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12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2013年12月31日(火)

ブラックニセイ重賞初制覇!

 30日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、単勝3番人気、十勝産駒のブラックニセイが優勝。重賞初制覇を果たし、2歳世代の頂点に名乗りを上げました。

 馬場水分は2.4%とやや低めでしたが、基礎重量590キロということもあり、道中は速めのペース。特にホクショウマサルとオオゾラシンスケはノンストップで歩き、他馬も一度脚を止めた程度で第2障害を迎えました。
 ひと息入れて仕掛けたのはブラックニセイとホクショウマサル。それを見て各馬も登坂を開始しましたが、2頭はすんなりと障害を登り切り、マッチレースの様相を呈して、ゴール前の直線に向かいました。
 先を行く2頭は併せ馬状態で一進一退。十勝産駒の2頭が激しい攻防を演じます。しかし残り5メートル付近でホクショウマサルの脚いろが鈍り、白熱の争いに幕。ブラックニセイが2秒2差をつけて、先頭で荷物を運び切りました。3着争いは、障害を3番手で下りたハクタイホウがしぶとい粘りを見せましたが、ゴール前でカンシャノココロが強襲。わずかに0秒4差だけ、カンシャノココロが先着しました。

 ブラックニセイはナナカマド賞で6着に敗れるなど多少成績に波がありますが、十勝産駒特別2着など、随所で地力の高さを示していました。今回も2着のホクショウマサルとは10キロの重量アドバンテージがありましたが、それでもここで勝ち切ったのは実力の証明。今後も世代重賞で活躍してくれるに違いありません。
 2着のホクショウマサルはナナカマド賞4着など、つねに上位フィニッシュを演じており、その堅実ぶりが魅力。敗れたとはいえ、今回も安定した行きっぷりと登坂を見せており、やはり2歳ではトップクラスの力があるといえます。引き続き目が離せそうにありません。

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大口泰史騎手「例年になく馬場が渋かったので、この馬がゴール間際までどれだけ辛抱してくれるかがカギでした。2歳の若駒ですが潜在能力も上位だと思います」

12/22ばんえいダービー回顧

2013年12月23日(月)

オレノココロが3歳の頂点に!

 22日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞でともに2着だった無念を、この大一番で晴らしました。

 馬場水分は2.3%でゲートオープン。各馬横一線の状態で第1障害を突破し、そのまま障害中間点へ。脚を止めつつも横一線の状態は続き、勝負どころの第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れ、真っ先に仕掛けたのはショウチシマシタ。セイコークイン、コウシュハウンカイもこれに続き、その後も続々と登坂を開始。なかでも抜群のかかりを見せたのはオレノココロで、一気に障害を登り切って先頭クリアを果たします。それに遅れじとコウシュハウンカイ、ソウクンボーイも突破。内枠3頭が並ぶようにして、ゴール前の直線を迎えました。
 いったんは先頭を譲る形になったオレノココロですが、残り20メートル付近で盛り返して再度先頭へ。ソウクンボーイとコウシュハウンカイもしぶとく食い下がりますが、オレノココロの脚いろは鈍らず、そのまま半馬身ほどのリードを保って荷物を運び切りました。2着はソウクンボーイで、コウシュハウンカイがさらに半馬身差の3着となりました。

 オレノココロは4度目の挑戦で重賞初制覇。しかもこれまでの2冠がともに2着だっただけに、まさに"悲願"といえるもの。そのレースぶりも余裕がうかがえる堂々としたもので、着差以上の強さを感じさせました。それだけに、今後迎える古馬との対戦でも期待は高まるばかり。さらなる飛躍が期待できそうです。
 2着のソウクンボーイはこれまでの2冠が今ひとつでしたが、この直前が2連勝だっただけに、今のデキのよさを生かしたものといえます。しかし、この大舞台で2着に食い込んだことからも底力は相当。今後も重賞戦線で活躍してくれることでしょう。
 ばんえい菊花賞馬コウシュハウンカイは積極的な競馬を演じ、しまいもよく食い下がりましたが3着まで。ただ、地力の高さは存分に示した格好。引き続き要注目の存在です。

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鈴木恵介騎手「ゴール前10メートルくらいのところで、競っていた2頭の脚いろが鈍くなったので、引き離すことができました。第2障害がすんなりといけたのが勝因かな、と思います。今まではヒザが甘いところがあったけど、きょうは気持ちよく登れましたね。これからは古馬の中でも戦っていけるよう、力を伸ばしていきたいです」

12/1ばんえいオークス回顧

2013年12月 2日(月)

ナナノチカラが3歳女王に君臨!

 1日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、2番人気のナナノチカラが優勝。2月の黒ユリ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、3歳女王の座に就きました。

 馬場水分は2.9%でスタート。ナナノチカラがギャロップで軽快に先行。これをセイコークイン、コウシュハクィーンが追走し、中間点付近から追走の2頭が前へ。縦長の展開で推移し、第2障害を迎えました。
 全馬がたどり着く前にコウシュハクィーンが登坂を開始。セイコークインも即座に動き、さらにアグリナデシコ、クインフェスタも早めに動きます。その間にコウシュハクィーンは障害を突破。以下セイコークイン、クインフェスタが続き、遅れて仕掛けたナナノチカラが4番手でクリアしました。
 先頭は軽快に歩き続けるコウシュハクィーン。しかしナナノチカラが爆発的な末脚で差を詰めにかかります。残り20メートルで1馬身差に詰め寄り、そして残り10メートルで先頭へ。そのまま力強く脚を伸ばすと、食い下がる2頭を逆に置き去りにし、先頭で荷物を運び切りました。残り5メートルでセイコークインがコウシュハクィーンを捕らえて2着。積極的に運んだコウシュハクィーンは惜しくも3着に敗れました。

 ナナノチカラは黒ユリ賞制覇後、9月まで実戦から離れていましたが、その後【4・0・1・1】と抜群の安定感を見せて今回の一戦を迎えました。各馬が早めのレースを展開する中、焦らずじっくり構えた鈴木恵介騎手の好騎乗もありましたが、それで勝ち切ったのもナナノチカラの実力があってこそ。今後も切れを生かせる馬場や展開の際には、台頭する場面がありそうです。
 2着はセイコークイン。ナナノチカラの切れに屈した格好ですが、早めの競馬を展開しながらこれに食い下がって伸びた内容は、むしろ地力の高さを示すもの。その安定感あるレース運びは、今後もこの馬の武器となりそうです。
 3着のコウシュハクィーンはしまいに踏ん張りきれなかったものの、すばらしいレースを展開してくれました。これだけ走れれば、いくらでもチャンスは回ってきそう。引き続き注目です。

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鈴木恵介騎手「第1障害を1番手で降りたときから、手ごたえは良いなと感じていました。あとは第2障害をひと腰でクリアできたら最後まで歩くことはわかっていたので、うまく上がるのを信じて乗りました。2週間前から障害を中心にじっくり調教を重ね、仕上げてきました。これからは牝馬を代表するオープン馬に育てていきたいと思います」

11/24ドリームエイジカップ回顧

2013年11月25日(月)

トレジャーハンター久々の重賞制覇!

 24日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(3歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝7番人気、6歳のトレジャーハンターが優勝。2011年のポプラ賞以来となる重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分は2.2%と若干重め。第1障害ではややバラつきましたが、その後は各馬横一線。フクドリ、トレジャーハンターあたりがペースを握る展開で第2障害を迎えました。
 各馬じっくりためたのち、真っ先に動いたのはホクショウバトルとオイドン。これとほぼ同時に、ホクショウユウキとトレジャーハンターも仕掛けます。なかでも抜群の登坂を見せたのがトレジャーハンター。ひと腰ごとに荷物を曳き上げ、先頭で障害をクリアしました。1馬身半ほど遅れてホクショウユウキ、さらにオイドンも突破。以下は離れて、勝負のゆくえはこの3頭に絞られました。
 3番手のオイドンが前との差を詰めにかかりますが、先行した2頭も脚いろは良好。反対にオイドンが残り20メートル付近でストップしてしまいます。ところが先頭のトレジャーハンターもゴール寸前で止まってしまい、ホクショウユウキが急襲する手に汗握る展開に。しかし結局は、トレジャーハンターが立て直して1着入線。1秒差でホクショウユウキが2着に入りました。オイドンは3番手を追走していましたが、ゴール線上でピタッと止まり、ホクショウダイヤとニシキエーカンが急追。立て直したオイドンとホクショウダイヤが同タイムとなった結果、軍配はホクショウダイヤに上がりました。これで7、5、8番人気での決着となり、3連単は163万6860円。ばんえい史上2番目の高額配当となりました。

 およそ2年8カ月ぶりとなる重賞制覇を飾ったトレジャーハンター。ゴール前で詰めの甘さを見せましたが、レースぶりそのものは堂々としたものでした。今後も馬場や重量次第でタイトルを積み重ねる可能性も十分です。

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浅田達矢騎手「馬齢選抜ということもありハンデと、あとは馬場にも恵まれました。相手は重賞の常連で格上でしたが、前走の内容が良く、馬も気持ち良い状態で臨めましたので強気に騎乗しました。馬を信じて乗り、良い結果がついてきて本当に嬉しいです」

11/10クインカップ回顧

2013年11月11日(月)

カネサマドカが圧巻の重賞初制覇!

 10日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のカネサマドカが優勝。3度目の挑戦で重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は3.1%と標準的な馬場でスタート。道中はカネサマドカ、ベニコマ、カツダイヤあたりがハイペースで馬群をリード。それでも各馬離れず、ほぼ一団で第2障害を迎えました。
 息つく間もなくカツダイヤが仕掛け、ひと腰で荷物を天板まで曳き上げます。それを見て各馬も一斉に登坂を開始。なかではカネサマドカが上々のかかりを披露。先頭でクリアしたのはカツダイヤでしたが、カネサマドカが障害を越えると、下りを利用して一気に加速。そのままカツダイヤを捕らえて、ゴール前の平坦路に入りました。
 こうなると勢いはカネサマドカ。そのままさらに加速すると、他馬はもう為すすべがありません。グイグイとリードを広げにかかり、残り10メートルではセーフティーリード。余裕の手応えのまま、悠々と先頭ゴールを果たしました。障害を3番手でクリアしたタカラハヤヒメが徐々に押し上げ2着で入線。4頭が入り乱れた3着争いはニシキウンカイが先着しました。

 近況、安定した力を見せていたカネサマドカが、人気通りの強さを発揮して勝利しました。しかし前述したとおり、今回が重賞初制覇であり、この圧勝ぶりには多少驚かされました。いかにも本格化してきた印象で、今後もさらなる活躍が期待できそうです。

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大河原和雄騎手「厩舎を上げて仕上げてくれたため、690キロの重量も不安がありませんでした。展開もこの馬に向きましたし、人気馬で1着となれて嬉しかったです」

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