウンカイが続き、4連続連対中のイッキフジが3番人気で、この3頭が他馬をやや離して人気を集めます。実績か勢いか注目が集まるなか、馬場水分2.2%の力の要る馬場状態でスタートが切られました。

 勢いよく飛び出した10頭は、そのまま軽快に第1障害を突破。横一線のまま中間点近くまで進みます。その後も一進一退を繰り返すものの、ほぼ横並びで第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはショウチシマシタで、隣枠のイッキフジも登坂を開始。コウシュハウンカイも抜群のかかりを見せ、天板近くまで登ります。しかし、ひと呼吸入れて仕掛けたオレノココロが一気に障害を突破して先頭へ。さらにイッキフジ、コウシュハウンカイ、ショウチシマシタも僅差で続き、最後の平坦路を迎えました。
 しかし、ここからはオレノココロの独壇場。同じ重量を曳いているとは思えないスピードを見せ、スッと他馬を引き離しにかかります。これには後続もなすすべがなく、完全に独走態勢。最後は鈴木恵介騎手の手もまったく動かず、余裕の手ごたえでゴールを果たしました。懸命に食い下がろうと脚を伸ばしたコウシュハウンカイが、6秒7差の2着。さらに12秒0差の3着には、障害6番手から歩き続けたセイコークインが入りました。

 単勝人気が示すとおり、"定量戦なら"という期待感はあったものの、その期待以上の圧勝を演じたオレノココロ。特に障害を下りてからの、持続力のある末脚は圧巻でした。今後は古馬相手の戦いとなりますが、持ち前のパワーとスピードで活躍していくに違いありません。
 コウシュハウンカイは唯一これに食い下がっての2着。終始歩き続けたレースぶりも悪くありませんでした。ただ勝ち馬が強すぎただけで、今後もメンバー次第でチャンスが巡ってきそうです。
 セイコークインは障害でじっくりためたのが、しまいに生きた印象。今後もこの切れを生かせれば、展開や馬場次第で台頭してくることでしょう。

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鈴木恵介騎手「ハンデのない定量戦でしたので、ファンの期待に応えられるよう頑張りました。隣に馬のいない10コースの端枠に入ったので、スタートが少し出遅れましたが、道中でカバーできましたので、思っていた内容のレースができました。力強い脚どりを見せてくれましたし、これからの古馬戦でも力を発揮してくれる馬だと思います」

1/2帯広記念回顧

2015年1月 2日(金)

フクドリが本格化を示す!

 2日(金)は重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝6番人気のフクドリが優勝。北見記念に次ぐ重賞2賞目を挙げ、高重量戦での強さを見せつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.ホクショウユウキ 7.4
2.ニュータカラコマ 3.9
3.フクドリ 8.8
4.インフィニティー 3.5
5.ホッカイヒカル 27.6
6.ホリセンショウ 4.4
7.フジダイビクトリー 45.9
8.シベチャタイガー 59.9
9.トレジャーハンター 24.9
10.キタノタイショウ 7.8

 一長一短がある難解なメンバー構成。実績を買われてインフィニティー、ニュータカラコマがともに単勝3倍台。ただ、6番人気のフクドリまで単勝ひと桁台と大混戦の様相で、馬場水分2.3%のなかスタートが切られました。

 力の要る馬場のなかでの高重量戦とあって、ゆったりと進みます。ニュータカラコマ、フクドリあたりが馬群を引っ張り、キタノタイショウ、トレジャーハンターなども先行。ただ、各馬とも一進一退を繰り返し、ほぼ横一線の状態で第2障害を迎えました。
 じっくりと脚をためたのちホリセンショウが仕掛けますが、トレジャーハンターもそれを見て登坂を開始。しかし両馬とも掛かりは今ひとつで、さらにひと息入れていた他馬がいっせいに仕掛けはじめます。高重量もあって苦戦が続くなか、なんとか先頭でクリアしたのはホリセンショウ。ホッカイヒカルが差なく続き、やや離れてトレジャーハンター、インフィニティー、フクドリ、ニュータカラコマ、シベチャタイガーが並んで突破しました。
 先頭で軽快に障害を下りたホリセンショウでしたが、重量と馬場の影響もあったか早々と脚を止め、ホッカイヒカルが先頭へ。ところがそのホッカイヒカルも、残り20メートル付近でストップ。ここで先頭に立ったのが、末脚に絶対の自信を持つフクドリ。900キロ前後の重量に各馬が苦しむなか、確かな脚取りでゴールを目指します。残り10メートルを切って再度ホッカイヒカルが差を詰めにかかりますが、追撃はそこまで。最後は脚いろが一緒になり、フクドリが先頭で荷物を運び切りました。ホッカイヒカルは2秒7差の2着。さらに7秒3差の3着に、障害9番手から追い込んだフジダイビクトリーが入線しました。

 26度目の挑戦で重賞初制覇を飾った北見記念からおよそ2カ月。これまでの詰めの甘さがうそのように、フクドリが重賞連勝を果たしました。得意の力の要る馬場での高重量戦が増えたことに加え、最近は障害の安定感が増してきた印象。これなら昨年のばんえい記念(2着)の雪辱も期待できそうです。
 ホッカイヒカルは2013年の岩見沢記念以来、久々の重賞連対。もともと重い荷物も曳けるタイプでしたが、ここでの快走には驚かされました。積極的に運んだレースぶりもよく、復調のきっかけをつかんだと言ってよいでしょう。今後も、そのレースぶりに注目です。
 3着にはフジダイビクトリーが入線しました。今季の旭川記念、ばんえいグランプリの勝利で重量を積まれていましたが、それをものともしない鋭い末脚はこの馬の実力を示すもの。多少でも重量面で恵まれた際には要注目の存在です。

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安部憲二騎手「北見記念を優勝していただけあって期待も大きく、今は無事勝つことができてホッとしています。マークしていた馬が思っていたほどペースが速くなかったので、自分のレースに徹しました。近走は障害をうまく上がっていたので、このレースも呼吸さえ合えばいいところまで登るのではないかと考えてましたし、実際天板近くまで上がることもできました。第2障害後は先に行っているのが意外な馬だったので少し焦りましたが、止まることなくゴールできたので良かったです」

12/28ヤングチャンピオンシップ回顧

2014年12月29日(月)

センゴクエースが力の違いを見せつける!

 28日(日)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳産地選抜)が行われ、北見産駒特別を勝ち抜いた単勝1番人気センゴクエースが優勝。デビューから8連勝を果たし、ナナカマド賞に続く重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウリキ 25.5
  2.シリウス 67.6
  3.ワタシハサクランボ 9.7
  4.センゴクエース 1.3
  5.イワキテンショウリ 32.6
  6.サカノメイホウ 71.0
  7.キンメダル 15.2
  8.ホクショウキズナ 8.7
  9.テンカトウイツ 17.1
 10.メムロコマチ 23.0

 破竹の快進撃を続けるセンゴクエースを巡る争い。これに、安定した走りを見せるホクショウキズナ、ナナカマド賞3着のワタシハサクランボがどこまで迫れるかが焦点となりました。

 馬場水分2.5%でスタート。若駒のレースらしく、各馬勢いよく第1障害を突破します。その後も軽く脚を止める程度で推移し、やや縦長の展開で第2障害下にたどり着きました。
 ひと呼吸置いて仕掛けたのはホクショウキズナ。続いてワタシハサクランボ、センゴクエースなど人気どころも登坂を開始します。他馬が障害に苦しむなか、この3頭が早くも第2障害を突破。三つどもえの様相を呈して、ゴールまでの平坦路を迎えました。
 ところが残り30メートルを切ったところで、勝負は早くも終幕へ。ホクショウキズナの脚いろが一瞬鈍ったところでセンゴクエースが敢然と抜け出し、独走態勢を築きます。立て直したホクショウキズナも懸命に食い下がろうとしますが、差はむしろ開く一方。そのまま余力十分の手応えでセンゴクエースが逃げ切り、世代ナンバーワンの実力を見せつけました。ホクショウキズナはゴール前で苦しくなり後続の追撃にさらされますが、何とか粘って2着を確保。障害4番手で下りたキンメダルが3着、テンカトウイツが4着となりました。なお障害を3番手でクリアしたワタシハサクランボは、残り20メートル付近でパッタリと脚が止まってしまい、9着に敗れました。

 良血センゴクエースの勢いはとどまることを知らず、これで8連勝。現2歳世代では圧倒的な力を見せつけています。しまいもきっちり歩けており、1戦ごとにレースぶりが良くなっている印象。今後も順調に成長していけば、父母に並ぶような活躍が期待できそうです。
 2着のホクショウキズナは最後に後続に迫られたものの2着を堅守。センゴクエースに真っ向勝負を挑んでの結果だけに、価値の高い2着と言えます。一時の不振を完全に脱したのは明らかで、今後チャンスが回ってくる可能性も十分です。

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鈴木恵介騎手「ハンデがありましたが、能力のある馬なので自信はありました。無敗での出走ということにはプレッシャーは感じませんでした。レースでは最高のスタートを切ることができ、道中では先行の2頭がペースを速くしていたので、様子をみる感じで進めました。センゴクエースは能力のある馬だし、オープンクラスにも上がると思います。これからのばんえいを引っ張ってくれるスターホースに成長してくれると思います」

12/21ばんえいダービー回顧

2014年12月22日(月)

世代チャンプはホクショウマサル!

 21日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウマサルが優勝。イレネー記念に続く重賞2勝目を挙げ、改めて世代チャンピオンの座に就きました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フェアリードール 76.7
  2.ハクタイホウ 1.5
  3.ホクショウマサル 4.6
  4.カゲホウトウ 26.3
  5.ホクショウメジャー 30.1
  6.アサヒメイゲツ 40.0
  7.キサラキク 4.9
  8.ブラックニセイ 48.3
  9.シンザンボーイ 35.1
 10.カイシンゲキ 29.6

 ばんえい菊花賞を制したハクタイホウが断然の1番人気。これに続いたのはイレネー記念馬のホクショウマサルで、定量戦での復活なるかに注目が集まりました。オークス馬キサラキクが3番人気で、この3頭が上位人気を形成。以下は水をあけられた格好となりました。

 馬場水分3.2%のなかスタートが切られ、各馬とも勢いよく飛び出します。ほぼ横一線で進み、道中も慎重に刻む展開。ハクタイホウ、キサラキクといった人気どころが馬群をリード。ホクショウマサル、ホクショウメジャーもジワジワと位置取りを上げ、第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはハクタイホウ。それを見てホクショウメジャーとホクショウマサル、さらにキサラキクも勢いよく登坂を開始します。これを真っ先に突破したのはハクタイホウ。しかし差なくホクショウマサルが続き、やや遅れてキサラキクが3番手でクリア。人気の3頭が三つどもえの様相を呈します。
 一進一退の攻防が続きましたが、残り20メートル付近でハクタイホウの脚いろが鈍りはじめ、ホクショウマサルがこれに並びかけます。キサラキクもジワジワと脚を伸ばして2頭に並びかける勢い。こうなると苦しいのはハクタイホウで、徐々に後退。代わって先頭に立ったホクショウマサルはグイグイと荷物を曳き、確かな脚いろで残り5メートルを通過。そのまま押し切り、第43代ダービー馬の栄冠をつかみ取りました。キサラキクはよく追い上げたものの、2秒2差の2着まで。ハクタイホウはさらに0秒5差の3着に敗れました。

 勝ったホクショウマサルは定量戦で見事に復活。とはいっても、近況は古馬B1を相手に連続2着と、徐々に復調気配にありました。しまいまできっちり脚を伸ばした内容もよく、今後も世代限定戦では主役を演じてくれるに違いありません。
 キサラキクは今の状態のよさがうかがえる内容で2着。勝ち馬には及ばなかったものの、牡馬顔負けのパワーを示したことに変わりはなく、今後も重量に恵まれた際には注目です。
 ハクタイホウはしまいに踏ん張りきれず3着。それでも定量戦で好勝負を演じられたのは地力の高さの証明。今後も馬場や重量次第でチャンスが巡ってくることでしょう。

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阿部武臣騎手「休養時期もありましたが、レースを使いながら勝負勘を取り戻すことに専念し、ここ2走くらいで一気に手ごたえが良くなりました。レースはスタートで遅れるのですが、道中は強い馬なので第2障害まで早めについてまとめることができました。調子は良かったので、ゴールまでのたたき合いには自信がありました。初めての730キロでしたが、ベストなタイムを出せたのではないでしょうか」

11/30ばんえいオークス回顧

2014年12月 1日(月)

3歳女王はキサラキク!

 30日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のキサラキクが優勝。黒ユリ賞に続く重賞2勝目を挙げ、3歳牝馬の頂点に立ちました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.センゴクイチ 17.3
  2.キサラキク 1.6
  3.フェアリードール 10.7
  4.マルタウンカイ 26.1
  5.アサヒメイゲツ 5.4
  6.ツルマキイチバン 20.0
  7.キクノカチドキ 33.8
  8.メモリアルサマー 12.9
  9.ソラチキクヒメ 31.6
 10.アアモンドセブン 10.3

 2走前のばんえい菊花賞で、牡馬相手に2着となったキサラキクが断然の1番人気。そのばんえい菊花賞で4着のアサヒメイゲツが2番人気で、この2頭が抜けた人気。やや離れた3番人気に黒ユリ賞2着のアアモンドセブンと、定量戦らしく重賞で実績を残してきた各馬が上位人気に推されました。馬場水分2.1%と多少乾いた中で、女王の座を巡る熱戦の火ぶたが切って落とされました。

 各馬とも息を入れながらの展開で、道中はほぼ横一線。どの馬が主導権を握るということもなく、そのまま第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて仕掛けたのはフェアリードール。それを見て、キサラキクも即座に動き、アサヒメイゲツ、アアモンドセブンといった人気どころも登坂を開始します。しかし、キサラキクとフェアリードールが抜群のかかりを見せ、並んで障害を突破。やや遅れてアアモンドセブン、ツルマキイチバンもクリアし、追撃態勢に入ります。
 しかし、ここからキサラキクが格の違いを見せつけます。フェアリードールを一気に引き離すと、軽快な脚どりでゴールへ一直線。残り10メートルを切ってもそのスピードは衰えず、乾いた馬場に苦しむ他馬を尻目に先頭でゴールを果たしました。障害を越えてから抜群の末脚を発揮したツルマキイチバンが2番手に上がり、そのままゴールするかと思われたところ、ゴール線上でストップ。終始歩き続けたフェアリードールがこれを差し返して2着を確保しました。立て直したツルマキイチバンが3着で、以下アアモンドセブン、アサヒメイゲツと入線しました。

 勝ったキサラキクは、さすがといったレースぶり。もともとしまいの脚に定評のある同馬が先頭で障害をクリアしたなら、その時点で勝利を手にしたようなものでしょう。同重量で、同世代の牝馬が相手なら、一枚上の存在であることを示しました。今後も世代限定重賞では要注目の存在となるに違いありません。
 黒ユリ賞では7着だったフェアリードールが、今回は2着を確保。ここへ来てジワジワと馬体重が増えていることからも、成長途上であることは明らかです。止まることなく歩き続けたレース内容も良く、さらなる成長次第でタイトルも見えてくることでしょう。
 3着ツルマキイチバンは痛恨の線上ストップ。とはいえ、この馬も着実に力をつけているのは明らかで、持ち前の切れ味をいかんなく発揮できるようになれば、今後も重賞戦線をにぎわす存在となるでしょう。

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鈴木恵介騎手「今日は力の差を見せることができたレースだと思います。660キロを初めて曳く馬がいる中で、この馬は680キロの重量を経験していたので、気持ちとしては少し楽でした。この世代の牝馬戦では、これからも勝ちにこだわりたいと思います」

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