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12/4ばんえいオークス回顧

2016年12月 5日(月)

9番人気ホクトノホシが女王戴冠
村上章騎手も悲願の重賞初勝利!

 4日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホクトノホシが優勝。重賞初制覇を果たし、手綱をとった村上章騎手もデビュー21年目で初のタイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウシュハローヤル 44.7
  2.フジノウンカイ 34.4
  3.ビュウティハート 88.4
  4.ヒカルナナヒメ 2.8
  5.タナボタチャン 8.4
  6.スギヤマ 14.9
  7.ラッセルクイン 1.7
  8.ホクトノホシ 67.4
  9.グレースゴールド 32.0
 10.コウシュハアレッポ 45.2

 重賞勝ち馬が不在でしたが、目下10連勝中のラッセルクインが勢いを買われて1倍台の人気。8連続連対中のヒカルナナヒメが続き、黒ユリ賞2着のタナボタチャンが3番人気。スギヤマが14.9倍の4番人気で、ほぼこの4頭が中心という戦前予想となりました。馬場水分1.5%のなか、女王の座をかけてスタートが切られました。

 各馬とも様子をうかがいながらの追走で、道中は横一線の態勢。中間点を過ぎても変わらず、一進一退を繰り返しながら運びます。そして、その態勢のまま障害下を迎え、じっくりと息を整えはじめました。
 真っ先に動いたのはヒカルナナヒメ。それに少し遅れてフジノウンカイとコウシュハローヤル、ラッセルクイン、グレースゴールドも仕掛けます。抜群のかかりで先頭突破を果たしのはヒカルナナヒメ。差なくフジノウンカイが続き、コウシュハローヤルとラッセルクインもクリア。ホクトノホシも障害を下り、最後の平坦路に勝負をかけます。
 先頭の3頭が懸命に脚を伸ばし、ラッセルクインもこれに食い下がる展開。しかし5番手クリアのホクトノホシが、外から一気に差を詰めに掛かります。残り30メートル付近でラッセルクインが脚を止めて脱落すると、残り20メートルでコウシュハローヤル、フジノウンカイも失速。さらに、先頭を行くヒカルナナヒメも脚が止まってしまい、残り10メートルで敢然と抜け出したのはホクトノホシ。立て直してきたヒカルナナヒメの追撃をものともせず、抜群の末脚で重賞初挑戦・初制覇を果たしました。ヒカルナナヒメが4秒8差の2着に入り、さらに7秒差の3着にコウシュハローヤル。1番人気のラッセルクインは6着に敗れました。

 圧巻の末脚を見せたホクトノホシが3歳女王に君臨。これまで、特別戦の白菊賞やフクジュソウ特別でともに4着したのが目立つ程度でしたが、この頂上決戦でいきなり存在をアピールしました。他馬の追随を許さなかった切れ味は目をみはるものがあり、展開次第でタイトルを積み重ねる可能性も十分です。
 2着のヒカルナナヒメは残り15メートルあたりでいったん脚を止めましたが、立て直してからはしっかり歩けており、この一瞬だけが悔やまれます。ただ、自分で競馬を作ってきた内容は悪くなく、タイトル奪取のチャンスもまた巡ってくるでしょう。
 コウシュハローヤルが3着。ヒカルナナヒメと同じく、立て直してからの脚は悪くなく、懸命に3着に押し上げた内容も上々。仕掛けのタイミングや展開次第で、さらなる活躍も期待できそうです。

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村上章騎手「重賞を獲りたいとずっと思っていたので、感無量です。レースでは障害をひと腰で上げようと考えていたので、ためて一気に行こうと決めていました。まわりの馬の動きを見て障害を仕掛けました。今回が初騎乗でしたが、ずっとレースを見ていたので、障害をうまく越せたら勝負だと考えていました」

11/27ドリームエイジカップ回顧

2016年11月28日(月)

キサラキクがスピードを見せつける!

 27日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)が行われ、単勝6番人気、5歳牝馬のキサラキクが優勝。今年の天馬賞以来となる重賞4勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウシュハウンカイ 6.8
  2.カイシンゲキ 20.6
  3.キサラキク 16.8
  4.オレノココロ 11.6
  5.ニシキエーカン 4.7
  6.センゴクエース 4.0
  7.フジダイビクトリー 2.8
  8.キタノタイショウ 76.5
  9.アスリート 18.3
 10.ホクショウユウキ 29.6

 4歳、5歳、6歳、7歳、8歳以上の各世代で収得賞金上位2頭が選抜されるこの一戦。重量差もありましたが、それでも近況が充実しているフジダイビクトリーが貫禄の1番人気。若武者センゴクエースがこれに続き、重量面で恵まれた印象のニシキエーカンが3番人気。ただ、そのほかも地力のある馬がそろっており、オッズからも一筋縄ではいきそうにない戦前予想となりました。

 雪の影響でこの日は2.7%の馬場水分で始まり、メインレースを迎えるころも2.4%。全体的に軽い馬場のなか、スタートが切られました。キサラキクが引っ張るも、その他は横一線で追走。中間点を過ぎてからホクショウユウキが少し先頭をうかがいますが、各馬離れず追走し、第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れてホクショウユウキが仕掛けると、呼応するようにキサラキクとカイシンゲキ、さらにコウシュハウンカイも動きます。他馬も登坂態勢に入りましたが、内枠の3頭、キサラキク、カイシンゲキ、コウシュハウンカイが一足先に突破。ホクショウユウキがこれに続き、さらにニシキエーカン、フジダイビクトリーもクリアして最後の平坦路に入りました。
 先頭を行くのはキサラキク。激しく尾っぽを振りながらも、しっかりとした末脚を見せます。コウシュハウンカイとカイシンゲキも懸命にこれに食い下がり、ニシキエーカンも猛追。しかし、軽い馬場もあってか、先行する3頭の脚いろは衰えず、結局最後までしのぎきったキサラキクが先頭でゴールを果たしました。わずか1秒2差の2着に、同じく5歳のカイシンゲキ。さらに0秒1差の3着には6歳馬のコウシュハウンカイが入線しました。

 最後までしぶとい粘りを発揮したキサラキクが、4度目の重賞制覇。重量と馬場に恵まれたのもありますが、持ち前の勝負根性は牡馬相手でも魅力十分です。今後もスピード優先の舞台で好勝負が期待できるでしょう。

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阿部武臣騎手「今朝の雪で馬場が軽かったので、先行力を生かしながら障害をきっちり越えようと思い、先行策を取りました。第2障害は重量のハンデと馬場の軽さがあったので、気持ちよく越えられました。障害を降りても詰まらずに速く歩いていたので、差されないだろうと思って追いました」

11/13クインカップ回顧

2016年11月13日(日)

4歳女王はアスリート!

 13日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のアスリートが優勝。牡馬相手の銀河賞で3着に食い込んだ力を発揮し、悲願の重賞初勝利。手綱をとった大河原和雄騎手は6日のばんえい菊花賞に続く、重賞2連勝を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.タキニシサンデー 9.7
  2.メムロコマチ 23.2
  3.キタノレッドルビー 37.9
  4.ウメノスピード 54.6
  5.シリウス 2.3
  6.アスリート 3.1
  7.アサヒカツヒメ 4.6
  8.レジーナ 15.3
  9.ヤマノホシ 60.8
 10.サンノハヤヒメ 53.7

 黒ユリ賞、ばんえい大賞典を制しているシリウスが、牡馬A2相手で連勝している近況も評価されて1番人気。今シーズン、安定したレースぶりを見せるアスリートがこれに続きます。さらに3連勝中のアサヒカツヒメも、勢いを買われたか3番人気に支持され、三つどもえの様相でスタートを迎えました。

 馬場水分は2.4%。道中は思い思いのペースで進み、バラついた展開。ただ、中間点過ぎてからは徐々に差がなくなり、障害下にはメムロコマチを除く9頭がほぼ横一線で到達しました。
 最初に仕掛けたのはヤマノホシで、アサヒカツヒメとレジーナもこれに反応。その直後にシリウス、アスリート、ウメノスピードあたりも仕掛けます。なかでも切れのある登坂を見せたのはアスリート。ひと腰で障害を上がりきり、先頭で最後の平坦路に向かいます。ただ、2番手以下も混戦で、6、7頭がほぼ並んで障害をクリアしました。
 ここからは各馬の我慢比べ。1馬身ほどリードしているアスリートを巡り、2番手グループからシリウスが抜け出して追撃。3番手以降も懸命に食い下がります。しかし、アスリート、シリウスともにしぶとい末脚を見せ、両頭の間隔も、3番手以下との間隔も詰まりません。力の入るゴール前でしたが、結局2頭の差はそのまま。アスリートが悲願の重賞初制覇を果たしました。2着のシリウスから3秒0差の3着にはアサヒカツヒメが入り、人気サイドでの決着となりました。

 しぶとい粘りを発揮したアスリート。シリウスと同重量の700キロを曳いての勝利だけに価値が高く、障害の切れ、しまいの脚ともに文句のつけようがない好内容。世代女王の座にふさわしいレースだったと言えるでしょう。今後の牝馬戦線でも要注目の1頭です。

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大河原和雄騎手「馬場は軽かったですが、1着になれたのでこの馬には合っていると思います。道中は馬なりに進んで、第2障害のかかりが良かったのですんなりいけました。良い馬に恵まれて幸せです」

11/6ばんえい菊花賞回顧

2016年11月 7日(月)

ツルイテンリュウが二冠目を制す!

 6日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝4番人気のツルイテンリュウが優勝。悲願の重賞初制覇を果たすとともに、世代上位の力を証明しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.マルミゴウカイ 2.5
  2.ツルイテンリュウ 13.1
  3.オトコギ 43.5
  4.キタノリュウキ 12.5
  5.サクラダイチ 18.4
  6.アラワシキング 70.9
  7.プレザントウェー 18.8
  8.ムサシブラザー 118.3
  9.ホクショウディープ 2.0
 10.テンノイノリ 14.6

 オッズからは、9月に戦線復帰しフレッシュなホクショウディープと、ばんえい大賞典を制したマルミゴウカイの一騎打ちムード。これに、重賞でも堅実なレースを見せてきたキタノリュウキやツルイテンリュウなどがどう立ち向かうか。さらに、ほぼ拮抗した重量設定や、前日の雪による軽い馬場(2.5%)がどう影響してくるか。さまざまな要素が絡んだなかで、三冠第2弾のゲートが切られました。

 水分を含んでいることもあり、各馬軽快にスタート。難なく第1障害を突破し、早くも中間点に向かいます。道中は横一線のまま推移。第2障害下にも、ほとんど差のない状態で全馬が到達しました。
 ツルイテンリュウとサクラダイチがほぼ同時に動き、マルミゴウカイ、アラワシキング、プレザントウェーも即座に反応。他馬も続々と登坂を開始します。なかでもマルミゴウカイとツルイテンリュウが切れのある登坂を見せ、ほぼ並んで突破。プレザントウェー、サクラダイチ、キタノリュウキもこれに続き、さらにオトコギ、ホクショウディープ、ムサシブラザーも追撃態勢に入るなど、混戦模様を呈して最後の平坦路に入りました。
 ここからはしまいのスピード比べ。先頭の2頭マルミゴウカイとツルイテンリュウは馬体を併せるかたちで逃げ、やや遅れて下りたホクショウディープがギャロップで追走。以下は置かれ加減となり、各馬が一斉に下りた障害から一転。勝負は3頭に絞られました。ただ、マルミゴウカイは若干苦しくなり、ツルイテンリュウが単独先頭。ホクショウディープも懸命に追い上げますが、マルミゴウカイまで届くかどうかといったところ。結局、最後までスピードが落ちなかったツルイテンリュウが逃げ切り、初の重賞タイトルを手にしました。しまいに苦しくなったマルミゴウカイでしたが、何とか追撃をしのいで2着を確保。そのわずか0秒2差の3着に、ホクショウディープが入線しました。

 ツルイテンリュウは昨年のヤングチャンピオンシップで2着、今年のばんえい大賞典3着など、随所で力を発揮してきましたが、三冠第2弾のここで悲願の重賞初制覇。持ち前のスピードをフルに発揮してタイトルをもぎ取りました。世代限定戦では安定して走れており、これなら定量戦のばんえいダービーでも好勝負が期待できそうです。
 マルミゴウカイはしまいに甘くなったものの、かろうじて2着を確保。そうは言っても粘り切ったことは賞賛に値するもので、ばんえい大賞典制覇、はまなす賞2着など、今季の充実ぶりは目を見張るばかり。二冠奪取の可能性も十分です。

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大河原和雄騎手
「ファン、馬主、スタッフの期待に応えることができ、嬉しい勝利となりました。昨日降った雪で湿った馬場もこの馬には合っていました。道中は馬なりで走ることができ、余裕を持ちながら第2障害を越えることができました。これからも頑張りますので、熱い応援をよろしくお願いします」

10/30北見記念回顧

2016年10月31日(月)

フジダイビクトリーが圧倒的な力を示す!

 30日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のフジダイビクトリーが優勝。岩見沢記念に続く連勝を果たし、重賞9勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ホクショウユウキ 90.3
 2.カイシンゲキ 28.8
 3.ニュータカラコマ 4.7
 4.オレノココロ 6.4
 5.キタノタイショウ 11.8
 6.フジダイビクトリー 2.8
 7.キサラキク 31.1
 8.オイドン 出走取消
 9.コウシュハウンカイ 2.6

 5連続連対中と好調のコウシュハウンカイが1番人気に推され、こちらも2連勝中のフジダイビクトリーが差なく2番人気。ニュータカラコマ、オレノココロと、実績のある2頭もチャンス十分という戦前評価となりました。多少のハンデ差もあるだけに、馬場水分0.9%と乾いた砂がどう作用するか。注目のスタートが切られました。

 高重量戦らしく、序盤はゆったりした流れ。ニュータカラコマ、フジダイビクトリーあたりが先行しますが、ほぼ横一線。他馬の出方をうかがいながら進みます。大きく遅れる馬もおらず、そのままの態勢で第2障害を迎えました。
 じっくりためたのちに動いたのはニュータカラコマ。ひと呼吸置いてフジダイビクトリーが仕掛け、コウシュハウンカイ、ホクショウユウキ、オレノココロも登坂を開始します。なかでもフジダイビクトリーのかかりが良く、早くも第2障害を突破しました。大きく離れた2番手でニュータカラコマがクリアし、オレノココロもこれに続きます。コウシュハウンカイはヒザを折るなどして苦戦を強いられました。

 それを尻目にゆうゆうと脚を伸ばすのはフジダイビクトリー。セーフティーリードを保ち、余裕のレースを演じます。しまいの脚いろも確かで、25秒近い差をつけてゴールする圧倒的なレース運びで勝利しました。
 激しくなったのは2着争い。ニュータカラコマ、オレノココロはともに2度脚を止め、カイシンゲキとホクショウユウキがこれを追撃。最後は4頭が入り乱れるかたちとなりました。結局はニュータカラコマが粘り切って2着。0秒4差の3着にオレノココロが入り、以下カイシンゲキ、ホクショウユウキと入線しました。コウシュハウンカイは障害で手間取り、最下位の8着に敗れました。

 前走の岩見沢記念も圧勝でしたが、それ以上の圧巻のレースぶりで連勝を飾ったフジダイビクトリー。今年のばんえい記念を制した実績馬が、いよいよ軌道に乗ってきた印象です。シーズン後半も、さらなる活躍が期待できるでしょう。
 しまいに苦しんだニュータカラコマでしたが、しぶとく粘って2着を確保。持ち前の先行力を生かし切った藤野俊一騎手の好騎乗が光りました。これで8連続連対と充実している印象で、今後も要注目です。

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松田道明騎手「岩見沢記念後は牧場で調教を積んでいたので、出来は十分だったと思います。障害を越えてから1度も止まらなかったのも稽古の賜物。これからも連勝できるよう頑張ります」

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