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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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4/29ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

2012年4月29日(日)

ホッカイヒカルが重賞2勝目!

 29日(祝・日)は重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のホッカイヒカルが優勝。08年の柏林賞以来、およそ4年ぶりとなる重賞制覇を果たしました。

 馬場水分は2.4%とやや軽め。道中はアグリミズキ、ホクショウダイヤあたりが馬群をリードして、これをホッカイヒカルやカネサブラックといった人気どころが追走。各馬とも差なく第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けのはホッカイヒカルで、ほぼ同時にアグリミズキも登坂開始。やや遅れてカネサブラックも仕掛け、さらに遅れてホクショウダイヤとフクドリが動きました。しかし先頭クリアはホッカイヒカル。障害に手間取る各馬を尻目に、リードを広げに掛かります。その後、カネサブラックとアグリミズキが障害を突破。ホクショウダイヤ、フクドリも追撃態勢に入りました。
 しかし先頭のホッカイヒカルは楽な手応えで逃走。カネサブラックが2番手、ホクショウダイヤとフクドリが並んだ3番手から追撃しますが、その差はいっこうに詰まる気配がありません。結局、ホッカイヒカルがリードを保ったまま、先頭でゴールイン。2番手のカネサブラックは残り10メートルから脚いろが鈍り、ホクショウダイヤがゴール寸前でこれを捕らえて2着でフィニッシュしました。

 ホッカイヒカルはこれが重賞2勝目で、古馬重賞は初制覇。とはいえ昨季のばんえい記念ではニシキダイジン、フクイズミ、ナリタボブサップに次ぐ4着と、地力の高さを示していました。高いレベルでスピードとパワーを兼ね備えているだけに、今後重量を問わない活躍が期待できそうです。
 ホクショウダイヤは無難に障害をまとめたものの、追撃及ばず2着。ただ、しまいまでしっかり歩いた内容は悪くなく、今回は勝ち馬が強かったのと10キロのハンデ差が響いた印象。巻き返しの余地は十分にありそうです。

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映像はこちら(29日11R)

阿部武臣騎手「古馬重賞には何度も挑戦しましたが、思ったような結果が出ず、ずっと勝ちたいと思っていました。今日の勝因はイチかバチかの勝負に出たこと。スタートが遅いのでひたすら歩かせ、障害も他の馬に余裕を与えず仕掛けました。降りてからも歩くタイプなので、うまく流れをつかめましたね。ホッカイヒカルは今年8歳で、一番力が出せる時期。今年1年がピークだと思うので、勝ちにこだわるレースを仕掛けていきたいと思います」

3/25ばんえい記念回顧

2012年3月25日(日)

ニシキダイジン有終の美を飾る!

 25日(日)は重賞・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気に推されたニシキダイジンが優勝。2010年に続いてこのレース2勝目を飾り、自身の引退に花を添えました。

 ばんえい記念恒例となった新旧重賞ファンファーレが鳴り響き、精鋭9頭が一斉にスタート。ホッカイヒカルが第1障害でやや手間取りますが、馬場水分5.1%と軽いこともあって、各馬ともひと腰でクリアしました。フクイズミ、ニシキダイジン、トモエパワーなど高重量を曳き慣れたメンバーが、ゆったりとしたペースで馬群をリード。ナリタボブサップもこの一角でレースを進め、いよいよ第2障害を迎えます。
 真っ先に挑んだのは、やはりニシキダイジン。1トンを曳いているとは思えない登坂を見せ、ひと腰で天板近くまで上がります。フクイズミ、トモエパワーも仕掛け、やや遅れてナリタボブサップがチャレンジ。残りの馬たちも果敢に挑みはじめました。
 しかし先頭クリアはニシキダイジン。やや遅れて、障害巧者のナリタボブサップが続きます。ここから間隔が開いて、フクイズミが3番手で障害を突破しました。
 こうなれば高重量戦でしぶとい粘りを見せるニシキダイジンに有利な展開。ナリタボブサップはいったん脚が止まったことで水をあけられ、これにフクイズミがあっという間に迫ります。そんな激しい2番手争いを尻目に、先頭は圧巻の歩きっぷりを見せるニシキダイジン。1トンを曳いているにも関わらず、障害後はまったく脚を止めず、一気にゴールまで荷物を運び切りました。
 注目の2着争いは、フクイズミが脚を止めながらも徐々に差を詰めはじめます。残り10メートルでナリタボブサップがストップすると、フクイズミはこれを一気に交わし去り、結局ゴールでは1馬身ほどの差をつけて先着しました。

 馬場が軽かったにせよ、第2障害後に一度も脚を止めなかったニシキダイジンのレースぶりは圧巻でした。王者カネサブラックが不在で相手関係はだいぶ楽でしたが、仮にカネサブラックが出走していても......、と感じずにはいられない強い勝ちっぷり。今後は種牡馬入りするとのことで、後世にこの強さをつないでいってほしいと思います。
 同じく引退、繁殖入りするフクイズミが2着。末一手の個性派として鳴らした競走生活を締めくくるにふさわしい、切れのある末脚を発揮しました。ニシキダイジン同様、この馬の個性を受け継いだ産駒の誕生を期待したいと思います。
 ナリタボブサップは今回の一戦で完全復調をアピール。障害力はやはりばんえい随一で、今後も高重量戦で馬場が軽くなった際には好勝負が期待できるでしょう。

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鈴木恵介騎手「(自身のばんえい記念初制覇に)最高に嬉しいです。レース前は、障害のいい馬だから、その一番いいところを出せるように、と思っていました。馬場が軽く、道中は1トンの流れではなかったですが、障害を下りても1度も脚を止めずにゴールできました。この勝利で、自分もやっと一流になれたかなと思います」

3/18ポプラ賞回顧

2012年3月18日(日)

タケノビジン悲願の重賞初制覇!

 18日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のタケノビジンが優勝。2頭が競走除外となり6頭立てで実施されましたが、1~6着まですべて単勝人気順で決まるという、珍しい結果となりました。

 好天が続き、馬場水分は1.3%。もうもうと砂煙が上がる中で、この一戦は行われました。タケノビジンとリキエイが先行する形で進み、ホクショウバトル、テンマデトドケがこれを追走。後方からトレジャーハンターとレットフジが進み、ほぼこの体勢のまま第2障害を迎えました。
 真っ先に挑んだのはタケノビジン。ひと呼吸置いてリキエイとホクショウバトルも仕掛けます。タケノビジンは障害途中でいったん脚が止まりますが、2腰目が入って先頭でクリア。リキエイもやや遅れてクリアし、以下トレジャーハンター、ホクショウバトルと続きました。
 先頭を行くタケノビジンは思いのほか脚いろが鈍く、リキエイが徐々に差を詰めにかかります。残り20メートル付近で併走状態となり、このままリキエイが先頭に立つかと思われましたが、ここからタケノビジンもしぶとく食い下がります。この2頭が激しい叩き合いを演じたまま、残り5メートル。それでも勝負のゆくえはわからず、併走のままゴールへ。ほぼ同時に荷物を運び切ったように見えましたが、わずか0秒6差でタケノビジンが栄冠を勝ち取りました。3着には障害3番手クリアのトレジャーハンターが、そのまま流れ込みました。

 タケノビジンはこれまでばんえい菊花賞で2着した実績がありますが、重賞制覇は初めて。最軽量ハンデを生かし切る、しぶといレースぶりが光りました。並み居る牡馬が相手だっただけに今回の勝利の価値は高く、今後も牝馬限定戦やハンデに恵まれた際には軽視できない存在となりそうです。

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安部憲二騎手「今季後半に調子が上がってきていたので、このレースは勝ちたいと思っていました。この馬自身重賞初勝利ですし、オーナーの期待に応えられてよかったです。最近は馬体も大きくなって充実してきたし、年齢を重ねていろんなレースにも対応できるようになってきたので、徐々に上を目指して頑張りたいと思います」

3/11イレネー記念回顧

2012年3月11日(日)

ニシキエーカンが大一番で雪辱!

 11日(日)に行われた重賞・イレネー記念(3歳オープン)は、単勝2番人気のニシキエーカンが優勝。ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップで2着だったうっぷんを、世代チャンピオンを決めるこの一戦で見事に晴らしました。

 好天に恵まれ、馬場水分は1.7%。明け3歳馬には厳しい670キロの負担重量もあって、道中はゆったりと進みました。ブラックボス、オメガグレート、アサヒリュウセイあたりが先行態勢。しかし他馬も差なく続き、第2障害下にはほぼ横一線で到達しました。
 ブラックボスが最初に仕掛け、続けてオメガグレートも登坂を開始。ひと呼吸おいて各馬も障害に挑みはじめましたが、なかでもニシキエーカンが抜群の障害力を発揮して先頭クリア。さらにエビスダイチ、テンカムソウ、アサヒリュウセイも一気に障害を登り切り、ゴールへ向けて一目散に走り始めました。
 先頭のニシキエーカンが後続を突き放して、残り30メートル地点を通過。4、5馬身ほどのセーフティーリードを築きます。2番手争いは混戦を極め、わずかにテンカムソウが抜け出しますが、追うアサヒリュウセイの脚いろも上々。これにエビスダイチも懸命に食い下がって残り20メートル。しかし先頭は完全にニシキエーカン。後続の激しい争いを尻目にゆうゆうと荷物を運び切り、2歳シーズン王者の座を手にしました。テンカムソウが粘り切って2着を確保し、3着にはアサヒリュウセイ。重賞2勝馬で、単勝1番人気に推されたブラックボスは5着に敗れました。

 勝ったニシキエーカンは、重賞ではともにブラックボスの2着に敗れましたが、この大一番で雪辱。叔父のホクショウバンク(牡6・現役)がナナカマド賞とヤングチャンピオンシップを勝ちながら、イレネー記念で3着に敗れた無念をも、ここで晴らしました。母系の仕上がりの早さに父マルニエーカンの成長力を加味すれば、今後のさらなる活躍が期待できそうです。
 テンカムソウは障害をスムーズに越え、しまいも淡々と歩き続けて2着。これまで一線級相手では苦戦を強いられてきましたが、高重量で他馬のスピードがそがれる今回のようなレースは向いているのかもしれません。今後も重量を課せられるレースでは無視できない存在となりそうです。
 アサヒリュウセイは重賞初挑戦で3着に健闘。とはいえ一連のA-1での実績から世代トップクラスにあることは明らかで、重量を課せられても崩れなかった点が今回の大きな収穫と言えるでしょう。今後も要注目の一頭です。

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鈴木恵介騎手「ブラックボスにはこれまで重賞で負けていたから、ここで勝ててよかったです。また春から馬と相談しながら調整していきたいと思います」

2/26チャンピオンカップ回顧

2012年2月27日(月)

ホクショウダイヤが悲願の重賞初制覇!


 26日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、重賞競走優勝馬)が行われ、単勝7番人気のホクショウダイヤが優勝。2着に3番人気のキタノタイショウ、3着に6番人気のフクドリが入り、3連単は20万超の大波乱となりました。

 馬場水分は3.1%でしたが、小雪が舞い、数字以上に軽馬場の印象。道中はキタノタイショウやフクドリが先行し、ギンガリュウセイ、ニシキダイジンあたりもほぼ横並び。各馬早めの競馬を意識した様子で、ハイペースのまま第2障害を迎えました。
 ひと呼吸置いて仕掛けたのはニシキダイジン。しかし掛かりは今ひとつで、遅れて仕掛けた後続の勢いがこれを上回ります。なかでもフクドリが抜群の登坂を見せ、先頭でクリア。やや遅れてホクショウダイヤ、ファーストスター、ギンガリュウセイが並んでクリアして追撃態勢に。キタノタイショウ、カネサブラック、ホッカイヒカル、エンジュオウカンが続き、ニシキダイジン、フクイズミは最後方からになりました。
 残り30メートル地点で先頭はフクドリ。ほとんど差なくホクショウダイヤとキタノタイショウが並んで、懸命に追い上げます。フクドリも粘りを見せますが徐々に脚いろが鈍りはじめ、残り10メートルで先頭に立ったのはホクショウダイヤ。そしてクビほどの差でキタノタイショウが続きます。激しい叩き合いを演じた2頭ですが、結局その差は詰まらず。ホクショウダイヤがこれを振り切って先頭ゴールを果たしました。3着には懸命に粘ったフクドリ。人気を分けたカネサブラック、ニシキダイジンはともに精彩を欠くレースぶりで、それぞれ9、10着に敗れました。

 ホクショウダイヤはこれが重賞初制覇。当然今季の重賞も未勝利でしたが、チャレンジカップで出走権を獲得してこの一戦に挑み、見事に栄冠を手にしました。有力馬とのハンデ差や軽い馬場が影響したのは否めませんが、障害さえ無難にこなせれば、一線級相手でも好勝負できることを証明。今後も軽視はできない1頭です。
 2着のキタノタイショウも今季は重賞勝ちがありませんでしたが、チャレンジカップ制覇からの参戦で好走。世代限定重賞で5勝を挙げている力量馬が、古馬一線級相手でも互角以上に戦える力をつけてきました。来季はさらなる活躍が期待できるでしょう。

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藤野俊一騎手「馬場がこの馬向きだったので、きょうは先行する競馬をしました。展開も予想通りで、障害をうまく越えてくれたから(逃げていた)フクドリを捕まえられれば勝てるだろうと思いました。ばんえい記念でもこの調子でいてくれれば、頑張れると思います」

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