テンマデトドケが久々の重賞制覇!
16日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝8番人気のテンマデトドケが優勝。10年ばんえい菊花賞以来となる重賞4勝目を挙げるとともに、鞍上・長澤幸太騎手は区切りの通算200勝を達成しました。
折りからの雪で、馬場水分は7.8%と軽め。道中はテンマデトドケ、ナリタボブサップがハイペースで馬群を牽引し、縦長の展開となりました。先頭で障害下にたどり着いたのはナリタボブサップ、テンマデトドケもほどなく到着し、やや遅れて後続が追いつく形で勝負どころを迎えます。
ひと呼吸入れてナリタボブサップが早めの仕掛け。天板に脚をかけたところで、カネサブラックが登坂を開始すると、これを合図にするように各馬も第2障害に挑みます。しかしナリタボブサップが立て直して先頭クリア。抜群のかかりを見せたテンマデトドケが2番手で続き、差なくカネサブラックも追撃態勢に。以下、オイドン、ホリセンショウも難関を突破しました。
先頭のナリタボブサップの逃げ脚は快調で、残り20メートルでも大きくリードして逃げ切りを図ります。しかし残り10メートルを切ったところで、これまでの快調さがうそのように失速。2番手からテンマデトドケがジリジリと差を詰め、並び掛けたところでゴールとなりました。非常に際どい勝負となりましたが、わずかに0秒1差だけ、テンマデトドケが先着を果たし、久々の重賞制覇を果たしました。3番手で食い下がっていたカネサブラックが、そのまま3着で入線。以下キタノタイショウ、フクドリと続きました。
テンマデトドケの重賞制覇は2年ぶりのこと。今回は軽い馬場と重量に恵まれた感もありますが、5歳にしてばんえいを代表する古豪2頭を2、3着に負かしただけに、価値ある勝利といえるでしょう。単なる早熟ではないことを証明したことも大きく、今後もさらなる飛躍が期待できそうです。
長澤幸太騎手「どっちが勝ったのか最後までわからなかったですし、無我夢中で追いました。ペースは速かったですが、馬場が軽かったので耐えることができました。オープン馬にもまれて、ここ最近、本当に力をつけてきたなと実感しています。今後は帯広記念もありますし、引き続き頑張りたいですね」