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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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7/2柏林賞回顧

2017年7月 3日(月)

マルミゴウカイが世代王者の力を示す!

 2日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のマルミゴウカイが優勝。昨年の3歳二冠馬が世代上位の力を示し、重賞3勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ツルイテンリュウ 75.3
 2.ホクショウディープ 2.5
 3.タフガイ 10.4
 4.ホクトノホシ 46
 5.アラワシキング 47.1
 6.マルミゴウカイ 1.5
 7.プレザントウェー 18.1
 8.アアモンドヒューマ 48.9
 9.フウジンライデン 競走除外

 フウジンライデンが競走除外となり8頭の争い。昨年二冠を制し、ばんえい菊花賞でも2着、直前のライラック賞も制して波に乗ってきたマルミゴウカイが、最重量の720キロでも1番人気となりました。前走のA1戦で3着に健闘したホクショウディープが2.5倍で続き、ほぼ一騎打ちムード。すずらん賞を勝っているタフガイが10.4倍と、離れた3番人気となりました。

 馬場水分は0.6%と力のいる状態。道中はホクショウディープ、アラワシキング、マルミゴウカイ、プレザントウェーあたりが先行しますが、ゆったりとした流れで進みます。タフガイもこの一角で進み、5頭が並んだ状態で第2障害を迎えました。
 最初に動いたのはアラワシキングで、天板に脚をかけるところまで一気に登りましたが、ここで痛恨のヒザ折り。その隙をつくように、ひと呼吸入れてから仕掛けたホクショウディープとマルミゴウカイが一気に障害を登り切り、並んで最後の平坦路に向かいます。立て直したアラワシキングが3番手、タフガイもその直後に続きますが、先頭の2頭にはだいぶ水をあけられる展開となりました。
 先頭の2頭は手に汗を握るたたき合いを演じますが、残り20メートル付近でホクショウディープの脚いろが鈍り、さらに10メートル標識手前でストップ。これで決着がつき、最後までしっかり歩き切ったマルミゴウカイが、貫禄の重賞3勝目を挙げました。ホクショウディープはゴール前でも脚を止め、14秒差の2着。激しくなった3着争いは、障害5番手から追い上げたプレザントウェーに軍配が上がりました。

 トップハンデのマルミゴウカイが、世代トップの力を見せつけて勝利。障害を越えてからもしっかりした脚どりで、重量や馬場をものともしない、圧巻のレース運びでした。今季は4歳限定戦ばかりを使われていますが、今のデキの良さなら、年長馬相手のオープンでも通用しそうな印象。さらなる活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手「トップハンデでしたが、後手に回らないように他の馬と鼻を合わせていけるよう頑張りました。第2障害ではためをきかせながらうまく越えてくれて、ホクショウディープとの競り合いなりましたが、馬の調子もかなり良く、自分の馬が一番強いと信じながら騎乗しました。これだけのハンデで勝つということはかなり期待されるので、厩舎サイドと連携を密にとりながら次の重賞を目指して頑張ります」

6/18旭川記念回顧

2017年6月19日(月)

オレノココロが末脚を発揮!

 18日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。ばんえい十勝オッズパーク杯で2着に敗れた雪辱を、ここで果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.フジダイビクトリー 6.6
 2.キサラキク 48.9
 3.コウシュハウンカイ 4.7
 4.オレノココロ 1.8
 5.ニュータカラコマ 9.5
 6.セイコークイン 47.3
 7.カイシンゲキ 136.6
 8.アスリート 121.2
 9.センゴクエース 5.5

 前走快勝の順調ぶりも買われたか、昨年のばんえい記念を制したオレノココロが断然の1番人気。10キロ余計に積まれているものの、ばんえい十勝オッズパーク杯を制したコウシュハウンカイがこれに続き、素質馬センゴクエースが3番人気。以下フジダイビクトリー、ニュータカラコマと実績馬が続く戦前予想で、戦いの火ぶたが切られました。

 馬場水分は1.3%と乾いた状態で、砂煙を上げながら第1障害を突破。フジダイビクトリー、セイコークインあたりが先行しますが、9頭とも差なく中間点を通過していきます。そこから若干ばらつきはじめ、セイコークインが第2障害下に先頭で到着。コウシュハウンカイ、ニュータカラコマといった順で勝負どころを迎えました。
 最初に仕掛けたのはセイコークイン。コウシュハウンカイ、フジダイビクトリー、ニュータカラコマ、オレノココロも追うようにして登坂を開始します。なかでも掛かりが良かったのはコウシュハウンカイで、先頭で障害を突破します。2番手でニュータカラコマが続き、オレノココロが3番手でクリア。以下キサラキク、セイコークインの順で障害を下りていきました。
 先頭のコウシュハウンカイも懸命に脚を伸ばしますが、じわじわとニュータカラコマが接近。さらにオレノココロも差を詰めにかかります。そして残り10メートル付近で先行2頭の脚いろが鈍り、間を割るようにしてオレノココロの末脚が一閃。重い馬場に苦しむ2頭をゴール寸前でかわし、初の旭川記念制覇を果たしました。わずか0秒7差の2着にコウシュハウンカイ、さらに2秒2差の3着にニュータカラコマが入りました。

 オレノココロはこれが重賞14勝目で、旭川記念のタイトルは初めて。今回も障害でヒザを折る面を見せましたが、持ち前の末脚をフルに発揮して勝利をつかみとりました。700キロ台のスピードレースにも対応できるオールラウンダー。今シーズンも活躍がおおいに期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「第2障害ではひと腰目があまり入らず、天板でも少しヒザをついてしまいました。障害を下った時には先頭との距離があり、追いつけるかわかりませんでしたが、徐々に先頭に勢いがなくなって、うまくいけば届くかもしれないと思いました。最後に差し切れたのは自分の力だけでなく、オレノココロのおかげです」

4/30ばんえい十勝オッズパーク杯回顧

2017年5月 1日(月)

コウシュハウンカイ前2年の雪辱を果たす!

 30日(日)は今シーズン初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のコウシュハウンカイが優勝。昨年の旭川記念以来となる重賞5勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.キサラキク 6.3
  2.アスリート 69.5
  3.バウンティハンター 66.0
  4.オレノココロ 2.9
  5.コウシュハウンカイ 3.8
  6.ソウクンボーイ 26.6
  7.センゴクエース 3.5
  8.アアモンドセブン 105.6
  9.アサヒリュウセイ 28.1
 10.ニュータカラコマ 9.6

 昨シーズンのばんえい記念を制し、このレース3連覇がかかるオレノココロが1番人気。ただ、シーズン最初の重賞ということに加え、一線級もこぞって出走してきたこともあり、単勝オッズは2.9倍。センゴクエースが3.5倍、コウシュハウンカイも差のない3.8倍で、上位3頭による三つどもえといった戦前予想になりました。

 馬場水分は1.2%と乾いた状態。基礎重量720キロとはいえ、各馬とも慎重に歩を進めます。そうしたなかソウクンボーイ、センゴクエース、コウシュハウンカイあたりが、中間点付近で抜け出す格好。ここから徐々に縦に長い展開となり、ばらけた状態で第2障害を迎えました。
 後続が追いつかないうちにソウクンボーイが登坂を開始。ひと呼吸置いてコウシュハウンカイ、アアモンドセブンも登り始めます。なかでも軽快に登り切ったのはコウシュハウンカイで、ゆうゆうと最後の平坦路に向かいます。追ってきたのはオレノココロで、3番手クリアはニュータカラコマ。さらにバウンティハンター、ソウクンボーイも続きます。
 しかし先頭のコウシュハウンカイは快調に脚を伸ばします。オレノココロ、ニュータカラコマも実績馬だけあって確かな脚どりで追いかけますが、今回はさすがに重量が軽かったか、なかなかコウシュハウンカイとの差を詰められません。残り10メートルを切ってからも3頭の差は変わらず、結局そのままの態勢でゴールとなりました。

 このレースで2年連続2着だったコウシュハウンカイが、その雪辱を見事に果たしました。軽々と障害を越えたあたりに、今の状態の良さとパワーアップがうかがえます。700キロ台から高重量にいたるまで安定したレースを見せており、やはりセンスの高さは相当。今年もシーズンを通した活躍が期待できそうです。
 3連覇を狙ったオレノココロは2着に敗れましたが、勝ち馬が完璧なレースを見せただけに、仕方がない結果といえるでしょう。障害をスムーズに越えたレースぶりも悪くなく、今シーズンも活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手「道中は前で引っ張る馬も何頭かいたのでペースが速くなっていましたが、手ごたえが十分だったのであとはどこで仕掛けるかを考えていました。まじめな馬なので、第2障害はいつも通りうまく越えてくれましたね。昨季は重賞をひとつしか勝っていませんが、今年は最初の重賞を勝って、いい出だしになりました。この後もひとつふたつ重賞を獲りたいです。これからも重賞盛りだくさんなので、ぜひ生で観戦をお願いします」

3/20ばんえい記念回顧

2017年3月21日(火)

オレノココロが頂点に君臨!

 20日(祝・月)は重賞・ばんえい記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のオレノココロが優勝。ばんえい記念初出走で、見事に大仕事を成し遂げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.フジダイビクトリー 3.1
 2.コウシュハウンカイ 9.5
 3.ニュータカラコマ 4.3
 4.カイシンゲキ 80.7
 5.フクドリ 86.6
 6.キタノタイショウ 8.4
 7.ホクショウユウキ 46.0
 8.オレノココロ 2.4
 9.サクラリュウ 38.6

 ばんえい記念初挑戦ながら、帯広記念制覇など、高重量戦でも結果を残しているオレノココロが1番人気。昨年の覇者フジダイビクトリーも、チャンピオンカップで勝利するなど上昇気配を見せており、差のない2番人気に支持されました。崩れ知らずのニュータカラコマが続き、これが引退レースとなるキタノタイショウ、昨年3着のコウシュハウンカイまでが単勝ひと桁台。馬場水分は0.6%と乾き切り、文字通りのパワー勝負となりました。

 砂煙を上げながら、9頭が第1障害へ。フクドリが多少詰まったものの、まずはひとつ目を突破。各馬とも刻みながら、一歩ずつゴールを目指します。キタノタイショウ、オレノココロ、コウシュハウンカイあたりが先行し、ニュータカラコマもこの一角。フジダイビクトリーも離れず追走し、続々と第2障害下へたどり着きました。
 じっくりと、ためにためて、フジダイビクトリーとオレノココロが登坂を開始。遅れてコウシュハウンカイ、障害巧者ニュータカラコマも動きます。この間にオレノココロがヒザを折りますが、すぐに立て直しに成功。ここでホクショウユウキ、キタノタイショウ、サクラリュウも仕掛け、カイシンゲキも馬体をのぞかせます。さすがに1トン戦だけにヒザ折り続出で、各馬とも大苦戦。膠着状態となりましたが、前肢を踏ん張り、ニュータカラコマが懸命に荷物を曳き上げます。障害巧者の面目躍如、ようやく難関を突破し、先頭で最後の平坦路に入りました。しかし、差なく追ってきたのはフジダイビクトリー。絶好の位置でクリアし、末脚に望みをつなぎます。やや遅れての3番手はカイシンゲキで、半馬身ほどの差でコウシュハウンカイ。オレノココロは5番手から追う展開となりました。
 ただ、先頭の2頭は障害後の脚が今ひとつ。ここで外から飛んできたのがオレノココロで、残り30メートル付近であっさりと先頭に立ちます。コウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリーも懸命に食い下がろうとしますが、脚いろの差は歴然。オレノココロは残り20メートル付近でピタッと脚を止めますが、鈴木恵介騎手がうながすと、また同じような脚で歩き始めます。そこからは完全に独壇場。ゴール寸前で再度脚を止めましたが、リードは十分。余裕をもって立て直し、4分7秒6のタイムで1トンの荷物を運び切りました。
 2着争いが激しくなり、残り20メートルで2番手に上がっていたフジダイビクトリーが、10メートルを切ったあたりでストップ。そこへ6番手から伸びてきたキタノタイショウが、帯広記念の再現とばかりに強襲。フジダイビクトリーも立て直し、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマが差なく追走。各馬が入り乱れる大混戦となりました。しかし、その中では脚いろが優っていたキタノタイショウが、力強くゴール線を切って2着。僅差でゴールしたかと思われたフジダイビクトリーはゴール線上で止まっており、その間にゴールしたニュータカラコマが3着。結局フジダイビクトリーは4着となり、連覇はなりませんでした。

 名実ともにばんえいの頂点に立ったオレノココロ。持ち前のスピードに加え、着実にパワーアップを果たし、高重量戦でも結果を残せるようになりました。多少障害で手間取る面はありますが、障害後に見せた次元の違う脚は王者にふさわしいもの。来季の活躍も十分に期待できそうです。
 キタノタイショウは引退レースで2着。イレネー記念、ばんえいダービーを制し、常に一線級で戦い続けてきた古豪が、最後の最後まで威厳を示しました。221戦の疲れを、ゆっくり癒してほしいと思います。
 これまで、最後の根性比べでは分が悪かったニュータカラコマが、粘りを発揮して3着。持ち前の障害力はもちろんのこと、この馬のパフォーマンスが今まで以上に発揮された一戦と言えるでしょう。来季はタイトルの量産を期待したいところです。

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鈴木恵介騎手「重い馬場で行われるばんえい記念は久々だったので未知の世界でした。オレノココロは平らな場所では強いけど障害は苦手なので、障害をいかにうまく越えられるかを意識しました。最初の一腰目が思ったより上がらなくて苦労しましたね。オレノココロはこれからばんえいを代表する馬になると思います。連覇を目指して来年度も頑張ります」

槻舘重人調教師「普段よりも重量を積んで長い時間をかけ調教をつけてきました。第2障害でヒザをつくことは想定していました。しかし、持ち直してから持久力はあるのはわかっていましたが、思った以上にしっかり走ってくれました。開業17年で初めてのばんえい記念優勝です。このレースをこれからも1勝、2勝できるような調教師を目指していきます」

3/12ポプラ賞回顧

2017年3月13日(月)

センゴクエース史上初の連覇達成!

 12日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝1番人気の5歳馬センゴクエースが優勝。重賞10勝目を挙げるとともに、史上初となるポプラ賞連覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.センゴクエース 1.9
  2.マルミゴウカイ 37.3
  3.フウジンライデン 197.2
  4.キンメダル 3.6
  5.アスリート 35.2
  6.ツルイテンリュウ 45.2
  7.シリウス 113.2
  8.タカラシップ 16.3
  9.バウンティハンター 13.7
 10.ホクショウディープ 4.3

 世代限定戦なら、やはりセンゴクエース。まだ5歳ながら一線級と互角のレースを演じている近況からも、ここでは一枚上の存在といえます。それに続くのはA1戦で好勝負しているキンメダルとホクショウディープ。センゴクエースとの40キロのハンデ差で逆転なるか、注目を集めました。

 馬場水分は1.3%。砂煙を上げながら、各馬いっせいにスタートを切り、第1障害を突破します。馬群をリードするのはセンゴクエースやタカラシップあたり。バウンティハンターとホクショウディープの外枠2頭も、先頭をうかがいながら歩を進めます。ゆったり進めながらも、若干タカラシップが抜け出すかたちで第2障害を迎えました。
 じっくりためたタカラシップが最初に仕掛け、やや遅れてホクショウディープ、バウンティハンターも登坂を開始します。なかでもバウンティハンターが力強く障害を登り切り、先頭でクリア。遅れて仕掛けたアスリートも抜群の登坂を見せ、差のない2番手で突破します。3番手で越えたのは、障害下でためていたセンゴクエース。以下キンメダル、タカラシップと続き、ホクショウディープは6番手で最後の平坦路に入りました。
 残り20メートルを切ったあたりで、先行した3頭が横並びとなり、キンメダルがこれを懸命に追いかける展開。ここからセンゴクエースがグイグイと脚を伸ばし、残り10メートルで敢然と先頭へ。アスリートは食い下がるものの置かれ気味となり、バウンティハンターはこらえきれず後退。これで決着がつき、センゴクエースが先頭で荷物を運び切りました。2秒9差でアスリート、さらに7秒5差の3着にはキンメダルが押し上げました。

 センゴクエースはこれで重賞10勝目。5歳春にして、早くもタイトル数を大台に乗せました。今後の重賞は、いよいよ歴戦の年長馬が相手。あっさり頂点を極めるのか、それとも苦戦を強いられるのか―。そのレースぶりに注目です。

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鈴木恵介騎手「ハンデを聞いた際は少し厳しいと感じましたが、オープン馬とのレースでもまれているのでうまく対応できました。馬も落ち着いていたので道中もうまく息を入れながら騎乗できましたし、第2障害を降りてからも手ごたえがあって、20メートル付近で並びかけたのでなんとかなりました。来年度も春から一級線で走ると思います。応援よろしくお願いします」

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