ヒカルナナヒメの巻き返しに期待
黒ユリ賞の覇者ブルーオーシャンの回避を筆頭に、2歳時の実績馬がこぞって不振。黒ユリ賞の予想コラムでも指摘したように、今年の黒ユリ賞は3歳A1クラスで連対実績がある馬が不在で、メンバー小粒でした。おそらくばんえいオークスが行われる頃には、勢力図が入れ替わる可能性が高いと見ていましたが、本当にそうなりました。
世間の注目は、目下10連勝で一気に主役に上りつめたラッセルクインですが、重賞未経験、特別戦も軽量戦の天の川賞(4着)のみのこの馬が容易に通用するでしょうか? まして牝馬は障害力よりもスピードを生かす馬が多く、流れが速くなる傾向があります。この馬の勢いは認めても、これまでのように楽に逃げ、先行策から押し切るのは容易ではないと見ていますが...。
そこで◎には、10月の秋桜賞で2着のヒカルナナヒメを推します。秋桜賞は牡馬の一線級が集ったハイレベル戦で、勝ち馬ツルイテンリュウは後のばんえい菊花賞馬となりました。そのレースでばんえい菊花賞の3着馬ホクショウディープに先着なら、ハンデを考慮しても優秀と言えるでしょう。今回はひと息入れての3戦目。本領発揮に期待します。
○は、3走前で勢いあるホクセイキカンボと2.4秒差の2着に好戦したコウシュハアレッポ。3走前はなかなかの好メンバーで、フジダイジャパンやオーシャンスターにも先着しています。この馬も重賞、特別戦ともに未経験ですが、ラッセルクインと異なるのは前記のレースで速い流れを経験していることと、勝ちに行かない立場であることです。前が崩れれば、この馬の追い込み一発がありそうです。
▲は、この夏に4連勝でBクラス入りを果たし、Bクラスでもそれなりの走りを見せられているフジノウンカイ。前走は9着も同型揃いで自分の走りが出来なかったのも確か。また、開催中止の影響も多少なりともあったでしょう。障害も安定しているので、大崩れはないと見て、3番手評価としました。
△に体重増とともにレースぶりが良化し、前々走では3走前に敗れたココーを撃破したコウシュハローヤル。この馬も重賞未経験ですが、前崩れの流れで狙ってみたい馬です。
あとは前記したラッセルクイン。危うい要素もありますが、勢いを考えると侮れない馬です。他では近2走タナボタチャンに先着のスギヤマ。タナボタチャンが完調ではない感があるので、勢いがあるこちらに印を回しました。
◎ (4)ヒカルナナヒメ
○ (10)コウシュハアレッポ
▲ (2)フジノウンカイ
△ (1)コウシュハローヤル
△ (7)ラッセルクイン
△ (6)スギヤマ
馬複
4-10,2,1,6 1000円 計4000円
4-7 2000円