ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
カレンダー
リンク
おすすめコンテンツ

« 12/4ばんえいオークス予想 山崎エリカ | メイン | ばんえいオークス 予想結果 »

12/4ばんえいオークス回顧

9番人気ホクトノホシが女王戴冠
村上章騎手も悲願の重賞初勝利!

 4日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝9番人気の伏兵ホクトノホシが優勝。重賞初制覇を果たし、手綱をとった村上章騎手もデビュー21年目で初のタイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウシュハローヤル 44.7
  2.フジノウンカイ 34.4
  3.ビュウティハート 88.4
  4.ヒカルナナヒメ 2.8
  5.タナボタチャン 8.4
  6.スギヤマ 14.9
  7.ラッセルクイン 1.7
  8.ホクトノホシ 67.4
  9.グレースゴールド 32.0
 10.コウシュハアレッポ 45.2

 重賞勝ち馬が不在でしたが、目下10連勝中のラッセルクインが勢いを買われて1倍台の人気。8連続連対中のヒカルナナヒメが続き、黒ユリ賞2着のタナボタチャンが3番人気。スギヤマが14.9倍の4番人気で、ほぼこの4頭が中心という戦前予想となりました。馬場水分1.5%のなか、女王の座をかけてスタートが切られました。

 各馬とも様子をうかがいながらの追走で、道中は横一線の態勢。中間点を過ぎても変わらず、一進一退を繰り返しながら運びます。そして、その態勢のまま障害下を迎え、じっくりと息を整えはじめました。
 真っ先に動いたのはヒカルナナヒメ。それに少し遅れてフジノウンカイとコウシュハローヤル、ラッセルクイン、グレースゴールドも仕掛けます。抜群のかかりで先頭突破を果たしのはヒカルナナヒメ。差なくフジノウンカイが続き、コウシュハローヤルとラッセルクインもクリア。ホクトノホシも障害を下り、最後の平坦路に勝負をかけます。
 先頭の3頭が懸命に脚を伸ばし、ラッセルクインもこれに食い下がる展開。しかし5番手クリアのホクトノホシが、外から一気に差を詰めに掛かります。残り30メートル付近でラッセルクインが脚を止めて脱落すると、残り20メートルでコウシュハローヤル、フジノウンカイも失速。さらに、先頭を行くヒカルナナヒメも脚が止まってしまい、残り10メートルで敢然と抜け出したのはホクトノホシ。立て直してきたヒカルナナヒメの追撃をものともせず、抜群の末脚で重賞初挑戦・初制覇を果たしました。ヒカルナナヒメが4秒8差の2着に入り、さらに7秒差の3着にコウシュハローヤル。1番人気のラッセルクインは6着に敗れました。

 圧巻の末脚を見せたホクトノホシが3歳女王に君臨。これまで、特別戦の白菊賞やフクジュソウ特別でともに4着したのが目立つ程度でしたが、この頂上決戦でいきなり存在をアピールしました。他馬の追随を許さなかった切れ味は目をみはるものがあり、展開次第でタイトルを積み重ねる可能性も十分です。
 2着のヒカルナナヒメは残り15メートルあたりでいったん脚を止めましたが、立て直してからはしっかり歩けており、この一瞬だけが悔やまれます。ただ、自分で競馬を作ってきた内容は悪くなく、タイトル奪取のチャンスもまた巡ってくるでしょう。
 コウシュハローヤルが3着。ヒカルナナヒメと同じく、立て直してからの脚は悪くなく、懸命に3着に押し上げた内容も上々。仕掛けのタイミングや展開次第で、さらなる活躍も期待できそうです。

成績はこちら
映像はこちら

村上章騎手「重賞を獲りたいとずっと思っていたので、感無量です。レースでは障害をひと腰で上げようと考えていたので、ためて一気に行こうと決めていました。まわりの馬の動きを見て障害を仕掛けました。今回が初騎乗でしたが、ずっとレースを見ていたので、障害をうまく越せたら勝負だと考えていました」

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

Copyright (C) OddsPark Banei Management Corp. All Rights Reserved.