ダイコクパワーが世代上位の力を示す!
22日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のダイコクパワーが優勝。悲願の重賞初制覇を果たしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.オレノココロ 16.3
2.ショウチシマシタ 27.1
3.クインフェスタ 6.0
4.セイコークイン 13.5
5.オホーツクノタカラ 76.1
6.コウシュハウンカイ 4.1
7.コウシュハクィーン 1.8
8.ナナノチカラ 27.7
9.ダイコクパワー 10.2
もっとも重量を課せられたオレノココロが720キロ、最低重量がコウシュハクィーン、クインフェスタ、セイコークインの680キロ(牝馬20キロ減を含む)と、最大40キロ差がついた一戦。このハンデ差が、馬場水分2.7%の舞台でどう作用するかが焦点となりました。
道中はオレノココロ、ダイコクパワー、コウシュハクィーンあたりが先行。オホーツクノタカラとナナノチカラがやや離れて追走しましたが、他馬はほぼ横一線で第2障害を迎えました。
各馬じっくりためたのち、最初に動いたのはショウチシマシタ。それを合図に他馬もいっせいに仕掛けます。ヒザを折る馬も出ているなか、最初に登り切ったのはコウシュハウンカイ。やや遅れてダイコクパワー、オレノココロ、コウシュハクィーンもクリアし、追撃態勢に入りました。
先頭を行くコウシュハウンカイの脚いろは上々でしたが、追ってきたダイコクパワーがそれを上回る瞬発力を発揮。1歩ずつ差を詰めにかかります。そして残り10メートルでコウシュハウンカイに並び掛けると、勢いそのままにこれを抜き去り、1馬身ほどの差をつけてゴールしました。1秒3差の2着にコウシュハウンカイ。障害7番手から猛追したナナノチカラが3着で入線しました。
ダイコクパワーは今回、牡馬のなかでは最低重量の690キロでした。牝馬20キロ減を考慮すれば、もっとも軽い重量で出走したことになり、そのハンデ差が末脚の差に直結したといえるでしょう。ただ、これまでもはまなす賞で2着、ばんえいダービー4着などがあり、この世代での力上位は疑いのないところ。今後の重賞でも、重量や展開次第で好勝負を演じてくれることでしょう。
大口泰史騎手「直前の雨で馬場が軽くなりタイムも速くなりましたが、よく差し切ってくれました。ゴール前では軽ハンデと、その湿った馬場が味方してくれました」