ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

メイン

重賞(特別)回顧 アーカイブ

<<前へ 4344454647484950515253

10/25北見記念回顧

2015年10月26日(月)

キタノタイショウが意地を見せる!

 25日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝7番人気のキタノタイショウが優勝。3月のばんえい記念以来となる重賞12勝目を挙げ、古豪健在を示しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フジダイビクトリー 6.8
  2.インフィニティー 7.8
  3.キタノタイショウ 9.2
  4.フクドリ 68.4
  5.オイドン 9.0
  6.ホクショウユウキ 14.3
  7.オレノココロ 2.5
  8.ニュータカラコマ 7.8
  9.コウシュハウンカイ 6.7
 10.ホリセンショウ 122.7

 今のばんえい古馬戦線の混迷ぶりを示すように、7頭が単勝ひと桁台。なかでも1番人気に推されたのは5歳馬オレノココロで、2番人気にも同じく5歳のコウシュハウンカイ。7歳のニュータカラコマやフジダイビクトリー、オイドンも上位人気に推されており、世代交代なるか注目が集まりました。

 馬場水分は1.2%と力の要る状態でスタート。道中はフジダイビクトリー、ホクショウユウキが先行。差なくインフィニティー、オレノココロ、キタノタイショウあたりが続きます。ただ、力の要る馬場での高重量戦。各馬とも慎重に、何度も刻みながら第2障害にたどり着きました。
 真っ先に動いたのはインフィニティー。続けてホクショウユウキ、ホリセンショウも障害に挑みます。その後に仕掛けたオレノココロとコウシュハウンカイが切れのある登坂を見せますが、2頭ともヒザを折り、立て直しに苦戦。そうした中、先頭でクリアしたのは、最初に仕掛けたインフィニティー。やや離れてキタノタイショウとコウシュハウンカイも突破し、さらに離れた4番手でフジダイビクトリーが続きました。
 先頭を行くインフィニティーは残り30メートル付近で立ち止まり、追ってきたキタノタイショウとコウシュハウンカイに交わされます。ところが今度はキタノタイショウが脚を止め、またしても横一線で3頭が並ぶ展開。しかし、残り10メートル標識の手前でインフィニティーとキタノタイショウの脚が止まり、コウシュハウンカイが抜け出して2馬身ほどリードを広げます。これで勝負あったかと思われましたが、ゴール手前で今度はコウシュハウンカイの脚いろが一気に鈍り、そこへキタノタイショウが急追。2頭がなだれ込むように同時にゴール線を切りましたが、結果は0秒6差だけ、キタノタイショウが先着していました。インフィニティーは、コウシュハウンカイから1秒5差の3着でゴールしました。

 重鎮キタノタイショウがばんえい記念以来となる重賞制覇。重量面で恵まれたのもありますが、第2障害でじっくりとためた分が、しまいの切れに生かされた印象です。今年で9歳とはいえ、やはり高重量戦やタフな馬場では軽視できない存在。今後の重賞戦線でも活躍が期待できそうです。
 2着のコウシュハウンカイは、ゴール寸前で勝利がするりと抜け落ちてしまいました。ただ、勝ったキタノタイショウより20キロも余計に曳いていたことを考えれば上々の結果。まだ5歳と若い分、チャンスはいくらでもあるはず。今後のレースぶりに注目です。

成績はこちら
映像はこちら

大河原和雄騎手「ばんえい記念以降、重賞を勝つまでに時間がかかってしまいましたね。時おり雪がちらついたので、これ以上降らなければ良いなと思っていましたので、なんとか持ってくれて良かったです。(コウシュハウンカイとのきわどい勝負に)今回はゴールするまでわかりませんでした。今後もまたスタッフと相談しながら頑張っていきたいと思います」

10/12ナナカマド賞回顧

2015年10月13日(火)

フウジンライデン世代最初の重賞ウイナーに!

 12日(祝・月)は2歳世代で最初の重賞となるナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝2番人気のフウジンライデンが優勝。この世代初のタイトルウイナーとなりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キタノリュウキ 2.9
  2.エアーシップ 6.3
  3.フウジンライデン 3.9
  4.サクラダイチ 7.0
  5.グレースゴールド 11.4
  6.アラワシキング 25.0
  7.ツルイテンリュウ 71.7
  8.ヒカルナナヒメ 10.4
  9.リュウセイイチバン 10.3
 10.オトコギ 40.5

 2走前こそ10着に敗れていたキタノリュウキが、前走できっちり巻き返したこともあって1番人気。堅実なレースぶりを見せるフウジンライデンが続きましたが、この時期の2歳戦とあって以下は混戦模様。570キロの重量と2.1%の馬場水分がどうでるか、未知の領域に挑む2歳馬たちの挑戦が始まりました。

 各馬、勢いよく飛び出しながらも、相手の出方をうかがうように横一線。一進一退を繰り返し、極端に遅れる馬もなく、全馬が差なく第2障害を迎えました。
 フウジンライデン、サクラダイチ、ヒカルナナヒメがほぼ同時に仕掛け、やや遅れて他馬も登坂開始。しかし、フウジンライデンとサクラダイチが抜群のかかりを見せて、あっさりと突破します。エアーシップ、リュウセイイチバン、アラワシキングと続き、ツルイテンリュウとキタノリュウキもこの一角でクリアしました。
 しかし、先頭の2頭の脚いろは乱れず、特にフウジンライデンは一歩一歩力強い歩みを見せます。残り10メートルを切ったところで、脚が鈍ったサクラダイチを突き放し、そのままフウジンライデンが世代の頂点に名乗りを上げました。サクラダイチは懸命の粘りを見せて2着を確保。3着にはリュウセイイチバンが入線しました。

 フウジンライデンはこれでデビューから【4・3・0・4】。掲示板を外したのは1度だけと、堅実な成績を残しています。いかにも"レースに集中している"といった力強い脚どりを見せたのが印象的で、今後もより大きな舞台での活躍が期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

安部憲二騎手「普段から調教していて馬の成長を感じ取ることができました。近走は満足のいくレースではなかったのですが、ここに向けて調教をつけていたので、結果を出せて良かったです。道中、横一線だったので、忙しいレースだなと思っていましたが、しっかり練習をつけてきたので思い切り行きました。これからも大きなタイトルを獲れる馬に育ってほしいと思います」

9/20銀河賞回顧

2015年9月20日(日)

カイシンゲキが圧巻のレースを披露!

 20日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のカイシンゲキが優勝。昨年のばんえい大賞典以来となる重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.アアモンドセブン 38.5
  2.シンザンボーイ 15.5
  3.ゴールデンフジ 10.3
  4.アサヒメイゲツ 11.3
  5.ホクショウメジャー 12.3
  6.センゴクイチ 16.6
  7.ホクショウマサル 38.7
  8.カゲホウトウ 16.3
  9.カイシンゲキ 2.5
 10.カンシャノココロ 2.8

 重量と実績のバランスを重視されたか、人気は山鳩賞の1、2着馬でともに720キロのカイシンゲキとカンシャノココロに集中。前走の条件戦を勝ったゴールデンフジ、アサヒメイゲツがこれに続きましたが、ともにオッズは2桁台。一騎打ちムードのなか、馬場水分2.4%でスタートを迎えました。

 スタートでホクショウマサルが多少モタついたものの、各馬ほぼ横一線で第1障害を通過。そのままの態勢で中間点も通過しましたが、その後にゴールデンフジ、ホクショウメジャー、カゲホウトウ、カンシャノココロの4頭が抜け出し、2グループに分かれた形で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはホクショウメジャーで、カゲホウトウ、カンシャノココロも続きます。なかでもカゲホウトウの掛かりが良く、先頭で障害を突破。差なくカンシャノココロ、ホクショウメジャーもクリアし、センゴクイチ、カイシンゲキ、ゴールデンフジも圏内で追撃態勢に入ります。
 残り30メートルの手前で、6頭横一線の状態から力強く抜け出したのはカイシンゲキ。次元の違う末脚を繰り出し、他馬をグングンと引き離しにかかります。残り10メートルでは3馬身ほどの差をつけ、独走状態に。結局、そのまま押し切って先頭でゴールを果たしました。注目の2着争いは残り20メートルで抜け出したカンシャノココロに軍配。3着には、ゴール前でわずかに抜け出したセンゴクイチが入りました。

 前走のはまなす賞こそ7着に敗れたカイシンゲキでしたが、今回は圧巻のレースぶりで勝利。21キロの馬体増がそのままパワーアップにつながったような、ワンサイドレースを展開しました。着実な成長もうかがえるだけに、今後の世代重賞でも要注目の1頭になるでしょう。
 カンシャノココロはこれで5連続連対。成長の度合いではこちらも負けておらず、積極的に運んだレースぶりにも見どころがありました。引き続き目が離せない存在となりそうです。

成績はこちら
映像はこちら

浅田達矢騎手「前走のはまなす賞で1番人気に推されていたのに、みっともないレースをしてしまい、今日は巻き返したいと気合を入れていました。いい結果を出せて良かったです。両隣の馬をマークしていて、うまくついて行く形で障害を越せました。障害を越せた時点で勝てると思いました。本当に馬のおかげです」

9/14岩見沢記念回顧

2015年9月14日(月)

オイドンが久々の重賞制覇!

 14日(月)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のオイドンが優勝。2013年1月の天馬賞以来となる重賞6勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.トレジャーハンター 20.4
 2.コウシュハウンカイ 3.6
 3.オイドン 5.2
 4.オレノココロ 3.4
 5.ホクショウユウキ 12.9
 6.アオノレクサス 28.8
 7.キタノタイショウ 8.1
 8.インフィニティー 4.9
 9.ホリセンショウ 60.6

 勢いのある5歳馬オレノココロとコウシュハウンカイが人気に推され、堅実なレースぶりを見せているインフィニティーとオイドンが続くオッズ。重量を積まれた若駒に対し、古豪が意地を見せるのか、馬場水分2.9%のなかスタートが切られました。

 道中はトレジャーハンターやインフィニティーがペースをコントロール。これにキタノタイショウ、ホリセンショウあたりが加わり、一進一退の攻防を繰り広げます。ただ、他馬も離されることなく続いて第2障害を迎えました。
 先に障害に取りついていたインフィニティーとホリセンショウが最初に仕掛け、ひと呼吸置いてオレノココロ、オイドン、ホクショウユウキも登坂を開始。そのなかからインフィニティー、オレノココロ、オイドンがほぼ並ぶようにして先頭で突破します。ホクショウユウキ、ホリセンショウも少し遅れてクリアし、コウシュハウンカイがその後ろ。勝負のゆくえは、この6頭に絞られました。
 しかし、残り30メートルの手前で抜け出した2頭、オレノココロとオイドンの脚いろは軽快。馬体を併せながら、グングンと他馬を引き離します。その2頭の争いも終始オイドンがアタマ差からクビ差ほど前に出て抜かせず、息の詰まるような叩き合いを展開。そして残り10メートルを切ったあたりで、オレノココロの脚いろが若干鈍って決着。オイドンが先頭でゴールを果たし、伝統の岩見沢記念の勝者として名を刻みました。2着はオレノココロで、さらに8秒8差の3着にインフィニティーが入線しました。

 前述の通り、オイドンは重賞6勝目。ただ、これまでの5勝はすべて世代限定重賞で、古馬重賞は初制覇となりました。5歳馬に比べて重量面で恵まれたのは否めませんが、2歳時から活躍してきた同馬の復活は明るい話題。最後まで抜かせなかったレースぶりも良く、今後の活躍が期待されます。
 2着のオレノココロは北斗賞2着に続く重賞好走。しかも10キロ余計に課せられていただけに、価値のある2着といえます。負担重量がさらに増えてどうか、という不安はありますが、今後も目が離せない存在であることは間違いありません。

成績はこちら
映像はこちら

安部憲二騎手「ファンに人気のあるオイドンがなかなか古馬重賞で結果を残せておらず、自分のふがいなさも感じていましたが、今回勝つことができて本当に良かったです。前走で良い走りを見せて今回に臨め、馬場状態にもハンデ面にも後押しされて、思い切ったレースができました。道中は流れを見ながらと思いましたが、オイドンは頑固な性格なので折り合いを大事に騎乗しました」

8/30はまなす賞回顧

2015年8月31日(月)

コウリキが勢いを見せつける!

 30日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のコウリキが優勝。条件戦3連勝の勢いそのままに、重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.テンカトウイツ 63.3
  2.キサラキク 4.3
  3.ホクショウマサル 12.4
  4.カゲホウトウ 10.1
  5.イノリノチカラ 出走取消
  6.コウリキ 4.6
  7.キンメダル 55.4
  8.タキニシサンデー 69.8
  9.カイシンゲキ 1.8
 10.アアモンドセブン 28.8

 イノリノチカラが出走取り消しとなり、9頭立てとなりました。昨年のばんえい大賞典馬で7連続連対中と勢いに乗る4歳馬カイシンゲキが断然の1番人気。ビッグウエイトカップ制覇など牝馬らしからぬ活躍を見せるキサラキクが2番人気で、充実ぶりを示すコウリキが差のない3番人気。以下はやや離れたオッズとなり、三つどもえの様相を呈しました。馬場水分1.3%でゲートオープン。

 道中はカゲホウトウとコウリキが先行するような形になりましたが、他馬も遅れず追走。力の要る馬場となったためか、各馬が自分のリズムで運んでいる印象で、ゆったりと刻みながら第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、最初に仕掛けたのはカゲホウトウで、カイシンゲキとコウリキも登坂を開始。なかでもカゲホウトウが抜群のかかりを見せ、ひと腰で障害を突破します。やや遅れて仕掛けたキンメダルが2番手で、アアモンドセブン、コウリキ、キサラキクと、次々とクリアしていきました。
 先頭クリアを果たしたカゲホウトウでしたが、脚どりは今ひとつ。キンメダルとコウリキが一気に襲いかかります。特にコウリキが目を見張るような末脚を発揮。グイグイと差を詰め、そして残り10メートルを切ったところで先頭に躍り出ます。懸命に食い下がるカゲホウトウとキンメダルでしたが巻き返しはならず、最後は2秒差をつけてコウリキが先頭ゴールを果たしました。カゲホウトウが2着に粘り、さらに1秒1差の3着にキンメダルが入線しました。

 コウリキは重量面で多少恵まれていたのもありますが、それでも最後のひと伸びはこの馬の勢いと底力を示すもの。さらに、ばんえい菊花賞、そしてばんえいダービーに弾みをつける勝利とも言えるでしょう。今後も3歳戦線の台風の目として、楽しみな存在です。

成績はこちら
映像はこちら

西謙一騎手「4歳馬の方が実績もあり力は上だと思っていましたが、きょうはこの馬の力を発揮できました。調教師がこのレースを見据えて仕上げてくれて、降りてから最高の脚を見せてくれましたね。まだ3歳ですし、これからが楽しみです」

<<前へ 4344454647484950515253
Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.