ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

重賞(特別)回顧 アーカイブ

<<前へ 6869707172737475767778

10/17クインカップ回顧

2010年10月18日(月)

ホクショウマドンナ成長の跡を見せつける!

 17日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1.5倍の断然の1番人気に支持されたホクショウマドンナが優勝。重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は4.2%と軽めで、道中はやや速めのペース。カツタカラヒメ、コマクインらが馬群を引っ張るかたちとなりましたが、各馬思い思いのテンポで刻み、第2障害を迎えました。
 ほぼ同時に仕掛けたのはコマクインとカツタカラヒメ。しかしこれに触発されたか、ワタシハキレイズキも登坂を開始し、ホクショウマドンナ、ヒマワリカツヒメも続きました。先頭で越えたのはワタシハキレイズキで、差なくホクショウマドンナ、やや遅れてヒマワリカツヒメもクリアしていきました。
 障害を下りてからワタシハキレイズキの脚いろがひと息で、ホクショウマドンナが一気に先頭へ。残り30メートル付近でヒマワリカツヒメもこれを交わして2番手に浮上。大友栄人厩舎のワンツー態勢となりました。2頭はそのまま後続を突き放す一方的なレースを展開。その差もほぼ変わらず、ホクショウマドンナが逃げ切って初タイトルをゲットしました。障害4番手からしぶとく歩みを進めたカツタカラヒメが、残り10メートル付近でワタシハキレイズキを捉えて3着となりました。

 目下5連続連対中のホクショウマドンナが、その勢いを見せつけるかたちで重賞初制覇。実績馬とはハンデ差があったとはいえ、以前に比べて障害を下りてからの脚が強化された印象です。レースぶりにも安定感があり、順調に成長を遂げた今ならさらなるタイトル奪取も期待できそうです。
 2着はヒマワリカツヒメで、大友厩舎のワンツーフィニッシュ。スーパーペガサスなど数多くの名馬を輩出した名門が復活ののろしを上げた格好。今後もこの厩舎の動向に注目です。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木恵介騎手「4歳になって力をつけて調子も上向いている時にちょうど重賞も重なったので、いい感じでレースに臨めました。道中で勝てる位置にはつけられたので、障害をうまく上げられれば大丈夫だろうと思いました。これからも体調を壊さないように、障害をうまく越えられるように乗っていきたいと思います」

10/11ナナカマド賞回顧

2010年10月12日(火)

オイドンが世代最強を証明!

 11日(日)は今季初の2歳重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のオイドンが優勝。デビューから4連勝した素質馬が、まずは世代最強をアピールしました。

 馬場水分は4.0%とやや軽めでしたが、各馬ともこれまでより重量を課せられているだけに、道中は2度3度息を入れる展開。フナノコーネル、オイドンらが主導権を握りつつも、ほぼ横一線で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、最初に第2障害に挑んだのはオイドン。それを見てフナノコーネルも動きましたが、オイドンはあっさりこれをクリアし、障害を下った惰性で一気に突き放しにかかります。やや離れてフナノコーネル、ニュータカラコマが続き、タカノテンリュウ、プリンセスヤヨイもこの一角。しかしオイドンの脚いろは全く衰えず、セーフティーリードを保ったまま。結局2着に3秒6差をつける危なげないレースぶりで、重賞初制覇のゴールに飛び込みました。残り10メートルで脚いろが鈍ったフナノコーネルを、ニュータカラコマが交わして2着。以下フナノコーネル、プリンセスヤヨイ、レットフジの順で入線しました。

 勝ったオイドンは、08年のばんえいプリンセス賞、ばんえいオークスでそれぞれ3着があるキタノメイゲツの半弟。感冒で青雲賞を取り消した影響が心配されましたが、それをまったく感じさせない完勝でした。鈴木勝堤騎手が「イレネー記念も狙える素材」というだけに、現2最世代では一枚抜けた力がある印象で、今後も活躍が大いに期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木勝堤騎手「馬体重が50キロ以上増えていたし元気だったから、今年のメンバーなら10キロ差程度のハンデなら負けることはないな、と思っていました。今日は特に負けられないと思っていたし、余裕のある展開だったから、この馬の強さを発揮できたんじゃないかなと思います。湿った馬場で流れが速くなって押っつけていく競馬はイヤだなと思っていたけど、3回くらい息を入れられれば障害は越えられると思っていたし、下りてもいい脚を使ってくれると思っていました。その通りの競馬ができましたね。体調さえ良ければ、今年はこの馬に勝てる馬はいないと思います」

9/26岩見沢記念回顧

2010年9月27日(月)

フクイズミが完勝で重賞10勝目!

 26日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のフクイズミが勝利。08年以来となるこのレース2勝目を挙げました。

 馬場水分は1.3%とやや重め。さらに全馬800キロを超す高重量だけに、道中はゆったりとしたペース。横一線のまま進んでは止まり、進んでは止まり...、相手の様子をうかがいながら、各馬第2障害を迎えました。
 早めに動いたのは単勝1番人気のカネサブラック。一気に天板まで登り切って、障害をクリア。それに一瞬遅れるかたちで仕掛けたナリタボブサップも抜群の登坂力を見せ、1馬身ほどの差で続きます。しかしここで、ヒザを折りながらも上々の登坂を見せたフクイズミが突破。以下ギンガリュウセイ、オレワスゴイが続く展開で、ゴール前の直線を迎えました。
 逃げる先行2頭はともに840キロを曳いているうえ、早めに仕掛けたこともあり鈍い脚いろ。そこへ末脚に絶対の自信を持つフクイズミが一気に詰め寄り、残り20メートルで早くも2頭を捉えました。当然その後の脚いろも鈍ることなく、重馬場に苦戦する2頭を尻目にゆうゆうとゴールイン。圧巻のレースぶりで重賞10勝目を飾りました。追い比べとなった2着争いはナリタボブサップに軍配。人気を背負ったカネサブラックは3着に敗れました。

 普段、障害で苦戦するフクイズミが、ヒザを折りながらも3番手で障害をクリア。30キロの重量差、そして重馬場を考慮すれば、多くの人が障害を下りた時点で捉えられそうな印象を受けたでしょう。しかし、その予想を大きく上回る圧勝ぶり。これなら1カ月後の北見記念も制して、四市冠競走全制覇を果たす可能性も十分です。なお今回のフクイズミの勝利で、松井浩文厩舎はこのレース4連覇を達成。ばんえい界を牽引する同厩舎から、今後も目が離せません。
 ナリタボブサップはばんえいグランプリ勝ちに続く重賞での好走。今季は障害を越えてからの粘りが一段と増した印象で、事実これで5連続3着以内と安定したレースぶり。今回はカネサブラックと並んでトップハンデを課せられただけに価値のある2着で、今後も極端なハンデ差がつかない限り上位をにぎわせてくれそうです。
 今季8戦目にして初めて連対をはずしたカネサブラックでしたが、840キロでの重馬場で積極的なレースを演じただけに仕方のない結果でしょう。今回の厳しいレースの経験は次走以降につながるはずで、北見記念での巻き返しが期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

尾ヶ瀬馨騎手「正直なところ、ホッとしましたね。馬の調子は上向いていて、きょうはハンデも恵まれていました。馬場状態もこの馬にちょうど良く、最高の走りができたのではないかと思います。ヒザを折った時には正直なところ焦りましたが、持ちこたえて頑張ってくれました。障害を下りた時点で何とか頑張ってくれるんじゃないかなと思いました。9歳ですが、まだまだやってくれると思いますよ」

9/19銀河賞回顧

2010年9月20日(月)

キタノタイショウが地力を見せつける!

 19日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のキタノタイショウが勝利。昨季の二冠馬が730キロのトップハンデをものともせず、地力の高さを見せつけました。

 馬場水分は3.4%と軽めで、道中はコマクインとスギノハリアーが引っ張る速めのペース。特にコマクインはノンストップ作戦を敢行し、他馬に2馬身ほどの差をつけて第2障害下にたどり着きました。
 後続が障害下に到達したのを見計らって、じっくりタメたコマクインが登坂を開始。これをひと腰でクリアして逃げ切り態勢を築きます。しかし、そうはさせじとワタシハキレイズキが続き、トモエエーカン、アアモンドヤマト、キタノタイショウも障害をクリアして追撃に入りました。
 ハイペースがたたったか、次第にコマクインの脚いろが鈍り、残り30メートルでトモエエーカン、アアモンドヤマト、キタノタイショウの外枠3頭が急襲。一気に形勢は逆転し、さらにキタノタイショウが際立った脚いろを見せます。残り20メートルで敢然と先頭に立つと、追いすがるアアモンドヤマトを1馬身ほど振り切って、ゴールまで荷物を運びきりました。2頭の決め手に屈したトモエエーカンが3着入線。果敢に逃げたコマクインでしたが、結果7着に敗れました。

 キタノタイショウはイレネー記念、ばんえい菊花賞、ばんえいダービーに続く重賞4勝目。この直前に2連勝と徐々に復調を示してきた中での一戦で、世代最強を改めてアピールしました。今後、世代限定戦は天馬賞(11年1月3日)となりますが、その前に古馬重賞でも活躍できそうな勝ちっぷり。その動向に注目です。
 しぶとく追いすがったアアモンドヤマトも、はまなす賞勝ちの力を示した格好。ここ一連の安定したレースぶりからも本格化を果たしつつある印象で、さらなるタイトル奪取も期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

大河原和雄騎手「出来そのものは前走と変わらなかったですが、ハンデ差もあって半信半疑でした。道中の手応えは結構怪しかったし、馬の気に任せていったという感じです。でも10コースというのが幸いしましたし、障害を下りてからいつもの脚いろを見せてくれたので、それでホッとしました。今後は古馬との対戦が中心になってきますが、まだ伸びる余地は十分ありますし、思い切ってぶつかっていきたいと思います」

8/29ばんえい大賞典回顧

2010年8月29日(日)

レットダイヤがまず一冠!

 29日(日)は3歳三冠の第1弾・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のレットダイヤが優勝。イレネー記念(7着)に次ぐ2度目の重賞挑戦で、初タイトルをゲットしました。

 道中はミスタートカチとレットダイヤが馬群を引っ張りますが、馬場水分1.1%と重めの馬場が影響してかスローペース。先行2頭が脚を止めて他馬が追いつくと、もう一度2頭が突き放しにかかる展開で第2障害を迎えました。 
 早め早めの競馬を演じていたレットダイヤが第2障害も真っ先に仕掛け、ひと腰であっさりクリア。一気に突き放して独走態勢を築きます。離れた2番手で障害を下りたのはミントヒッパルゾーで、差なくツジノコウフクヒメ、ホクショウバトル、ミスタートカチが続く展開となりました。
 先頭のレットダイヤはやや脚いろが鈍ったものの、それ以上に苦戦していたのが後続馬。2番手集団から脚を伸ばしたのはわずかにツジノコウフクヒメで、その追撃もレットダイヤとの差を縮めただけ。結局レットダイヤがリードを保ったまま荷物を運びきり、一冠目を奪取しました。2着はツジノコウフクヒメ。残り5メートルで5頭が横一線となった3着争いは、最後にひと伸びしたフェイが制しました。

 これで今季【8・4・1・3】とし軌道に乗ってきた印象のレットダイヤ。670キロの重量に加え力の要る馬場状態だけに、先行策から後続になし崩しに脚を使わせたレースぶりは非常に中身が濃いものと言えるでしょう。かつては能検で一番時計を出した好素材。今後の成長次第で、さらなる活躍が期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

大口泰史騎手「670キロと荷物は今までより重くなっていましたが、ハンデ差もあっただけに、この馬の先行力を生かすレースができました。今季入れ替えた砂が、この馬に合っているのかもしれませんね」

<<前へ 6869707172737475767778
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.