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12/21ばんえいダービー回顧

世代チャンプはホクショウマサル!

 21日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウマサルが優勝。イレネー記念に続く重賞2勝目を挙げ、改めて世代チャンピオンの座に就きました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フェアリードール 76.7
  2.ハクタイホウ 1.5
  3.ホクショウマサル 4.6
  4.カゲホウトウ 26.3
  5.ホクショウメジャー 30.1
  6.アサヒメイゲツ 40.0
  7.キサラキク 4.9
  8.ブラックニセイ 48.3
  9.シンザンボーイ 35.1
 10.カイシンゲキ 29.6

 ばんえい菊花賞を制したハクタイホウが断然の1番人気。これに続いたのはイレネー記念馬のホクショウマサルで、定量戦での復活なるかに注目が集まりました。オークス馬キサラキクが3番人気で、この3頭が上位人気を形成。以下は水をあけられた格好となりました。

 馬場水分3.2%のなかスタートが切られ、各馬とも勢いよく飛び出します。ほぼ横一線で進み、道中も慎重に刻む展開。ハクタイホウ、キサラキクといった人気どころが馬群をリード。ホクショウマサル、ホクショウメジャーもジワジワと位置取りを上げ、第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはハクタイホウ。それを見てホクショウメジャーとホクショウマサル、さらにキサラキクも勢いよく登坂を開始します。これを真っ先に突破したのはハクタイホウ。しかし差なくホクショウマサルが続き、やや遅れてキサラキクが3番手でクリア。人気の3頭が三つどもえの様相を呈します。
 一進一退の攻防が続きましたが、残り20メートル付近でハクタイホウの脚いろが鈍りはじめ、ホクショウマサルがこれに並びかけます。キサラキクもジワジワと脚を伸ばして2頭に並びかける勢い。こうなると苦しいのはハクタイホウで、徐々に後退。代わって先頭に立ったホクショウマサルはグイグイと荷物を曳き、確かな脚いろで残り5メートルを通過。そのまま押し切り、第43代ダービー馬の栄冠をつかみ取りました。キサラキクはよく追い上げたものの、2秒2差の2着まで。ハクタイホウはさらに0秒5差の3着に敗れました。

 勝ったホクショウマサルは定量戦で見事に復活。とはいっても、近況は古馬B1を相手に連続2着と、徐々に復調気配にありました。しまいまできっちり脚を伸ばした内容もよく、今後も世代限定戦では主役を演じてくれるに違いありません。
 キサラキクは今の状態のよさがうかがえる内容で2着。勝ち馬には及ばなかったものの、牡馬顔負けのパワーを示したことに変わりはなく、今後も重量に恵まれた際には注目です。
 ハクタイホウはしまいに踏ん張りきれず3着。それでも定量戦で好勝負を演じられたのは地力の高さの証明。今後も馬場や重量次第でチャンスが巡ってくることでしょう。

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阿部武臣騎手「休養時期もありましたが、レースを使いながら勝負勘を取り戻すことに専念し、ここ2走くらいで一気に手ごたえが良くなりました。レースはスタートで遅れるのですが、道中は強い馬なので第2障害まで早めについてまとめることができました。調子は良かったので、ゴールまでのたたき合いには自信がありました。初めての730キロでしたが、ベストなタイムを出せたのではないでしょうか」

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