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12/21ばんえいダービー予想 山崎エリカ

3着以内率89%のハクタイホウに期待

 ばんえい菊花賞では、世代ナンバー1とされながらも重賞タイトルに手が届いていなかったハクタイホウが勝ちました。先行策から後続を引き寄せつつ、最後は捻じ伏せる強い勝ち方でした。しかし、菊花賞でそうであったとしても、今回でそのパフォーマンスが発揮できるとは言い切れないのが競馬。しかも、今回は約1ヵ月半ぶりの実戦となります。

 しかし、ハクタイホウの凄さは菊花賞を勝ったことよりも、35戦16勝・2着11回・3着4回の通算成績。ばんえい競馬でここまで成績が崩れない馬は滅多にいないので、素直にすごいと思います。今回は断然人気であることを考えると、予想大会で殿追走の私はハクタイホウに逆らいたいのですが、逆らえるだけの根拠はありません。ハクタイホウの長所は最後までしぶとく粘ること。短所は最後にスピードが鈍ること。それゆえに何かに差されてなかなか重賞を勝てなかったわけです。今回もそういうことになるかもしれませんが、それでも2着、3着は外さない可能性が高いのでこの馬を◎とします。

 ○は今シーズン8勝の勢いに乗り、ばんえいオークスでは2着のフェアリードール。オークスの勝ち馬キサラキクの2番人気が濃厚のなかで、この馬があまり人気がない理由がよくわかりませんが、オークスではキサラキクと同じ重量を背負い、同じタイムで第2障害を越えました。確かに障害を降りてからの脚はキサラキクノほうが上ですが、高重量戦ではそれほど差のないレベルまで力をつけています。

 また、キサラキクはオークス後に反動が出てその後レースを使えなかったのに対して、こちらはレースを使えている順調さのメリットがあります。確かにフェアリードールは前走から一気の斤量増になりますが、オークスでも似たような条件を克服していますし、馬場が軽ければよりチャンスがあるでしょう。穴中の穴はコレです。

 ▲はばんえい大賞典やばんえい菊花賞では直前の勢いを評価され、常に穴人気に支持されてきたシンザンボーイ。これまでのシンザンボーイはその期待に応えることは出来ませんでしたが、振り返ればばんえい大賞典もばんえい菊花賞も5着に善戦しています。しかし、今回は近2走で5着に敗れたことにより、後続勢のマークが薄くなれば一発があるかもしれません。特にハクタイホウは終いが甘くならないような競馬を意識してきますから、穴は意外と前ということも十分考えられます。

 あとは△にばんえい大賞典の勝ち馬でばんえい菊花賞の3着馬カイシンゲキ。近2走は相手が強くて大敗していますが、同世代同士なら能力差はないでしょう。他では2歳チャンピオンのホクショウマサル。ばんえい菊花賞は休養明け後の一戦で9着でしたが、その後順調に上昇し、近2走では古馬の実力馬を相手に差のない競馬をしています。カイシンゲキもホクショウマサルも障害で大崩れがないので、人気以上の走りが期待できる馬です。

 ◎ (2)ハクタイホウ
 ○ (1)フェアリードール
 ▲ (9)シンザンボーイ
 △ (10)カイシンゲキ
 △ (3)ホクショウマサル

 馬複
 2-1,10 800円
 2-9,3 700円 計3000円
 3連複
 2-1,9,10,3 500円 計3000円

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