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12/29ヤングチャンピオンシップ回顧

2017年12月30日(土)

オレワヤングチャンピオン!

 29日(金)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、北央産駒のオレワチャンピオンが優勝。ナナカマド賞2着の雪辱を果たし、手綱をとった鈴木恵介騎手もこのレース4連覇を達成しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.アアモンドグンシン 9.1
  2.コウシュハレガシー 14.5
  3.フレイムゴールド 76.1
  4.センショウブルー 49.1
  5.バンリュウブラック 4.9
  6.インターセプト 163.9
  7.ジェイコマンダー 11.2
  8.オレワチャンピオン 1.4
  9.キンツルモリウチ 18.3
 10.コウシュハギョイ 139.9

 ナナカマド賞を制したミスタカシマが不在となれば、デビューから【6・6・2・1】のオレワチャンピオンが有力。前走の北央産駒特別を制して勢いにも乗っており、単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に支持されました。以下バンリュウブラックが4.9倍、アアモンドグンシンが9.1倍。今回ばかりはオレワチャンピオンの勝ち方が焦点といった戦前予想となりました。

 馬場水分は1.5%でしたが、2歳戦らしく全馬が元気よく飛び出し、第1障害を難なく突破。コウシュハギョイがやや遅れ気味も、他馬は横一線の状態で中間点を通過し、そのまま第2障害を迎えました。
 初の600キロながら、オレワチャンピオンが真っ先に障害に挑みます。これを見てバンリュウブラック、ジェイコマンダー、キンツルモリウチ、アアモンドグンシンも登坂を開始します。しかし、オレワチャンピオンは手間取ることなく軽快に障害を突破。ジェイコマンダーとアアモンドグンシンも差なくクリアし、キンツルモリウチ、コウシュハレガシーも圏内で障害を下りていきました。
 最後の平坦路を迎えてジェイコマンダーがオレワチャンピオンに肉薄。しかしオレワチャンピオンもこれを抜かせず、白熱した叩き合いを演じます。残り20メートル標識を過ぎても、残り10メートルを切っても、2頭のクビほどの差はそのまま。結局1秒7の差を保って、オレワチャンピオンが先頭で荷物を運び切りました。接戦となった3着争いは、障害5番手から伸びたコウシュハレガシーに軍配が上がりました。

 終始ジェイコマンダーに追われる厳しい展開となったオレワチャンピオンでしたが、最後までその猛追をしのぎ切りました。積極的に運びながらの粘り腰だけに、その勝負根性は相当なもの。安定感のある障害とともに、今後も大きな武器となりそうです。
 2着のジェイコマンダーはナナカマド賞(3着)に続く好走。前3戦の案外な競馬からは一変し、復調気配がうかがえる好内容でした。今後も状態次第で、タイトルをうかがうことができるでしょう。

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鈴木恵介騎手「1番人気に応えられてほっとしています。障害の上手な馬なので自信を持っていましたが、スタートの出だしも道中の手ごたえもいつも以上に良く、障害を下りてからどこまでもってくれるかなと思っていました。ジェイコマンダーに差されるかと思いましたが、よく粘ってくれました。この4連覇の記録も馬に恵まれたおかげだと思います」

12/24ばんえいダービー回顧

2017年12月25日(月)

第46代ダービー馬はメジロゴーリキ!

 24日(日)は重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のメジロゴーリキが優勝。第46代ダービー馬の座に就きました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ウンカイタイショウ 52.0
  2.ジェイワン 5.4
  3.マツカゼウンカイ 43.9
  4.カネサスペシャル 15.4
  5.ナカゼンガキタ 3.1
  6.ホクショウムゲン 16.8
  7.コウシュハサマー 20.6
  8.メジロゴーリキ 3.7
  9.シンエイボブ 19.5
 10.ミノルシャープ 4.5

 ばんえいオークス制覇など、3連続連対中と充実一途のナカゼンガキタが1番人気。前走のB1戦を快勝したメジロゴーリキが続き、はまなす賞勝ちのミノルシャープが3番人気に推されました。ただ、どの馬にもチャンスがありそうなメンバー構成で、上位人気だけにとどまらない混戦が予想されました。

 まだ3歳とはいえ、着実に経験を積んできた精鋭10頭。道中はほぼ横一線のまま進みます。中間点を過ぎても大きな動きはなく、ナカゼンガキタ、メジロゴーリキを筆頭に、各馬が第2障害にたどり着きました。
 じっくりためたのち、ナカゼンガキタとメジロゴーリキがほぼ同時に登坂を開始。スムースに越えたのはメジロゴーリキで、ナカゼンガキタは天板に脚をかけたところでヒザ折りを喫したものの、すぐに立て直して2番手でクリア。そのすぐ後ろからカネサスペシャル、コウシュハサマー、シンエイボブと続き、マツカゼウンカイとミノルシャープも圏内で突破しました。
 先頭を行くメジロゴーリキの脚いろは多少重く感じられましたが、追ってくる各馬も同様。1馬身ほどの差は終始変わらず、残り10メートル標識を通過します。ここから追走勢が苦しくなり、8番手で障害を越えたホクショウムゲンが猛追。一時は先頭を捕らえる勢いでしたが、残り5メートル付近で失速。その間にメジロゴーリキが逃げ、先頭で荷物を運び切りました。白熱した2着争いは、6番手で下りたマツカゼウンカイがマイペースで歩き続けて先着。9番手クリアのジェイワンが、わずか0秒1差の3着となりました。

 勝ったメジロゴーリキはこれが重賞初制覇。ばんえい大賞典2着、ナナカマド賞3着の実績がありましたが、この大舞台できっちり勝利をつかみ取りました。他の先行勢が苦しむなか、積極的に運んで勝ち切ったあたりは実力の証明。さらなる成長次第で、ばんえいを牽引する存在となりそうです。
 2着のマツカゼウンカイは、いわゆるブービー人気。展開が味方した面も多少はありますが、それでもしぶとく歩き切った内容が良く、高重量戦でこそ真価を発揮しそうな印象を受けました。今後が楽しみな存在となりそうです。
 ジェイワンは目をみはるような末脚を発揮したものの、3着まで。ただ、これまでの重賞で崩れず走れていることからも、障害さえスムーズならタイトルに手が届く器。さらなるパワーアップに期待したいところです。

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長澤幸太騎手「久々に重賞を勝つことができてすごく嬉しいです。レースは最初から積極的に進めて早めに仕掛けようと考えていました。障害が上手な馬なので、降りてからは頑張ってくれると思っていました。最後は頭を上げて苦しそうでしたが、気合で乗り切ってくれました」

12/3ばんえいオークス回顧

2017年12月 4日(月)

充実一途のナカゼンガキタが戴冠!

 3日(日)は重賞・ばんえいオークス(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝2番人気のナカゼンガキタが優勝。4回目の重賞挑戦で初タイトルをゲットし、3歳女王の座に就きました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.メヂカラ 35.1
  2.マツノビューティ 29.9
  3.コウシュハサマー 2.3
  4.サクラニシキヒメ 35.0
  5.ナカゼンガキタ 2.6
  6.シンエイボブ 4.2
  7.キタノサカエヒメ 19.8
  8.ライデンメルテイ 145.6
  9.フェアリースズ 19.4
 10.サカノイサムヒメ 116.0

 注目は、ばんえい菊花賞で1、2着となったコウシュハサマーとナカゼンガキタ。当時はそれぞれ7、10番人気でしたが、牝馬同士となれば話は別。2頭で人気を分け合い、3番人気にもばんえい菊花賞5着のシンエイボブ。牡馬相手の重賞で健闘を続けている各馬が人気を集めました。

 馬場水分1.4%でゲートオープン。ナカゼンガキタが積極的に先行し、コウシュハサマー、シンエイボブがこれをマークするように追走。後方勢は追走に手間取り、多少ばらけた展開で進みます。それに構うことなく、ナカゼンガキタは強気の競馬を演じ、先頭で第2障害にたどり着きました。
 全馬を待つこともなく、ひと息入れたナカゼンガキタが登坂を開始。続けてシンエイボブ、コウシュハサマーも動きます。ナカゼンガキタとシンエイボブは馬体を併せる形で障害を突破。コウシュハサマーは2頭からやや遅れてクリアしますが、勝負圏内で最後の平坦路に向かいます。少し離れた4番手でキタノサカエヒメが障害を越え、マツノビューティもこの一角で続きました。
 先頭の2頭は早くも残り20メートル。びっしりと併せたまま、ゴールへ向けて歩を進めます。残り10メートルを切っても互いに譲らず、手に汗を握るマッチレースを展開。しかし、残り5メートル付近で、ナカゼンガキタがクビほど先行。そのままゴール線まで押し切り、念願の初重賞を手にしました。3着はしまいに脚を伸ばしたキタノサカエヒメ。コウシュハサマーは伸びを欠き、4着に敗れました。

 ナカゼンガキタはここまでの10戦で【5・2・2・1】と、目覚ましい充実ぶりと成長を見せています。前半から強気に運んで、最後の叩き合いを制したあたり、精神力の強さもうかがえました。ばんえい菊花賞2着の実績からは、牡馬相手でも力は互角以上。ばんえいダービーを含めた今後の重賞戦線での活躍が、おおいに期待できそうです。
 わずかの差で敗れたシンエイボブにとっては悔しい一戦。ただ、今回ばかりは勝ち馬が充実ぶりを見せつけて完璧なレースをした印象で、この馬自身のレースぶりは非常に良かったと言えます。これだけのレースができれば、いくらでもチャンスは巡ってくるでしょう。
 3着のキタノサカエヒメは黒ユリ賞2着以来の重賞挑戦でしたが、やはり同世代の牝馬では力上位。さらなる成長次第で、タイトルも見えてくるはずです。

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西将太騎手「1年ぶりに重賞を勝てて嬉しいです。道中はこの馬のペース通りにいけたと思います。第2障害を越えてからどこまで脚がもつかと思いましたが、厩舎関係者がしっかり仕上げてくれたおかげで、最後まで進むことができました。ゴールする瞬間に少し抜き出ているかな、と感じました」

11/26ドリームエイジカップ回顧

2017年11月26日(日)

センゴクエースが初の古馬重賞制覇!

 26日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。ポプラ賞以来となる重賞11勝目を挙げるとともに、初の古馬タイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ホクショウディープ 163.9
  2.キサラキク 7.0
  3.コウシュハウンカイ 5.9
  4.フウジンライデン 55.5
  5.フジダイビクトリー 4.6
  6.キンメダル 92.6
  7.ハクタイホウ 25.6
  8.センゴクエース 2.6
  9.ニュータカラコマ 4.1
 10.サクラリュウ 27.9

 どれが勝ってもおかしくないような戦前予想。わずかにセンゴクエースが1番人気となり、堅実に走るニュータカラコマ、復調を示すフジダイビクトリー、そして北見記念を制したコウシュハウンカイと、実績馬がずらりと上位人気に名を連ねます。5番人気のキサラキクも含め、力の拮抗した好勝負が期待されました。

 折りからの雪もありましたが、馬場水分は2.2%でスタート。ここ最近の重賞より軽い荷物ということもあって、各馬勢いよく第1障害を突破します。ただ、その後はペースも緩み一進一退。ほぼ横一線のまま、第2障害を迎えました。
 最初に動いたのはサクラリュウで、フジダイビクトリー、ハクタイホウも続きます。その後もコウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、キサラキクと、続々と障害を登り始めます。掛かりよく登り切ったのはフジダイビクトリー、サクラリュウ、コウシュハウンカイ、ハクタイホウ、ニュータカラコマ。やや遅れて仕掛けたセンゴクエースも圏内でクリアし、6頭がほぼ横並びで最後の平坦路を迎えました。
 残り30メートル標識でも、6頭が横一線。手に汗を握る攻防が続きましたが、その中からグッと抜け出してきたのがセンゴクエース。ニュータカラコマがこれに食い下がり、フジダイビクトリーも懸命な粘りを見せます。しかし、センゴクエースは確かな脚どりを披露。そのままゴールまで歩き続け、先頭で荷物を運び切りました。以下フジダイビクトリー、ニュータカラコマと入線。コウシュハウンカイが4着でフィニッシュし、上位人気馬による見応えのある一戦が幕を閉じました。

 勝ったセンゴクエースは前述の通り、重賞11勝目。これまでの10勝はすべて世代限定戦で、今回が初めての古馬タイトルとなりました。偉大な父母に恥じない実績を積み上げており、着実な成長は明らか。今後のビッグタイトルも十分に期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「馬の手応えがよく、道中も結構前に行きたがっていました。軽い馬場に恵まれましたね。道中はセンゴクエースのペースに合わせて進められました。障害を越えた時点では先頭をギリギリかわせるかなと思っていましたが、先頭と並んだ時点で勝てると感じました」

11/12クインカップ回顧

2017年11月13日(月)

ブルーオーシャンが久々の重賞制覇!

 12日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のブルーオーシャンが優勝。黒ユリ賞以来となる重賞2勝目を挙げ、今の勢いと地力の高さを見せつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フジノウンカイ 31.1
  2.ホクトノホシ 22.6
  3.コウシュハアレッポ 89.5
  4.ヒカルナナヒメ 11.4
  5.ブルーオーシャン 2.4
  6.タイキン 14.1
  7.ビュウティハート 10.7
  8.コウシュハローヤル 4.2
  9.タナボタチャン 27.4
 10.ラッセルクイン 4.4

 目下3連続連対中と、充実ぶりを示すブルーオーシャンが1番人気に推され、前哨戦の紅バラ賞を勝ったコウシュハローヤル、堅実なレースを見せているラッセルクインと続きます。三つどもえの戦前予想でスタートを迎えました。

 馬場水分は徐々に下がり、このレースを迎えるころには2.0%。普段よりも若干重い重量ということもあり、各馬とも慎重に歩を進めます。わずかにフジノウンカイ、ブルーオーシャン、コウシュハローヤルあたりが前々で運ぶものの、ほとんど差のない状態で第2障害に到達しました。
 最初に動いたのはフジノウンカイ。続けてブルーオーシャン、タイキン、コウシュハローヤルも仕掛けます。このなかではブルーオーシャンが多少バランスを崩しながらも力強い登坂を見せ、ひと腰でクリア。しかし、やや遅れてタイキン、ヒカルナナヒメが突破すると、ホクトノホシ、ビュウティハート、ラッセルクインも続きます。これにコウシュハアレッポも加わり、7頭が入り乱れるような形で最後の平坦路を迎えました。
 ここからしぶとい粘りを発揮したのはブルーオーシャン。各馬が猛追するなか、突き放すわけでもなく、迫られるわけでもなく、終始1馬身ほどの差で先頭を保ち続けます。むしろ追うタイキンの脚いろが鈍くなり、先頭争いから脱落。ヒカルナナヒメも懸命に食い下がりますが、これといった決め手に欠け、追走するのが精いっぱい。結局、ゴールまで確かな脚どりを見せたブルーオーシャンが1秒7差で逃げ切り、4歳女王の座に就きました。ヒカルナナヒメが2着で、3頭が横並びとなった3着争いはビュウティハートに軍配が上がりました。

 2歳シーズン以来となる、久々の重賞勝ちを果たしたブルーオーシャン。不振を極めた時期もありましたが、一度波に乗ると好調が続くタイプで、今も好循環のなかでレースができている印象です。歯車さえかみ合えば、牝馬重賞はもちろん、同世代の牡馬が相手でも互角のレースを見せてくれるはず。今後も要注目の存在です。

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藤野俊一騎手「一時期は障害で崩れていた時期もありましたが、今年はうまく復活して今回に繋がりました。今日の馬場は重たかったですが、道中は楽なレース展開だったと思います。ゴール前では後続に詰められましたが逃げ切ることができました」

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