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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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8/11ばんえいグランプリ回顧

2013年8月12日(月)

ホクショウダイヤが持ち味を発揮!

 11日(日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のホクショウダイヤが優勝。2012年のチャンピオンC以来となる、重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分2.0%と多少重めの状態でスタート。キタノタイショウやブラックボスあたりが先行する構えを見せますが、馬場の重さもあってか、道中はスローペース。ほぼ一団で障害中間点を目指します。しかし、途中からシベチャタイガーがペースアップ。やや縦長の状態で第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、最初に障害に挑んだのはインフィニティー。やや遅れてホクショウバトル、シベチャタイガーも仕掛けます。しかし、その後に動いたギンガリュウセイがジワジワ荷物を曳き上げて天板へ。ほぼ同時にシベチャタイガーも登り切り、インフィニティーも加わった3頭が並んで障害をクリアしました。少し遅れてホッカイヒカル、ホクショウダイヤも障害を越え、追撃態勢に入ります。
 先頭争いはシベチャタイガーとインフィニティー。半馬身ほど遅れてギンガリュウセイが、これに食い下がります。しかし残り20メートルを切ってから、3頭の脚が鈍りはじめ、ホッカイヒカルとホクショウダイヤが急追。残り10メートルで5頭が横に並ぶ大混戦となりました。そして最後は入り乱れる形でゴールイン。わずかに内の2頭が遅れたのは視認できたものの、上位3頭は0秒6の間にゴールする大接戦となりました。結局は、追う者の強み。ホクショウダイヤが鋭く差し切って優勝。0秒3差でギンガリュウセイが2着に粘り、さらに0秒3差の3着にインフィニティーという結果となりました。

 持ち前の末脚で重賞戦線を沸かせてきたホクショウダイヤですが、意外にもこれが重賞2勝目。力の要る馬場で、そのたぐいまれな決め手が生きた格好です。そうはいっても、今回はトップハンデタイの810キロを課せられており、それで勝ち切ったのなら実力の証明。今後も高いレベルでの好勝負が期待できそうです。
 昨年に続く連覇を狙ったギンガリュウセイは悔しい2着。昨年の北見記念制覇以来、勝ち切れないレースが続いています。しかしその間、帯広記念、ばんえい記念、旭川記念でいずれも2着と、地力の高さは折り紙付き。きっかけさえつかめば、現役最強の称号を手にすることも可能でしょう。
 インフィニティーは終始レースをリードしながら3着に粘る好内容で、そのレースぶりには風格さえ感じさせました。しかも810キロを曳いていたなら胸を張れる3着。今後も重賞戦線を賑わせてくれるに違いありません。

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松田道明騎手「(ケガから復帰後の重賞勝ちに)このレースを狙うために、ちょっと入院してベッドで腕立て伏せをしていました(笑)。馬場が重かったですが、状態はずっとよかったし、末脚にも自信がありました。いい位置がとれたのが大きかったですね。10歳になってよみがえってくれました」

7/28はまなす賞回顧

2013年7月29日(月)

ホクショウユウキが重賞連勝!

 28日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクショウユウキが優勝。6月の柏林賞に続く重賞2勝目を挙げ、世代上位の力を示しました。

 馬場水分は2.3%でスタート。ソウクンボーイ、コウシュハクィーン、ブラックボスあたりが先行しますが、先団はほぼ横一線。馬場水分のわりに展開は速めで、各馬とも先を急ぐように第2障害に向かいました。
 全馬がそろいきらないうちにコウシュハクィーンが仕掛け、これを見る形でホクショウユウキも登坂を開始。抜群の掛かりを見せたのはホクショウユウキの方で、楽々とひと腰でクリア。コウシュハクィーンも少し手こずったものの、立て直して2番手で突破。内からダイコクパワー、オレノココロも追撃態勢に入ります。以下はやや離れ、この4頭による勝負となりました。
 しかし、先頭を行くホクショウユウキは快調で、さらにリードを広げにかかります。そして2番手争いはコウシュハクィーンの脚いろが鈍り、内枠の2頭が激しい攻防を展開。残り20メートルを切って、ダイコクパワーが半馬身ほどリードします。そのころ先頭のホクショウユウキは残り5メートル。まるで別のレースを演じているかのような一人旅で、そのまま先頭で荷物を運び切りました。注目の2着争いは、終始半馬身ほどのリードを保っていたダイコクパワーが、追いすがるオレノココロを振り切ってゴールしました。

 重賞初挑戦・初制覇を果たした柏林賞から1カ月。ホクショウユウキが完璧なレース運びで、重賞2勝目を挙げました。同世代の4歳馬との比較では重量に恵まれていましたが、それでもこの舞台できっちり勝利したのは実力の証明。今後も世代限定重賞では目が離せない存在です。

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鈴木恵介騎手「天候にも恵まれたし、ハンデを生かしてよく頑張ってくれました。先行してレースを作っていくように、とオーナーとも話していて、思ったとおりのレースができました」

7/14北斗賞回顧

2013年7月15日(月)

インフィニティー古馬戦線の主役に名乗り!

 14日(日)は重賞・北斗賞(4歳オープン)が行われ、単勝5番人気のインフィニティーが優勝。同馬のみならず、手綱を取った浅田達矢騎手も悲願の重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は0.7%と、極端に重い馬場でレースはスタートしました。先行したのはキタノタイショウ、トレジャーハンターあたりで、インフィニティーもこの一角。しかし、シベチャタイガーが行く気を見せると一気に先頭に躍り出て、2馬身ほど差を広げて第2障害下にたどり着きました。
 各馬、砂煙が流れるのを待つかのように障害下でじっくりと脚をためます。しかしトレジャーハンターが仕掛けると、堰を切ったように登坂を開始。重い馬場に苦戦を強いられますが、ホリセンショウがようやく登り切って先頭でクリア。インフィニティー、トレジャーハンターが続き、やや遅れてシベチャタイガー、ホッカイヒカルも難関を突破しました。
 残り30メートルを切ってからもホリセンショウがしぶとく歩き続けますが、残り20メートル標識付近でストップ。その隙にインフィニティーが並びかけ、さらに障害7番手からいつの間にかここまで位置取りを上げてきたキタノタイショウも内から先頭をうかがいます。この3頭にホッカイヒカルも加わり、横一線の叩き合いとなりました。しかし残り10メートルでキタノタイショウの脚が止まって脱落。勝負のゆくえは3頭に絞られましたが、各馬一歩も譲らない好レースに。結局そのまま3頭が小差のまま、ゴールになだれ込みました。わずかに先着したのはインフィニティー。0秒3差でホッカイヒカルが2着で入り、さらに0秒3差でホリセンショウが3着。1番人気のギンガリュウセイは障害6番手から押し上げたものの、4着までが精一杯でした。

 インフィニティーは今年のばんえい十勝オッズパーク杯(3着)、旭川記念(4着)に続く、3度目の重賞挑戦。これまで特別でもなかなか勝ちきれなかった同馬が、216戦目にして重賞初制覇を果たしました。この力の要る馬場を最後まで歩き通したレース内容もよく、今後も古馬重賞戦線の主役級として活躍してくれることでしょう。

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浅田達矢騎手「なかなか重賞で勝てなかったですが、やっと勝つことができました。障害を下りてからがしぶとい馬なので、それさえうまくクリアできればチャンスがあると思っていました。きょう勝てたのは馬主さん、調教師、厩舎スタッフのおかげ。まだ重賞を勝ったことがないのに乗せてもらえて、本当にうれしかったです。まだこれからの馬なので、もっともっと強いところを見せたいと思います」

6/23柏林賞回顧

2013年6月24日(月)

ホクショウユウキ重賞初挑戦・初制覇!

 23日は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウユウキが優勝。重賞初挑戦で、いきなりタイトルをゲットしました。

 アサヒリュウセイが出走を取り消して9頭立て。馬場水分は1.6%というコンディションでスタートが切られました。ペースを握ったのはワールドピサで、テンカムソウも差なく追走。しかし、それほど大きな差はつかず、ほぼ横一線で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸おいて、最初に仕掛けたのはホクショウユウキ。それを見る形でワールドピサも動きます。しかし、ホクショウユウキがあっさり障害をクリアすると単独先頭。4馬身ほどの差で、ワールドピサも突破します。さらに2馬身差でテンカムソウとニシキエーカンもクリアしました。
 先頭のホクショウユウキは残り20メートル付近で徐々に脚いろが鈍り、2番手集団から抜け出してきたニシキエーカンが猛追。しかしホクショウユウキも粘りを見せ、1馬身ほどの差がなかなか詰まりません。そのうちニシキエーカンの脚いろが悪くなり、残り10メートルを切ったところでストップ。先頭を行くホクショウユウキは呪縛から解き放たれた格好で、そのまま1着でゴールを果たしました。立て直したニシキエーカンが4秒8差で2着。ジワジワと脚を伸ばしたテンカムソウが3着で入線しました。

 勝ったホクショウユウキは昨シーズンの最終戦クリスタル特別で勝利を挙げていますが、前述したとおり、これが重賞初制覇。デビューから【20・7・9・10】で、掲示板を外したのは5回だけという安定ぶりを見せています。今回はニシキエーカンとの30キロのハンデ差が味方した印象ですが、この安定ぶりは実力の証明。今後、重量を課せられても活躍が期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「重賞初挑戦でしたが、デキもよかったですし、馬がよくがんばってくれたと思います。ニシキエーカンが追い上げてきたときは結構キツイな、と感じましたが最後までよく辛抱してくれました」

6/16旭川記念回顧

2013年6月16日(日)

キタノタイショウが重賞連勝!

 16日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のキタノタイショウが優勝。4月のばんえい十勝オッズパーク杯に続き、重賞連勝を果たしました。

 基礎重量770キロとはいえ、馬場水分は2.1%と重い馬場だけに、前半はゆったりとしたペース。しかし中間点あたりからギンガリュウセイ、インフィニティー、ホリセンショウあたりがノンストップで歩き続け、ややバラけた展開で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、最初に第2障害に挑んだのはホリセンショウ。一気に天板近くまで登ります。それを見る形でギンガリュウセイが仕掛け、インフィニティーも登坂を開始します。どれも決め手を欠きましたが、ようやくギンガリュウセイが天板まで登り切ると、ほぼ同時にホリセンショウも荷物を曳き上げ、併せ馬のような状態で第2障害をクリアしました。以下、インフィニティー、トレジャーハンター、キタノタイショウがこれを追う形で、追撃態勢に入ります。
 残り30メートルを切って先頭はホリセンショウ。1馬身ほどの差でギンガリュウセイが食い下がり、追走組からはキタノタイショウがジワジワ伸びて先行する2頭に迫ります。残り20メートルでは2頭とキタノタイショウの脚の差は歴然。1歩ごとにキタノタイショウがグングン迫り、残り10メートル付近で先頭へ。最後はそのまま突き抜け、2秒1差で荷物を運び切りました。最後まで競り合いを演じたホリセンショウとギンガリュウセイは、結局ギンガリュウセイに軍配が上がり2着を確保しました。

 勝ったキタノタイショウは、ここ2戦は7、8着に敗れていましたが、重賞の舞台で復活。ホリセンショウとギンガリュウセイが飛ばす展開を、完璧なレース運びで差し切りました。第2障害後の直線を余裕たっぷりに差を詰めてきた姿は、まさに貫禄。今後も重賞戦線で上位をにぎわせてくれるに違いありません。

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大河原和雄騎手「なんとか仕事ができました。第2障害を下りた時には正直"届くかな?"と思っていました。厩舎スタッフが、絶好調と言えるほどに立て直してくれました」

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