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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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10/27北見記念回顧

2013年10月28日(月)

ギンガリュウセイが3連覇達成!

 27日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のギンガリュウセイが優勝。2011年からとなる、このレース3連覇を果たしました。

 馬場水分は3.0%と標準的な馬場でスタート。高重量戦だけにペースは遅く、各馬横一線で進みます。中間点付近からシベチャタイガーが前に出て、ホリセンショウがこれに続く展開。ほとんど差なく、第2障害を迎えました。
 じっくりとためたのち、最初に動いたのはホリセンショウ。インフィニティー、シベチャタイガーがこれに呼応するようにして動きます。その後も各馬が続きますが、これといった決め手を欠いて一進一退。この混戦状態に断を下したのは、やや遅れて仕掛けたギンガリュウセイ。ふた腰目で天板まで荷物を曳き上げて、障害を突破。ほぼ同時にシベチャタイガーもクリアし、並んだ状態で障害を下りていきました。だいぶ離れた3番手からインフィニティーが続き、アオノレクサスが4番手でクリア。
 しかし、前を行く2頭の脚いろは快調。特にギンガリュウセイは止まる気配をまったく見せず、シベチャタイガーも差を詰めることができません。結局、そのままの隊列でゴールを迎え、ギンガリュウセイが優勝。2秒6差でシベチャタイガー、さらに4秒差の3着にインフィニティーが入りました。

 ギンガリュウセイはこれが重賞4勝目。多少取りこぼしが多い面がありますが、昨年のばんえい記念や、今年の旭川記念、ばんえいグランプリいずれも2着と、地力はやはりトップクラス。今後も仕掛けのタイミングがはまれば、さらにタイトルを積み重ねるに違いありません。
 2着のシベチャタイガーはギンガリュウセイにうまくレースを運ばれましたが、持ち前の先行力は衰えておらず、今後も展開次第でチャンスがありそう。馬場が軽いような時には、引き続き好勝負が期待できそうです。

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藤本匠騎手「調教師がしっかり仕上げてくれて馬のデキは最高でした。道中も思っていた位置で息を入れることができたし、調教師から障害下で『ハミをしっかりとらせて、いつも以上に気合を入れて登らせてくれ』と助言をもらっていたので、障害もふた腰で越えることができました。そんなに完全なレースなどありませんが、今日は思い描いた通りに騎乗でき、完璧だったのではと思います。厩舎から2カ月前に騎乗を依頼され、なかなか勝てずにいましたが、どんどん手触りも良くなっています。夏に比べこの時期に体調を崩すことも少ないと思いますので、これからも楽しみです」

10/13ナナカマド賞回顧

2013年10月14日(月)

ホクショウメジャーが重賞勝ち一番乗り!

 13日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝7番人気のホクショウメジャーが勝利。今年初となる2歳重賞を見事に制しました。

 馬場水分は3.0%でしたが、基礎重量570キロだけに各馬勢いよくスタート。オオゾラシンスケが軽快に先行し、ホクショウメジャー、ゴールデンフジ、ヒカルセンショウ、ハクタイホウが横一線で続く展開。中間点過ぎで各馬いったん脚を止めますが、先行勢は息を合わすかのように横一線で第2障害を迎えました。
 じっくりためたのちに動いたのはオオゾラシンスケ。やや遅れて、他馬も一斉に仕掛けます。なかでも抜群の登坂を見せたのはゴールデンフジで、オオゾラシンスケも2番手で続きます。さらにハクタイホウ、ヒカルセンショウ、ホクショウマサル、ホクショウメジャーも勝負圏内で第2障害を突破しました。
 しかし、ここから未知の負担重量が各馬に襲いかかります。残り30メートルを切ったあたりから各馬の脚が鈍りはじめ、先頭を行くゴールデンフジも残り10メートル付近で失速。ハクタイホウが先頭に躍り出ますが、残り5メートルで痛恨のストップ。ゴールデンフジが先頭を奪い返しますが、さらにジワジワと延びてきたのがホクショウメジャー。ゴール寸前でゴールデンフジを交わすと、そのまま先頭でゴールを果たしました。ゴールデンフジが2秒2差の2着で、立て直したハクタイホウがさらに0秒6差の3着。

 ホクショウメジャーはこれまでA-1戦を1勝、幕別町産駒記念も制しているように世代では上位の力を示していましたが、特別の青雲賞が18秒9差の4着、前走で8着に敗れていたことからも伏兵視されていました。ただ、ある程度の重量を積まれたなかで、しぶとく歩き続けた点は、今後に向けて大きな収穫となったことでしょう。さらなる活躍が期待できそうです。

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松田道明騎手「実にうまくいきましたね。この馬は、隣に馬がいると気にする面があるので、本走路を開放した練習などで念入りに馬に慣れさせる練習を繰り返しました。障害を降りてからの脚は自信がありましたが、ただその障害をうまく越すことに一番気をつけなくてはならず、他の馬が先に仕掛けても、自分はしっかりためて、呼吸を整えさせて、最後の脚にかけました。馬主さん、生産者さんも見に来ていたので、結果を出せて良かったです」

9/29岩見沢記念回顧

2013年9月30日(月)

ニュータカラコマが独走で勝利!

 29日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝5番人気のニュータカラコマが優勝。3月のポプラ賞以来となる、重賞4勝目を挙げました。

 馬場水分は2.1%で、多少重めの状態。道中はシベチャタイガーがハイペースで飛ばし、内枠の頭がこれに続く展開。ややバラついた隊列で第2障害を迎えました。
 じっくりためたホリセンショウ、インフィニティー、ギンガリュウセイの内枠3頭が動き、やや遅れてシベチャタイガーとホッカイヒカルも登坂を開始。各馬が苦戦を強いられるなか、抜群のかかりを見せたのは遅れて仕掛けたニュータカラコマ。軽快に障害を下りて、リードを広げにかかります。ホリセンショウ、ギンガリュウセイ、シベチャタイガーが横一線で続き、ホッカイヒカルも追撃態勢に入ります。
 しかし、先頭を行くニュータカラコマは快調に飛ばし、他馬とは次元の違う末脚を発揮。後続にグングン差をつけ、セーフティーリードを築きます。そのまま2着に12秒5もの大差をつけ、先頭でゴールを果たしました。
 注目は2着争いで、残り20メートル付近でホリセンショウの脚が鈍り、ホッカイヒカルが急襲。さらに残り10メートルでホッカイヒカルが前に出たところで、ホリセンショウがストップ。ギンガリュウセイ、クロフネオーザン、シベチャタイガーも脚を伸ばして大激戦となりました。しかし、1馬身ほど前に出ていたホッカイヒカルがそのまま押し切って2着を確保。最後に底力を発揮したギンガリュウセイが3着となりました。

 ニュータカラコマは今回が古馬重賞初制覇。しかも、その圧倒的なレースぶりにはすでに風格さえ漂っていました。安定感に欠ける面こそあるものの、5歳とまだ若いだけに、これからも重賞戦線をにぎわせてくれるに違いありません。
 ホッカイヒカルは勝ちきれない面こそありますが、やはり地力は高く、多少の展開利があればいつでも勝てる力を備えています。今後も目が離せない存在といえるでしょう。

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藤野俊一騎手「道中の流れがこの馬にとって合っていて、このペースだと障害もすんなり上がるのではと感じていました。毎日、厩務員さんがしっかりと練習をつけており、日々、力をつけているなと感じます。重賞ウイナーになったので、来年のチャンピオンカップも視野に入れて、今後も頑張ります」

9/15銀河賞回顧

2013年9月16日(月)

ホクショウユウキ重賞3連勝!


 15日は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のホクショウユウキが優勝。柏林賞、はまなす賞に続く勝利で、重賞3勝目を挙げました。

 小雨がパラつき、馬場水分は3.2%でスタート。各馬横一線で進む中、わずかにテンカムソウ、ブラックボスなどが先行。タカラハヤヒメも前々で運びます。ただ、先頭から最後方まで差はなく、ほぼ一団のまま第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはホクショウユウキで、同時にテンカムソウも登坂を開始。しかしホクショウユウキが抜群の掛かりを見せ、ひと腰でゆうゆうとクリアします。テンカムソウもさほど遅れず2番手で突破。ニシキウンカイ、ワールドピサ、エビスダイチも3番手で並んでクリアしました。
 残り30メートルを切って、先頭を行くのはホクショウユウキ。脚いろには余裕があり、グイグイと荷物を引っ張って歩き続けます。2番手テンカムソウも、ホクショウユウキほどではないにしろ確かな脚いろで、後続との差をキープ。結局、そのままの態勢でゴールとなりました。注目の3着争いは、障害6番手から押し上げたフクトクがゴール前でいったん前に出ましたが、これを差し返す形でニシキウンカイが先着しました。

 ホクショウユウキは重賞に限れば3戦無敗。すべて世代限定戦とはいえ、抜群の安定感を誇っています。今回の圧倒的なレースぶりからは、古馬相手でも互角の戦いが演じられそうで、重量に恵まれた際には好勝負になりそうです。
 テンカムソウはまたしてもタイトルに手が届きませんでしたが、重賞ではつねに上位争いを演じており、この世代での力上位は明らか。今後もチャンスは巡ってくるはずで、引き続き目が離せない1頭です。

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松田道明騎手「スタートで遅れないように気をつけていました。馬場は軽かったのですが、700キロ以上を積んでいるし、少しぬかるむ感じだったので、どの馬も思い切っては行けないなと思っていました。今の状態を保てればいい結果は出せると思うから、今後の重賞へ向けてうまく調整して、勝ちたいと思います」

8/25ばんえい大賞典回顧

2013年8月26日(月)

コウシュハクィーンが逃げ切り、重賞初制覇!

 25日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝5番人気のコウシュハクィーンが優勝。09年のワタシハスゴイ以来、4年ぶりに牝馬が三冠初戦を制しました。

 夕方から降り出した雨により、馬場水分は3.0%とやや軽め。勢いよく飛び出したコウシュハクィーンとソウクンボーイが先行態勢で、ほかは様子を見ながらの追走。多少脚を止めながらもコウシュハクィーンの行き脚がよく、先頭で第2障害にたどり着きました。
 各馬がようやく障害下に集まりはじめたのを見計らって、コウシュハクィーンが登坂を開始。ひと腰で天板に脚をかける抜群のかかりを見せます。他馬もそれを見て仕掛けますが、やや苦戦。その間にコウシュハクィーンは障害を突破して、リードを広げにかかりました。
 ようやくオレノココロとコウシュハウンカイが障害をクリアしたころ、先頭のコウシュハクィーンは残り30メートル付近。残り20メートルでいったん脚を止めますが、うながされると引き続き確かな脚どりで歩き始めます。こうなると苦しいのは追撃勢。脚いろはまったく一緒になり、なすすべがありません。結局、そのセーフティーリードを保ったまま、コウシュハクィーンが先頭で荷物を運び切りました。2着争いは一進一退の攻防が続き、最後は0秒3差でオレノココロが先着。3着にコウシュハウンカイとなりました。

 コウシュハクィーンはナナカマド賞、黒ユリ賞でともに3着、イレネー記念でも4着と力を示していましたが、5度目の挑戦で重賞初制覇。しかも終始レースをリードする強い内容でタイトルをゲットしました。もちろん軽量660キロが味方した面もありますが、この勝ちっぷりなら今後の三冠戦線でも楽しみです。

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大河原和雄騎手「何回も乗っている、性格もわかっている、スピードもわかっている...。そういう中で、うまくいきました。レース展開もぴったりでしたね」

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