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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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2/17黒ユリ賞回顧

2013年2月18日(月)

ナナノチカラが激戦を制す!

 17日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気に推されたナナノチカラが優勝。この世代初となる牝馬重賞を制しました。

 馬場水分は2.1%と重めでしたが、各馬630キロの重量をものともせず、軽快に第1障害を突破。コウシュハクィーン、ミドリユーあたりが先行し、速めのペースで進みます。センショウエースがやや集団から水をあけられたものの、他馬はほぼ一団で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸置いて仕掛けたのはミドリユー。それに呼応するようにして、コウシュハクィーンも登坂を開始します。遅れてアグリナデシコ、フジノルビーあたりも仕掛けますが、どれも今ひとつ決め手を欠く展開。しかし、さらに遅れて仕掛けたクインフェスタがひと腰で天板まで上がりきり、他馬を尻目に先頭で突破。立て直したアグリナデシコもクリアし、以下コウシュハクィーン、1番人気のナナノチカラの順で障害を下りていきました。
 単独先頭はクインフェスタ。ゆうゆうと歩みを進めますが、その後方で4番手クリアのナナノチカラがギャロップで2番手まで浮上。さらに脚を伸ばして、残り20メートルでクインフェスタを射程圏に捉えます。徐々にその差を詰め残り5メートルで並び掛けると、2頭が並んだままゴールイン。手に汗握る攻防は、わずかに0秒2だけ、ナナノチカラが先着。クインフェスタもよく粘ったものの、最後はナナノチカラの決め手に屈しました。この2頭から遅れること25秒差の3着には、コウシュハクィーンが入線しました。

 ナナノチカラはこれで5連続連対。目下のデキのよさと、持ち前の決め手の鋭さを生かして、初タイトルを手にしました。牡馬相手のA-1で好勝負を演じ続ける力はダテではなく、今後も牝馬限定戦はもちろん、重量面で恵まれる牡馬相手の重賞でも勝ち負けが期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「スタートしてから1コースを嫌がって逃げた動きをみせましたが、障害を降りてから歩く馬なので信じて乗っていました。ゴール際は本当にきわどかったですね。これから期待できる馬だと思いますので、今後も応援をお願いいたします」

1/27ヒロインズカップ回顧

2013年1月28日(月)

ブラックパール悲願の重賞初制覇!

 27日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のブラックパールが優勝。これまで重賞で2着3回と苦杯をなめてきた同馬が、悲願の重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は3.6%と若干力の要る馬場状態。道中はダイリンビューティ、ユーファンタジー、ワタシハキレイズキなどが先頭をうかがいますが、全体的には横一線。ゆったり歩を進めて、ほとんど差なく第2障害を迎えました。
 ひと呼吸置いて仕掛けたのはエンジュオウカン、ワタシハキレイズキ、タケノビジン、ブラックパールの4頭。なかでも抜群のかかりを見せたのがブラックパールで、真っ先に障害をくだります。2馬身ほどの差で続いたのはワタシハキレイズキとタケノビジンで、さらに2馬身ほど遅れてコマクイン、1馬身差でユーファンタジーが追撃態勢に入りました。
 先頭のブラックパールの脚いろは、決して抜群とは言えないものでしたが、追走勢もほぼ同様の歩み。わずかにユーファンタジーのみが、馬体を躍動させながら位置取りを上げ、2番手集団に取りつきます。結果的に早めの仕掛けが奏功したか、各馬追走に脚を使わされ、徐々に脱落。セーフティーリードを保ったブラックパールが最後まで他馬を寄せ付けず、先頭でゴールを果たしました。2番手まで進出していたユーファンタジーは、最後に脚を止めましたが、立て直して2着を確保。残り10メートルで脚を止めながら、ゴールまでしぶとく脚を伸ばしたタケノビジンが3着で入線しました。

 ブラックパールはこれが重賞初制覇となりましたが、そうは思わせない堂々とした勝ちっぷりが印象的でした。重量面で恵まれていたとはいえ、自分でレースを作って勝ち切ったあたりに成長がうかがえます。今後は重量を課せられてどんなレースをするかに注目です。
 2着のユーファンタジーは牡馬オープンにもまれてきた実力を、いかんなく発揮しました。まだまだ安定感に欠ける面はありますが、今回の結果が示すとおり、牝馬では力上位の存在。重量面で恵まれれば、あっと言わせる場面もありそうです。

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藤本匠騎手「今まで重賞を獲れそうで獲れず情けなかったけど、今日は良いレースができたし、馬主さんにも恩返しができました。スタートからしっかり出てくれたし、馬場が渋かったので道中は焦らず、最後の直線は必ず伸びると信じて騎乗しました。本当に馬が頑張ってくれました。間隔の短いローテーションが気になっていたのですが、10キロの馬体増で出走できていたし、厩舎サイドの管理が結果につながったのかなと思います」

1/3天馬賞回顧

2013年1月 4日(金)

オイドンが力の違いを見せつける!

 3日(木)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に推されたオイドンが優勝。昨夏のはまなす賞以来となる、重賞5勝目を挙げました。

 この日、5.6%でスタートした馬場水分も、好天に恵まれてメインレースでは5.0%まで下がりました。レットフジ、アグリコトブキ、オイドンあたりが先行し、フジダイビクトリーもこの一角。やや早めの展開で第2障害を迎えました。
 ひと息入れて、最初に仕掛けたのはアグリコトブキとフジダイビクトリー。2頭が天板近くまで上がったところでオイドンも登坂を開始します。しかしフジダイビクトリーのかかりがよく、先頭で障害を突破。オイドンもひと腰でクリアし、追撃態勢に入ります。離れた3番手でアグリコトブキが続き、以下アアモンドマツカゼ、タッピイサムもクリアしていきました。
 先頭争いは残り30メートルの手前で、早くもオイドンがリード。次元の違う末脚を発揮し、フジダイビクトリーを置き去りにします。残り10メートルも切っても脚いろは衰えず、2着に11秒5もの差をつけて、ゆうゆうと荷物を運び切りました。フジダイビクトリーも、オイドンにこそ突き放されましたが、しっかりと歩き続けて2着を確保。アグリコトブキは後続の激しい追い上げに遭ったものの、しぶとく粘って3着で入線しました。

 世代限定の定量戦なら、やはりオイドンの実力が圧倒的。ワンサイドとはまさにこのことで、文句のつけようがない勝ちっぷりでした。今後の古馬重賞でどれだけやれるか、要注目です。
 フジダイビクトリーもこの馬なりにすばらしいレースを展開しましたが、今回ばかりは相手が悪すぎた印象。ただ重賞2勝の実力からも、重量と展開次第で今後も重賞戦線をにぎわせてくれるはずです。
 アグリコトブキは9番人気でしたが、オークス馬の名に恥じない走りを披露しました。古馬相手でも牝馬同士なら戦える印象で、さらなるタイトル奪取も可能性十分です。

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鈴木恵介騎手「同世代で定量戦だったら負けるわけにはいかないのでプレッシャーはありましたが、横綱相撲でしたね。軽馬場でちょうどよく、息も入れることができたので、流れも向きました。これから古馬との戦いとなりますが、オープン馬として出世できるよう頑張っていきます」

1/2帯広記念回顧

2013年1月 3日(木)

カネサブラック重賞20勝目!

 2日(水)は重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、王者カネサブラックが優勝。9月の岩見沢記念以来となる重賞20勝目を挙げ、ばんえいナンバー1の力を見せつけました。

 好天に恵まれたこともあり、馬場水分は4.4%。高重量も相まって、道中は息を入れながらゆったりしたペースで進みました。シベチャタイガー、カネサブラック、キタノタイショウあたりが馬群をリードし、テンマデトドケもこの一角。エンジュオウカンが離れた最後方を追走するかたちで、第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはカネサブラック。これを見てキタノタイショウ、ギンガリュウセイ、ホッカイヒカルあたりも仕掛けます。なかでもジワジワと障害を登ってきたのがギンガリュウセイで、カネサブラックも遅れじと腰を入れます。この2頭が並んでクリアし、その後ろからクロフネオーザンも障害を突破。後続は苦戦し、勝負はこの3頭に絞られました。
 特に脚いろがよかったのはカネサブラックで、残り30メートルを切って単独先頭。ギンガリュウセイも懸命に食い下がりますが、3番手から追ってくるクロフネオーザンの脚いろも抜群。しかし先頭のカネサブラックの逃げ脚は快調。残り5メートルでいったん脚が止まったものの、セーフティーリードを広げていたうえ、立て直しもスムーズ。迫ってきたギンガリュウセイを難なく退けて、先頭でゴールしました。ギンガリュウセイはしまいまで脚を止めずに歩き続けましたが、カネサブラックのスピードの前に敗れて2着まで。クロフネオーザンは残り10メートルでストップし、3着をキープするのが精いっぱいでした。なお単勝1番人気のナリタボブサップは、いつもの障害の切れが見られず、8着に敗れました。

 カネサブラックはこれで重賞20勝目。微妙に力の要る馬場状態が味方したもの確かですが、高重量戦できっちり勝ちきるあたりは、やはり底力と言えるでしょう。やや勝ち切れない面こそあるものの、実力はばんえい随一。ばんえい記念に向けて、視界は良好です。
 2着のギンガリュウセイはパワー優先の重量と馬場で、その実力をいかんなく発揮しました。今回こそ王者のスピードの前に屈しましたが、今後も高重量戦では目が離せない1頭です。
 クロフネオーザンは重賞初挑戦で大健闘。多少の重量差こそありましたが、父グレイトジャイナー譲りの推進力で存在をアピールしました。今後も高重量戦では要注目です。

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松田道明騎手「軽いレースを使っていたせいか走りが良く、全体の流れを見ながら良い位置取りができたと思います。ギンガリュウセイは時間がかかってもしっかり歩くタイプで、しかも障害のかかりを横で見たらまだ力強さがあるなと感じました。外枠(クロフネオーザン)も勢いよく来たので、少しヒヤッとしましたが、ある程度止まっても対応できるよう気をつけて騎乗しました」

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2012年12月31日(月)

十勝産駒ソウクンボーイが優勝!

 30日(日)重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、単勝2番人気、十勝産駒のソウクンボーイが優勝。ナナカマド賞(4着)以来の重賞挑戦で、初タイトルを手にしました。

 小雪が降るなか、馬場水分は6.8%とやや軽め。ショウチシマシタ、アグリナデシコなどが先行し、ハイペースで馬群を引っ張ります。
 そして第2障害も速攻で、ショウチシマシタとソウクンボーイが一気に駆け上がります。さらにダイコクパワー、ヨシムネ、アグリナデシコも差なく続き、これらがほぼ横一線のまま、障害を突破しました。
 息つく間もなく各馬の攻防は続き、残り10メートルでソウクンボーイ、アグリナデシコ、ヨシムネの争いに。そして、そのままゴールになだれ込み、わずかに0秒5でソウクンボーイが優勝。2着はアグリナデシコとヨシムネによる同着となり、まれに見る大接戦に幕が下ろされました。

 ソウクンボーイは終始馬群をリードしながら、最後まで先頭を譲らず逃げ切る、そつのないレースを披露しました。軽い馬場が味方したのも事実ですが、スタートからゴールまで、ミスなく運べたことは現時点での完成度が高い表れと言えるでしょう。今後もそのレースぶりに注目です。

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大口泰史騎手「超高速馬場だったので、なるべくミスをしないよう心がけていました。スタートで遅れてしまい後手を踏んでしまったのですが、良く頑張ってくれました。後続馬2頭が追い上げてきましたが、横をみて勝利を確信しました。馬はまだ発展途上ですが、もう少し落ち着くと思います。成長を楽しみにして、頑張っていきたいと思います」

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