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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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5/1ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

2016年5月 2日(月)

オレノココロが連覇達成!

 1日(日)は重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。シーズン最初の重賞で好スタートを切ったのみならず、これで重賞に限れば4連勝。古馬戦線の中心的存在として強くアピールしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ニュータカラコマ 3.7
  2.フジダイビクトリー 14.2
  3.オレノココロ 2.1
  4.ナナノチカラ 9.1
  5.ニシキエーカン 70.8
  6.オイドン 19.0
  7.キサラキク 49.6
  8.コウシュハウンカイ 5.3
  9.カイシンゲキ 32.5
 10.キタノタイショウ 32.0

 タイトルウイナーがそろい、今季を占う意味でも重要な一戦。ただ、700キロ台前半のスピードレースだけに、適性がカギを握ることになりそうです。パワーのみならず、スピードも兼備しているオレノココロが1番人気。実績あるニュータカラコマが続き、充実ぶりを示すコウシュハウンカイが上位人気に推されました。

 馬場水分は2.6%でゲートオープン。各馬とも中間点を過ぎたあたりから2、3度脚を止めますが、全体的にはハイペースで推移。早くも第2障害にたどり着きました。
 ひと息入れてコウシュハウンカイとカイシンゲキが動き、それを見てオイドン、オレノココロも登坂を開始。なかでもコウシュハウンカイがあっさりと突破し、オイドンとオレノココロも続きます。ニュータカラコマとカイシンゲキもクリアして3頭を追いますが、この重量だけに先行勢の脚いろも軽快。なかでも残り20メートル付近からオレノココロがグッと加速すると、ゴール寸前でコウシュハウンカイをかわし、わずか0秒4差で今季初の重賞を制しました。コウシュハウンカイから0秒5差の3着にはオイドンが入り、先行した3頭による決着となりました。

 昨シーズン後半から目覚ましい活躍を見せるオレノココロ。勢いそのままにこのレース連覇を果たし、いよいよ本格化なった印象です。パワー勝負にも対応できるのが強みで、今シーズンはさらなる飛躍が期待できそうです。
 コウシュハウンカイは8回目の重賞2着。勝ちみに遅い面は否めませんが、レースぶり自体は決して悪くなく、多少の展開利があればいつでもチャンスがありそうです。

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阿部武臣騎手「前走から手ごたえが良かったので、このレースもいいコンディションで迎えられると思っていました。レースは速くなるだろうと思っていましたが、想定よりも速かったですね。720キロでしたし、障害でヒザさえつかなければ、あとは末脚には自信がありました。ゴール近くまで速い流れだったのでなかなか差し切れませんでしたが、ゴール前できっちり差してくれました」

3/20ばんえい記念回顧

2016年3月20日(日)

フジダイビクトリーが新王者に!

 20日(日)は重賞・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のフジダイビクトリーが優勝。今シーズン3つめのタイトルを獲得するとともに、ばんえいの頂上決戦を見事に制しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フクドリ 49.6
  2.ホクショウユウキ 38.1
  3.オイドン 15.3
  4.ニュータカラコマ 3.9
  5.トレジャーハンター 66.1
  6.フジダイビクトリー 2.5
  7.ホリセンショウ 33.5
  8.キタノタイショウ 3.7
  9.コウシュハウンカイ 11.9
 10.インフィニティー 10.3

 今季の北斗賞、ばんえいグランプリを制したフジダイビクトリーが2.5倍で1番人気。前半の活躍ぶりから重量を課せられていたのが響いていた印象で、定量戦、しかも昨年ゴール寸前まで好勝負を演じたばんえい記念なら巻き返しの余地は十分。昨年の覇者キタノタイショウ、5連続連対中のニュータカラコマの3頭に人気が集中し、三つどもえの様相で頂上決戦のゲートが開きました。

 1トンの重量だけに、第1障害でホリセンショウが脚を止める場面もありましたが、まずは無事に全馬が突破。中間点へ向け再三脚を止めながら、ゆったりとしたリズムを刻みます。フジダイビクトリーがわずかに馬群をリードしますが、各馬とも自分のペースを守りながらの追走。時間をかけて第2障害下にたどり着き、じっくりと呼吸を整えます。
 最初に動いたのはフクドリでしたが、登り口でストップ。次に動いたフジダイビクトリー、ニュータカラコマが切れのある登坂を見せ、天板近くまで上がります。それを見て、他馬も仕掛けはじめますが、どの馬も決定力を欠き、ほぼ全馬が障害上で横並びに。それを打破したのはニュータカラコマ。天板に脚がかかり、腰を入れ直して障害をクリア。先頭で最後の平坦路に向かいます。だいぶ遅れてコウシュハウンカイが突破。トレジャーハンター、フジダイビクトリー、インフィニティーも難関をクリアして追撃態勢に入りました。
 先頭のニュータカラコマは懸命に歩を進め、いったん差を詰めてきたコウシュハウンカイを再度振り切りにかかります。進んでは止まり、また進んでは止まり、障害でのリードを切り崩しながらも、何とか先頭をキープ。むしろ追っていたコウシュハウンカイが苦しくなります。
 そこへ台頭してきたのがフジダイビクトリー。残り20メートル付近までノンストップで歩き続け、ニュータカラコマを射程圏に入れます。そこからもう一度歩き始め、残り10メートルで先頭に並びかけると、ニュータカラコマがストップして勝負あり。その後もしっかり歩いたフジダイビクトリーが余力十分に荷物を運び切り、頂上決戦での先頭ゴールを果たしました。苦しみながらもニュータカラコマが2着で入線。コウシュハウンカイはゴール前でインフィニティーの激しい追い上げに遭いましたが、しぶとく粘って3着でゴール。以下インフィニティー、ホクショウユウキと入り、最下位のフクドリまで、全馬が完走を果たしました。

 昨年のばんえい記念で、ゴール寸前まで好勝負を演じたフジダイビクトリー。1年越しの悲願が今回、達成されました。思えばシーズン前半は重賞2勝を挙げ、古馬戦線の中心的な存在として活躍。その後は重量を積まれたこともあって善戦止まりでしたが、定量戦の今回は実力を発揮。しかも、1トンを曳きながら、ゴール前の平坦路で1度しか脚を止めないという、圧巻のレースぶりでした。いかにも王者にふさわしい内容だけに、来年度も貫禄を見せつけてくれることでしょう。
 もくろみ通り、先行して粘り込みを図ったニュータカラコマ。最後は勝ち馬の末脚に屈しましたが、あわやと思わせたレースぶりに、今の充実ぶりがうかがえました。やはり実力はばんえい屈指で、今後も馬場や展開次第でビッグタイトルを手にすることができそうです。
 6歳のコウシュハウンカイが3着。多少勝ちみに遅い面はありますが、今回の出走メンバーの中では一番若く、さらなる成長が望めるでしょう。来シーズンも注目の存在です。

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松田道明騎手「レース前は先行力を生かしたレースを、と考えていましたが、展開をみてレース中に頭を切り替えました。道中で先行集団がずいぶんと飛ばしていたので昨年のレースと金山調教師の助言を思い出し、あわてずに馬の息を入れることを意識しました。年明けからこのレースに向けて調教してきて、長く時間をかけてきた結果がゴール前のスタミナに繋がりましたね。普段差す競馬をするタイプではないですが、第2障害を降りてからは手綱を持ったままで、あせらず走らせたことが今回の勝因だったと思います」

3/13ポプラ賞回顧

2016年3月14日(月)

センゴクエースが力の違いを見せつける!

 13日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。これで重賞は6勝目で、世代限定戦では13戦無敗。来たるべきセンゴクエース時代へ、期待をもたせることとなりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.カゲホウトウ 32.3
  2.フェアリードール 77.3
  3.カイシンゲキ 17.6
  4.キンメダル 18.1
  5.センゴクエース 2.3
  6.コウリキ 7.5
  7.シリウス 19.1
  8.キサラキク 5.6
  9.ホクショウモモ 60.9
 10.ハクタイホウ 3.5

 実績上位のセンゴクエースですが、今回はトップハンデの790キロ。同じ4歳のコウリキやキンメダルと比較しても40キロの差があるだけに、その不安がオッズに反映された印象です。その点、5歳のハクタイホウがばんえい菊花賞制覇、天馬賞2着の実績がありながら770キロ。このハンデ差がレースにどう影響してくるか、注目を集めました。

 馬場水分1.6%でゲートオープン。砂煙を上げながら10頭が第1障害を突破しますが、センゴクエースがギャロップで先頭へ。そのまま馬群をリードし、主導権を握ります。カゲホウトウ、ホクショウモモ、ハクタイホウなどがこれを追走。徐々にペースダウンしたか、各馬が横一線となり、勝負どころの第2障害を迎えました。
 センゴクエースとハクタイホウがほぼ同時に仕掛け、それを見てキンメダル、シリウスも登坂を開始します。なかでも抜群の登坂を見せたのがセンゴクエースで、ふた腰目で障害を突破。やや遅れてハクタイホウ、カイシンゲキ、カゲホウトウが並んでクリアし、キンメダルとコウリキもこの一角で追撃態勢に入りました。
 しかし、先頭を行くセンゴクエースの手応えは余裕たっぷり。軽く気合をつけられるたびに、しっかりとした脚どりを見せ、残り10メートルを切ってからは鈴木恵介騎手の手綱もほぼ動きません。そのままリードを保ってゴールに飛び込み、世代王者の力を見せつけました。
 2着争いが激しくなり、ジワジワと脚を伸ばしたコウリキが、カイシンゲキとハクタイホウを追撃。残り10メートル付近でこれらをかわして2着を確保。さらに2秒4差の3着にハクタイホウが入線しました。

 ハンデ差がありながらワンサイドレースで制したセンゴクエース。古馬オープンが相手では苦戦を強いられていますが、世代限定戦では圧倒的な強さを見せています。さらなる成長がカギとなりますが、このまま順調なら、間違いなくばんえいを背負う存在となるはず。今からそのときが楽しみです。

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鈴木恵介騎手「トップハンデにも関わらず、騎乗していてびっくりするくらいセンゴクエースの強さがわかりました。道中も手ごたえが良く前々で進むことができ、あとは障害さえうまくいけばなんとかなると思っていました。この馬は母親(サダエリコ)ゆずりの力強さに加えて、馬体も大きく恵まれているので、これからどこまで伸びるのか、本当に楽しみです」

3/6イレネー記念回顧

2016年3月 6日(日)

フウジンライデンが栄冠奪取!

 6日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝8番人気のフウジンライデンが優勝。ナナカマド賞に次ぐ重賞勝利を収め、世代の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ツルイテンリュウ 6.7
  2.プレザントウェー 8.0
  3.グレースゴールド 74.1
  4.サクラダイチ 15.5
  5.アラワシキング 20.7
  6.ホクショウディープ 1.5
  7.フウジンライデン 52.3
  8.ムサシブラザー 45.3
  9.キタノリュウキ 6.6
 10.ショウヘイ 53.1

 ヤングチャンピオンシップ勝ちを含め、デビューから【7・3・2・5】のホクショウディープが単勝1.5倍の圧倒的1番人気。2番人気のキタノリュウキが6.6倍と離された2番人気で、ほぼ一強態勢という戦前予想になりました。前走もハンデを課せられながら快勝しているだけに、定量戦の今回はホクショウディープがどう勝つかが焦点となりました。

 馬場水分は2.6%でスタート。各馬とも初めて曳く重量ながら、軽快に第1障害を突破していきます。中間点あたりで思い思いに脚を止め、多少ばらつきが出はじめますが、上位6、7頭はほぼ横一線で進み、勝負どころの第2障害を迎えました。
 ひと息入れて、最初に仕掛けたのはプレザントウェー。それを見てホクショウディープが動き、ツルイテンリュウ、グレースゴールド、サクラダイチなどが次々と障害に挑みます。先頭で天板に脚をかけたのはホクショウディープで、懸命に腰を入れて登り切ります。じっくりためていたキタノリュウキも抜群の登坂を見せ、この2頭が並んで障害を突破。さらにアラワシキング、グレースゴールドが続き、フウジンライデンもこの一角で障害を下りていきました。
 軽快に歩き続けるホクショウディープが、残り30メートル付近でさらにリードを広げて先頭。2番手争いが激化し、グレースゴールド、アラワシキング、フウジンライデン、キタノリュウキが横並びで追いかけます。先頭のホクショウディープは残り20メートルを切ったあたりでいったん脚を止めますが、再度歩き始め、リードを保ったまま残り10メートル標識を通過。
 この時点で勝負あったかと思われましたが、ホクショウディープは再び脚を止めてしまい、後続が一気に接近。何とか立て直し、先頭でゴールに馬体をねじ込みますが、荷物をゴール線の向こうに残した状態でストップ。その隙に、しぶとく歩き続けてきた3頭がゴール線を突破し、激戦に終止符が打たれました。先頭でゴールしたのはフウジンライデン。わずか0秒6差でアラワシキングが2着で入線し、さらに1秒1差の3着にキタノリュウキ。結局ホクショウディープは4着に終わりました。

 勝ったフウジンライデンは重賞2勝目。近況が振るわなかっただけに低評価(単勝8番人気)でしたが、この大一番でタイトルウィナーの底力を見せつけました。障害5番手からジワジワと追い込んだレースぶりも良く、今後重量を課せられても活躍が期待できるでしょう。
 アラワシキングは多少勝ち切れない面がありますが、ここで2着に食い込み、地力の高さを証明しました。馬体を絞って臨んできたことも、陣営の並々ならぬ意欲の現れ。今後の大舞台でも好勝負できるでしょう。
 キタノリュウキはヤングチャンピオンシップに続く重賞3着。690キロながら障害をあっさり突破したレースぶりが良く、重量を積まれる一戦では要注目の存在となりそうです。

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安部憲二騎手「正直、近走は絶好調という走りではありませんでしたが、このレースに向けてうまく調整ができたと思います。初めての荷物なのでどこまで頑張れるか未知数でしたが、今までも腰を入れて障害を越せる力はあったので、あとはゴールまでが勝負だと思っていました。道中はこんなに速い展開になるとは思ってなく、後ろからついていくかたちとなりましたが、それがゴール際での粘りにつながったのだと思います」

2/28チャンピオンカップ回顧

2016年2月28日(日)

オレノココロが連覇達成!

 28日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞競走優勝馬)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。昨年に続く連覇を果たし、頂点奪取へ向け、さらに前進しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.オイドン 5.7
 2.フェアリードール 141.3
 3.フジダイビクトリー 4.3
 4.キタノタイショウ 10.3
 5.オレノココロ 2.4
 6.コウシュハウンカイ 6.3
 7.カゲホウトウ 155.2
 8.ナナノチカラ 6.2
 9.カイシンゲキ 172.2

 トップハンデ830キロのオレノココロとフジダイビクトリーが、その実力を買われて1、2番人気。主にハンデを課された馬が上位人気に推されましたが、そうしたなかで790キロのナナノチカラが4番人気に推され、重量がどう作用するか、注目を集めました。

 馬場水分1.8%でスタート。この時期にしては軽めの800キロ前後の重量ですが、道中は各馬とも刻みながらゆったり運びます。フジダイビクトリー、キタノタイショウ、オレノココロあたりが先行し、コウシュハウンカイもこの一角。オイドンもつかず離れず追走し、有力どころが固まったまま、第2障害を迎えました。
 じっくりためたのち、フジダイビクトリーが登坂を開始。それを見て、コウシュハウンカイとオレノココロも仕掛けます。この3頭が切れのある登坂を見せ、横並びで第2障害を突破。少し離れてキタノタイショウもクリアし、以下フェアリードール、オイドンと続きます。
 先頭を行く3頭からフジダイビクトリーが後退し、最後の平坦路はオレノココロとコウシュハウンカイのマッチレース。ただ、それも残り20メートル付近までで、オレノココロがスピードを見せつけて1馬身ほど抜け出し、そのまま先頭で荷物を運び切りました。残り10メートルあたりで3番手に上がったキタノタイショウが3着で入線しました。

 勝ったオレノココロは、ばんえい十勝オッズパーク杯、ドリームエイジカップ、帯広記念に続く、今季重賞4勝目。昨年のこのレースは最低人気での勝利でしたが、今回は1番人気に応えるかたち勝利し、1年間の成長と充実ぶりを見せつけました。明けて6歳と若いぶん、さらなる成長も望めそう。さらなる活躍を期待したいと思います。
 2着のコウシュハウンカイは勝ち馬のスピードに屈したかたちですが、この馬もまだ6歳。もう一段のパワーアップが期待でき、オレノココロとともに今後のばんえいを牽引する存在となってくれることでしょう。

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鈴木恵介騎手「昨年は自分の騎乗ではなく、今年はオーナーに自分から騎乗させてくれと伝えました。言ったからには勝たなくてはならなかったので、優勝できてホッとしています。道中の手ごたえがよく、先頭集団でレースを進めることができました。あとは障害をひと腰で越せたらと考えていて、思い通り越すことができました。コウシュハウンカイも降りてからしっかり歩く馬なので、最後まで油断しないで追い込みました」

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