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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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3/13イレネー記念回顧

2011年3月14日(月)

ニュータカラコマが2歳シーズン王者に!

 13日は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、ニュータカラコマが優勝。2歳シーズンチャンプの座に就きました。

 馬場水分は0.6%と重めで砂煙がもうもうと上がりましたが、各馬の脚いろは軽快。第1障害を横一線で越えたあと、オイドンが先頭へ。ニュータカラコマ、ホクショウバルトなどが続き、レットフジもこの一角で第2障害を迎えました。
 先頭で障害にたどり着いたオイドンが速攻をかけ、天板に脚をかけた状態で息を入れると、ふた腰目でクリア。その間、脚をタメていたニュータカラコマが一気に障害を登り切り、1馬身程度の差で追撃態勢。勝負の行方は、この2頭に絞られました。
 残り30メートル付近でニュータカラコマがオイドンに並び掛け、白熱したマッチレース。しかし残り20メートルを切ったところでオイドンがストップ。勝負あったかと思われましたが、残り10メートル付近で、今度はニュータカラコマがストップ。ふたたびオイドンが肉薄して、手に汗握る叩き合いとなりました。しかし、リードを保った状態で立て直したニュータカラコマが懸命に脚を伸ばし、オイドンに2秒の差をつけて先頭でゴールを果たしました。この2頭から30秒ほど離された3着にはレットフジが入線しました。

 ニュータカラコマはナナカマド賞2着、特別の青雲賞でも3着と、これまでも世代トップクラスの成績を残してきましたが、改めてその実力を誇示。これまでオイドンとの直接対決では分が悪かったですが、この大一番で、正攻法で、これを下しただけに価値があります。やはり障害下でしっかり息を入れたことが勝因。人馬ともに落ち着いたレースぶりに好感が持てました。順調に馬体を増やしつつこの重量を克服しただけに、今後の成長次第でさらなる活躍が期待できそうです。
 オイドンはこの馬らしい軽快な先行力を発揮。終いに一度脚が止まったものの、全体的なレースぶりは悪くありませんでした。今回に限っては仕掛けのタイミングの差。負けてなお強しといった印象で、今後の巻き返しは必至でしょう。

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藤野俊一騎手「(最後に脚が止まったのは)オイドンの脚が止まったので、いったん様子を見て止めてみました(笑)。前走で勝った時にはすごく落ち着いていたし調子も良かったですからね。今回も、一緒に障害を下りれば負けないと思っていました。
 11日の地震で被災した方々に、心からお見舞いを申し上げます」

2/27チャンピオンカップ回顧

2011年2月28日(月)

カネサブラックが3連覇を達成!

 27日は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、重賞競走優勝馬)が行われ、単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持されたカネサブラックが優勝。このレース史上初となる3連覇を果たしました。

 0.7%の馬場水分で800キロ前後の重量となれば、道中はゆったりペース。砂煙がもうもうと上がるなか、ナカゼンスピードがペースを掌握。これにニシキダイジンが続き、カネサブラック、ナリタボブサップも差なく追走。とはいえ、ほぼ横一線のまま推移し、勝負どころの第2障害を迎えました。
 いち早く仕掛けたのはニシキダイジン。その登坂を静観していた各馬ですが、ナカゼンスピード、カネサブラックがほぼ同時に登坂開始。なかでもカネサブラックが抜群の掛かりを見せ、ひと腰であっさりクリア。やや遅れてニシキダイジン、ナリタボブサップも突破し、実績馬3頭による巴戦の様相を呈しました。
 しかし、カネサブラックの末脚は勢いを増す一方。残り10メートルを切り、追い上げてきたナリタボブサップに差を詰められたものの、セーフティーリードを保ったまま。結局ナリタボブサップに6秒の差をつけ、カネサブラックが先頭でゴールしました。3着には障害4番手から押し上げたキタノタイショウが入線。

 今季は北斗賞勝ちしかなかったカネサブラックでしたが、ばんえい記念を前にしてきっちり勝利。過去2年と同様に、理想的なかたちで大一番を迎えることとなります。帯広記念などを見る限り900キロ以上の荷物では一抹の不安もありますが、今回の圧勝ぶりからも目下の充実ぶりは顕著。今なら1トンも克服できそうです。
 2着のナリタボブサップは障害でタメたのが功を奏したか、しまいは目立つ脚いろでした。これまで高重量でも実績を残していますが、こうしたレースができれば、もう一段のステップアップが可能。ばんえい記念でどんなレースを見せてくれるか、楽しみな1頭です。

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松田道明騎手「こんなに楽に勝てるとは思っていなかったですが、前走から調子が良くて今回もプラス体重で臨めましたし、好勝負ができそうだと思っていました。きょうはナリタボブサップやキタノタイショウなどがいたので、これらより前で障害を越えられるよう注意していました。調子がいいぶん、障害を下りてから差されることはないと厩舎サイドも言っていましたからね。ばんえい記念もぜひ獲りたいと思います」

2/20黒ユリ賞回顧

2011年2月20日(日)

ヤマトホマレが世代女王に君臨!

 20日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1.9倍の断然人気に推されたヤマトホマレが優勝。重賞初制覇を飾り、名実ともに2歳シーズン女王の座に就きました。

 馬場水分は1.7%と重めで全馬未経験の620キロだけに、道中は各馬とも慎重な構え。馬群をリードしたのはアアモンドマツカゼで、これにブラックパールが続く展開。ヤマトホマレはこれを見るかたちの3番手。差なくトモエウンカイが追走して第2障害を迎えました。
 各馬が障害下にそろう前に、早くもアアモンドマツカゼが登坂を開始。人気上位の3頭、ヤマトホマレ、トモエウンカイ、ブラックパールもそれに呼応するように動きました。この3頭が抜群の掛かりを見せ、各馬ふた腰目、横並びで障害をクリア。まさに巴戦の様相を呈して、最後の直線を迎えました。
 抜群の末脚を見せたのはヤマトホマレで、残り30メートル付近で1馬身半ほどリードを広げます。2頭も懸命に脚を伸ばしますが、食い下がるのがやっとで、差はいっこうに詰まりません。結局そのままヤマトホマレが逃げ切り、重賞初制覇の栄冠を手にしました。これを追撃しつつ一進一退の攻防を続けていた2頭ですが、残り5メートルでブラックパールが前に出て、1馬身ほどの差で2着入線を果たしました。

 牡馬相手で苦戦が続いていたヤマトホマレですが、さかのぼればA-1戦でも勝利を挙げているように地力は確か。その実力馬が牝馬限定のここを照準に仕上げられ、きっちり結果を出しました。父スピードカザンは数少ない産駒(登録は4頭)から重賞ウイナーを輩出。定年11歳(当時)まで長く活躍した父のように、今後ヤマトホマレにも息の長い活躍を期待したいと思います。

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細川弘則騎手「とりあえず勝って一安心したのと、嬉しいのと両方です。障害さえうまく越えられれば、と思っていましたが、ほかの2頭も接戦でしたし、油断のできないレースでしたね。これからますます楽しみな1頭だと思います」

1/30ヒロインズカップ回顧

2011年1月31日(月)

フクイズミが貫禄勝ち!

 30日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気に推されたフクイズミが勝利。トップハンデ800キロをものともせず、貫禄を見せつけました。

 馬場水分は2.3%と標準からやや重め。各馬とも重量を課せられているだけに、道中はゆったりとした流れに落ち着きました。エンジュオウカンやニシキユウが先行し、ワタシハキレイズキ、ペガサスプリティーもこの一角。フクイズミは最後方で機をうかがう展開で、第2障害を迎えました。
 最初に障害に挑んだのはニシキユウとエンジュオウカン。やや遅れてワタシハキレイズキとペガサスプリティーも仕掛けますが、障害が10センチ上がったせいかどれも決定打とはならず、天板付近で横一線の状態。ここで、じっくり構えていたフクイズミが動き、この馬らしからぬ障害の切れを見せると一気に天板へ。ふた腰で障害を上げきると、エンジュオウカン、ニシキユウと並んで障害をクリアしました。
 こうなればトップハンデといえどもフクイズミのレース。残り30メートルを過ぎてさらに加速すると、他馬はついて行くことすらできず差は広がる一方。そのままゴールまで脚を止めることなく、圧巻の勝ちっぷりで重賞11勝目を挙げました。2着争いは残り5メートル付近でエンジュオウカンがストップし、ニシキユウと障害4番手から追い上げてきたユーファンタジーとの叩き合いに。結果ニシキユウがアタマ差程度、ユーファンタジーの猛追を抑えて2着を死守しました。エンジュオウカンは4着で入線。

 末脚には絶対の自信があるフクイズミだけに、第2障害をふた腰でまとめた時点で勝利は確定的。もっと言えば、抜群の掛かりを見せてひと腰で天板近くまで上がったところで、勝負は決していたのかもしれません。ここ2戦は障害の切れを増しており、今が最も充実している印象。この状態を維持できれば、ばんえい記念でも好勝負が期待できそうです。
 ニシキユウが2着で、08年カーネーションカップ以来、久々の重賞連対。昨年3着からも牝馬同士なら互角以上に戦える力があり、今後も牝馬戦では目が離せない1頭です。

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尾ヶ瀬馨騎手「ハンデは課せられていたけど、最高の状態で出走できて、この馬らしいレースができたと思います。先行した2頭が障害で手こずっていたから、そのぶん息を入れられて、障害をうまく越えられたんだと思います。あの位置で障害を下りられたので、そこで勝利を確信しました。まだまだ元気いっぱいですし、チャンピオンカップ、ばんえい記念と頑張っていきたいですね」

1/3天馬賞回顧

2011年1月 4日(火)

キタノタイショウが不動の世代チャンプに!

 3日(月)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1.2倍と圧倒的支持を集めたキタノタイショウが優勝。重賞5勝目を挙げました。

 道中は700キロ台の荷物を曳き慣れたキタノタイショウが先導役を務め、2番手をフクドリが追走。以下はほぼ横一線の状態で、各馬2度3度息を入れながら、第2障害を迎えました。
 息を整えて真っ先に第2障害に挑んだのはキタノタイショウ。圧巻の登坂を見せ、ひと腰で天板に脚をかけます。フクドリもそれに続いて障害に挑みますが、登り切る頃にはキタノタイショウが障害を下りており、独走態勢を築いていました。
 キタノタイショウはギャロップで一気に突き放し、楽勝ムード。フクドリが懸命に追撃するも脚いろはほぼ一緒で、そのままキタノタイショウがゆうゆうと先頭でゴールを果たしました。フクドリが続き、障害4番手からしぶとく脚を伸ばしたホクショウバンクが3着。

 キタノタイショウはイレネー記念、ばんえい菊花賞、ばんえいダービー、銀河賞に続く重賞制覇。主要な世代限定戦をことごとく制しており、この世代では一枚も二枚も力が抜けている印象です。この前走、ドリームエイジカップで一線級を相手に3着した内容からも、さらなる飛躍が期待できる一頭。今後も要注目です。
 フクドリはこれまで目立つ実績がありませんでしたが、今回のレースぶりからも力をつけていることは確か。単に相手が強かっただけという印象もあり、今後のレースぶりで真価が問われるでしょう。

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大河原和雄騎手「馬に感謝したいですね。きょうはキタノタイショウの邪魔をしないように、それだけを心がけて騎乗しました。世代の大将として、着実に育ってほしいですね。今後も馬と相談しながら頑張ります」

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