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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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11/2ばんえい菊花賞回顧

2014年11月 3日(月)

ハクタイホウが初タイトルを奪取!

 2日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のハクタイホウが優勝。トップハンデ710キロをものともせず、騎乗した赤塚健仁騎手とともに重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.シンザンボーイ 8.8
  2.ハクタイホウ 2.4
  3.オオゾラシンスケ 76.6
  4.アサヒメイゲツ 3.8
  5.キサラキク 6.9
  6.カイシンゲキ 20.2
  7.ホクショウメジャー 42.3
  8.ホクショウマサル 8.1
  9.アアモンドセブン 35.2
 10.カンシャノココロ 10.6

 トップハンデ(710キロ)のハクタイホウ、ホクショウマサルと、最軽量(670キロ)のアサヒメイゲツ、アアモンドセブンとの重量差は40キロ。微妙な重量設定となりましたが、最終的には古馬A2戦でも好勝負を演じているハクタイホウが2.4倍で1番人気。2走前の秋桜賞でハクタイホウを2着に負かしているアサヒメイゲツが3.8倍で、この2頭が実績、ハンデの両面から優勢と見られました。馬場水分は3.5%でゲートオープン。

 軽めの馬場状態ということもあり、ペースはやや速め。第1障害を越えたあたりで各馬とも脚を止めますが、ひと息入れてはすぐに歩き出し、速いテンポで推移。中間点過ぎでシンザンボーイ、アアモンドセブン、アオゾラシンスケ、ホクショウマサルなどが先行。他馬は若干遅れたものの、差なく第2障害にたどり着きました。
 最初に仕掛けたのはシンザンボーイとホクショウマサル。それを見て各馬もいっせいに動き出しますが、なかでも抜群のかかりを見せたのがハクタイホウ。多少体勢を崩しながらも荷物を天板に曳き上げ、先頭で障害を突破しました。やや遅れてシンザンボーイ、オオゾラシンスケ、アアモンドセブンがクリア。そしてカンシャノココロ、キサラキク、カイシンゲキ、ホクショウメジャーも障害を越え、次々と追撃態勢に入りました。
 完全に抜け出したハクタイホウは、けっして切れのある脚を見せているわけではありませんが、それでも後続との差を保ちつつ、懸命に前進。追ってくる2番手以下は横一線も、残り20メートル付近でキサラキクがこの集団から抜け出しにかかります。これにカイシンゲキが食い下がり、さらにアサヒメイゲツもジワジワと差を詰めます。しかし、先頭のハクタイホウは赤塚騎手の鼓舞に応え、しぶとい粘りを発揮。後続の激しく追い上げましたが、結果2着のキサラキクに1秒3差をつけ、ハクタイホウが初の重賞タイトルを手にしました。2着からさらに2秒差の3着にはカイシンゲキが入線しました。

 ハクタイホウはこれまでイレネー記念、ばんえい大賞典でともに2着、ナナカマド賞で3着と世代トップクラスの力を示してきましたが、重賞は今回が初制覇。名実ともに3歳世代のトップクラスとして、名を連ねたことになります。馬場が味方した面もありますが、重量を課せられながらも逃げ切ったあたりは実力の証明。ばんえいダービーも含めて、今後の活躍がおおいに期待されます。
 黒ユリ賞馬キサラキクは切れのある末脚を発揮して2着を確保。牝馬3頭のなかではもっとも重い680キロを課せられていただけに、価値のある2着といえます。今後が楽しみになる好内容だけに、ばんえいオークスでも注目の存在となりそうです。

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赤塚健仁騎手「人馬ともに初の重賞制覇を果たすことができて、とても嬉しいです。重量が少し気になりましたが、このレースに向けてじっくりと調教を積むことができました。馬の調子が良いですから、今後も期待していきたいです」

10/26北見記念回顧

2014年10月27日(月)

フクドリが悲願の重賞初制覇!

 26日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝6番人気のフクドリが優勝。26度目の重賞挑戦で、悲願の初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ホリセンショウ 20.6
  2.ニシキエーカン 4.3
  3.フジダイビクトリー 44.8
  4.フクドリ 11.7
  5.ホッカイヒカル 98.9
  6.ホクショウユウキ 7.9
  7.インフィニティー 3.9
  8.オイドン 4.0
  9.ニュータカラコマ 12.6
 10.キタノタイショウ 6.6

 基礎重量850キロの高重量戦。これだけ重量が増えてくると、最大ハンデ差30キロというのも重くのしかかります。一長一短があるメンバー構成で、オッズも割れ加減。まれに見る混戦模様のなか、馬場水分2.0%でスタートが切られました。

 高重量戦とあって、道中はゆったりとしたペースで横一線。どの馬がペースを握るということもなく、各馬とも他馬の出方をうかがいながらレースは進みました。
 真っ先に第2障害に挑んだのはホリセンショウ。それを見てインフィニティーも仕掛けます。静観していた各馬ですが、ひと呼吸置いてから一気に仕掛け始めます。しかし、どの馬もなかなか天板に脚をかけることができず大苦戦。それでも渾身の力を振り絞ってインフィニティーが障害を越え、ホクショウユウキもなんとかクリアし、これに食らいつきます。やや離れてキタノタイショウ、ホリセンショウ、フクドリ、さらに離れてニュータカラコマが突破しました。
 先頭を行く2頭の争いは激しく、残り30メートルを切ったところでホクショウユウキが前へ。しかし、その内から次元の違う脚でグイグイと伸びてきたのがフクドリ。持ち前の末脚をフルに発揮し、残り10メートルの手前でインフィニティーを捕らえると、さらにホクショウユウキも射程圏に。そのホクショウユウキは残り5メートルあたりで脚いろが鈍り、ゴール直前では完全に併走状態に。こうなれば、末脚に絶対の自信を持つフクドリのパターン。ゴール線上でグイッと抜け出し、先頭で荷物を運び切りました。ホクショウユウキは0秒6差で入線。さらに2秒7差の3着にインフィニティーが入りました。

 フクドリは重賞に挑戦すること26回目。今年のばんえい記念など、重賞での2着は4回を数えます。実力と、その切れのある末脚は誰しもが認めるところでしたが、これで名実ともに古馬トップクラスの1頭として、堂々と名を連ねることになりました。今後はより馬場が乾燥し、高重量戦も増えてくる季節。さらなるタイトル奪取が期待できそうです。
 惜しかったのはホクショウユウキ。岩見沢記念に続くビッグタイトルが、ゴール寸前でするりと抜け落ちてしまいました。ただ、今回はホクショウユウキとしても完璧な勝ちパターンであり、結果的にそれを差し切った勝ち馬の末脚の鋭さをほめるべき。地力の高さは明らかで、引き続き重賞戦線で活躍してくれるに違いありません。

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安部憲二騎手「他の馬より軽ハンデだったので、障害で負担をかけないレースを考えていました。乗り替わって今回で4戦目となりますが、障害で苦戦していたので、障害の練習を重ねてきました。今日は調子も良さそうだったので、結果を残せて良かったです。これから荷物が重いレースになりますので、この馬の良さを引き出せたらと思います」

10/12ナナカマド賞回顧

2014年10月13日(月)

期待の良血センゴクエースが重賞初制覇!

 12日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。デビューからの5連勝で、この世代最初の重賞ウイナーとなりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ウィナーエミ 49.4
  2.テンカトウイツ 89.3
  3.コウリキ 30.8
  4.コウシュハシンザン 3.9
  5.センゴクエース 1.5
  6.ワタシハサクランボ 17.2
  7.ホクショウモモ 95.9
  8.タキニシサンデー 42.5
  9.コウシュハスパーク 7.9
 10.ホクショウキズナ 19.5

 キャリアにまさるコウシュハ2騎や重量恩典のある牝馬勢も魅力たっぷりでしたが、注目はやはり無敗の快進撃を続けるセンゴクエース。今シーズン初の2歳重賞で素質の高さを見せつけるか、注目が集まりました。

 馬場水分は1.9%と低めでしたが、基礎重量570キロだけに、各馬の脚どりは軽快。コウシュハスパーク、ホクショウキズナがわずかに遅れていたものの、ほぼ横一線で障害中間点を通過し、第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはセンゴクエース、ワタシハサクランボ、ホクショウモモの3頭。なかでもワタシハサクランボが抜群の登坂を見せて先頭で突破。一瞬ヒザを折ったセンゴクエースでしたが、即座に立て直して2番手で続き、仕掛けを若干遅らせたテンカトウイツが3番手でクリア。以下ホクショウキズナ、ホクショウモモと続き、勝負権はほぼこの5頭に絞られました。
 しかし先頭を行く2頭は快調。センゴクエースが障害を下りた直後に先頭に立ち、ワタシハサクランボも懸命にこれに食い下がります。一進一退の攻防が続きましたが、残り20メートルを切ったところで、ワタシハサクランボの脚いろが鈍り始めます。それを尻目にセンゴクエースは差を拡大。逆にワタシハサクランボは9番人気テンカトウイツの追撃に遭う苦しい展開となりました。結局、センゴクエースがそのまま逃げ切り、初タイトルをゲット。ジリジリと差を詰めたテンカトウイツが残り5メートルでワタシハサクランボをかわし、2着入線を果たしました。

 勝ったセンゴクエースは、これで5連勝。父ウンカイ譲りのパワー、母サダエリコ譲りのスピードを武器に、破竹の勢いを見せています。ファン垂涎の良血馬が、今後どのような成長を見せるのか。将来が本当に楽しみな一頭です。

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鈴木恵介騎手「強い勝ち方ができました。前走からレース間隔が空いての重賞挑戦だったので、少し不安はありましたが、調教師が最高の状態に仕上げてくれました。母のサダエリコは自分の初重賞を獲らせてくれた馬(02年ホクレン賞)。その息子の初重賞を獲らせてあげられてうれしいです。能力検査の一番時計を出した馬でまわりの期待も大きいですが、本当に強い馬だと実感できます」

9/28岩見沢記念回顧

2014年9月29日(月)

ホクショウユウキが古馬重賞初制覇!

 28日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホクショウユウキが優勝。昨年の4歳チャンプが古馬重賞初制覇を果たし、一躍頂点をうかがう存在となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ホクショウユウキ 91.8
  2.ニシキエーカン 21.8
  3.フクドリ 124.0
  4.フジダイビクトリー 8.3
  5.キタノタイショウ 3.6
  6.オイドン 4.0
  7.インフィニティー 6.8
  8.ホッカイヒカル 62.4
  9.ニュータカラコマ 2.8
 10.ホリセンショウ 33.3

 今シーズンの重賞で安定した走りを見せるフジダイビクトリーが850キロ、ニュータカラコマが840キロと荷物を積まれ、実績馬インフィニティーが820キロ、キタノタイショウも830キロ止まり。勢いか地力か、非常に興味深い重量設定が混戦に拍車をかけるなか、馬場水分2.1%でスタートが切られました。

 ペースメーカー不在で、各馬とも互いに相手の出方をうかがいながらのレース。後方待機策のホッカイヒカルを除く9頭が横一線で進み、そのままの隊形で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはインフィニティーで、軽量を生かして先手を打ちます。しかし他馬が続々と仕掛け、なかでもともに820キロのホクショウユウキとニシキエーカンが抜群の登坂力を発揮。この2頭が続けざまに下りて、逃げ込みを図ります。やや遅れて、オイドン、キタノタイショウ、インフィニティーがクリアし、追撃態勢に入りました。
 先頭の2頭は抜きつ抜かれつ、デッドヒートを展開。しかし残り10メートルを切ったところでニシキエーカンがストップ。対するホクショウユウキは脚いろこそ鈍っていたものの懸命に歩き続け、そのまま先頭でゴールを果たしました。ゴール直前でニシキエーカンを交わしたキタノタイショウが2着で入線。見せ場たっぷりだったニシキエーカンが3着となりました。

 勝ったホクショウユウキは、これが重賞5勝目。その実績から考えれば9番人気というのは低評価でしたが、出走取り消しを挟み近2走がともに9着という近況からは仕方のないところでしょう。ただ、先頭クリアから終始主導権を握り、ニシキエーカンをいったん引き付けながら最後に突き放すというレースぶりは、地力の高さの証明。今後もこうした余裕のあるレース運びができれば、さらにタイトルを積み重ねられるはずです。
 2着のキタノタイショウは実績のわりに重量に恵まれた印象。それでもゴール直前で見せた鋭い末脚は、さすがのひと言で、今後の重賞戦線でも軽視は禁物です。

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松田道明騎手「体調が良くレースの手ごたえもありました。障害をうまく越せたのが勝因ですね。4歳世代で重賞を数多く獲りましたが、古馬重賞は初めて。5歳馬でこれから伸び盛りですから、まずは一歩を踏み出せたと思います」

9/14銀河賞回顧

2014年9月15日(月)

オレノココロが底力を示し重賞3勝目!

 14日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のオレノココロが優勝。この世代のダービー馬が意地を見せ、重賞3勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ソウクンボーイ 51.9
  2.ナナノチカラ 22.9
  3.コウシュハウンカイ 10.8
  4.ダイコクパワー 26.7
  5.コウシュハクィーン 12
  6.ホクショウサスケ 4.5
  7.イッキフジ 16.6
  8.セイコークイン 3.5
  9.オレノココロ 8.3
 10.クインフェスタ 3.3

 牝馬20キロ減もあって、別定700キロで出走できた2頭クインフェスタ、セイコークインが1、2番人気。710キロのホクショウサスケが3番人気。これに実績最上位で、740キロのオレノココロがどう挑むか。馬場水分2.8パーセントの中、スタートが切られました。

 道中はセイコークイン、クインフェスタなど軽量馬がペースを握り、ソウクンボーイもこの一角。わずかにナナノチカラとイッキフジが遅れましたが他馬は離れず追走し、そのままの態勢で第2障害を迎えました。
 先鞭をつけたのはクインフェスタ。遅れまじとソウクンボーイ、セイコークイン、ダイコクパワー、オレノココロも仕掛けます。中でも抜群の登坂を見せたのがオレノココロ。多少重量に苦しんで体勢を崩しながらも、先頭で障害を突破しました。クインフェスタとコウシュハウンカイが並んで下り、セイコークイン、ホクショウサスケ、ソウクンボーイの3頭が横一線でクリアしました。
 その後は各馬が入り乱れる大混戦。しかし、これが底力なのか、オレノココロは後続との差を保ちながら先頭をひた走ります。そして、その驚異的な粘りはゴールまで続き、2着のホクショウサスケに1秒差をつけて荷物を運び切りました。最後に混戦から抜け出しのがホクショウサスケで、その1秒8差3着にコウシュハウンカイが入りました。

 トップハンデ740キロだけに苦戦が強いられると思われたオレノココロが、地力の高さを見せつけました。しかも、障害を先頭でクリアして押し切る正攻法で勝利。世代王者にふさわしい勝ち方でした。今後さらに重量を課せられるだけに厳しい戦いが続くと思われますが、それも真の王者となるための試練。そのレースぶりに注目していきたいと思います。
 ホクショウサスケは重量に恵まれたのも確かですが、最後に力を振り絞って脚を伸ばしたレース内容に成長ぶりがうかがえました。今後、重量を課せられても軽くは扱えそうにありません。

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鈴木恵介騎手「第2障害をどの程度で越せるかが今回のカギでしたが、うまくいったと思います。後ろから後続馬が続いていたのは見えました。ハンデがきつい展開になるかなと思っていましたが、馬がしっかりと結果を出してくれました」

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