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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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2/26チャンピオンカップ回顧

2017年2月26日(日)

フジダイビクトリーが復調を示す!

 26日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞競走優勝馬)が行われ、単勝4番人気のフジダイビクトリーが優勝。昨秋の北見記念制覇後は今ひとつだった同馬が、ばんえい記念連覇へ向けて復調をアピールしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.コウシュハウンカイ 3.0
2.フジダイビクトリー 9.0
3.ニュータカラコマ 2.5
4.キサラキク 10.7
5.バウンティハンター 53.2
6.アスリート 53.0
7.オレノココロ 3.3

 近況も堅実なレースぶりを見せるニュータカラコマが1番人気に推されましたが、前走の然別賞でこれを2着に負かしているコウシュハウンカイ、昨年の覇者オレノココロも差のない人気。三つどもえの戦前予想で、スタートの時を迎えました。

 馬場水分は2.2%でゲートオープン。道中はオレノココロが若干抜け出しますが、ほぼ横一線で推移。中間点を過ぎてからアスリートがやや遅れたものの、他の6頭は並んだ状態で第2障害下にたどり着きました。
 じっくりためたのち、コウシュハウンカイが最初に仕掛け、隣枠のフジダイビクトリーも障害に挑みます。内枠から順々にニュータカラコマ、キサラキクと登坂を開始。オレノココロもこのタイミングで動きました。各馬とも多少苦戦しますが、先頭で突破したのはフジダイビクトリー。1馬身半ほどのリードで、最後の平坦路を迎えます。2番手はニュータカラコマ、さらに1馬身ほど後ろからコウシュハウンカイも続きました。他馬は水をあけられた格好となり、勝負はこの3頭に絞られました。
 いったんはニュータカラコマが脚いろよく先頭に立ちますが、フジダイビクトリーも持ち前のしぶとさを発揮。馬体をびっしり併せ、白熱したたたき合いを演じます。しかし、残り10メートル付近でフジダイビクトリーがグイグイと脚を伸ばし、徐々に引き離しはじめます。これで決着がつき、最後は3秒7差をつけてフジダイビクトリーが勝利しました。ニュータカラコマはコウシュハウンカイに迫られましたが、1秒4差でこれを振り切って2着を確保しました。

 勝ったフジダイビクトリーは、これが重賞10勝目。ばんえい記念を目前に復活を果たしました。早めに障害をクリアしながら、しっかり末脚を伸ばしたあたりはさすがの勝負根性。同レース連覇へ向け、視界は良好と言えるでしょう。
 ニュータカラコマは、不得手な根性比べになってしまったのが敗因。それでもフジダイビクトリーを相手に2着に踏ん張れたのは、今の状態の良さの表れ。今後も堅実なレースを見せてくれるに違いありません。

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松田道明騎手「レースは前向きに走っていたし、馬場もまあまあ渋かったのが良かったです。ゴール前ではいったん先頭を取られましたが、フジダイビクトリーは後半の強さを持った馬なので巻き返しを図れると思いました。このまま状態を保って、来月のばんえい記念は2連覇を目指します」

2/12黒ユリ賞回顧

2017年2月13日(月)

キタノミサキが波乱を演出!

 12日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝9番人気のキタノミサキが優勝。3連単は213万6910円となり、ばんえい歴代2位の高配当となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ヤマトダイジン 39.7
  2.メヂカラ 14.0
  3.プレシャスリン 20.0
  4.シンエイボブ 4.8
  5.ウィナーブラック 19.3
  6.コウシュハサマー 2.7
  7.キタノサカエヒメ 6.6
  8.コウシュハノユメ 66.6
  9.ナカゼンガキタ 3.3
 10.キタノミサキ 61.1

 3歳A-2戦を連勝中のコウシュハサマーが1番人気に推されましたが、A-1でも好勝負を演じているナカゼンガキタ、シンエイボブらも地力を買われ、それぞれ2、3番人気。ただ、3歳牝馬戦らしく、どの馬もこれといった決め手に欠ける印象で、混戦ムードのなか、スタートが切られました。

 馬場水分は1.6%と若干重めの状態。砂煙を巻き上げながら、各馬いっせいに第1障害に向かいます。道中は他馬の出方をうかがうように刻む展開。極端に遅れる馬もおらず、まとまったまま第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはナカゼンガキタ。続けてコウシュハサマー、シンエイボブも登坂を開始します。しかし、3頭とも天板付近でヒザを折ってしまい、苦しい展開に。それでも立て直したナカゼンガキタが先頭で突破し、遅れて仕掛けたキタノサカエヒメが差なく2番手。メヂカラもこの圏内でクリアし、以下コウシュハサマー、キタノミサキと続きました。
 ここから次元の違う脚を見せたのはキタノミサキ。一気に差を詰めて先団に取りつくと、残り30メートル付近で3番手に浮上。さらに加速し、先頭を捕らえる勢いで残り20メートル標識を通過します。そして、先に抜け出していたキタノサカエヒメを残り10メートルでかわすと、その後もしっかりした脚取りを見せ、先頭で荷物を運び切りました。8秒2差の2着にキタノサカエヒメが入線し、さらに5秒1差でメヂカラ。ナカゼンガキタはしまいに伸びきれず4着、コウシュハサマーは残り30メートルで脚を止め6着に敗れました。

 特別戦の釧路産駒特別で2着に入るなど、随所で力を見せていたキタノミサキでしたが、近況は大敗が続いていたため9番人気。しかし、この大一番で爆発的な末脚を繰り出し、見事にタイトルを手にしました。結果的に28キロの馬体増もパワーアップにつながった印象で、さらなる成長があれば3歳戦線をにぎわす存在となるでしょう。
 キタノサカエヒメは最もスムーズに運びましたが、キタノミサキの決め手に屈しました。ただ、こうしたレースができればチャンスは巡ってくるはず。今後も要注目の1頭です。

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大河原和雄騎手「道中は後ろの方で構えていました。レースで600キロ台のソリを曳くのは初めてでしたが、障害ではよく頑張ってくれたと思います。障害を越えた後も前に3頭いたので、最後の最後まで勝てるかどうかわかりませんでしたが、なんとかゴールしてほしいと思って追いました」

1/22ヒロインズカップ回顧

2017年1月23日(月)

アアモンドセブンが女王戴冠!

 22日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬)が行われ、単勝3番人気のアアモンドセブンが優勝。悲願の重賞初制覇を果たし、牝馬ナンバーワンの称号を手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キサラキク 6.0
  2.アスリート 11.1
  3.フェアリードール 110.4
  4.アアモンドセブン 5.5
  5.ファイトガール 28.7
  6.セイコークイン 3.7
  7.センゴクイチ 40.1
  8.コウシュハクィーン 75.8
  9.タキニシサンデー 8.8
 10.ナナノチカラ 2.8

 前走のばんえい十勝金杯こそ大敗を喫したナナノチカラですが、昨年のこのレースを制しているほか、レディースカップでも小差の2着に食い込んでいるように、牝馬同士なら力上位の存在。その実績を買われて1番人気に推されました。牡馬オープンを相手に互角の立ち回りを見せているセイコークインが続き、ここへ来て波に乗ってきた印象のアアモンドセブンが3番人気。ただ、5番人気のタキニシサンデーまでが単勝ひと桁台で続き、混戦ムードでスタートのときを迎えました。

 降り続く雪により、馬場水分は3.1%まで上昇。各馬軽快に歩を進め、障害中間点を過ぎても強気に歩き続けます。ファイトガールを先頭に、全馬がノンストップで第2障害にたどり着きました。
 ひと呼吸入れ、そのファイトガールが早くも登坂を開始。天板付近で脚が止まったものの、腰を入れなおして何とか障害を突破します。ただ、続いて仕掛けたセイコークイン、アアモンドセブンも差なく続き、勝負は最後の平坦路に持ち込まれました。
 軽い馬場を味方に、懸命に逃げるファイトガールでしたが、それも残り10メートル付近まで。両サイドからこれをかわしたアアモンドセブンとセイコークインが激しいたたき合いを演じます。ゴール前で続いた競り合いでしたが、軍配はわずかにアアモンドセブン。これまで重賞で苦杯をなめてきた同馬が1分32秒3のスピード決着を制し、初のタイトルを手にしました。立て直したファイトガールが3着で、1番人気のナナノチカラは見せ場なく8着に敗れました。

 勝ったアアモンドセブンは黒ユリ賞、柏林賞でともに2着した実績がありますが、重賞は初勝利。ハンデ差もさほどない中で勝利したのは実力の証明でしょう。最後までスピードを維持して競り合いを制した内容もよく、牡馬相手でも好勝負が期待できそうです。
 セイコークインはしまいの切れ勝負に屈した格好ですが、勝ち馬とは10キロのハンデ差があったのも確か。悲願のタイトルはお預けとなりましたが、またチャンスが巡ってくるに違いありません。

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藤本匠騎手「前半のペースが速かったですが、馬に負担がかからないように心掛けました。第2障害ではそのかいがあってスムーズに越えることができ、あとは3頭の叩き合いだったので一生懸命に追いました」

1/3天馬賞回顧

2017年1月 3日(火)

センゴクエースが王座を堅守!

 3日(火)は重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、単勝1.2倍の圧倒的な1番人気に推されたセンゴクエースが優勝。重賞9勝目を挙げ、世代最強の力を見せつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.アサヒカツヒメ 63.5
  2.タキニシサンデー 43.6
  3.センゴクエース 1.2
  4.アスリート 25.8
  5.コウリキ 28.6
  6.バウンティハンター 18.2
  7.イノリノチカラ 17.1
  8.キンメダル 12.8
  9.メムロコマチ 13.0
 10.シリウス 12.3

 年長馬相手でも互角以上のレースを見せるセンゴクエースが1.2倍。2番人気のシリウスが12.3倍、3番人気のキンメダルが12.8倍と、完全な1強ムードとなりました。勝ち方が焦点。そんな戦前予想のなか、馬場水分2.1%でスタートのときを迎えました。

 前半は各馬が互いに出方をうかがい、横一線で推移。中間点を過ぎたあたりでシリウスがスッと先行態勢をとり、これを逃がすまじと、バウンティハンター、センゴクエースが追走。多少ばらけた状態で第2障害を迎えました。
 全馬が到着する前にシリウスが障害に挑みますが、掛かりは今ひとつ。やや遅れてコウリキ、キンメダル、バウンティハンター、アサヒカツヒメが仕掛けますが、さらに遅れて登坂を開始したセンゴクエースが一気に登り切り、先頭で障害を突破しました。ただ、僅差でバウンティハンター、キンメダル、コウリキも続き、やや遅れてイノリノチカラも追撃態勢に入ります。
 ただ、最後の平坦路はセンゴクエースの独壇場。残り30メートル標識の手前からギアが上がり、スルスルと抜け出します。2番手に上がったキンメダルが懸命に食い下がりますが、脚いろの差は歴然。余裕さえ感じさせるレースぶりで、圧倒的人気に応えました。きわどくなった2着争いは、ゴール前でキンメダルの脚いろが鈍ったところへ、盛り返してきたコウリキが襲い掛かり、ゴール線上で逆転しました。

 勝ったセンゴクエースは4・5歳混合のポプラ賞も含め、世代限定戦【17・0・0・1】。ほかにもビッグウエイトカップ制覇など、一線級を相手に互角以上の戦いを見せています。いずれはばんえいを背負う逸材。このレース名のように、天馬のごとく活躍してくれることを期待します。
 2着に食い込んだのはコウリキ。障害を下りたあたりで集中を欠くようなそぶりを見せましたが、残り30メートルを切ってから猛加速。最後にきっちり2着に上がったあたりは、地力の高さの証明でしょう。精神面の成長次第で、はまなす賞に続く重賞制覇も十分に可能です。
 キンメダルは最後に失速しましたが、センゴクエースを負かしにいっての結果。3着でも中身の濃いレース内容でした。いまだタイトルがないのは不運としか言いようがないですが、オープンでも好勝負を演じている近況からも、いずれは重賞での金メダルが期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「この世代では絶対王者なので、絶対に勝たなければいけないという状況。それが結構プレッシャーになりましたね。他馬と同重量だったし、障害を越えてからの脚もあるので、道中はあわてることなく進めました。障害で少しヒザが甘いところはあるので、それだけ注意して乗りましたが、自分から掛かっていったので、行く気になったところで出しました。第2障害を下りたところで勝利を確信しました」

1/2帯広記念回顧

オレノココロが本領発揮!

 2日(月)は重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のオレノココロが優勝。昨年に続く連覇を果たすとともに、重賞12勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フジダイビクトリー 3.3
  2.コウシュハウンカイ 5.0
  3.ホクショウユウキ 24.6
  4.ニュータカラコマ 2.5
  5.カイシンゲキ 36.6
  6.サクラリュウ 23.1
  7.キタノタイショウ 20.8
  8.オレノココロ 7.8
  9.オイドン 18.9
 10.フクドリ 47.4

 10連続連対中と安定しているニュータカラコマが1番人気に推され、昨年のばんえい記念馬フジダイビクトリーが差なく続き、3番人気にコウシュハウンカイ。高重量に加えて、馬場水分2.2%とやや重い馬場もあってか、昨年のばんえい記念の1~3着馬が上位人気に推されました。これにスピードで優るオレノココロやオイドンなどが、どう立ち向かうか。注目のゲートが切られました。

 さすがに高重量戦とあって、道中はゆったりとしたペース。各馬とも横一線で、慎重に刻みます。大きな差はつかず、そのまま第2障害を迎えました。
 じっくりとためたのち、動いたのはホクショウユウキ。それを見るかのように、サクラリュウ、ニュータカラコマ、コウシュハウンカイも仕掛けます。さらにキタノタイショウ、オレノココロも登坂を開始。それぞれ天板に脚をかけますが、さすがにこの重量。苦戦を強いられる馬が続出しました。それでも何とか荷物を曳き上げたのはサクラリュウ。ニュータカラコマとオレノココロもこれに続きます。少し水をあけられたものの、フジダイビクトリー、ホクショウユウキ、カイシンゲキも突破し、追撃態勢に入りました。
 サクラリュウは障害後に後退。代わって先頭に立ったのはニュータカラコマでしたが、残り30メートルを切ったあたりでオレノココロがグイグイと脚を伸ばし、先頭に躍り出ます。食い下がろうとするニュータカラコマでしたが、残り20メートル標識の手前で脚を止めてしまいました。そうなると、ここからはオレノココロの独壇場。重量と馬場に苦しむ9頭を尻目に、次元の違う脚を繰り出します。しかも、その足色には余裕さえ見られるほど。ゆうゆうとゴールまで荷物を運びきり、見事に連覇を達成しました。
 注目の2着争いはニュータカラコマとサクラリュウがしのぎを削り、残り5メートルでニュータカラコマが先行します。サクラリュウの脚は動かず、これで決着がついたかと思われました。しかし、そこへ障害8番手からトコトコトコトコ歩き続けてきたキタノタイショウが強襲。ゴール手前で脚を止めたニュータカラコマをかわし、2番手ゴールを果たしました。立て直したニュータカラコマが3着で、昨年のばんえいグランプリ以来、2度目の重賞挑戦だったサクラリュウが見せ場たっぷりの4着に食い込みました。

 近況は今ひとつのレースが続いていたオレノココロでしたが、今回は圧倒的な力を見せつけました。障害でヒザを折らなければ、やはり力は一枚上。今後も障害さえ無難にこなせれば、タイトルを積み重ねることでしょう。ばんえい記念でも楽しみです。
 驚いたのはキタノタイショウ。昨年2着の実績からすれば好勝負を演じて不思議ないですが、障害8番手から追い込んだ内容は強烈でした。今年の3月末での種牡馬入りが決定している同馬。シーズンエンドで有終の美を飾れるか注目です。
 3着のニュータカラコマは重い馬場が響いた格好。それでも3着を死守できたのは状態の良さの表れでしょう。多少でも軽い馬場になれば、巻き返しが期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「きょうは馬場が重たくトップハンデでしたので、先行できないだろうと周りを見ながらレースをしました。第2障害は思った以上に良い位置まで上がりました。ヒザが甘いところがあり、気をつけて仕掛けました。障害を降りてからは思った以上に歩いてくれて楽でしたね。3月のばんえい記念は初挑戦になると思うので、今から楽しみです」

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