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1/3天馬賞回顧

2014年1月 4日(土)

ホクショウユウキが"四冠"制覇!
岡田師も通算1500勝を達成!

 3日(金)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクショウユウキが優勝。世代限定重賞の柏林賞、銀河賞に続く勝利で、現5歳の頂点に君臨。さらに管理する岡田定一調教師に、ばんえい史上3人目となる通算1500勝目をプレゼントしました。

 馬場水分は2.0%でスタート。ニシキエーカン、ホクショウユウキ、テンカムソウが馬群をリードして進みますが、ほとんど横一線の状態で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはホクショウユウキ。すぐさまワールドピサが反応し、さらにテンカムソウも登坂を開始します。しかし、抜群のかかりを見せたホクショウユウキが先頭でクリアし、テンカムソウが2番手で下山。ワールドピサ、ニシキエーカン、ヤマノウンカイも争覇圏内で突破しました。
 3番手争いは激しい攻防を繰り広げますが、先頭の2頭は快調。特にホクショウユウキは抜群の手応えのまま歩き続けます。徐々にテンカムソウが苦しくなり、3番手から抜け出してきたニシキエーカンが残り20メートル付近で2番手に浮上。しかし、追撃はここまで。最後までしっかり歩き続けたホクショウユウキが、先頭で荷物を運び切りました。0秒7差の2着にニシキエーカン、さらに2秒差の3着にテンカムソウが入りました。

 ホクショウユウキは、牝馬戦のクインカップを除く4歳シーズン重賞を総なめ。さらに3歳との混合重賞のはまなす賞を制して、"四冠"を達成しました。障害、末脚ともに確実で、危なげないレース運びには風格さえ漂わせます。今後さらに重量が積まれることになりますが、不安よりも期待の方が大きく感じられます。さらなる成長と飛躍が楽しみです。
 2着のニシキエーカンは多少勝ち切れない面がありますが、12年のイレネー記念を制し、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーでともに2着しているように、力は世代トップクラス。小差に迫った今回のレースぶりも悪くなく、今後も随所で活躍してくれるに違いありません。
 テンカムソウはこれが18回目の3着。2着も16回あり、地力の高さは折り紙付きです。あとは、それを証明するタイトルがほしいところ。ただ、障害でも安定した登坂を見せるだけに、馬場や展開次第でチャンスが巡ってくることでしょう。

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松田道明騎手「岡田調教師の1500勝がかかっており、このレースを逃がすわけにはいかないと思っていたので、かなりプレッシャーがありました。勝つことができて本当に良かったです。先行力がある馬がいたので、なるべく前の位置取りを心がけました。第2障害でも馬はやる気十分でしたので、いけると思いました。馬場が少し軽く、切れのあるニシキエーカンが迫ってきましたが、きょうは僕の馬の方が一枚上でしたね」


【お詫び】本記事掲載当初、見出しに間違いがありました。ご迷惑をおかけした関係者の方には深くお詫び申し上げます。

1/2帯広記念回顧

2014年1月 3日(金)

伏兵ホリセンショウがビッグタイトルを制す!

 2日(木)は重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホリセンショウが優勝。2着に4番人気のキタノタイショウ、3着に3番人気のニュータカラコマが入り、3連単は39万超の大波乱となりました。

 馬場水分は2.2%で、力の要る馬場状態。各馬歩いては止まりを繰り返し、出入りの激しい競馬となりました。ホクショウダイヤやインフィニティーあたりが馬群をリードしますが、ほとんど横一線。しかし中間点を過ぎたあたりで、最後に第1障害を越えたシベチャタイガーが先頭に躍り出て、ホリセンショウが2番手へ。以下は横並びの状態で第2障害を迎えました。
 他馬が到達した頃合いを見計らって、ホリセンショウが積極的に登坂を開始。各馬はその様子を見ていましたが、シベチャタイガー、インフィニティー、キタノタイショウが仕掛け、展開が一気に活性化。しかし、その間にホリセンショウが登り切り、苦戦する各馬を尻目に障害を下りていきました。だいぶ遅れてシベチャタイガー、インフィニティー、トレジャーハンター、ニュータカラコマなどが次々と下山。1番人気のギンガリュウセイは8番手でクリアしました。
 先頭のホリセンショウは道中で脚を止める苦しい競馬となりましたが、残り20メートル付近でも先頭。いったんはニュータカラコマに交わされそうになりましたが、それでも立て直しつつ、先頭を死守します。そして残り5メートルでまたしても歩みを止めますが、追撃するニュータカラコマ、そしてキタノタイショウも脚いろが鈍っており、かろうじて先頭をキープ。そしてゴール線上で、今度はニュータカラコマがストップ。キタノタイショウの追撃も届かず、ホリセンショウが先頭でゴールを果たしました。2秒2差の2着にキタノタイショウ、ニュータカラコマがさらに3秒6差の3着。1番人気のギンガリュウセイは"らしさ"が見られず、6着に敗れました。

 ホリセンショウは今回が6度目の重賞挑戦。昨年の旭川記念、北斗賞でともに3着に入っていましたが、今回が悲願の初制覇となりました。重量面で恵まれていたのは確かですが、出入りの激しい競馬を積極的に運び、脚を止めながらも他馬の追撃をしのぎきった内容は高く評価できます。今後、重量を積まれてどうかですが、これをきっかけにさらなる飛躍を遂げる可能性もありそうです。
 なお、騎乗予定の鈴木恵介騎手が病気のため、手綱を取ったのは初騎乗の島津新騎手。若手らしい大胆な騎乗が、ホリセンショウに勝利をもたらしたとも言えるでしょう。
 キタノタイショウは旭川記念制覇後、今ひとつの成績が続いていましたが、ここへきて本来の末脚を取り戻した印象。ばんえい記念3着の実績はダテではなく、今後も目が離せない存在となりそうです。
 岩見沢記念馬ニュータカラコマも、ここへきて復調気配。ゴール線上で脚を止めたとはいえ、勝ち馬をギリギリまで追い詰めた内容は上々と言えます。まだ6歳だけに、本格化はこれから。さらなる活躍が期待できそうです。

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島津新騎手「初めて騎乗した馬だったので、馬とケンカせず能力を出すことに気をつけました。後ろから他の馬も来ていなかったので、障害を降りてからはあせらず騎乗ができましたし、最後に馬が止まった際にも周りは見えていたので、あせらずバイキして前進させることができました」

12/30ヤングチャンピオンシップ回顧

2013年12月31日(火)

ブラックニセイ重賞初制覇!

 30日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、単勝3番人気、十勝産駒のブラックニセイが優勝。重賞初制覇を果たし、2歳世代の頂点に名乗りを上げました。

 馬場水分は2.4%とやや低めでしたが、基礎重量590キロということもあり、道中は速めのペース。特にホクショウマサルとオオゾラシンスケはノンストップで歩き、他馬も一度脚を止めた程度で第2障害を迎えました。
 ひと息入れて仕掛けたのはブラックニセイとホクショウマサル。それを見て各馬も登坂を開始しましたが、2頭はすんなりと障害を登り切り、マッチレースの様相を呈して、ゴール前の直線に向かいました。
 先を行く2頭は併せ馬状態で一進一退。十勝産駒の2頭が激しい攻防を演じます。しかし残り5メートル付近でホクショウマサルの脚いろが鈍り、白熱の争いに幕。ブラックニセイが2秒2差をつけて、先頭で荷物を運び切りました。3着争いは、障害を3番手で下りたハクタイホウがしぶとい粘りを見せましたが、ゴール前でカンシャノココロが強襲。わずかに0秒4差だけ、カンシャノココロが先着しました。

 ブラックニセイはナナカマド賞で6着に敗れるなど多少成績に波がありますが、十勝産駒特別2着など、随所で地力の高さを示していました。今回も2着のホクショウマサルとは10キロの重量アドバンテージがありましたが、それでもここで勝ち切ったのは実力の証明。今後も世代重賞で活躍してくれるに違いありません。
 2着のホクショウマサルはナナカマド賞4着など、つねに上位フィニッシュを演じており、その堅実ぶりが魅力。敗れたとはいえ、今回も安定した行きっぷりと登坂を見せており、やはり2歳ではトップクラスの力があるといえます。引き続き目が離せそうにありません。

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大口泰史騎手「例年になく馬場が渋かったので、この馬がゴール間際までどれだけ辛抱してくれるかがカギでした。2歳の若駒ですが潜在能力も上位だと思います」

12/22ばんえいダービー回顧

2013年12月23日(月)

オレノココロが3歳の頂点に!

 22日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞でともに2着だった無念を、この大一番で晴らしました。

 馬場水分は2.3%でゲートオープン。各馬横一線の状態で第1障害を突破し、そのまま障害中間点へ。脚を止めつつも横一線の状態は続き、勝負どころの第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れ、真っ先に仕掛けたのはショウチシマシタ。セイコークイン、コウシュハウンカイもこれに続き、その後も続々と登坂を開始。なかでも抜群のかかりを見せたのはオレノココロで、一気に障害を登り切って先頭クリアを果たします。それに遅れじとコウシュハウンカイ、ソウクンボーイも突破。内枠3頭が並ぶようにして、ゴール前の直線を迎えました。
 いったんは先頭を譲る形になったオレノココロですが、残り20メートル付近で盛り返して再度先頭へ。ソウクンボーイとコウシュハウンカイもしぶとく食い下がりますが、オレノココロの脚いろは鈍らず、そのまま半馬身ほどのリードを保って荷物を運び切りました。2着はソウクンボーイで、コウシュハウンカイがさらに半馬身差の3着となりました。

 オレノココロは4度目の挑戦で重賞初制覇。しかもこれまでの2冠がともに2着だっただけに、まさに"悲願"といえるもの。そのレースぶりも余裕がうかがえる堂々としたもので、着差以上の強さを感じさせました。それだけに、今後迎える古馬との対戦でも期待は高まるばかり。さらなる飛躍が期待できそうです。
 2着のソウクンボーイはこれまでの2冠が今ひとつでしたが、この直前が2連勝だっただけに、今のデキのよさを生かしたものといえます。しかし、この大舞台で2着に食い込んだことからも底力は相当。今後も重賞戦線で活躍してくれることでしょう。
 ばんえい菊花賞馬コウシュハウンカイは積極的な競馬を演じ、しまいもよく食い下がりましたが3着まで。ただ、地力の高さは存分に示した格好。引き続き要注目の存在です。

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鈴木恵介騎手「ゴール前10メートルくらいのところで、競っていた2頭の脚いろが鈍くなったので、引き離すことができました。第2障害がすんなりといけたのが勝因かな、と思います。今まではヒザが甘いところがあったけど、きょうは気持ちよく登れましたね。これからは古馬の中でも戦っていけるよう、力を伸ばしていきたいです」

12/1ばんえいオークス回顧

2013年12月 2日(月)

ナナノチカラが3歳女王に君臨!

 1日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、2番人気のナナノチカラが優勝。2月の黒ユリ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、3歳女王の座に就きました。

 馬場水分は2.9%でスタート。ナナノチカラがギャロップで軽快に先行。これをセイコークイン、コウシュハクィーンが追走し、中間点付近から追走の2頭が前へ。縦長の展開で推移し、第2障害を迎えました。
 全馬がたどり着く前にコウシュハクィーンが登坂を開始。セイコークインも即座に動き、さらにアグリナデシコ、クインフェスタも早めに動きます。その間にコウシュハクィーンは障害を突破。以下セイコークイン、クインフェスタが続き、遅れて仕掛けたナナノチカラが4番手でクリアしました。
 先頭は軽快に歩き続けるコウシュハクィーン。しかしナナノチカラが爆発的な末脚で差を詰めにかかります。残り20メートルで1馬身差に詰め寄り、そして残り10メートルで先頭へ。そのまま力強く脚を伸ばすと、食い下がる2頭を逆に置き去りにし、先頭で荷物を運び切りました。残り5メートルでセイコークインがコウシュハクィーンを捕らえて2着。積極的に運んだコウシュハクィーンは惜しくも3着に敗れました。

 ナナノチカラは黒ユリ賞制覇後、9月まで実戦から離れていましたが、その後【4・0・1・1】と抜群の安定感を見せて今回の一戦を迎えました。各馬が早めのレースを展開する中、焦らずじっくり構えた鈴木恵介騎手の好騎乗もありましたが、それで勝ち切ったのもナナノチカラの実力があってこそ。今後も切れを生かせる馬場や展開の際には、台頭する場面がありそうです。
 2着はセイコークイン。ナナノチカラの切れに屈した格好ですが、早めの競馬を展開しながらこれに食い下がって伸びた内容は、むしろ地力の高さを示すもの。その安定感あるレース運びは、今後もこの馬の武器となりそうです。
 3着のコウシュハクィーンはしまいに踏ん張りきれなかったものの、すばらしいレースを展開してくれました。これだけ走れれば、いくらでもチャンスは回ってきそう。引き続き注目です。

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鈴木恵介騎手「第1障害を1番手で降りたときから、手ごたえは良いなと感じていました。あとは第2障害をひと腰でクリアできたら最後まで歩くことはわかっていたので、うまく上がるのを信じて乗りました。2週間前から障害を中心にじっくり調教を重ね、仕上げてきました。これからは牝馬を代表するオープン馬に育てていきたいと思います」

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