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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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11/10クインカップ回顧

2013年11月11日(月)

カネサマドカが圧巻の重賞初制覇!

 10日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のカネサマドカが優勝。3度目の挑戦で重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は3.1%と標準的な馬場でスタート。道中はカネサマドカ、ベニコマ、カツダイヤあたりがハイペースで馬群をリード。それでも各馬離れず、ほぼ一団で第2障害を迎えました。
 息つく間もなくカツダイヤが仕掛け、ひと腰で荷物を天板まで曳き上げます。それを見て各馬も一斉に登坂を開始。なかではカネサマドカが上々のかかりを披露。先頭でクリアしたのはカツダイヤでしたが、カネサマドカが障害を越えると、下りを利用して一気に加速。そのままカツダイヤを捕らえて、ゴール前の平坦路に入りました。
 こうなると勢いはカネサマドカ。そのままさらに加速すると、他馬はもう為すすべがありません。グイグイとリードを広げにかかり、残り10メートルではセーフティーリード。余裕の手応えのまま、悠々と先頭ゴールを果たしました。障害を3番手でクリアしたタカラハヤヒメが徐々に押し上げ2着で入線。4頭が入り乱れた3着争いはニシキウンカイが先着しました。

 近況、安定した力を見せていたカネサマドカが、人気通りの強さを発揮して勝利しました。しかし前述したとおり、今回が重賞初制覇であり、この圧勝ぶりには多少驚かされました。いかにも本格化してきた印象で、今後もさらなる活躍が期待できそうです。

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大河原和雄騎手「厩舎を上げて仕上げてくれたため、690キロの重量も不安がありませんでした。展開もこの馬に向きましたし、人気馬で1着となれて嬉しかったです」

11/3ばんえい菊花賞回顧

2013年11月 4日(月)

コウシュハウンカイが激戦を制す!

 3日(祝・日)に行われた重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)は、単勝1番人気のコウシュハウンカイが優勝。5度目の挑戦で、重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は1.9%と、やや重めでしたが、各馬勢いよく第1障害を突破。足並みをそろえるように横一線で進み、一進一退を続けたまま第2障害を迎えました。
 じっくりためたのちに動いたのはコウシュハクィーン。それを合図とするかのように、各馬一斉に登坂を開始します。なかでも抜群のかかりを見せたのがクインフェスタとオレノココロで、この2頭が障害をクリア。ほぼ同時にコウシュハウンカイ、コウシュハクィーン、オホーツクノタカラ、セイコークインも突破し、6頭が入り乱れる形で末脚比べに入りました。
 先頭はクインフェスタ、コウシュハウンカイ、オレノココロが文字通りの横一線。半馬身ほど遅れてセイコークインが続き、さらに半馬身差でコウシュハクィーン。しかし残り20メートル付近でコウシュハクィーンが脚を止め、4頭による争いとなります。そして20メートル標識を越えたあたりでオレノココロが脱落。残り10メートルではクインフェスタが半馬身ほどリードします。そして残り5メートルを切って、完全に先頭はクインフェスタ。このまま逃げ切って...、と思われたところ、ゴール線上、ソリの後端がまさに越えたか越えないか微妙なところで、まさかのストップ。ジャッジはなんと"未到達"。その間にセイコークインが横をすり抜けて先頭ゴール...、と思われた瞬間に、こちらもストップ。そして、またしてもジャッジは未到達。きっちり越えたコウシュハウンカイが、激戦の末に栄冠をつかみ取りました。ジワジワと歩き続けたオレノココロが2着で入線。ゴール線上で止まったセイコークインとクインフェスタの牝馬2頭は、結局同タイムで入線しましたが、わずかにセイコークインが先着して3着となりました。

 コウシュハウンカイはこれが悲願の重賞初制覇。イレネー記念では外へ逃げたりするような場面もありましたが、着実に成長を遂げ、一進一退の激しい攻防を勝ち抜きました。もともとナナカマド賞で2着したように、早くから世代屈指の実力を見せている同馬。いよいよ、その才能が開花しはじめたと言っていいでしょう。今後のさらなる活躍が期待されます。
 オレノココロはばんえい大賞典に続く2着。ただ、これで12戦連続3着以内と抜群の安定感を見せており、今後も展開次第でタイトル奪取のチャンスがありそうです。

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藤本匠騎手「勝ててホッとしました。馬は順調に仕上がっており、あとは馬場状態が雨が降って極端に軽くならない限り何とかなると思っておりましたが、少しゴール際は苦しみましたね。12月にばんえいダービーという大一番が残っていますから、そこを目指して頑張ります。将来、一番上で戦える馬だと信じているので、上手に育てていきたいと思います」

10/27北見記念回顧

2013年10月28日(月)

ギンガリュウセイが3連覇達成!

 27日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のギンガリュウセイが優勝。2011年からとなる、このレース3連覇を果たしました。

 馬場水分は3.0%と標準的な馬場でスタート。高重量戦だけにペースは遅く、各馬横一線で進みます。中間点付近からシベチャタイガーが前に出て、ホリセンショウがこれに続く展開。ほとんど差なく、第2障害を迎えました。
 じっくりとためたのち、最初に動いたのはホリセンショウ。インフィニティー、シベチャタイガーがこれに呼応するようにして動きます。その後も各馬が続きますが、これといった決め手を欠いて一進一退。この混戦状態に断を下したのは、やや遅れて仕掛けたギンガリュウセイ。ふた腰目で天板まで荷物を曳き上げて、障害を突破。ほぼ同時にシベチャタイガーもクリアし、並んだ状態で障害を下りていきました。だいぶ離れた3番手からインフィニティーが続き、アオノレクサスが4番手でクリア。
 しかし、前を行く2頭の脚いろは快調。特にギンガリュウセイは止まる気配をまったく見せず、シベチャタイガーも差を詰めることができません。結局、そのままの隊列でゴールを迎え、ギンガリュウセイが優勝。2秒6差でシベチャタイガー、さらに4秒差の3着にインフィニティーが入りました。

 ギンガリュウセイはこれが重賞4勝目。多少取りこぼしが多い面がありますが、昨年のばんえい記念や、今年の旭川記念、ばんえいグランプリいずれも2着と、地力はやはりトップクラス。今後も仕掛けのタイミングがはまれば、さらにタイトルを積み重ねるに違いありません。
 2着のシベチャタイガーはギンガリュウセイにうまくレースを運ばれましたが、持ち前の先行力は衰えておらず、今後も展開次第でチャンスがありそう。馬場が軽いような時には、引き続き好勝負が期待できそうです。

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藤本匠騎手「調教師がしっかり仕上げてくれて馬のデキは最高でした。道中も思っていた位置で息を入れることができたし、調教師から障害下で『ハミをしっかりとらせて、いつも以上に気合を入れて登らせてくれ』と助言をもらっていたので、障害もふた腰で越えることができました。そんなに完全なレースなどありませんが、今日は思い描いた通りに騎乗でき、完璧だったのではと思います。厩舎から2カ月前に騎乗を依頼され、なかなか勝てずにいましたが、どんどん手触りも良くなっています。夏に比べこの時期に体調を崩すことも少ないと思いますので、これからも楽しみです」

10/13ナナカマド賞回顧

2013年10月14日(月)

ホクショウメジャーが重賞勝ち一番乗り!

 13日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝7番人気のホクショウメジャーが勝利。今年初となる2歳重賞を見事に制しました。

 馬場水分は3.0%でしたが、基礎重量570キロだけに各馬勢いよくスタート。オオゾラシンスケが軽快に先行し、ホクショウメジャー、ゴールデンフジ、ヒカルセンショウ、ハクタイホウが横一線で続く展開。中間点過ぎで各馬いったん脚を止めますが、先行勢は息を合わすかのように横一線で第2障害を迎えました。
 じっくりためたのちに動いたのはオオゾラシンスケ。やや遅れて、他馬も一斉に仕掛けます。なかでも抜群の登坂を見せたのはゴールデンフジで、オオゾラシンスケも2番手で続きます。さらにハクタイホウ、ヒカルセンショウ、ホクショウマサル、ホクショウメジャーも勝負圏内で第2障害を突破しました。
 しかし、ここから未知の負担重量が各馬に襲いかかります。残り30メートルを切ったあたりから各馬の脚が鈍りはじめ、先頭を行くゴールデンフジも残り10メートル付近で失速。ハクタイホウが先頭に躍り出ますが、残り5メートルで痛恨のストップ。ゴールデンフジが先頭を奪い返しますが、さらにジワジワと延びてきたのがホクショウメジャー。ゴール寸前でゴールデンフジを交わすと、そのまま先頭でゴールを果たしました。ゴールデンフジが2秒2差の2着で、立て直したハクタイホウがさらに0秒6差の3着。

 ホクショウメジャーはこれまでA-1戦を1勝、幕別町産駒記念も制しているように世代では上位の力を示していましたが、特別の青雲賞が18秒9差の4着、前走で8着に敗れていたことからも伏兵視されていました。ただ、ある程度の重量を積まれたなかで、しぶとく歩き続けた点は、今後に向けて大きな収穫となったことでしょう。さらなる活躍が期待できそうです。

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松田道明騎手「実にうまくいきましたね。この馬は、隣に馬がいると気にする面があるので、本走路を開放した練習などで念入りに馬に慣れさせる練習を繰り返しました。障害を降りてからの脚は自信がありましたが、ただその障害をうまく越すことに一番気をつけなくてはならず、他の馬が先に仕掛けても、自分はしっかりためて、呼吸を整えさせて、最後の脚にかけました。馬主さん、生産者さんも見に来ていたので、結果を出せて良かったです」

9/29岩見沢記念回顧

2013年9月30日(月)

ニュータカラコマが独走で勝利!

 29日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のニュータカラコマが優勝。3月のポプラ賞以来となる、重賞4勝目を挙げました。

 馬場水分は2.1%で、多少重めの状態。道中はシベチャタイガーがハイペースで飛ばし、内枠の頭がこれに続く展開。ややバラついた隊列で第2障害を迎えました。
 じっくりためたホリセンショウ、インフィニティー、ギンガリュウセイの内枠3頭が動き、やや遅れてシベチャタイガーとホッカイヒカルも登坂を開始。各馬が苦戦を強いられるなか、抜群のかかりを見せたのは遅れて仕掛けたニュータカラコマ。軽快に障害を下りて、リードを広げにかかります。ホリセンショウ、ギンガリュウセイ、シベチャタイガーが横一線で続き、ホッカイヒカルも追撃態勢に入ります。
 しかし、先頭を行くニュータカラコマは快調に飛ばし、他馬とは次元の違う末脚を発揮。後続にグングン差をつけ、セーフティーリードを築きます。そのまま2着に12秒5もの大差をつけ、先頭でゴールを果たしました。
 注目は2着争いで、残り20メートル付近でホリセンショウの脚が鈍り、ホッカイヒカルが急襲。さらに残り10メートルでホッカイヒカルが前に出たところで、ホリセンショウがストップ。ギンガリュウセイ、クロフネオーザン、シベチャタイガーも脚を伸ばして大激戦となりました。しかし、1馬身ほど前に出ていたホッカイヒカルがそのまま押し切って2着を確保。最後に底力を発揮したギンガリュウセイが3着となりました。

 ニュータカラコマは今回が古馬重賞初制覇。しかも、その圧倒的なレースぶりにはすでに風格さえ漂っていました。安定感に欠ける面こそあるものの、5歳とまだ若いだけに、これからも重賞戦線をにぎわせてくれるに違いありません。
 ホッカイヒカルは勝ちきれない面こそありますが、やはり地力は高く、多少の展開利があればいつでも勝てる力を備えています。今後も目が離せない存在といえるでしょう。

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藤野俊一騎手「道中の流れがこの馬にとって合っていて、このペースだと障害もすんなり上がるのではと感じていました。毎日、厩務員さんがしっかりと練習をつけており、日々、力をつけているなと感じます。重賞ウイナーになったので、来年のチャンピオンカップも視野に入れて、今後も頑張ります」

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