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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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9/28岩見沢記念回顧

2014年9月29日(月)

ホクショウユウキが古馬重賞初制覇!

 28日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホクショウユウキが優勝。昨年の4歳チャンプが古馬重賞初制覇を果たし、一躍頂点をうかがう存在となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ホクショウユウキ 91.8
  2.ニシキエーカン 21.8
  3.フクドリ 124.0
  4.フジダイビクトリー 8.3
  5.キタノタイショウ 3.6
  6.オイドン 4.0
  7.インフィニティー 6.8
  8.ホッカイヒカル 62.4
  9.ニュータカラコマ 2.8
 10.ホリセンショウ 33.3

 今シーズンの重賞で安定した走りを見せるフジダイビクトリーが850キロ、ニュータカラコマが840キロと荷物を積まれ、実績馬インフィニティーが820キロ、キタノタイショウも830キロ止まり。勢いか地力か、非常に興味深い重量設定が混戦に拍車をかけるなか、馬場水分2.1%でスタートが切られました。

 ペースメーカー不在で、各馬とも互いに相手の出方をうかがいながらのレース。後方待機策のホッカイヒカルを除く9頭が横一線で進み、そのままの隊形で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはインフィニティーで、軽量を生かして先手を打ちます。しかし他馬が続々と仕掛け、なかでもともに820キロのホクショウユウキとニシキエーカンが抜群の登坂力を発揮。この2頭が続けざまに下りて、逃げ込みを図ります。やや遅れて、オイドン、キタノタイショウ、インフィニティーがクリアし、追撃態勢に入りました。
 先頭の2頭は抜きつ抜かれつ、デッドヒートを展開。しかし残り10メートルを切ったところでニシキエーカンがストップ。対するホクショウユウキは脚いろこそ鈍っていたものの懸命に歩き続け、そのまま先頭でゴールを果たしました。ゴール直前でニシキエーカンを交わしたキタノタイショウが2着で入線。見せ場たっぷりだったニシキエーカンが3着となりました。

 勝ったホクショウユウキは、これが重賞5勝目。その実績から考えれば9番人気というのは低評価でしたが、出走取り消しを挟み近2走がともに9着という近況からは仕方のないところでしょう。ただ、先頭クリアから終始主導権を握り、ニシキエーカンをいったん引き付けながら最後に突き放すというレースぶりは、地力の高さの証明。今後もこうした余裕のあるレース運びができれば、さらにタイトルを積み重ねられるはずです。
 2着のキタノタイショウは実績のわりに重量に恵まれた印象。それでもゴール直前で見せた鋭い末脚は、さすがのひと言で、今後の重賞戦線でも軽視は禁物です。

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松田道明騎手「体調が良くレースの手ごたえもありました。障害をうまく越せたのが勝因ですね。4歳世代で重賞を数多く獲りましたが、古馬重賞は初めて。5歳馬でこれから伸び盛りですから、まずは一歩を踏み出せたと思います」

9/14銀河賞回顧

2014年9月15日(月)

オレノココロが底力を示し重賞3勝目!

 14日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のオレノココロが優勝。この世代のダービー馬が意地を見せ、重賞3勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ソウクンボーイ 51.9
  2.ナナノチカラ 22.9
  3.コウシュハウンカイ 10.8
  4.ダイコクパワー 26.7
  5.コウシュハクィーン 12
  6.ホクショウサスケ 4.5
  7.イッキフジ 16.6
  8.セイコークイン 3.5
  9.オレノココロ 8.3
 10.クインフェスタ 3.3

 牝馬20キロ減もあって、別定700キロで出走できた2頭クインフェスタ、セイコークインが1、2番人気。710キロのホクショウサスケが3番人気。これに実績最上位で、740キロのオレノココロがどう挑むか。馬場水分2.8パーセントの中、スタートが切られました。

 道中はセイコークイン、クインフェスタなど軽量馬がペースを握り、ソウクンボーイもこの一角。わずかにナナノチカラとイッキフジが遅れましたが他馬は離れず追走し、そのままの態勢で第2障害を迎えました。
 先鞭をつけたのはクインフェスタ。遅れまじとソウクンボーイ、セイコークイン、ダイコクパワー、オレノココロも仕掛けます。中でも抜群の登坂を見せたのがオレノココロ。多少重量に苦しんで体勢を崩しながらも、先頭で障害を突破しました。クインフェスタとコウシュハウンカイが並んで下り、セイコークイン、ホクショウサスケ、ソウクンボーイの3頭が横一線でクリアしました。
 その後は各馬が入り乱れる大混戦。しかし、これが底力なのか、オレノココロは後続との差を保ちながら先頭をひた走ります。そして、その驚異的な粘りはゴールまで続き、2着のホクショウサスケに1秒差をつけて荷物を運び切りました。最後に混戦から抜け出しのがホクショウサスケで、その1秒8差3着にコウシュハウンカイが入りました。

 トップハンデ740キロだけに苦戦が強いられると思われたオレノココロが、地力の高さを見せつけました。しかも、障害を先頭でクリアして押し切る正攻法で勝利。世代王者にふさわしい勝ち方でした。今後さらに重量を課せられるだけに厳しい戦いが続くと思われますが、それも真の王者となるための試練。そのレースぶりに注目していきたいと思います。
 ホクショウサスケは重量に恵まれたのも確かですが、最後に力を振り絞って脚を伸ばしたレース内容に成長ぶりがうかがえました。今後、重量を課せられても軽くは扱えそうにありません。

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鈴木恵介騎手「第2障害をどの程度で越せるかが今回のカギでしたが、うまくいったと思います。後ろから後続馬が続いていたのは見えました。ハンデがきつい展開になるかなと思っていましたが、馬がしっかりと結果を出してくれました」

8/24ばんえい大賞典回顧

2014年8月25日(月)

カイシンゲキが勢いを武器に重賞初制覇!

 24日(日)は3歳三冠初戦・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のカイシンゲキが勝利。はまなす賞(2着)に続く2度目の重賞挑戦で、見事にタイトルを獲得しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キサラキク 21.1
  2.カイシンゲキ 2.2
  3.ゴールデンフジ 47.4
  4.ブラックニセイ 23.9
  5.アサヒメイゲツ 33.1
  6.シンザンボーイ 6.9
  7.ホクショウメジャー 49.4
  8.カンシャノココロ 46.0
  9.ハクタイホウ 2.2
 10.アアモンドセブン 20.0

 牝馬20キロ減を含め、ハンデ差は最大でも30キロ。牝馬の活躍も目立つこの一戦ですが、オッズからは牡馬優勢ムード。ハンデを利した馬が制すのか、それとも地力ある馬がねじ伏せるのか。3.0%と多少湿った馬場の中、注目のスタートが切られました。

 馬群を引っ張ったのはカイシンゲキ、キサラキク、ブラックニセイ。中間点あたりまでは勢いよく進んだものの、その後は細かく刻み、ほぼ横一線の状態で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはハクタイホウで、それを見てカイシンゲキも登坂を開始。他馬も続々と仕掛けますが、先に仕掛けた2頭が難なく突破。やや遅れてカンシャノココロ、そしてシンザンボーイと続きました。
 しかし先頭の2頭は軽快に脚を伸ばし、マッチレースの様相。一進一退の攻防を繰り返しながらゴールを目指します。残り15メートル付近ではハクタイホウの脚いろがよく見えましたが、残り10メートルを過ぎたところでガクッとペースが落ち、ここでカイシンゲキがクビほどリード。ハクタイホウも懸命に食い下がりますが、その差はいっこうに詰まらず、結局1秒7差をつけてカイシンゲキが先頭でゴールを果たしました。ハクタイホウから4秒9遅れた3着には、カンシャノココロが入線しました。

 カイシンゲキはこれで今季【5・5・1・0】。その名前のとおり、まさに快進撃を見せて初タイトルをゲットしました。前走のはまなす賞は重量に恵まれた印象もありましたが、最後に差し返した今回のレースぶりからも、着実に力をつけている様子がうかがえました。今後は逆に重量を課せられる立場となりますが、それでも快進撃を続けられるか、この馬の真価が問われることになりそうです。

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菊池一樹騎手「途中で雨が降り馬場が軽くなるかなと思いましたが、実際走ってみると重たかったです。前走のはまなす賞は暑い時期だったので体調面が崩れる不安もありましたが、無事に2着になってくれましたし、今回へ向けてもいい調教ができたと思います。(繰り上がり勝利のナナカマド賞に次ぐ重賞2勝目で)1着入線で重賞勝ちしたことがなかったので、1着で重賞を勝ててよかったです」

8/10ばんえいグランプリ回顧

2014年8月11日(月)

フジダイビクトリー本格化を示す!

 10日(日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)が行われ、2番人気のフジダイビクトリーが優勝。重賞4勝目を挙げるとともに、今季の充実ぶりを見せつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.クロフネオーザン 40.7
2.ホッカイヒカル 42.5
3.アオノレクサス 14.7
4.トレジャーハンター 18.1
5.インフィニティー 19.2
6.フジダイビクトリー 2.9
7.キタノタイショウ 14.1
8.オイドン 2.5
9.ホクショウユウキ 46.6
10.ニュータカラコマ 4.8

 勢いのある6歳馬3頭フジダイビクトリー、オイドン、ニュータカラコマに対し、インフィニティー、キタノタイショウといった実績馬がどう立ち向かうか。直前の雨で3.3%に上昇した馬場水分のなか、スタートが切られました。

 馬場水分が上がったことで、各馬ともあまり息を入れずに障害中間点を通過。アオノレクサストレジャーハンターが馬群を引っ張りますが、他馬も遅れず追走し、6、7頭が横並びの状態で第2障害を迎えました。
 トレジャーハンター、インフィニティー、フジダイビクトリーがほぼ同時に動き、これを見てアオノレクサスも登坂を開始。なかでもフジダイビクトリーが抜群のかかりを見せて障害を登り切り、さらにトレジャーハンターもクリア。やや遅れてインフィニティーも突破し、以下ニュータカラコマ、キタノタイショウと続きます。
 しかし先頭はフジダイビクトリー。残り20メートル付近で敢然と抜け出し、2馬身ほどのリードで終盤を迎えます。しかし、そうはさせじと鋭く伸びてきたのがキタノタイショウ。ジワジワと差を詰め、残り10メートルで射程圏、残り5メートルで馬体を併せにかかります。しかし、フジダイビクトリーもしぶとい粘りを発揮。二の脚を使ってこれを振り切ろうと、懸命に歩を進めました。その結果、わずかにフジダイビクトリーが凌ぎきり、夏のグランプリホースに輝きました。キタノタイショウはよく追い込んだものの、わずか0秒5差で無念の2着。3着には先団からジワジワと伸びたニュータカラコマが入線しました。なお1番人気のオイドンは、障害で苦戦を強いられて5着に敗れました。

 勝ったフジダイビクトリーは今年の旭川記念に続く重賞4勝目。今季はこれで【4・4・1・1】と抜群の安定感を見せており、いよいよ本格化。6歳トリオのなかでも特に安定したレースを見せており、頭ひとつ抜け出した印象です。今後も多少湿ってややスピード寄りの馬場になった際には好勝負を演じてくれることでしょう。
 キタノタイショウは今季のばんえい十勝オッズパーク杯を制したのち、今ひとつのレースが続いていましたが、ここで復活ののろし。重賞10勝の実績はダテではなく、ここから巻き返してくれるに違いありません。
 ニュータカラコマは前走で7着に敗れていましたが、巻き返しての3着。高重量にも対応できるだけに、基礎重量が重くなってくるこれからが、この馬のシーズンともいえるでしょう。さらなる活躍を期待したいところです。

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西謙一騎手「だいぶ馬のクセも把握してきていたので、結果を残せて良かったです。レースでは他の馬を気にせず、この馬のペースだけを守りました。軽めの馬場が合っているので、恵みの雨だったとも思います」

7/27はまなす賞回顧

2014年7月28日(月)

コウシュハウンカイ4歳の意地を見せる!

 27日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、2番人気の4歳馬コウシュハウンカイが優勝。ばんえい菊花賞以来となる重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.ホクショウメジャー 62.4
2.ダイコクパワー 9.4
3.カンシャノココロ 78.8
4.コウシュハウンカイ 3.4
5.キサラキク 24.5
6.コウシュハクィーン 3.9
7.ブラックニセイ 65.0
8.カイシンゲキ 3.3
9.オレノココロ 4.9
10.ソウクンボーイ 85.2

 地力にまさる4歳馬か、ハンデが魅力の3歳馬か。どちらに主眼を置くか判断に迷うメンバー構成となりましたが、結局は11戦連続3着以内の3歳馬カイシンゲキ(670キロ)が1番人気。ほとんど差なく4歳馬のコウシュハウンカイ(710キロ)が続き、やや離れて4歳牝馬のコウシュハクィーン(680キロ)というオッズに。この重量差が、馬場水分4.8%という軽めの状態でどのように影響してくるかが焦点となりました。

 軽い馬場もあって、道中は息の入らない展開。障害中間点を過ぎてようやく脚を止める馬も出てきましたが、半数近くの馬がノンストップで第2障害下までたどり着きました。
 ひと呼吸入れて仕掛けたのはコウシュハウンカイで、ほぼ同時にカイシンゲキ、オレノココロも登坂を開始。それを見て、他馬も動き始めます。しかし、カイシンゲキとコウシュハウンカイが抜群のかかりを見せて突破。1度ヒザを折ったオレノココロもすぐに立て直し、この3頭が横並びで障害を下っていきました。やや離れてコウシュハクィーンもクリアし、勝負の行方はこの4頭に絞られました。
 軽量にモノを言わせてカイシンゲキが逃げ切りを図りますが、コウシュハウンカイも4歳馬の意地を見せるかのように食い下がります。そして残り20メートル付近から徐々にカイシンゲキの脚いろが鈍り、一歩ごとにコウシュハウンカイが差を詰めると、残り5メートルで完全に併走状態に。こうなれば底力にまさるコウシュハウンカイ。最後はきっちり1秒差をつけて、2つめのタイトルを手にしました。障害を下りてからジワジワと脚を伸ばしたコウシュハクィーンが2着から1秒1差の3着に入り、人気サイドでの決着となりました。

 最後はまさに底力。4歳世代を牽引してきたコウシュハウンカイが、小差で敗れた前走・柏林賞のうっぷんを晴らすかのように快勝しました。トップハンデではなかったものの、今回もそれなりに課せられた中での快勝劇。軽い馬場ながら軽ハンデ馬をきっちり捕らえきった内容も良く、レース運びに安定感が出てきた印象も受けました。今後もその安定感を武器に、重賞戦線で好勝負を演じてくれることでしょう。

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藤本匠騎手「ハンデもあって苦しい展開でしたが、最後はなんとか交わしてくれました。切れを生かすというより、ジワジワと力強く歩くタイプですので、あまり雨は降ってほしくなかったですが、今日はうまく時計を出してくれましたね。次からオープンの格付けになります。急いで結果を出すというよりは、オープンの中で勝ち進めるよう成長させていきたいと思っています」

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