ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

重賞(特別)回顧 アーカイブ

<<前へ 5354555657585960616263

3/16ポプラ賞回顧

2014年3月17日(月)

オレノココロがダービー馬の底力を示す!

 16日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝5番人気のオレノココロが優勝。昨年のばんえいダービーに続く、重賞2勝目を挙げました。

 馬場水分は2.1%とやや力の要る状態。オレノココロ、テンカムソウあたりが馬群をリードしますが、各馬ゆったりと相手の出方をうかがいながら、横並びの状態で第2障害を迎えました。
 真っ先に仕掛けたのはコウシュハクィーンで、それを見てテンカムソウも登坂を開始。各馬も徐々に仕掛けますが、乾いた馬場が影響しているのか、障害に苦戦。その間にテンカムソウが先頭でクリアし、逃げ込みを図ります。やや遅れて突破したのは、ヒザ折りから立て直したオレノココロ。じっくりためていたクインフェスタもこれに続き、以下ソウクンボーイ、アサヒリュウセイが並んで追撃態勢に入りました。
 先頭を行くテンカムソウの脚いろは鈍く、徐々に後続が迫る苦しい展開。ただ、追撃勢も脚どりは重く、残り10メートル付近でテンカムソウ、オレノココロ、クインフェスタが横一線で我慢比べを演じます。そして残り5メートルでテンカムソウがわずかに遅れ、2頭がゴールにほぼ同時にゴール線を通過。軍配はわずか0秒6差でオレノココロに上がりました。クインフェスタが2着で、3着にはテンカムソウが入線しました。

 オレノココロは5歳馬と同じ750キロを課せられ、しかも障害でヒザを折りながら、最後に抜群の勝負根性を示しました。2着のクインフェスタが710キロだったことも考え合わせると、さすがダービー馬と思わせるような、着差以上の強さといえます。この厳しい条件を勝ち切っただけに地力の高さは相当で、今後の世代限定重賞でも中心的存在となるでしょう。さらなる活躍を期待したいと思います。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木恵介騎手「3月上旬から強めの調教を始め、このレースを見据えていました。第2障害でヒザをついてしまいましたが、前を行く2頭の脚いろが少し鈍り始めたので、なんとかなると思いました。この1年で大きく成長したと思いますし、これからもオープン馬として期待が持てる1頭です」

3/9イレネー記念回顧

2014年3月 9日(日)

ホクショウマサルが2歳シーズン王者に!

 9日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウマサルが優勝。重賞初制覇を果たし、2歳シーズンチャンプの座に就きました。

 馬場水分は1.7%と、やや力の要る馬場状態でスタート。勢いよく飛び出した各馬ですが、中間点付近からは慎重に歩を進めます。ブラックニセイ、アアモンドセブン、ホクショウマサル、ハクタイホウなどが馬群をリードし、他馬は少し置かれるような展開で第2障害を迎えました。
 この4頭がほぼ同時に仕掛け、なかでもホクショウマサル、ブラックニセイが上々の登坂。しかし、ブラックニセイは天板でヒザを折り、その間にホクショウマサルが先頭で突破。やや遅れてハクタイホウ、少し離れてホクショウメジャーとブラックニセイ、キサラキクと続きました。
 基礎重量690キロだけあって各馬の脚どりは重く見え、特にホクショウマサルはさすがに苦しい歩みに。これに内からハクタイホウ、外からキサラキクが迫って、いよいよ残り10メートル。そして残り5メートルでホクショウマサルがストップ。万事休すかと思われたところ、ハクタイホウも横に並んで脚を止めてしまいます。ここで牝馬のキサラキクが先頭に躍り出て、そしてゴール線上、勝ったかと思われましたが、キサラキクもここで痛恨のストップ。立て直したホクショウマサルが勢いよくかわしてゴールに飛び込み、激戦に終止符を打ちました。0秒3差でハクタイホウが2着。キサラキクは奮闘及ばず、3着となりました。

 まさに薄氷の勝利。「少し焦った」と阿部武臣騎手が話したように、ホクショウマサルがゴール直前で止まった時には勝負圏外かと思われました。ただ、早め早めでレースを引っ張ったことで、他馬に脚を使わせたことが勝利に結びついた印象。この馬の底力を強く感じさせる内容でした。今後もイレネー記念馬の名に恥じないレースぶりが期待できそうです。
 2着のハクタイホウは、いうまでもなく惜しい競馬でした。ただ、デビューから【10・6・4・1】で5着以下がない成績からも、タイトル奪取のチャンスはすぐにでも巡ってくるでしょう。先々も目が離せない存在です。
 牝馬キサラキクは黒ユリ賞に続く2つめのタイトルが、スルリと抜け落ちていってしまいました。そうは言っても、牡馬相手に互角以上の立ち回りを見せたのは収穫のはず。来年度の三冠戦線も盛り上げてくれそうです。

成績はこちら
映像はこちら

阿部武臣騎手「いつもは第2障害まで先頭の馬に追いつかないことがありましたが、きょうはうまく追いつくことができました。障害は良い馬なので、そのまま逃げ切りたいと思いましたが、後続馬が追い上げてきたときは少し焦りました。他の馬も止まってくれたのでチャンスをものにすることができました」

3/2チャンピオンカップ回顧

2014年3月 2日(日)

キタノタイショウが底力を示す!

 2日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞競走優勝馬)が行われ、単勝2番人気のキタノタイショウが優勝。重賞9勝目を挙げ、ばんえい記念の有力馬として名乗りを上げました。

 6頭立てと少頭数ではありますが、力の拮抗したメンバー構成。馬場水分も1.3%と力の要る馬場となり、各馬の出方に注目が集まりました。インフィニティーが先手を奪ったものの、ほとんど横一線で推移。パワー優先の馬場だけに、各馬ゆったりと進んで、一団のまま第2障害を迎えました。
 最初にホリセンショウが仕掛け、インフィニティーも登坂を開始しますが、思ったほど掛かりは良くなく、天板前でストップ。その間にじっくりためていた最低人気のトレジャーハンターが一気に駆け上がり、先頭で障害を突破します。同じく脚をためていたキタノタイショウと、立て直したインフィニティーが2番手でクリアし、やや離れてホクショウダイヤとホリセンショウ。1番人気のニュータカラコマは取り残され、最後尾となりました。
 逃げていたトレジャーハンターは残り30メートル付近でキタノタイショウに捕まりますが、併せ馬の状態となり、しぶとい粘りを発揮。残り10メートル付近まで、これに食い下がります。しかし、最後はキタノタイショウが底力の差を見せつけて突き放し、4秒1の差をつけて先頭でゴールを果たしました。トレジャーハンターは完全に脚が上がっていたものの、最後まで粘り通して2着。懸命に脚を伸ばしたホクショウダイヤが3着に入りました。

 勝ったキタノタイショウは帯広記念2着に続く好成績で、着実に調子を上げてきた印象。昨年のばんえい記念は3着と、1トンの重量にも対応できるだけに、大一番への期待が高まる勝利となりました。ばんえいを背負って立つ存在となれるか、ばんえい記念でのレースぶりに注目です。
 2着のトレジャーハンターは重量に恵まれた面もありますが、抜群のかかりを見せたうえ、しまいに示したしぶとい粘りからも、デキが上向いている印象です。今後も状態と相手関係が噛み合えば、タイトル奪取のチャンスも十分にありそうです。

成績はこちら
映像はこちら

鈴木恵介騎手「もともと脚のある馬ですし、第2障害をいい位置で降りることができたので、何とかなると思いました。展開が思ったよりゆっくりで焦らずにいけました。障害では1度止まりましたが、次にいい腰を入れて上がってくれましたね。ばんえい記念に向けて頑張ります」

2/16黒ユリ賞回顧

2014年2月16日(日)

キサラキクが牝馬戦線の主役に名乗り!

 16日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のキサラキクが優勝。牡馬混合のA-1戦で好勝負を演じてきた実力をいかんなく発揮し、重賞初制覇を果たしました。

 馬場水分は5.0%と軽めで、道中もやや速めのペース。各馬とも2、3度脚を止めましたが、ほぼ横一線のまま進み、障害前でわずかにアアモンドセブンが抜け出す形で勝負どころを迎えました。
 最初に仕掛けのは、そのアアモンドセブン。一気に天板近くまで駆け上がると、他馬も登坂を開始します。その間にアアモンドセブンが先頭で障害を突破。1馬身ほどの差でキサラキク、センゴクイチが続き、やや離れてメモリアルサマー、アサヒメイゲツが追撃態勢に入りました。
 先頭の3頭は横並びでしたが、残り30メートル付近でアサヒメイゲツが追いつき、4頭による争いに。しかし、それを合図としたかのようにキサラキクがグングン加速して、3頭を突き放しにかかります。その後も確かな脚いろで歩き続け、結局3秒2の差をつけ、キサラキクが先頭でゴールを果たしました。2番手追走のアサヒメイゲツが残り5メートルでストップし、結果2着はアアモンドセブン。1秒差の3着にセンゴクイチが入りました。

 障害でいったん前のめりになったキサラキクでしたが、終始落ち着いたレースぶりが光りました。特に障害を下りてからアサヒメイゲツが迫ったところで、もう一段高いギアに入ったあたり、奥の深さも感じさせました。障害には多少の不安を残しているものの、今後も牝馬戦線での活躍が期待できそうです。
 2着のアアモンドセブンは終始レースをリードしながら、最後もしぶとい粘りを見せました。その先行力は今後も武器となりそうで、軽馬場の際にはまた上位争いを演じてくれるに違いありません。

成績はこちら
映像はこちら

藤野俊一騎手「以前から障害が課題でしたが、それさえうまくクリアできれば、なんとかなるという手ごたえはありました。きょうのレースも少し危なかったですが、しっかり持ちこたえてくれましたね。良いレースができました」

1/26ヒロインズカップ回顧

2014年1月27日(月)

ダイリンビューティが女王戴冠!

 26日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のダイリンビューティが優勝。2010年のばんえいオークス以来となる、重賞3勝目を挙げました。

 昼過ぎから降り始めた雪の影響で徐々に馬場水分は上がり、4.2%でゲートオープン。ニシキウンカイが外にモタれて最後方からとなり、道中もやや出入りの激しい展開に。コマクイン、ダイリンビューティ、ユーファンタジーあたりが代わる代わる先頭に立ちながら第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れたのち、各馬一斉に登坂開始。なかでも抜群のかかりを見せたのがコマクインとダイリンビューティで、並んで障害を突破。やや遅れてニシキウンカイとアアモンドマツカゼがクリアし、以下ニシキエース、タケノビジンと続きました。
 先頭争いは残り30メートル付近でダイリンビューティが抜け出して独走態勢を築き、早くも決着がつきそうな勢い。コマクインは脚どりが重く、残り20メートルを切ったあたりでストップ。こうなれば、もうダイリンビューティの独壇場で、最後までしっかりとした脚どりで歩き、ゆうゆうと先頭で荷物を運び切りました。コマクインは後半も苦しみましたが、他馬の追撃を何とか振り切って2着を確保。3着にはニシキウンカイが入線しました。

 ダイリンビューティはこれが重賞3勝目。積極的にレースを運びながら最後までしっかり歩き切る、完璧なレースで牝馬の頂上決戦を制しました。一度は世代の牝馬の頂点に立った同馬が、いよいよ本格化してきた印象。今後、牡馬を相手にどんなレースを見せるか要注目です。
 コマクインはこれで3度目となる重賞2着。勝ちみに遅い印象は拭えませんが、軽快なスピードがあるだけに、馬場や重量に恵まれた際には牡馬を相手に好勝負を演じても不思議ではないでしょう。引き続き目が離せない1頭です。

成績はこちら
映像はこちら

藤本匠騎手「12月からこのレースに照準を合わせていましたが、なかなか調子が上がらず心配していました。しかし厩舎サイドがここまで仕上げてくれて、本当にきょうは馬の出来が良かったです。雪の影響で流れが速くなるかなと思いましたが、スタートしてみると自分が考えていた良い位置でレースができました。現在、牝馬の中で飛び抜けた馬がいないので、その中心になれるよう大事に使っていきたいです」

<<前へ 5354555657585960616263
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.