ホクショウユウキが"四冠"制覇!
岡田師も通算1500勝を達成!
3日(金)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のホクショウユウキが優勝。世代限定重賞の柏林賞、銀河賞に続く勝利で、現5歳の頂点に君臨。さらに管理する岡田定一調教師に、ばんえい史上3人目となる通算1500勝目をプレゼントしました。
馬場水分は2.0%でスタート。ニシキエーカン、ホクショウユウキ、テンカムソウが馬群をリードして進みますが、ほとんど横一線の状態で第2障害を迎えました。
最初に仕掛けたのはホクショウユウキ。すぐさまワールドピサが反応し、さらにテンカムソウも登坂を開始します。しかし、抜群のかかりを見せたホクショウユウキが先頭でクリアし、テンカムソウが2番手で下山。ワールドピサ、ニシキエーカン、ヤマノウンカイも争覇圏内で突破しました。
3番手争いは激しい攻防を繰り広げますが、先頭の2頭は快調。特にホクショウユウキは抜群の手応えのまま歩き続けます。徐々にテンカムソウが苦しくなり、3番手から抜け出してきたニシキエーカンが残り20メートル付近で2番手に浮上。しかし、追撃はここまで。最後までしっかり歩き続けたホクショウユウキが、先頭で荷物を運び切りました。0秒7差の2着にニシキエーカン、さらに2秒差の3着にテンカムソウが入りました。
ホクショウユウキは、牝馬戦のクインカップを除く4歳シーズン重賞を総なめ。さらに3歳との混合重賞のはまなす賞を制して、"四冠"を達成しました。障害、末脚ともに確実で、危なげないレース運びには風格さえ漂わせます。今後さらに重量が積まれることになりますが、不安よりも期待の方が大きく感じられます。さらなる成長と飛躍が楽しみです。
2着のニシキエーカンは多少勝ち切れない面がありますが、12年のイレネー記念を制し、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーでともに2着しているように、力は世代トップクラス。小差に迫った今回のレースぶりも悪くなく、今後も随所で活躍してくれるに違いありません。
テンカムソウはこれが18回目の3着。2着も16回あり、地力の高さは折り紙付きです。あとは、それを証明するタイトルがほしいところ。ただ、障害でも安定した登坂を見せるだけに、馬場や展開次第でチャンスが巡ってくることでしょう。
松田道明騎手「岡田調教師の1500勝がかかっており、このレースを逃がすわけにはいかないと思っていたので、かなりプレッシャーがありました。勝つことができて本当に良かったです。先行力がある馬がいたので、なるべく前の位置取りを心がけました。第2障害でも馬はやる気十分でしたので、いけると思いました。馬場が少し軽く、切れのあるニシキエーカンが迫ってきましたが、きょうは僕の馬の方が一枚上でしたね」
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