タカラハヤヒメ3歳女王に君臨!
2日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝4番人気のタカラハヤヒメが優勝。重賞初制覇を果たし、この世代の牝馬の頂点に君臨しました。
好天に恵まれて馬場水分は徐々に下がり、このレースが行われる時には3.8%。クイーンアルテミス、ベニコマ、カツダイヤあたりがペースを握り、タカラハヤヒメもこの一角で第2障害を迎えました。
真っ先に仕掛けたのはカツダイヤで、タカラハヤヒメもこれに呼応。クイーンアルテミスもやや遅れて仕掛けます。その間に、カツダイヤは難なく障害を突破。2馬身ほどの差でタカラハヤヒメが続き、単勝1.2倍の圧倒的人気に推されたニシキウンカイが3番手でクリア。以下、クイーンアルテミス、セタナセンプーと続きました。
残り30メートルを切って、先頭はカツダイヤとタカラハヤヒメが並んだまま。しかし残り20メートル付近でタカラハヤヒメが先頭へ。カツダイヤも懸命の粘りを見せますが、離れない一方で、差も詰まらず、結局クビほどの差を保ってタカラハヤヒメが先頭でゴールしました。2着はカツダイヤで、障害6番手から鋭い追い込みを見せたマゴコロが3着入線。1番人気のニシキウンカイはしまいの伸びを欠き、4着に敗れました。
勝ったタカラハヤヒメは、これまで重賞では4着が最高で、勝ちみに遅い面もありましたが、それを感じさせない堂々としたレースぶりで重賞初制覇を果たしました。この勝負根性は大舞台向きで、今後もそのしぶとさを武器に活躍が期待できそうです。
2着のカツダイヤは勝ち馬の勝負根性に屈したものの、終始レースの主導権を握った内容は悪くありません。さかのぼれば黒ユリ賞(4着)でタカラハヤヒメに先着した実績もあり、力は互角。巻き返しの余地も十分です。
3着のマゴコロは黒ユリ賞2着に次ぐ重賞での好走となりました。今回見せた決め手の鋭さは、まさに混戦向き。今後も大きな武器となりそうです。
大河原和雄騎手「660キロは初めての荷物でしたが、障害が得意な馬なのでここもすんなりクリアできました。厩舎は1カ月前から、このレースに照準を合わせ練習を重ねてきました。結果を出せて良かったです。これからも馬と相談しながら頑張りたいと思います」