フジダイビクトリーが今後へ飛翔!
15日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。2012年の柏林賞以来、重賞3勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1. ホクショウユウキ 10.4
2. ニュータカラコマ 6.5
3. オイドン 4.2
4. フジダイビクトリー 2.4
5. ニシキエーカン 59.4
6. ホッカイヒカル 43.4
7. キタノタイショウ 6.1
8. ホリセンショウ 20.4
9. インフィニティー 12.7
10.フクドリ 48.2
基礎重量770キロ、馬場水分3.6%という、ややスピード優先の舞台設定。フジダイビクトリーやオイドンといった、これから充実期を迎える6歳馬に対し、8歳馬キタノタイショウ、インフィニティーなど古豪がどう対峙するかが焦点となりました。
勢いよく飛び出したのはフジダイビクトリー、ニシキエーカン、キタノタイショウあたり。ホクショウユウキもこの一角でレースを進めます。オイドン、ホッカイヒカルが多少離れて追走していたものの、それ以外の8頭はほぼ横一線のまま、第2障害を迎えました。
ひと呼吸入れて仕掛けたのはホリセンショウで、ほぼ同時にフジダイビクトリーも登坂を開始。ニシキエーカン、ホクショウユウキ、ニュータカラコマも積極的に運びます。しかし、フジダイビクトリーが難なく障害を突破し、ゆうゆうとトップで坂を下り始めます。やや遅れてニュータカラコマ、ニシキエーカンがクリアし、以下オイドン、キタノタイショウと続きました。
ニュータカラコマとニシキエーカンが一気に先頭との差を詰めますが、まるで相手を待っていたかのようにフジダイビクトリーが再加速。残り10メートルからジワジワと追撃勢を引き離しにかかります。追撃する2頭も懸命に食い下がりますが、結局は馬体を併せるところまでも行かず、フジダイビクトリーが3秒0のリードを保って勝利しました。2着争いは追撃2頭に、ゴール前で鋭く脚を伸ばしたオイドンが加わって横一線。結局ニシキエーカンが先着し、0秒1差の3着にオイドン、さらに0秒4差の4着にニュータカラコマとなりました。
フジダイビクトリーは3歳時のばんえい菊花賞、4歳時の柏林賞に続く重賞3勝目。古馬重賞は今回が初勝利で、今季【3・3・1・0】という成績からも、これからの飛躍を感じさせます。当然、重量を背負ってどうか、というのはありますが、今回のような安定したレース運びができれば、今後もタイトルを積み重ねていくに違いありません。
西謙一騎手「もともと障害が良いタイプなのはわかっていました。770キロという荷物と、雨で馬場が軽くなったことが功を奏しました。ゴール前に詰まってしまうことがありますが、しっかり力強い歩きを見せてくれました。気持ちが前に前に行きすぎてしまうタイプでしたが、だいぶ我慢できるようになったと感じます」