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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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8/26ばんえい大賞典回顧

2012年8月26日(日)

ブラックボスが世代の頂点を奪還!

 26日(日)は3歳三冠の初戦、重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のブラックボスが優勝。ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップに続く重賞3勝目を挙げるとともに、イレネー記念5着の雪辱を果たしました。

 馬場水分は2.4%で、適度に力の要る状態。まずはワールドピサが勢いよく飛び出しますが、おおむねニシキウンカイ、ブラックボスなどが先団を牽引。これにヤマノウンカイも加わるようなかたちで、第2障害を迎えました。
 勢いをつけて、最初に仕掛けたのはニシキウンカイ。続けてタカラハヤヒメ、ヤマノウンカイも障害に挑み、さらに遅れてブラックボスとワールドピサも登坂を開始しました。なかでも抜群の登坂を見せたのがワールドピサで、先に天板に行き着いていたタカラハヤヒメと並んで障害を下りました。1馬身ほど遅れてブラックボス、さらに遅れてニシキウンカイ、テンカムソウもクリアし、単勝1番人気のニシキエーカンは6番手で障害を突破しました。
 この中から、鋭い脚を発揮したのがニシキエーカン。残り30メートルで早くも先団に取りつき、残り20メートルでは先を行くブラックボス、ワールドピサに並び掛けようかという勢い。しかし残り10メートルから徐々に脚いろが鈍り、ゴール手前で痛恨のストップ。その間に、しっかり歩き続けて先頭を譲らなかったブラックボスがゴールし、これに食らいついていたワールドピサが2着で入線。いったんはニシキエーカンに交わされていたニシキウンカイが、盛り返して3着でゴール。結局ニシキエーカンは4着止まりでした。

 ブラックボスはじっくり立て直したのが奏功したのか、今季これで2連勝。デビュー以来、世代ナンバー1として君臨してきた実力を三冠初戦のこの舞台で見せつけました。ただ、今回はイレネー記念馬ニシキエーカンより10キロ軽い重量で出走できたのも大きかった印象。今後、重量を積まれてから真価が問われることになりそうです。

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松田道明騎手「今季2戦目ですが厩舎がしっかり仕上げてきました。前を行くワールドピサの西騎手が、どんなレース展開をしてくるのか予測するのが難しかったですが、ニシキエーカンより10キロ軽かったので、最後はしっかり歩けたと思います。力をつけてきているなと実感しますし、これからも応援よろしくお願いいたします」

8/12ばんえいグランプリ回顧

2012年8月12日(日)

ギンガリュウセイが粘り込み重賞2勝目!

 12日(日)に行われた重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)は、単勝5番人気のギンガリュウセイが優勝。2011年の北見記念以来となる重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分は3.4%と標準ながら、800キロ以上の高重量戦とあって、道中はゆったりとしたペース。テンマデトドケ、キタノタイショウが引っ張りますが、中間点を過ぎてからギンガリュウセイ、カネサブラックあたりが進出し、これにナリタボブサップが加わって第2障害を迎えました。
 各馬ひと息入れたのち、仕掛けたのはナリタボブサップとギンガリュウセイ。ほぼ同時にカネサブラックも動き、いっせいに天板に脚を掛けます。そして、馬体を並べたまま荷物を曳き上げ、障害を下りていきました。以下キタノタイショウ、シベチャタイガー、ホクショウダイヤの順でクリア。
 先頭争いは激しく、残り30メートル付近でカネサブラックがリードすると、ナリタボブサップも懸命に食い下がります。しかし残り20メートルでカネサブラックとナリタボブサップの脚が止まり、ギンガリュウセイが先頭へ。いったんはリードをとったギンガリュウセイですが、残り5メートルで脚いろが鈍り、立て直した2頭がこれに迫ります。そして、ゴール線。わずかにギンガリュウセイが粘り込み、先頭で荷物を運び切りました。鋭く迫ったカネサブラックが2着で、最後に甘くなったナリタボブサップが3着で入線しました。

 前述の通り、ギンガリュウセイは重賞2勝目。ほかに10年の北見記念や11年の岩見沢記念で2着があり、高重量で力を発揮しています。今回のメンバーで勝ち切ったのはやはり実力の証明。重量が増えていく秋以降も活躍が期待できるでしょう。
 1番人気のカネサブラックは追い上げ届かず2着まで。もともと勝ちみに遅い面があり、それが今回の舞台でも出てしまった印象です。ただ、ひと頃の不振は完全に脱した印象。また"現役最強馬"の名に恥じないレースを期待したいと思います。
 3着はナリタボブサップ。10年のドリームエイジカップ以来、重賞勝ちからは遠のいていますが、昨季のばんえい記念3着、今季の旭川記念2着からも、衰えとは無縁。この馬の障害力を生かせる流れなら、今後もチャンス十分です。

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安部憲二騎手「ギンガリュウセイの持ち味を生かすレースができてよかったです。暑い日が続く夏場は、体調が良い馬が勝ちます。競っていた前の2頭が止まってチャンスが生まれたけど、追走できる位置にいることができたのは馬の調子がいい証拠。ひとえに管理している厩舎のおかげです」

7/29はまなす賞回顧

2012年7月30日(月)

オイドン柏林賞の雪辱を果たす!

 29日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のオイドンが優勝。トップハンデをものともせず、ばんえいダービー以来となる重賞4勝目を挙げました。

 馬場水分は0.6%で、もうもうと砂煙が上がる乾燥した馬場状態。レットフジがペースを握り、テンカムソウ、フジダイビクトリーが差なく追走。オイドンはこれを見るかたちでレースを進めました。各馬細かく刻んで、ようやく第2障害へ。
 真っ先に挑んだのはフジダイビクトリーで、カチナノリー、レットフジ、テンカムソウもほぼ同時に登坂を開始。やや遅れてオイドンも仕掛けました。なかでもフジダイビクトリー、オイドン、カチナノリーが抜群の掛かりを見せてクリア。他馬は障害に手間取り、三つどもえの様相を呈しました。
 しかし、障害を下りてから一気に脚を伸ばしたのがオイドン。残り30メートル標識の手前で早くも先頭に躍り出ると、カチナノリーとフジダイビクトリーを置き去りに。最後はゴール線上で脚を止めてヒヤリとする場面もありましたが、即座に立て直すとフジダイビクトリーに3秒3差をつけて勝利しました。3着にはカチナノリーが入線。

 オイドンは前走の柏林賞(2着)、今回のはまなす賞で、ともにトップハンデ720キロを曳きながらの好成績。今の勢いとともに、着実なパワーアップも示しました。まだまだ成長が見込めるだけに、今後のレースぶりに注目です。

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安部憲二騎手「前走の柏林賞は、ハンデ差もありましたけど悔しい思いをしたので、今回はその雪辱を果たしたいと思っていました。今回は3歳の軽いハンデ馬もいたから様子を見ながら行きましたが、(フジダイビクトリーとの)ハンデ差が10キロ縮まった分、自分にも余裕ができたのかなと思います。前走はハンデ差を気にして位置取りが後ろだったという反省点もありましたから、位置取りに注意して自分の競馬ができれば、おのずと結果はついてくると思っていました。まだ4歳ですし、あわてなくても相応の年齢になればオイドンの世代の時代がやってくるのではないかな、と思います」

7/15北斗賞回顧

2012年7月16日(月)

キタノタイショウ古馬重賞初制覇!

 15日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のキタノタイショウが優勝。重賞6勝目を挙げると同時に、古馬重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は1.9%と重めの馬場でしたが、ナリタボブサップ、ホクショウダイヤあたりが引っ張り、馬場水分のわりにペースはやや速め。カネサブラック、キタノタイショウなどが先行集団を形成して第2障害を迎えました。
 大方の予想通り、真っ先に障害に挑んだのはナリタボブサップで、一気に天板付近まで駆け上がります。やや遅れてギンガリュウセイ、カネサブラックが仕掛け、外からホクショウダイヤ、内のキタノタイショウも続きます。しかし、二の腰が入ったナリタボブサップが先頭でクリア。抜群のかかりを見せたカネサブラックとキタノタイショウが並んで障害を下り、やや苦しみながらもホッカイヒカルとホクショウダイヤも難関を突破しました。
 先行した3頭が三つどもえの様相を呈しましたが、なかでも際立った脚いろを見せたのはキタノタイショウ。残り30メートル付近で並ぶまもなく先頭に立ち、1馬身ほど抜け出します。そこでナリタボブサップの脚が止まり、追撃するのはカネサブラックのみ。しかしキタノタイショウの脚いろが鈍りはじめ、残り10メートル付近で半馬身差、残り5メートル地点でクビ差と着実にその差が詰まります。そして荷物がゴール線を越えるあたりで、完全に併走へ。目視では、ほぼ同時と思えた決着は、わずかに0秒2差でキタノタイショウが先着し、古馬重賞初制覇の栄冠を手にしました。3着にはしぶとく追い込んだホクショウダイヤが入線しています。

 しまいこそ甘くなったものの、キタノタイショウが悲願の古馬重賞初制覇。これまでもチャンピオンカップ2着や、今年の旭川記念4着など随所で力を示してきましたが、これで名実ともに古馬トップクラスに名を連ねたことになります。09年の3歳二冠馬が、待ちに待った本格化。今後も古馬重賞をおおいに盛り上げてくれる存在に違いありません。

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大河原和雄騎手「スタートがよかったのが、きょうのポイントでした。馬場は軽かったですし、最後もよく辛抱してくれました」

6/24柏林賞回顧

2012年6月25日(月)

フジダイビクトリーが世代の頂点へ名乗り!

 24日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のフジダイビクトリーが優勝。ばんえい菊花賞以来となる重賞2勝目を挙げ、この世代を牽引する存在として強く印象づけました。

 馬場水分は3.7%と標準からやや軽めでしたが、道中はゆったりとしたペースで推移。レットフジ、フナノコーネルらが先頭で馬群をリードしますが、ほぼ一団で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはフジダイビクトリーとフナノコーネル。2頭とも抜群の掛かりを見せ、ひと腰で障害を越えました。やや遅れてオイドンがクリア。以下レットフジ、ブラックパール、タッピイサムらが、次々と追撃態勢に入りました。
 残り30メートルを切って、先頭のフナノコーネルとフジダイビクトリーは並んだまま。これにオイドンが迫って、三つどもえの様相を呈します。しかし残り20メートル付近からフジダイビクトリーが一気に加速し、1馬身ほどリード。これに対してオイドンは懸命に食い下がったものの、フナノコーネルは失速気味で、勝負の行方は前を行く2頭に絞られました。しかし、先頭のフジダイビクトリーの脚いろは確か。1馬身のリードを保ったまま、先頭でゴールを果たしました。きわどい3着争いは、粘るフナノコーネルをレットフジがゴール前で急襲して、これを制しました。

 フジダイビクトリーは前述の通り、これが重賞2勝目。2着のオイドンとは30キロのハンデ差があったのも勝因のひとつではありますが、持ち味の障害力を生かして追撃をしのいだ内容には好感が持てました。主戦の入澤騎手との呼吸もぴったりだけに、今後もやや軽めの馬場の際には要注目の1頭です。

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入澤和也騎手「2週間くらい猛特訓して自信があったので、強気に乗りました。第2障害を下りてオイドンの姿が見えなかったので、なんとかなるかなと思っていました。(障害がうまくなったが、との問いに)理由はわからないけど、とにかく行く気満々の馬なので、僕は手綱を合わせているだけ。今日勝ったことで荷物が増えますが、今後の重賞に合わせて、じっくり育てていきたいと思います」

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