フジダイビクトリーが連覇達成!
15日(土)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上、ファン選抜)が行われ、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。昨年に続く、このレース連覇を果たしました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.インフィニティー 8.3
2.フジダイビクトリー 2.6
3.ライデンロック 78.9
4.ホリセンショウ 80.9
5.オレノココロ 4.5
6.オイドン 4.1
7.トレジャーハンター 26.7
8.コウシュハウンカイ 5.8
9.ホクショウユウキ 46.2
10.キタノタイショウ 28.4
昨年のこのレースの勝ち馬で、今季も北斗賞制覇、旭川記念2着と充実ぶりを示すフジダイビクトリーが1番人気。前走のとかちえぞまつ特別で復調を示したオイドンが続き、5歳馬オレノココロ、コウシュハウンカイが3、4番人気。実績馬インフィニティーが8.3倍の5番人気と、この5頭が単勝ひと桁台で、拮抗した人気となりました。馬場水分も1.5%と力の要る状態となり、今季前半の大一番として、これ以上ない舞台が整いました。
道中はキタノタイショウ、オレノココロ、フジダイビクトリー、インフィニティーあたりが先行しますが、この時期の800キロ戦に加え、乾いた馬場ということもあり、ゆったりとしたペースで推移。各馬とも再三脚を止め、慎重に進んでいきました。
第2障害下でも各馬ともじっくりため、ようやく動いたのはフジダイビクトリー。インフィニティー、キタノタイショウ、オレノココロなど、先行していた各馬がこれに続きます。しかし、フジダイビクトリーがひと腰でこれをまとめて先頭クリア。インフィニティーも1馬身ほどの差で続き、やや遅れてオレノココロも追撃態勢に入ります。
先頭を行くフジダイビクトリーは余裕の脚いろ。むしろ追うインフィニティーが苦しくなり、残り30メートルを切ったあたりで脚を止めてしまいます。代わってオレノココロが2番手に浮上しますが、先頭のフジダイビクトリーはグングンと加速。そのままセーフティーリードを築き、重い馬場に苦しむ各馬を尻目に先頭でゴールを果たしました。
勝ち馬と同じような脚いろで刻んできたオレノココロでしたが、早め早めの競馬が最後に響いたか、残り5メートルあたりから失速。その間隙を突いて伸びてきたのが障害4番手クリアのコウシュハウンカイで、抜群の末脚であっさりとオレノココロをかわし2着で入線しました。最後まで踏ん張りを見せていたオレノココロでしたが、ゴール寸前で突っ伏してしまうアクシデント。その間にインフィニティーが入線して3着となり、結局オレノココロは立て直しに時間がかかり6着となりました。
勝ったフジダイビクトリーは、今の充実ぶりを示す圧倒的なレースぶり。テンの行きっぷりに加えて抜群の登坂を見せ、最後も危なげなく後続を突き放すという、非の打ち所がない内容でした。ただ、昨年はこのレース制覇後が今ひとつの成績。今後のレース内容に真価が問われることとなるでしょう。
2着のコウシュハウンカイは旭川記念制覇を含め、今季の重賞で【1・2・0・1】。古馬一線級が相手でも互角以上の力を示しています。まだ5歳と若いだけにさらなる成長も見込めそうで、引き続き注目していきたい一頭です。
インフィニティーが3着。持ち前の堅実なレースぶりは健在で、今後も力の要る馬場状態では軽視禁物です。
松田道明騎手「こんなに差がつくとは思いませんでした。前半、馬場が渋かったのですが、障害下でうまく引きつけることができたと思います。あとはいつもの通り障害をうまくクリアして脚をみせる、という騎乗をしました。今回は十分過ぎるくらいの力強いレースを見せてくれましたが、今年の夏は暑く、厩舎の管理が大変だったと思います。これからの古馬重賞を引っ張っていきたいと思います」