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12/16ドリームエイジカップ回顧

2012年12月17日(月)

テンマデトドケが久々の重賞制覇!

 16日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝8番人気のテンマデトドケが優勝。10年ばんえい菊花賞以来となる重賞4勝目を挙げるとともに、鞍上・長澤幸太騎手は区切りの通算200勝を達成しました。

 折りからの雪で、馬場水分は7.8%と軽め。道中はテンマデトドケ、ナリタボブサップがハイペースで馬群を牽引し、縦長の展開となりました。先頭で障害下にたどり着いたのはナリタボブサップ、テンマデトドケもほどなく到着し、やや遅れて後続が追いつく形で勝負どころを迎えます。
 ひと呼吸入れてナリタボブサップが早めの仕掛け。天板に脚をかけたところで、カネサブラックが登坂を開始すると、これを合図にするように各馬も第2障害に挑みます。しかしナリタボブサップが立て直して先頭クリア。抜群のかかりを見せたテンマデトドケが2番手で続き、差なくカネサブラックも追撃態勢に。以下、オイドン、ホリセンショウも難関を突破しました。
 先頭のナリタボブサップの逃げ脚は快調で、残り20メートルでも大きくリードして逃げ切りを図ります。しかし残り10メートルを切ったところで、これまでの快調さがうそのように失速。2番手からテンマデトドケがジリジリと差を詰め、並び掛けたところでゴールとなりました。非常に際どい勝負となりましたが、わずかに0秒1差だけ、テンマデトドケが先着を果たし、久々の重賞制覇を果たしました。3番手で食い下がっていたカネサブラックが、そのまま3着で入線。以下キタノタイショウ、フクドリと続きました。

 テンマデトドケの重賞制覇は2年ぶりのこと。今回は軽い馬場と重量に恵まれた感もありますが、5歳にしてばんえいを代表する古豪2頭を2、3着に負かしただけに、価値ある勝利といえるでしょう。単なる早熟ではないことを証明したことも大きく、今後もさらなる飛躍が期待できそうです。

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長澤幸太騎手「どっちが勝ったのか最後までわからなかったですし、無我夢中で追いました。ペースは速かったですが、馬場が軽かったので耐えることができました。オープン馬にもまれて、ここ最近、本当に力をつけてきたなと実感しています。今後は帯広記念もありますし、引き続き頑張りたいですね」

12/2ばんえいオークス回顧

2012年12月 3日(月)

タカラハヤヒメ3歳女王に君臨!

 2日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝4番人気のタカラハヤヒメが優勝。重賞初制覇を果たし、この世代の牝馬の頂点に君臨しました。

 好天に恵まれて馬場水分は徐々に下がり、このレースが行われる時には3.8%。クイーンアルテミス、ベニコマ、カツダイヤあたりがペースを握り、タカラハヤヒメもこの一角で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはカツダイヤで、タカラハヤヒメもこれに呼応。クイーンアルテミスもやや遅れて仕掛けます。その間に、カツダイヤは難なく障害を突破。2馬身ほどの差でタカラハヤヒメが続き、単勝1.2倍の圧倒的人気に推されたニシキウンカイが3番手でクリア。以下、クイーンアルテミス、セタナセンプーと続きました。
 残り30メートルを切って、先頭はカツダイヤとタカラハヤヒメが並んだまま。しかし残り20メートル付近でタカラハヤヒメが先頭へ。カツダイヤも懸命の粘りを見せますが、離れない一方で、差も詰まらず、結局クビほどの差を保ってタカラハヤヒメが先頭でゴールしました。2着はカツダイヤで、障害6番手から鋭い追い込みを見せたマゴコロが3着入線。1番人気のニシキウンカイはしまいの伸びを欠き、4着に敗れました。

 勝ったタカラハヤヒメは、これまで重賞では4着が最高で、勝ちみに遅い面もありましたが、それを感じさせない堂々としたレースぶりで重賞初制覇を果たしました。この勝負根性は大舞台向きで、今後もそのしぶとさを武器に活躍が期待できそうです。
 2着のカツダイヤは勝ち馬の勝負根性に屈したものの、終始レースの主導権を握った内容は悪くありません。さかのぼれば黒ユリ賞(4着)でタカラハヤヒメに先着した実績もあり、力は互角。巻き返しの余地も十分です。
 3着のマゴコロは黒ユリ賞2着に次ぐ重賞での好走となりました。今回見せた決め手の鋭さは、まさに混戦向き。今後も大きな武器となりそうです。

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大河原和雄騎手「660キロは初めての荷物でしたが、障害が得意な馬なのでここもすんなりクリアできました。厩舎は1カ月前から、このレースに照準を合わせ練習を重ねてきました。結果を出せて良かったです。これからも馬と相談しながら頑張りたいと思います」

11/11クインカップ回顧

2012年11月12日(月)

マリンチャンス勢いに乗って重賞制覇!

 11日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝5番人気のマリンチャンスが優勝。連勝中の勢いを駆って、重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は3.3%で、数字上は標準的な馬場。しかし道中はトモエウンカイがハイペースで飛ばして息の入らない展開で進み、2番手は横一線で追走。結局トモエウンカイが1頭だけ抜け出した態勢のまま、第2障害を迎えました。
 後続が追いつくやいなや、トモエウンカイが真っ先に仕掛けます。しかし掛かりは案外で、障害半ばでストップ。反対に抜群の登坂を見せたのはブラックパールで、一気に障害を突破しました。少し遅れてマリンチャンス、アグリコトブキ、ダイヤモンド、アローティファニーの4頭が並んで追撃態勢に入りました。
 先頭でクリアしたブラックパールでしたが、下りてからの脚が今ひとつ。残り30メートルの手前でマリンチャンスが先頭を奪い、独走態勢を築きます。マリンチャンスの脚いろはまったく衰えず、残り10メートルでは完全にセーフティーリード。そのまま悠々と先頭ゴールを果たしました。ブラックパールは勝ち馬に早めに交わされたものの、その後はしぶとい粘りを見せて2着を確保。3着にはアグリコトブキが入線しました。

 マリンチャンスはこれまで黒ユリ賞、ばんえいオークスともに2着で、重賞での実績はひと息でした。しかし今年の夏を越えてから一変し、9月22日のレースから前走まで【5・0・0・1】と抜群の成績。その勢いに乗っての重賞制覇で、しかもその派手な勝ちっぷりに本格化がうかがえました。今後も牝馬路線では目が離せない1頭になりそうです。

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阿部武臣騎手「今年は馬の調子がいいですね。障害を越えてからの脚はあるから、障害さえうまく上がれば、と思っていました。荷物を課せられているわりにペースが速いかなと思いましたが、馬の調子もよかったので自信を持って乗っていました」

11/4ばんえい菊花賞回顧

2012年11月 5日(月)

ニシキウンカイが重賞初制覇!

 4日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気の牝馬ニシキウンカイが優勝。これで6連勝となり、目下の勢いそのままに、重賞ウイナーの仲間入りを果たしました。

 馬場水分は2.9%とやや力の要る馬場状態。各馬横一線で進んだものの、中間点あたりからブラックボス、ニシキウンカイなどが馬群をリード。ニシキエーカン、エビスダイチあたりもこの一角で、第2障害を迎えました。
 内枠の4頭が一斉に仕掛け、ヤマノウンカイも遅れじと登坂を開始。なかでも抜群の掛かりを見せたニシキウンカイが、真っ先に天板へ駆け上がります。登り切ってからいったんヒザをついたニシキウンカイでしたが、即座に立て直し、ひと息ついてから障害を下りました。これに続いたのはテンカムソウとニシキエーカンで、さらにアサヒリュウセイ、タカラハヤヒメ、エビスダイチ、ヤマノウンカイも圏内で障害を突破しました。
 ニシキウンカイは道中で積極的に運んだのが響いたのか脚いろが鈍り、残り30メートル付近でニシキエーカンが先頭を奪取。残り20メートル地点で早くも1馬身ほどの差をつけて、リードを広げに掛かります。しかしニシキウンカイもこれに懸命に食い下がり、残り10メートル付近でやや差を詰めはじめました。そしてニシキエーカンがゴール線を越え、あとはソリ部分を残すのみというところで、なんと痛恨のストップ。半馬身ほどまで差を詰めていたニシキウンカイが先に荷物を運び切り、重賞タイトルをゲットしました。ニシキエーカンは立て直しに時間がかかったものの、3番手のアサヒリュウセイがゴール線上で脚を止めたことにも助けられ2着を確保。そのアサヒリュウセイが3着となりました。

 ニシキウンカイはこれまで黒ユリ賞とばんえい大賞典で3着した実績がありましたが、重賞タイトルは初めて。別定670キロに助けられたにせよ、最後まで確かな脚いろを見せた点に好感が持てました。これで6連勝と目を見張る充実ぶりを見せており、今の勢いならばんえいオークス(12月2日)、ばんえいダービー(12月23日)でも好勝負が期待できそうです。
 2着はニシキエーカンで、村上厩舎のワンツーフィニッシュ。ニシキエーカンにとっては手のひらからタイトルがするりと抜け落ちた格好ですが、710キロを課せられただけに上々の結果。イレネー記念を制したパワーは健在で、3歳同士ならやはり力上位の存在と言えるでしょう。ばんえいダービーでも要注目です。

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大口泰史騎手「道中遅れるところがあるので、気をつけて騎乗しましたが、少し押し気味になってしまい、障害でつまずいてしまいました。もともと降りてからはしっかり歩く馬だったので踏ん張ってチャンスをものにしましたね。今日はハンデに恵まれた勝利だと思います」

10/28北見記念回顧

2012年10月29日(月)

ギンガリュウセイ本格化を示す!

 28日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のギンガリュウセイが優勝。昨年の北見記念、今年のばんえいグランプリに続き、重賞3勝目を挙げました。

 馬場水分は2.3%と数字上はやや力の要る水分量でしたが、レース直前に降り始めた雨が展開をどう左右するか注目されました。高重量戦だけに道中はゆったりしたペース。カネサブラック、フクドリあたりが先行し、やや後手を踏んでいたシベチャタイガーも巻き返してこの一角。しかし、途中で脚が完全に止まってしまったエンジュオウカンを除けば、各馬ほぼ横一線のまま第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのはギンガリュウセイで、カネサブラックも即座に反応。やや遅れてフクドリ、シベチャタイガーも仕掛けます。なかでも抜群のかかりを見せたギンガリュウセイとシベチャタイガーが、まずは障害を突破。やや遅れて仕掛けたナリタボブサップもこれに続きます。カネサブラックが越えたのち、やや間を置いてキタノタイショウ、ホクショウダイヤが続き、1番人気のフクドリはさらにその後ろという展開になりました。
 レース直前の雨が味方したか、先頭のギンガリュウセイは軽快な脚どり。シベチャタイガーも同じような脚いろで、懸命にこれに食い下がります。それを追っていたナリタボブサップは苦しくなり、残り20メートル付近でストップ。その間にカネサブラックが3番手に浮上しますが、これもトップハンデが響いたか、残り20メートルを切ったところで脚が止まってしまいました。そうした実績馬を尻目に、前を行く2頭は快調。しかし、結局この2頭の差は詰まらず、ギンガリュウセイが先頭でゴールイン。シベチャタイガーが2着となりました。以下は団子状態で、ナリタボブサップが残り5メートルでいったんは抜け出すものの再度脚を止め、その間隙を突いて伸びたフクドリが3着を確保しました。

 勝ったギンガリュウセイは、昨年に続きこのレースを連覇。2年前も2着と好走しているだけに、この北見記念とは好相性です。ただ、ばんえいグランプリ制覇からも"好相性"のひと言では片付けられず、いよいよ本格化を果たしたと見るのが当然。高重量戦が続くこれからの重賞戦線でも要注目です。
 08年の銀河賞制覇以来、重賞での連対から遠ざかっていたシベチャタイガーが2着を確保。岩見沢記念3着に続く好走で、復調気配を示しました。障害後の粘りが増してきており、今後も馬場や重量次第で上位に食い込んでくるに違いありません。

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安部憲二騎手「馬場が極端に軽くなるよりは、これくらいの状態がちょうどよかったですね。岩見沢記念は軽い捻挫で休みましたが、馬の調子はずっと良かったと厩舎から聞いていたので信じて騎乗しました。ある程度セーフティーリードを築けば差されることはないと思っていました」

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