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12/1ばんえいオークス回顧

2013年12月 2日(月)

ナナノチカラが3歳女王に君臨!

 1日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、2番人気のナナノチカラが優勝。2月の黒ユリ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、3歳女王の座に就きました。

 馬場水分は2.9%でスタート。ナナノチカラがギャロップで軽快に先行。これをセイコークイン、コウシュハクィーンが追走し、中間点付近から追走の2頭が前へ。縦長の展開で推移し、第2障害を迎えました。
 全馬がたどり着く前にコウシュハクィーンが登坂を開始。セイコークインも即座に動き、さらにアグリナデシコ、クインフェスタも早めに動きます。その間にコウシュハクィーンは障害を突破。以下セイコークイン、クインフェスタが続き、遅れて仕掛けたナナノチカラが4番手でクリアしました。
 先頭は軽快に歩き続けるコウシュハクィーン。しかしナナノチカラが爆発的な末脚で差を詰めにかかります。残り20メートルで1馬身差に詰め寄り、そして残り10メートルで先頭へ。そのまま力強く脚を伸ばすと、食い下がる2頭を逆に置き去りにし、先頭で荷物を運び切りました。残り5メートルでセイコークインがコウシュハクィーンを捕らえて2着。積極的に運んだコウシュハクィーンは惜しくも3着に敗れました。

 ナナノチカラは黒ユリ賞制覇後、9月まで実戦から離れていましたが、その後【4・0・1・1】と抜群の安定感を見せて今回の一戦を迎えました。各馬が早めのレースを展開する中、焦らずじっくり構えた鈴木恵介騎手の好騎乗もありましたが、それで勝ち切ったのもナナノチカラの実力があってこそ。今後も切れを生かせる馬場や展開の際には、台頭する場面がありそうです。
 2着はセイコークイン。ナナノチカラの切れに屈した格好ですが、早めの競馬を展開しながらこれに食い下がって伸びた内容は、むしろ地力の高さを示すもの。その安定感あるレース運びは、今後もこの馬の武器となりそうです。
 3着のコウシュハクィーンはしまいに踏ん張りきれなかったものの、すばらしいレースを展開してくれました。これだけ走れれば、いくらでもチャンスは回ってきそう。引き続き注目です。

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鈴木恵介騎手「第1障害を1番手で降りたときから、手ごたえは良いなと感じていました。あとは第2障害をひと腰でクリアできたら最後まで歩くことはわかっていたので、うまく上がるのを信じて乗りました。2週間前から障害を中心にじっくり調教を重ね、仕上げてきました。これからは牝馬を代表するオープン馬に育てていきたいと思います」

11/24ドリームエイジカップ回顧

2013年11月25日(月)

トレジャーハンター久々の重賞制覇!

 24日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(3歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝7番人気、6歳のトレジャーハンターが優勝。2011年のポプラ賞以来となる重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分は2.2%と若干重め。第1障害ではややバラつきましたが、その後は各馬横一線。フクドリ、トレジャーハンターあたりがペースを握る展開で第2障害を迎えました。
 各馬じっくりためたのち、真っ先に動いたのはホクショウバトルとオイドン。これとほぼ同時に、ホクショウユウキとトレジャーハンターも仕掛けます。なかでも抜群の登坂を見せたのがトレジャーハンター。ひと腰ごとに荷物を曳き上げ、先頭で障害をクリアしました。1馬身半ほど遅れてホクショウユウキ、さらにオイドンも突破。以下は離れて、勝負のゆくえはこの3頭に絞られました。
 3番手のオイドンが前との差を詰めにかかりますが、先行した2頭も脚いろは良好。反対にオイドンが残り20メートル付近でストップしてしまいます。ところが先頭のトレジャーハンターもゴール寸前で止まってしまい、ホクショウユウキが急襲する手に汗握る展開に。しかし結局は、トレジャーハンターが立て直して1着入線。1秒差でホクショウユウキが2着に入りました。オイドンは3番手を追走していましたが、ゴール線上でピタッと止まり、ホクショウダイヤとニシキエーカンが急追。立て直したオイドンとホクショウダイヤが同タイムとなった結果、軍配はホクショウダイヤに上がりました。これで7、5、8番人気での決着となり、3連単は163万6860円。ばんえい史上2番目の高額配当となりました。

 およそ2年8カ月ぶりとなる重賞制覇を飾ったトレジャーハンター。ゴール前で詰めの甘さを見せましたが、レースぶりそのものは堂々としたものでした。今後も馬場や重量次第でタイトルを積み重ねる可能性も十分です。

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浅田達矢騎手「馬齢選抜ということもありハンデと、あとは馬場にも恵まれました。相手は重賞の常連で格上でしたが、前走の内容が良く、馬も気持ち良い状態で臨めましたので強気に騎乗しました。馬を信じて乗り、良い結果がついてきて本当に嬉しいです」

11/10クインカップ回顧

2013年11月11日(月)

カネサマドカが圧巻の重賞初制覇!

 10日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のカネサマドカが優勝。3度目の挑戦で重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は3.1%と標準的な馬場でスタート。道中はカネサマドカ、ベニコマ、カツダイヤあたりがハイペースで馬群をリード。それでも各馬離れず、ほぼ一団で第2障害を迎えました。
 息つく間もなくカツダイヤが仕掛け、ひと腰で荷物を天板まで曳き上げます。それを見て各馬も一斉に登坂を開始。なかではカネサマドカが上々のかかりを披露。先頭でクリアしたのはカツダイヤでしたが、カネサマドカが障害を越えると、下りを利用して一気に加速。そのままカツダイヤを捕らえて、ゴール前の平坦路に入りました。
 こうなると勢いはカネサマドカ。そのままさらに加速すると、他馬はもう為すすべがありません。グイグイとリードを広げにかかり、残り10メートルではセーフティーリード。余裕の手応えのまま、悠々と先頭ゴールを果たしました。障害を3番手でクリアしたタカラハヤヒメが徐々に押し上げ2着で入線。4頭が入り乱れた3着争いはニシキウンカイが先着しました。

 近況、安定した力を見せていたカネサマドカが、人気通りの強さを発揮して勝利しました。しかし前述したとおり、今回が重賞初制覇であり、この圧勝ぶりには多少驚かされました。いかにも本格化してきた印象で、今後もさらなる活躍が期待できそうです。

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大河原和雄騎手「厩舎を上げて仕上げてくれたため、690キロの重量も不安がありませんでした。展開もこの馬に向きましたし、人気馬で1着となれて嬉しかったです」

11/3ばんえい菊花賞回顧

2013年11月 4日(月)

コウシュハウンカイが激戦を制す!

 3日(祝・日)に行われた重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)は、単勝1番人気のコウシュハウンカイが優勝。5度目の挑戦で、重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は1.9%と、やや重めでしたが、各馬勢いよく第1障害を突破。足並みをそろえるように横一線で進み、一進一退を続けたまま第2障害を迎えました。
 じっくりためたのちに動いたのはコウシュハクィーン。それを合図とするかのように、各馬一斉に登坂を開始します。なかでも抜群のかかりを見せたのがクインフェスタとオレノココロで、この2頭が障害をクリア。ほぼ同時にコウシュハウンカイ、コウシュハクィーン、オホーツクノタカラ、セイコークインも突破し、6頭が入り乱れる形で末脚比べに入りました。
 先頭はクインフェスタ、コウシュハウンカイ、オレノココロが文字通りの横一線。半馬身ほど遅れてセイコークインが続き、さらに半馬身差でコウシュハクィーン。しかし残り20メートル付近でコウシュハクィーンが脚を止め、4頭による争いとなります。そして20メートル標識を越えたあたりでオレノココロが脱落。残り10メートルではクインフェスタが半馬身ほどリードします。そして残り5メートルを切って、完全に先頭はクインフェスタ。このまま逃げ切って...、と思われたところ、ゴール線上、ソリの後端がまさに越えたか越えないか微妙なところで、まさかのストップ。ジャッジはなんと"未到達"。その間にセイコークインが横をすり抜けて先頭ゴール...、と思われた瞬間に、こちらもストップ。そして、またしてもジャッジは未到達。きっちり越えたコウシュハウンカイが、激戦の末に栄冠をつかみ取りました。ジワジワと歩き続けたオレノココロが2着で入線。ゴール線上で止まったセイコークインとクインフェスタの牝馬2頭は、結局同タイムで入線しましたが、わずかにセイコークインが先着して3着となりました。

 コウシュハウンカイはこれが悲願の重賞初制覇。イレネー記念では外へ逃げたりするような場面もありましたが、着実に成長を遂げ、一進一退の激しい攻防を勝ち抜きました。もともとナナカマド賞で2着したように、早くから世代屈指の実力を見せている同馬。いよいよ、その才能が開花しはじめたと言っていいでしょう。今後のさらなる活躍が期待されます。
 オレノココロはばんえい大賞典に続く2着。ただ、これで12戦連続3着以内と抜群の安定感を見せており、今後も展開次第でタイトル奪取のチャンスがありそうです。

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藤本匠騎手「勝ててホッとしました。馬は順調に仕上がっており、あとは馬場状態が雨が降って極端に軽くならない限り何とかなると思っておりましたが、少しゴール際は苦しみましたね。12月にばんえいダービーという大一番が残っていますから、そこを目指して頑張ります。将来、一番上で戦える馬だと信じているので、上手に育てていきたいと思います」

10/27北見記念回顧

2013年10月28日(月)

ギンガリュウセイが3連覇達成!

 27日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のギンガリュウセイが優勝。2011年からとなる、このレース3連覇を果たしました。

 馬場水分は3.0%と標準的な馬場でスタート。高重量戦だけにペースは遅く、各馬横一線で進みます。中間点付近からシベチャタイガーが前に出て、ホリセンショウがこれに続く展開。ほとんど差なく、第2障害を迎えました。
 じっくりとためたのち、最初に動いたのはホリセンショウ。インフィニティー、シベチャタイガーがこれに呼応するようにして動きます。その後も各馬が続きますが、これといった決め手を欠いて一進一退。この混戦状態に断を下したのは、やや遅れて仕掛けたギンガリュウセイ。ふた腰目で天板まで荷物を曳き上げて、障害を突破。ほぼ同時にシベチャタイガーもクリアし、並んだ状態で障害を下りていきました。だいぶ離れた3番手からインフィニティーが続き、アオノレクサスが4番手でクリア。
 しかし、前を行く2頭の脚いろは快調。特にギンガリュウセイは止まる気配をまったく見せず、シベチャタイガーも差を詰めることができません。結局、そのままの隊列でゴールを迎え、ギンガリュウセイが優勝。2秒6差でシベチャタイガー、さらに4秒差の3着にインフィニティーが入りました。

 ギンガリュウセイはこれが重賞4勝目。多少取りこぼしが多い面がありますが、昨年のばんえい記念や、今年の旭川記念、ばんえいグランプリいずれも2着と、地力はやはりトップクラス。今後も仕掛けのタイミングがはまれば、さらにタイトルを積み重ねるに違いありません。
 2着のシベチャタイガーはギンガリュウセイにうまくレースを運ばれましたが、持ち前の先行力は衰えておらず、今後も展開次第でチャンスがありそう。馬場が軽いような時には、引き続き好勝負が期待できそうです。

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藤本匠騎手「調教師がしっかり仕上げてくれて馬のデキは最高でした。道中も思っていた位置で息を入れることができたし、調教師から障害下で『ハミをしっかりとらせて、いつも以上に気合を入れて登らせてくれ』と助言をもらっていたので、障害もふた腰で越えることができました。そんなに完全なレースなどありませんが、今日は思い描いた通りに騎乗でき、完璧だったのではと思います。厩舎から2カ月前に騎乗を依頼され、なかなか勝てずにいましたが、どんどん手触りも良くなっています。夏に比べこの時期に体調を崩すことも少ないと思いますので、これからも楽しみです」

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