オレノココロがダービー馬の底力を示す!
16日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝5番人気のオレノココロが優勝。昨年のばんえいダービーに続く、重賞2勝目を挙げました。
馬場水分は2.1%とやや力の要る状態。オレノココロ、テンカムソウあたりが馬群をリードしますが、各馬ゆったりと相手の出方をうかがいながら、横並びの状態で第2障害を迎えました。
真っ先に仕掛けたのはコウシュハクィーンで、それを見てテンカムソウも登坂を開始。各馬も徐々に仕掛けますが、乾いた馬場が影響しているのか、障害に苦戦。その間にテンカムソウが先頭でクリアし、逃げ込みを図ります。やや遅れて突破したのは、ヒザ折りから立て直したオレノココロ。じっくりためていたクインフェスタもこれに続き、以下ソウクンボーイ、アサヒリュウセイが並んで追撃態勢に入りました。
先頭を行くテンカムソウの脚いろは鈍く、徐々に後続が迫る苦しい展開。ただ、追撃勢も脚どりは重く、残り10メートル付近でテンカムソウ、オレノココロ、クインフェスタが横一線で我慢比べを演じます。そして残り5メートルでテンカムソウがわずかに遅れ、2頭がゴールにほぼ同時にゴール線を通過。軍配はわずか0秒6差でオレノココロに上がりました。クインフェスタが2着で、3着にはテンカムソウが入線しました。
オレノココロは5歳馬と同じ750キロを課せられ、しかも障害でヒザを折りながら、最後に抜群の勝負根性を示しました。2着のクインフェスタが710キロだったことも考え合わせると、さすがダービー馬と思わせるような、着差以上の強さといえます。この厳しい条件を勝ち切っただけに地力の高さは相当で、今後の世代限定重賞でも中心的存在となるでしょう。さらなる活躍を期待したいと思います。
鈴木恵介騎手「3月上旬から強めの調教を始め、このレースを見据えていました。第2障害でヒザをついてしまいましたが、前を行く2頭の脚いろが少し鈍り始めたので、なんとかなると思いました。この1年で大きく成長したと思いますし、これからもオープン馬として期待が持てる1頭です」