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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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7/3柏林賞回顧

2016年7月 4日(月)

センゴクエースが順当勝ち!

 3日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。これで世代限定戦に限れば15戦全勝。圧倒的な力を示し、4歳三冠の初戦を制しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.シリウス 65.3
  2.キンメダル 35.1
  3.コウリキ 8.7
  4.アアモンドロシア 29.4
  5.センゴクエース 1.3
  6.アスリート 8.8
  7.タキニシサンデー 45.5
  8.メムロコマチ 53.1
  9.バウンティハンター 7.1
 10.イノリノチカラ 105.4

 古馬オープンを相手に勝ち鞍を挙げているセンゴクエースが断然の1番人気。焦点は2着争いで、バウンティハンター、コウリキ、アスリートが相手候補として推されました。

 馬場水分2.2%のなか、注目のスタート。各馬いっせいに飛び出し、道中はタキニシサンデー、アスリートあたりが馬群をリードします。中間点あたりから徐々にばらけはじめ、前記2頭の後ろからアアモンドロシア、センゴクエースなどが追走する形で第2障害を迎えました。
 ひと息入れてからタキニシサンデーとアスリートが登坂開始。しかし、切れは今ひとつで、遅れて仕掛けたセンゴクエースがひと腰で越え、先頭クリアを果たします。遅れてバウンティハンター、タキニシサンデーが続き、イノリノチカラ、アアモンドロシア、キンメダルも追撃態勢に入りました。
 ただ、そのころセンゴクエースは早くも残り20メートル付近。その後も脚いろは衰えることなく、独走のままゴールまで荷物を運び切りました。13秒3差の2着にバウンティハンターが流れ込み、さらに3秒2差の3着には、単勝最低人気のイノリノチカラが食い込みました。

 トップハンデ720キロを課せられたセンゴクエースでしたが、それをものともせず、卓越した力を披露。圧倒的なパフォーマンスで、重賞7勝目を挙げました。世代敵なしとなれば、今後目指すのは古馬の頂点。さらなる成長がカギとなりますが、期待はふくらむ一方です。

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鈴木恵介騎手「馬体重は前走より25キロ減っていましたが、もともと馬体が大きい馬なのであまり気になりませんでした。道中はハンデの軽い馬が先行していたので、無理についていかず控えながら行きましたが、第2障害を降りた瞬間、いけると思いました。これからもセンゴクエースの応援をよろしくお願いします」

6/19旭川記念回顧

2016年6月20日(月)

コウシュハウンカイが連覇を果たす!

 19日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のコウシュハウンカイが優勝。ばんえい記念3着馬が地力の高さを見せつけ、このレース連覇を達成しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.オイドン 11.9
 2.キタノタイショウ 15.7
 3.ホクショウユウキ 43.8
 4.ニュータカラコマ 3.4
 5.ハクタイホウ 79.8
 6.コウシュハウンカイ 3.9
 7.キサラキク 61.8
 8.オレノココロ 2.2
 9.フジダイビクトリー 15.6

 今後のばんえいを占う好メンバーがそろった一戦となりました。昨年後半から調子を上げ、重賞に限れば4連勝中のオレノココロが1番人気。地力あるニュータカラコマ、コウシュハウンカイが続き、この3頭が人気を分け合う形。馬場水分2.3%のなか、注目のゲートが開きました。

 フジダイビクトリーが第1障害で多少もたついたものの、それ以外はほぼ横一線。各馬ともリズム良く進んでいる印象で、並んだまま第2障害を迎えました。
 ひと息入れて仕掛けたのはコウシュハウンカイで、オレノココロ、ニュータカラコマ、キタノタイショウもこれに反応。しかし、コウシュハウンカイが難なく突破し、先頭で障害を下りていきます。差なくニュータカラコマが続いて、オレノココロが3番手でクリア。以下ハクタイホウ、ホクショウユウキ、フジダイビクトリーと続きました。
 後続も懸命な追い上げを見せますが、先頭を行くコウシュハウンカイの脚どりは軽く、楽な手応えで残り10メートルを通過。むしろ追いかけるニュータカラコマの脚が鈍った印象で、セーフティーリードを保ったまま、コウシュハウンカイが先頭で荷物を運び切りました。4秒9差の2着にニュータカラコマ、さらに1秒2差の3着にオレノココロが入線しました。

 ばんえい記念3着を含め、これで9連続3着以内と充実一途のコウシュハウンカイ。昨年のこのレース以来、1年ぶりのタイトル奪取で勢いに乗ってくることでしょう。引き続き注目の存在です。

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藤本匠騎手「馬は落ち着いていたし、スタートダッシュも良く前方の位置を取れたので、思い通りのレースになったと思います。先頭で第2障害を越えましたが、ゴール際で追い込まれるタイプなので、最後まで気を抜かず追いました。まじめな馬ですから、今後もひとつでも多く重賞を獲れるよう頑張ります」

5/1ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

2016年5月 2日(月)

オレノココロが連覇達成!

 1日(日)は重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。シーズン最初の重賞で好スタートを切ったのみならず、これで重賞に限れば4連勝。古馬戦線の中心的存在として強くアピールしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ニュータカラコマ 3.7
  2.フジダイビクトリー 14.2
  3.オレノココロ 2.1
  4.ナナノチカラ 9.1
  5.ニシキエーカン 70.8
  6.オイドン 19.0
  7.キサラキク 49.6
  8.コウシュハウンカイ 5.3
  9.カイシンゲキ 32.5
 10.キタノタイショウ 32.0

 タイトルウイナーがそろい、今季を占う意味でも重要な一戦。ただ、700キロ台前半のスピードレースだけに、適性がカギを握ることになりそうです。パワーのみならず、スピードも兼備しているオレノココロが1番人気。実績あるニュータカラコマが続き、充実ぶりを示すコウシュハウンカイが上位人気に推されました。

 馬場水分は2.6%でゲートオープン。各馬とも中間点を過ぎたあたりから2、3度脚を止めますが、全体的にはハイペースで推移。早くも第2障害にたどり着きました。
 ひと息入れてコウシュハウンカイとカイシンゲキが動き、それを見てオイドン、オレノココロも登坂を開始。なかでもコウシュハウンカイがあっさりと突破し、オイドンとオレノココロも続きます。ニュータカラコマとカイシンゲキもクリアして3頭を追いますが、この重量だけに先行勢の脚いろも軽快。なかでも残り20メートル付近からオレノココロがグッと加速すると、ゴール寸前でコウシュハウンカイをかわし、わずか0秒4差で今季初の重賞を制しました。コウシュハウンカイから0秒5差の3着にはオイドンが入り、先行した3頭による決着となりました。

 昨シーズン後半から目覚ましい活躍を見せるオレノココロ。勢いそのままにこのレース連覇を果たし、いよいよ本格化なった印象です。パワー勝負にも対応できるのが強みで、今シーズンはさらなる飛躍が期待できそうです。
 コウシュハウンカイは8回目の重賞2着。勝ちみに遅い面は否めませんが、レースぶり自体は決して悪くなく、多少の展開利があればいつでもチャンスがありそうです。

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阿部武臣騎手「前走から手ごたえが良かったので、このレースもいいコンディションで迎えられると思っていました。レースは速くなるだろうと思っていましたが、想定よりも速かったですね。720キロでしたし、障害でヒザさえつかなければ、あとは末脚には自信がありました。ゴール近くまで速い流れだったのでなかなか差し切れませんでしたが、ゴール前できっちり差してくれました」

3/20ばんえい記念回顧

2016年3月20日(日)

フジダイビクトリーが新王者に!

 20日(日)は重賞・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。今シーズン3つめのタイトルを獲得するとともに、ばんえいの頂上決戦を見事に制しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フクドリ 49.6
  2.ホクショウユウキ 38.1
  3.オイドン 15.3
  4.ニュータカラコマ 3.9
  5.トレジャーハンター 66.1
  6.フジダイビクトリー 2.5
  7.ホリセンショウ 33.5
  8.キタノタイショウ 3.7
  9.コウシュハウンカイ 11.9
 10.インフィニティー 10.3

 今季の北斗賞、ばんえいグランプリを制したフジダイビクトリーが2.5倍で1番人気。前半の活躍ぶりから重量を課せられていたのが響いていた印象で、定量戦、しかも昨年ゴール寸前まで好勝負を演じたばんえい記念なら巻き返しの余地は十分。昨年の覇者キタノタイショウ、5連続連対中のニュータカラコマの3頭に人気が集中し、三つどもえの様相で頂上決戦のゲートが開きました。

 1トンの重量だけに、第1障害でホリセンショウが脚を止める場面もありましたが、まずは無事に全馬が突破。中間点へ向け再三脚を止めながら、ゆったりとしたリズムを刻みます。フジダイビクトリーがわずかに馬群をリードしますが、各馬とも自分のペースを守りながらの追走。時間をかけて第2障害下にたどり着き、じっくりと呼吸を整えます。
 最初に動いたのはフクドリでしたが、登り口でストップ。次に動いたフジダイビクトリー、ニュータカラコマが切れのある登坂を見せ、天板近くまで上がります。それを見て、他馬も仕掛けはじめますが、どの馬も決定力を欠き、ほぼ全馬が障害上で横並びに。それを打破したのはニュータカラコマ。天板に脚がかかり、腰を入れ直して障害をクリア。先頭で最後の平坦路に向かいます。だいぶ遅れてコウシュハウンカイが突破。トレジャーハンター、フジダイビクトリー、インフィニティーも難関をクリアして追撃態勢に入りました。
 先頭のニュータカラコマは懸命に歩を進め、いったん差を詰めてきたコウシュハウンカイを再度振り切りにかかります。進んでは止まり、また進んでは止まり、障害でのリードを切り崩しながらも、何とか先頭をキープ。むしろ追っていたコウシュハウンカイが苦しくなります。
 そこへ台頭してきたのがフジダイビクトリー。残り20メートル付近までノンストップで歩き続け、ニュータカラコマを射程圏に入れます。そこからもう一度歩き始め、残り10メートルで先頭に並びかけると、ニュータカラコマがストップして勝負あり。その後もしっかり歩いたフジダイビクトリーが余力十分に荷物を運び切り、頂上決戦での先頭ゴールを果たしました。苦しみながらもニュータカラコマが2着で入線。コウシュハウンカイはゴール前でインフィニティーの激しい追い上げに遭いましたが、しぶとく粘って3着でゴール。以下インフィニティー、ホクショウユウキと入り、最下位のフクドリまで、全馬が完走を果たしました。

 昨年のばんえい記念で、ゴール寸前まで好勝負を演じたフジダイビクトリー。1年越しの悲願が今回、達成されました。思えばシーズン前半は重賞2勝を挙げ、古馬戦線の中心的な存在として活躍。その後は重量を積まれたこともあって善戦止まりでしたが、定量戦の今回は実力を発揮。しかも、1トンを曳きながら、ゴール前の平坦路で1度しか脚を止めないという、圧巻のレースぶりでした。いかにも王者にふさわしい内容だけに、来年度も貫禄を見せつけてくれることでしょう。
 もくろみ通り、先行して粘り込みを図ったニュータカラコマ。最後は勝ち馬の末脚に屈しましたが、あわやと思わせたレースぶりに、今の充実ぶりがうかがえました。やはり実力はばんえい屈指で、今後も馬場や展開次第でビッグタイトルを手にすることができそうです。
 6歳のコウシュハウンカイが3着。多少勝ちみに遅い面はありますが、今回の出走メンバーの中では一番若く、さらなる成長が望めるでしょう。来シーズンも注目の存在です。

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松田道明騎手「レース前は先行力を生かしたレースを、と考えていましたが、展開をみてレース中に頭を切り替えました。道中で先行集団がずいぶんと飛ばしていたので昨年のレースと金山調教師の助言を思い出し、あわてずに馬の息を入れることを意識しました。年明けからこのレースに向けて調教してきて、長く時間をかけてきた結果がゴール前のスタミナに繋がりましたね。普段差す競馬をするタイプではないですが、第2障害を降りてからは手綱を持ったままで、あせらず走らせたことが今回の勝因だったと思います」

3/13ポプラ賞回顧

2016年3月14日(月)

センゴクエースが力の違いを見せつける!

 13日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。これで重賞は6勝目で、世代限定戦では13戦無敗。来たるべきセンゴクエース時代へ、期待をもたせることとなりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.カゲホウトウ 32.3
  2.フェアリードール 77.3
  3.カイシンゲキ 17.6
  4.キンメダル 18.1
  5.センゴクエース 2.3
  6.コウリキ 7.5
  7.シリウス 19.1
  8.キサラキク 5.6
  9.ホクショウモモ 60.9
 10.ハクタイホウ 3.5

 実績上位のセンゴクエースですが、今回はトップハンデの790キロ。同じ4歳のコウリキやキンメダルと比較しても40キロの差があるだけに、その不安がオッズに反映された印象です。その点、5歳のハクタイホウがばんえい菊花賞制覇、天馬賞2着の実績がありながら770キロ。このハンデ差がレースにどう影響してくるか、注目を集めました。

 馬場水分1.6%でゲートオープン。砂煙を上げながら10頭が第1障害を突破しますが、センゴクエースがギャロップで先頭へ。そのまま馬群をリードし、主導権を握ります。カゲホウトウ、ホクショウモモ、ハクタイホウなどがこれを追走。徐々にペースダウンしたか、各馬が横一線となり、勝負どころの第2障害を迎えました。
 センゴクエースとハクタイホウがほぼ同時に仕掛け、それを見てキンメダル、シリウスも登坂を開始します。なかでも抜群の登坂を見せたのがセンゴクエースで、ふた腰目で障害を突破。やや遅れてハクタイホウ、カイシンゲキ、カゲホウトウが並んでクリアし、キンメダルとコウリキもこの一角で追撃態勢に入りました。
 しかし、先頭を行くセンゴクエースの手応えは余裕たっぷり。軽く気合をつけられるたびに、しっかりとした脚どりを見せ、残り10メートルを切ってからは鈴木恵介騎手の手綱もほぼ動きません。そのままリードを保ってゴールに飛び込み、世代王者の力を見せつけました。
 2着争いが激しくなり、ジワジワと脚を伸ばしたコウリキが、カイシンゲキとハクタイホウを追撃。残り10メートル付近でこれらをかわして2着を確保。さらに2秒4差の3着にハクタイホウが入線しました。

 ハンデ差がありながらワンサイドレースで制したセンゴクエース。古馬オープンが相手では苦戦を強いられていますが、世代限定戦では圧倒的な強さを見せています。さらなる成長がカギとなりますが、このまま順調なら、間違いなくばんえいを背負う存在となるはず。今からそのときが楽しみです。

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鈴木恵介騎手「トップハンデにも関わらず、騎乗していてびっくりするくらいセンゴクエースの強さがわかりました。道中も手ごたえが良く前々で進むことができ、あとは障害さえうまくいけばなんとかなると思っていました。この馬は母親(サダエリコ)ゆずりの力強さに加えて、馬体も大きく恵まれているので、これからどこまで伸びるのか、本当に楽しみです」

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