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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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9/29岩見沢記念回顧

2013年9月30日(月)

ニュータカラコマが独走で勝利!

 29日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のニュータカラコマが優勝。3月のポプラ賞以来となる、重賞4勝目を挙げました。

 馬場水分は2.1%で、多少重めの状態。道中はシベチャタイガーがハイペースで飛ばし、内枠の頭がこれに続く展開。ややバラついた隊列で第2障害を迎えました。
 じっくりためたホリセンショウ、インフィニティー、ギンガリュウセイの内枠3頭が動き、やや遅れてシベチャタイガーとホッカイヒカルも登坂を開始。各馬が苦戦を強いられるなか、抜群のかかりを見せたのは遅れて仕掛けたニュータカラコマ。軽快に障害を下りて、リードを広げにかかります。ホリセンショウ、ギンガリュウセイ、シベチャタイガーが横一線で続き、ホッカイヒカルも追撃態勢に入ります。
 しかし、先頭を行くニュータカラコマは快調に飛ばし、他馬とは次元の違う末脚を発揮。後続にグングン差をつけ、セーフティーリードを築きます。そのまま2着に12秒5もの大差をつけ、先頭でゴールを果たしました。
 注目は2着争いで、残り20メートル付近でホリセンショウの脚が鈍り、ホッカイヒカルが急襲。さらに残り10メートルでホッカイヒカルが前に出たところで、ホリセンショウがストップ。ギンガリュウセイ、クロフネオーザン、シベチャタイガーも脚を伸ばして大激戦となりました。しかし、1馬身ほど前に出ていたホッカイヒカルがそのまま押し切って2着を確保。最後に底力を発揮したギンガリュウセイが3着となりました。

 ニュータカラコマは今回が古馬重賞初制覇。しかも、その圧倒的なレースぶりにはすでに風格さえ漂っていました。安定感に欠ける面こそあるものの、5歳とまだ若いだけに、これからも重賞戦線をにぎわせてくれるに違いありません。
 ホッカイヒカルは勝ちきれない面こそありますが、やはり地力は高く、多少の展開利があればいつでも勝てる力を備えています。今後も目が離せない存在といえるでしょう。

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藤野俊一騎手「道中の流れがこの馬にとって合っていて、このペースだと障害もすんなり上がるのではと感じていました。毎日、厩務員さんがしっかりと練習をつけており、日々、力をつけているなと感じます。重賞ウイナーになったので、来年のチャンピオンカップも視野に入れて、今後も頑張ります」

9/15銀河賞回顧

2013年9月16日(月)

ホクショウユウキ重賞3連勝!


 15日は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウユウキが優勝。柏林賞、はまなす賞に続く勝利で、重賞3勝目を挙げました。

 小雨がパラつき、馬場水分は3.2%でスタート。各馬横一線で進む中、わずかにテンカムソウ、ブラックボスなどが先行。タカラハヤヒメも前々で運びます。ただ、先頭から最後方まで差はなく、ほぼ一団のまま第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはホクショウユウキで、同時にテンカムソウも登坂を開始。しかしホクショウユウキが抜群の掛かりを見せ、ひと腰でゆうゆうとクリアします。テンカムソウもさほど遅れず2番手で突破。ニシキウンカイ、ワールドピサ、エビスダイチも3番手で並んでクリアしました。
 残り30メートルを切って、先頭を行くのはホクショウユウキ。脚いろには余裕があり、グイグイと荷物を引っ張って歩き続けます。2番手テンカムソウも、ホクショウユウキほどではないにしろ確かな脚いろで、後続との差をキープ。結局、そのままの態勢でゴールとなりました。注目の3着争いは、障害6番手から押し上げたフクトクがゴール前でいったん前に出ましたが、これを差し返す形でニシキウンカイが先着しました。

 ホクショウユウキは重賞に限れば3戦無敗。すべて世代限定戦とはいえ、抜群の安定感を誇っています。今回の圧倒的なレースぶりからは、古馬相手でも互角の戦いが演じられそうで、重量に恵まれた際には好勝負になりそうです。
 テンカムソウはまたしてもタイトルに手が届きませんでしたが、重賞ではつねに上位争いを演じており、この世代での力上位は明らか。今後もチャンスは巡ってくるはずで、引き続き目が離せない1頭です。

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松田道明騎手「スタートで遅れないように気をつけていました。馬場は軽かったのですが、700キロ以上を積んでいるし、少しぬかるむ感じだったので、どの馬も思い切っては行けないなと思っていました。今の状態を保てればいい結果は出せると思うから、今後の重賞へ向けてうまく調整して、勝ちたいと思います」

8/25ばんえい大賞典回顧

2013年8月26日(月)

コウシュハクィーンが逃げ切り、重賞初制覇!

 25日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝5番人気のコウシュハクィーンが優勝。09年のワタシハスゴイ以来、4年ぶりに牝馬が三冠初戦を制しました。

 夕方から降り出した雨により、馬場水分は3.0%とやや軽め。勢いよく飛び出したコウシュハクィーンとソウクンボーイが先行態勢で、ほかは様子を見ながらの追走。多少脚を止めながらもコウシュハクィーンの行き脚がよく、先頭で第2障害にたどり着きました。
 各馬がようやく障害下に集まりはじめたのを見計らって、コウシュハクィーンが登坂を開始。ひと腰で天板に脚をかける抜群のかかりを見せます。他馬もそれを見て仕掛けますが、やや苦戦。その間にコウシュハクィーンは障害を突破して、リードを広げにかかりました。
 ようやくオレノココロとコウシュハウンカイが障害をクリアしたころ、先頭のコウシュハクィーンは残り30メートル付近。残り20メートルでいったん脚を止めますが、うながされると引き続き確かな脚どりで歩き始めます。こうなると苦しいのは追撃勢。脚いろはまったく一緒になり、なすすべがありません。結局、そのセーフティーリードを保ったまま、コウシュハクィーンが先頭で荷物を運び切りました。2着争いは一進一退の攻防が続き、最後は0秒3差でオレノココロが先着。3着にコウシュハウンカイとなりました。

 コウシュハクィーンはナナカマド賞、黒ユリ賞でともに3着、イレネー記念でも4着と力を示していましたが、5度目の挑戦で重賞初制覇。しかも終始レースをリードする強い内容でタイトルをゲットしました。もちろん軽量660キロが味方した面もありますが、この勝ちっぷりなら今後の三冠戦線でも楽しみです。

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大河原和雄騎手「何回も乗っている、性格もわかっている、スピードもわかっている...。そういう中で、うまくいきました。レース展開もぴったりでしたね」

8/11ばんえいグランプリ回顧

2013年8月12日(月)

ホクショウダイヤが持ち味を発揮!

 11日(日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のホクショウダイヤが優勝。2012年のチャンピオンC以来となる、重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分2.0%と多少重めの状態でスタート。キタノタイショウやブラックボスあたりが先行する構えを見せますが、馬場の重さもあってか、道中はスローペース。ほぼ一団で障害中間点を目指します。しかし、途中からシベチャタイガーがペースアップ。やや縦長の状態で第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、最初に障害に挑んだのはインフィニティー。やや遅れてホクショウバトル、シベチャタイガーも仕掛けます。しかし、その後に動いたギンガリュウセイがジワジワ荷物を曳き上げて天板へ。ほぼ同時にシベチャタイガーも登り切り、インフィニティーも加わった3頭が並んで障害をクリアしました。少し遅れてホッカイヒカル、ホクショウダイヤも障害を越え、追撃態勢に入ります。
 先頭争いはシベチャタイガーとインフィニティー。半馬身ほど遅れてギンガリュウセイが、これに食い下がります。しかし残り20メートルを切ってから、3頭の脚が鈍りはじめ、ホッカイヒカルとホクショウダイヤが急追。残り10メートルで5頭が横に並ぶ大混戦となりました。そして最後は入り乱れる形でゴールイン。わずかに内の2頭が遅れたのは視認できたものの、上位3頭は0秒6の間にゴールする大接戦となりました。結局は、追う者の強み。ホクショウダイヤが鋭く差し切って優勝。0秒3差でギンガリュウセイが2着に粘り、さらに0秒3差の3着にインフィニティーという結果となりました。

 持ち前の末脚で重賞戦線を沸かせてきたホクショウダイヤですが、意外にもこれが重賞2勝目。力の要る馬場で、そのたぐいまれな決め手が生きた格好です。そうはいっても、今回はトップハンデタイの810キロを課せられており、それで勝ち切ったのなら実力の証明。今後も高いレベルでの好勝負が期待できそうです。
 昨年に続く連覇を狙ったギンガリュウセイは悔しい2着。昨年の北見記念制覇以来、勝ち切れないレースが続いています。しかしその間、帯広記念、ばんえい記念、旭川記念でいずれも2着と、地力の高さは折り紙付き。きっかけさえつかめば、現役最強の称号を手にすることも可能でしょう。
 インフィニティーは終始レースをリードしながら3着に粘る好内容で、そのレースぶりには風格さえ感じさせました。しかも810キロを曳いていたなら胸を張れる3着。今後も重賞戦線を賑わせてくれるに違いありません。

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松田道明騎手「(ケガから復帰後の重賞勝ちに)このレースを狙うために、ちょっと入院してベッドで腕立て伏せをしていました(笑)。馬場が重かったですが、状態はずっとよかったし、末脚にも自信がありました。いい位置がとれたのが大きかったですね。10歳になってよみがえってくれました」

7/28はまなす賞回顧

2013年7月29日(月)

ホクショウユウキが重賞連勝!

 28日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクショウユウキが優勝。6月の柏林賞に続く重賞2勝目を挙げ、世代上位の力を示しました。

 馬場水分は2.3%でスタート。ソウクンボーイ、コウシュハクィーン、ブラックボスあたりが先行しますが、先団はほぼ横一線。馬場水分のわりに展開は速めで、各馬とも先を急ぐように第2障害に向かいました。
 全馬がそろいきらないうちにコウシュハクィーンが仕掛け、これを見る形でホクショウユウキも登坂を開始。抜群の掛かりを見せたのはホクショウユウキの方で、楽々とひと腰でクリア。コウシュハクィーンも少し手こずったものの、立て直して2番手で突破。内からダイコクパワー、オレノココロも追撃態勢に入ります。以下はやや離れ、この4頭による勝負となりました。
 しかし、先頭を行くホクショウユウキは快調で、さらにリードを広げにかかります。そして2番手争いはコウシュハクィーンの脚いろが鈍り、内枠の2頭が激しい攻防を展開。残り20メートルを切って、ダイコクパワーが半馬身ほどリードします。そのころ先頭のホクショウユウキは残り5メートル。まるで別のレースを演じているかのような一人旅で、そのまま先頭で荷物を運び切りました。注目の2着争いは、終始半馬身ほどのリードを保っていたダイコクパワーが、追いすがるオレノココロを振り切ってゴールしました。

 重賞初挑戦・初制覇を果たした柏林賞から1カ月。ホクショウユウキが完璧なレース運びで、重賞2勝目を挙げました。同世代の4歳馬との比較では重量に恵まれていましたが、それでもこの舞台できっちり勝利したのは実力の証明。今後も世代限定重賞では目が離せない存在です。

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鈴木恵介騎手「天候にも恵まれたし、ハンデを生かしてよく頑張ってくれました。先行してレースを作っていくように、とオーナーとも話していて、思ったとおりのレースができました」

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