オイドン柏林賞の雪辱を果たす!
29日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のオイドンが優勝。トップハンデをものともせず、ばんえいダービー以来となる重賞4勝目を挙げました。
馬場水分は0.6%で、もうもうと砂煙が上がる乾燥した馬場状態。レットフジがペースを握り、テンカムソウ、フジダイビクトリーが差なく追走。オイドンはこれを見るかたちでレースを進めました。各馬細かく刻んで、ようやく第2障害へ。
真っ先に挑んだのはフジダイビクトリーで、カチナノリー、レットフジ、テンカムソウもほぼ同時に登坂を開始。やや遅れてオイドンも仕掛けました。なかでもフジダイビクトリー、オイドン、カチナノリーが抜群の掛かりを見せてクリア。他馬は障害に手間取り、三つどもえの様相を呈しました。
しかし、障害を下りてから一気に脚を伸ばしたのがオイドン。残り30メートル標識の手前で早くも先頭に躍り出ると、カチナノリーとフジダイビクトリーを置き去りに。最後はゴール線上で脚を止めてヒヤリとする場面もありましたが、即座に立て直すとフジダイビクトリーに3秒3差をつけて勝利しました。3着にはカチナノリーが入線。
オイドンは前走の柏林賞(2着)、今回のはまなす賞で、ともにトップハンデ720キロを曳きながらの好成績。今の勢いとともに、着実なパワーアップも示しました。まだまだ成長が見込めるだけに、今後のレースぶりに注目です。
安部憲二騎手「前走の柏林賞は、ハンデ差もありましたけど悔しい思いをしたので、今回はその雪辱を果たしたいと思っていました。今回は3歳の軽いハンデ馬もいたから様子を見ながら行きましたが、(フジダイビクトリーとの)ハンデ差が10キロ縮まった分、自分にも余裕ができたのかなと思います。前走はハンデ差を気にして位置取りが後ろだったという反省点もありましたから、位置取りに注意して自分の競馬ができれば、おのずと結果はついてくると思っていました。まだ4歳ですし、あわてなくても相応の年齢になればオイドンの世代の時代がやってくるのではないかな、と思います」