キタノタイショウ圧巻の走りで重賞10勝目!
27日(日)は今季最初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上選抜馬)が行われ、単勝2番人気のキタノタイショウが優勝。昨年に続くこのレース連覇を果たすとともに、重賞10勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
- テンカムソウ 15.4
- ニュータカラコマ 8.3
- ホクショウユウキ 5.3
- インフィニティー 2.4
- キタノタイショウ 5.1
- ホリセンショウ 16.7
- ホクショウダイヤ 20.7
- オレノココロ 15.6
- フクドリ 11.2
- ダイリンビューティ 49.7
昨年度のばんえい記念を制したインフィニティーを筆頭に、同レースの上位馬がこぞって参戦した今回の一戦。基礎重量700キロ台前半ながら馬場水分が0.8%と力の要る馬場となり、スピードとパワー両面が問われるレースとなりました。
砂煙を巻き上げ、各馬いっせいにスタート。道中は横一線のまま推移し、中間点でもほぼ差のない展開。他馬の出方をうかがっているのか、そのままの態勢で第2障害を迎えました。
最初に動いたのはホリセンショウでしたが、それを見て各馬が登坂を開始。抜群のかかりを見せたのはオレノココロで、ほぼ同時にホクショウユウキ、インフィニティーも障害を突破。キタノタイショウ、ニュータカラコマ、ホリセンショウ、ホクショウダイヤと続き、ここまでが勝負圏内。混戦模様を呈して、最後の我慢比べに挑みます。
先行各馬も軽快に脚を伸ばしますが、それ以上の豪脚を見せたのはキタノタイショウ。みるみる先団に取りつき、残り30メートル付近で一気に先頭に躍り出ます。そして、そこからはまるで後続との差を測るかのように、大河原騎手の手がまったく動かない状態で先頭をキープ。そのままの"体勢"で余力十分にゴールまで荷物を運び切りました。キタノタイショウから遅れること4秒1差の2着争いは、4頭が並んだままゴールに飛び込み、目視では判別が難しくなりました。ジャッジはインフィニティーが先着。さらに0秒2差の3着にホクショウユウキが入り、同タイムの4着にニュータカラコマ。さらに0秒9差の5着にオレノココロが入線するという大激戦で幕を閉じました。
キタノタイショウは前述の通り重賞10勝目。2009年のイレネー記念を皮切りに6年連続(暦年)で重賞制覇を果たしており、タイトル数をふた桁に乗せました。特に今回の勝ちっぷりは圧巻で、さらなる飛躍を感じさせる好内容。今シーズンはこの馬の動向から目が離せそうにありません。
大河原和雄騎手「無事に勝ててホッとしました。120%の力を出してくれましたね。この馬はとても臆病で、テンションが高いと逆に力が出せません。レース前に落ち着かせるようにしていますが、今回はパドックに入る時点で"大丈夫だ"と感じました。あとはレース展開次第だけでしたが、この馬の良さが出た内容で勝てました。自身も昨日復帰して、今は一勝一勝積み重ねていきたいです。このあとは3003勝目が目標です」