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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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12/23ばんえいダービー回顧

2012年12月23日(日)

アサヒリュウセイ3歳王者に君臨!

 23日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のアサヒリュウセイが優勝。4度目の重賞挑戦で初タイトルをゲットし、3歳王者の称号を手にしました。また手綱をとった西将太騎手は、デビュー2年目で初の重賞制覇を果たしました。

 馬場水分は5.5%と軽めで、730キロの重量でもややハイペース。ヤマノウンカイ、ニシキトモエあたりが先行し、ブラックボス、ニシキエーカンなどがこれに続く展開。ニシキウンカイもこの一角で、先行勢は固まったまま第2障害を迎えました。
 ニシキトモエが真っ先に仕掛けましたが、ニシキウンカイなど4、5頭がこれに呼応するかたちで登坂を開始。しかしニシキウンカイは天板近くでヒザを折り、立て直しに時間がかかります。その隙にニシキトモエとアサヒリュウセイが障害をクリア。やや遅れてテンカムソウ、さらに遅れてニシキエーカン、ヤマノウンカイと、次々に障害を下りていきました。
 残り30メートルを切って、先頭はアサヒリュウセイ。持ち前のスピードを生かしてニシキエーカンが一気に3番手まで浮上しますが、アサヒリュウセイの逃げ脚も快調。いっこうに止まる気配がなく残り10メートルを通過します。そして、そのまま2、3馬身ほどの差をつけ、ゴールラインを突破しました。2番手争いはニシキトモエが残り10メートルで脱落。ニシキエーカンが抜け出し、そこへテンカムソウが急襲。しかし、わずかに0秒1差だけニシキエーカンが先着し、連対を確保しました。

 アサヒリュウセイはこれまでイレネー記念、ばんえい菊花賞でともに3着と、世代トップクラスの力を示してきました。馬場が軽いなか、障害をすんなりまとめたことが今回の勝因ではありますが、"ダービー"という大舞台できっちり力を発揮できたのは底力のある証拠。ともに重賞初制覇を果たした西将太騎手とともに、今後も世代を代表する1頭として活躍してくれることでしょう。
 単勝1番人気のニシキエーカンは、追い上げ届かず2着。ただ、これまでのような詰めの甘さを見せず、テンカムソウとの叩き合いを制したあたりに成長がうかがえます。地力の高さは証明済みだけに、成長次第で古馬重賞でも好勝負が期待できそうです。
 テンカムソウは近況がひと息でしたが、イレネー記念2着以来、久々に重賞で馬券に絡みました。いい頃のリズムを取り戻せるか、今後のレースぶりに注目です。

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西将太騎手「アサヒリュウセイはいつもいいレースをしても3着止まりでしたが、きょうは勝つことができてホッとしました。流れは速かったかな、と思いますが、馬にやる気があったし、第2障害でヒザを折らなかったのが大きかったですね。ゴール前では"勝ったかな"と思ったけど、油断せずに乗っていました。(人馬ともに重賞初制覇で)信じられないですね。すごく嬉しいです」

12/16ドリームエイジカップ回顧

2012年12月17日(月)

テンマデトドケが久々の重賞制覇!

 16日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝8番人気のテンマデトドケが優勝。10年ばんえい菊花賞以来となる重賞4勝目を挙げるとともに、鞍上・長澤幸太騎手は区切りの通算200勝を達成しました。

 折りからの雪で、馬場水分は7.8%と軽め。道中はテンマデトドケ、ナリタボブサップがハイペースで馬群を牽引し、縦長の展開となりました。先頭で障害下にたどり着いたのはナリタボブサップ、テンマデトドケもほどなく到着し、やや遅れて後続が追いつく形で勝負どころを迎えます。
 ひと呼吸入れてナリタボブサップが早めの仕掛け。天板に脚をかけたところで、カネサブラックが登坂を開始すると、これを合図にするように各馬も第2障害に挑みます。しかしナリタボブサップが立て直して先頭クリア。抜群のかかりを見せたテンマデトドケが2番手で続き、差なくカネサブラックも追撃態勢に。以下、オイドン、ホリセンショウも難関を突破しました。
 先頭のナリタボブサップの逃げ脚は快調で、残り20メートルでも大きくリードして逃げ切りを図ります。しかし残り10メートルを切ったところで、これまでの快調さがうそのように失速。2番手からテンマデトドケがジリジリと差を詰め、並び掛けたところでゴールとなりました。非常に際どい勝負となりましたが、わずかに0秒1差だけ、テンマデトドケが先着を果たし、久々の重賞制覇を果たしました。3番手で食い下がっていたカネサブラックが、そのまま3着で入線。以下キタノタイショウ、フクドリと続きました。

 テンマデトドケの重賞制覇は2年ぶりのこと。今回は軽い馬場と重量に恵まれた感もありますが、5歳にしてばんえいを代表する古豪2頭を2、3着に負かしただけに、価値ある勝利といえるでしょう。単なる早熟ではないことを証明したことも大きく、今後もさらなる飛躍が期待できそうです。

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長澤幸太騎手「どっちが勝ったのか最後までわからなかったですし、無我夢中で追いました。ペースは速かったですが、馬場が軽かったので耐えることができました。オープン馬にもまれて、ここ最近、本当に力をつけてきたなと実感しています。今後は帯広記念もありますし、引き続き頑張りたいですね」

12/2ばんえいオークス回顧

2012年12月 3日(月)

タカラハヤヒメ3歳女王に君臨!

 2日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝4番人気のタカラハヤヒメが優勝。重賞初制覇を果たし、この世代の牝馬の頂点に君臨しました。

 好天に恵まれて馬場水分は徐々に下がり、このレースが行われる時には3.8%。クイーンアルテミス、ベニコマ、カツダイヤあたりがペースを握り、タカラハヤヒメもこの一角で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはカツダイヤで、タカラハヤヒメもこれに呼応。クイーンアルテミスもやや遅れて仕掛けます。その間に、カツダイヤは難なく障害を突破。2馬身ほどの差でタカラハヤヒメが続き、単勝1.2倍の圧倒的人気に推されたニシキウンカイが3番手でクリア。以下、クイーンアルテミス、セタナセンプーと続きました。
 残り30メートルを切って、先頭はカツダイヤとタカラハヤヒメが並んだまま。しかし残り20メートル付近でタカラハヤヒメが先頭へ。カツダイヤも懸命の粘りを見せますが、離れない一方で、差も詰まらず、結局クビほどの差を保ってタカラハヤヒメが先頭でゴールしました。2着はカツダイヤで、障害6番手から鋭い追い込みを見せたマゴコロが3着入線。1番人気のニシキウンカイはしまいの伸びを欠き、4着に敗れました。

 勝ったタカラハヤヒメは、これまで重賞では4着が最高で、勝ちみに遅い面もありましたが、それを感じさせない堂々としたレースぶりで重賞初制覇を果たしました。この勝負根性は大舞台向きで、今後もそのしぶとさを武器に活躍が期待できそうです。
 2着のカツダイヤは勝ち馬の勝負根性に屈したものの、終始レースの主導権を握った内容は悪くありません。さかのぼれば黒ユリ賞(4着)でタカラハヤヒメに先着した実績もあり、力は互角。巻き返しの余地も十分です。
 3着のマゴコロは黒ユリ賞2着に次ぐ重賞での好走となりました。今回見せた決め手の鋭さは、まさに混戦向き。今後も大きな武器となりそうです。

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大河原和雄騎手「660キロは初めての荷物でしたが、障害が得意な馬なのでここもすんなりクリアできました。厩舎は1カ月前から、このレースに照準を合わせ練習を重ねてきました。結果を出せて良かったです。これからも馬と相談しながら頑張りたいと思います」

11/11クインカップ回顧

2012年11月12日(月)

マリンチャンス勢いに乗って重賞制覇!

 11日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝5番人気のマリンチャンスが優勝。連勝中の勢いを駆って、重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は3.3%で、数字上は標準的な馬場。しかし道中はトモエウンカイがハイペースで飛ばして息の入らない展開で進み、2番手は横一線で追走。結局トモエウンカイが1頭だけ抜け出した態勢のまま、第2障害を迎えました。
 後続が追いつくやいなや、トモエウンカイが真っ先に仕掛けます。しかし掛かりは案外で、障害半ばでストップ。反対に抜群の登坂を見せたのはブラックパールで、一気に障害を突破しました。少し遅れてマリンチャンス、アグリコトブキ、ダイヤモンド、アローティファニーの4頭が並んで追撃態勢に入りました。
 先頭でクリアしたブラックパールでしたが、下りてからの脚が今ひとつ。残り30メートルの手前でマリンチャンスが先頭を奪い、独走態勢を築きます。マリンチャンスの脚いろはまったく衰えず、残り10メートルでは完全にセーフティーリード。そのまま悠々と先頭ゴールを果たしました。ブラックパールは勝ち馬に早めに交わされたものの、その後はしぶとい粘りを見せて2着を確保。3着にはアグリコトブキが入線しました。

 マリンチャンスはこれまで黒ユリ賞、ばんえいオークスともに2着で、重賞での実績はひと息でした。しかし今年の夏を越えてから一変し、9月22日のレースから前走まで【5・0・0・1】と抜群の成績。その勢いに乗っての重賞制覇で、しかもその派手な勝ちっぷりに本格化がうかがえました。今後も牝馬路線では目が離せない1頭になりそうです。

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阿部武臣騎手「今年は馬の調子がいいですね。障害を越えてからの脚はあるから、障害さえうまく上がれば、と思っていました。荷物を課せられているわりにペースが速いかなと思いましたが、馬の調子もよかったので自信を持って乗っていました」

11/4ばんえい菊花賞回顧

2012年11月 5日(月)

ニシキウンカイが重賞初制覇!

 4日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気の牝馬ニシキウンカイが優勝。これで6連勝となり、目下の勢いそのままに、重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。

 馬場水分は2.9%とやや力の要る馬場状態。各馬横一線で進んだものの、中間点あたりからブラックボス、ニシキウンカイなどが馬群をリード。ニシキエーカン、エビスダイチあたりもこの一角で、第2障害を迎えました。
 内枠の4頭が一斉に仕掛け、ヤマノウンカイも遅れじと登坂を開始。なかでも抜群の掛かりを見せたニシキウンカイが、真っ先に天板へ駆け上がります。登り切ってからいったんヒザをついたニシキウンカイでしたが、即座に立て直し、ひと息ついてから障害を下りました。これに続いたのはテンカムソウとニシキエーカンで、さらにアサヒリュウセイ、タカラハヤヒメ、エビスダイチ、ヤマノウンカイも圏内で障害を突破しました。
 ニシキウンカイは道中で積極的に運んだのが響いたのか脚いろが鈍り、残り30メートル付近でニシキエーカンが先頭を奪取。残り20メートル地点で早くも1馬身ほどの差をつけて、リードを広げに掛かります。しかしニシキウンカイもこれに懸命に食い下がり、残り10メートル付近でやや差を詰めはじめました。そしてニシキエーカンがゴール線を越え、あとはソリ部分を残すのみというところで、なんと痛恨のストップ。半馬身ほどまで差を詰めていたニシキウンカイが先に荷物を運び切り、重賞タイトルをゲットしました。ニシキエーカンは立て直しに時間がかかったものの、3番手のアサヒリュウセイがゴール線上で脚を止めたことにも助けられ2着を確保。そのアサヒリュウセイが3着となりました。

 ニシキウンカイはこれまで黒ユリ賞とばんえい大賞典で3着した実績がありましたが、重賞タイトルは初めて。別定670キロに助けられたにせよ、最後まで確かな脚いろを見せた点に好感が持てました。これで6連勝と目を見張る充実ぶりを見せており、今の勢いならばんえいオークス(12月2日)、ばんえいダービー(12月23日)でも好勝負が期待できそうです。
 2着はニシキエーカンで、村上厩舎のワンツーフィニッシュ。ニシキエーカンにとっては手のひらからタイトルがするりと抜け落ちた格好ですが、710キロを課せられただけに上々の結果。イレネー記念を制したパワーは健在で、3歳同士ならやはり力上位の存在と言えるでしょう。ばんえいダービーでも要注目です。

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大口泰史騎手「道中遅れるところがあるので、気をつけて騎乗しましたが、少し押し気味になってしまい、障害でつまずいてしまいました。もともと降りてからはしっかり歩く馬だったので踏ん張ってチャンスをものにしましたね。今日はハンデに恵まれた勝利だと思います」

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