マルミゴウカイが世代王者の力を示す!
2日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のマルミゴウカイが優勝。昨年の3歳二冠馬が世代上位の力を示し、重賞3勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.ツルイテンリュウ 75.3
2.ホクショウディープ 2.5
3.タフガイ 10.4
4.ホクトノホシ 46
5.アラワシキング 47.1
6.マルミゴウカイ 1.5
7.プレザントウェー 18.1
8.アアモンドヒューマ 48.9
9.フウジンライデン 競走除外
フウジンライデンが競走除外となり8頭の争い。昨年二冠を制し、ばんえい菊花賞でも2着、直前のライラック賞も制して波に乗ってきたマルミゴウカイが、最重量の720キロでも1番人気となりました。前走のA1戦で3着に健闘したホクショウディープが2.5倍で続き、ほぼ一騎打ちムード。すずらん賞を勝っているタフガイが10.4倍と、離れた3番人気となりました。
馬場水分は0.6%と力のいる状態。道中はホクショウディープ、アラワシキング、マルミゴウカイ、プレザントウェーあたりが先行しますが、ゆったりとした流れで進みます。タフガイもこの一角で進み、5頭が並んだ状態で第2障害を迎えました。
最初に動いたのはアラワシキングで、天板に脚をかけるところまで一気に登りましたが、ここで痛恨のヒザ折り。その隙をつくように、ひと呼吸入れてから仕掛けたホクショウディープとマルミゴウカイが一気に障害を登り切り、並んで最後の平坦路に向かいます。立て直したアラワシキングが3番手、タフガイもその直後に続きますが、先頭の2頭にはだいぶ水をあけられる展開となりました。
先頭の2頭は手に汗を握るたたき合いを演じますが、残り20メートル付近でホクショウディープの脚いろが鈍り、さらに10メートル標識手前でストップ。これで決着がつき、最後までしっかり歩き切ったマルミゴウカイが、貫禄の重賞3勝目を挙げました。ホクショウディープはゴール前でも脚を止め、14秒差の2着。激しくなった3着争いは、障害5番手から追い上げたプレザントウェーに軍配が上がりました。
トップハンデのマルミゴウカイが、世代トップの力を見せつけて勝利。障害を越えてからもしっかりした脚どりで、重量や馬場をものともしない、圧巻のレース運びでした。今季は4歳限定戦ばかりを使われていますが、今のデキの良さなら、年長馬相手のオープンでも通用しそうな印象。さらなる活躍が期待できそうです。
藤本匠騎手「トップハンデでしたが、後手に回らないように他の馬と鼻を合わせていけるよう頑張りました。第2障害ではためをきかせながらうまく越えてくれて、ホクショウディープとの競り合いなりましたが、馬の調子もかなり良く、自分の馬が一番強いと信じながら騎乗しました。これだけのハンデで勝つということはかなり期待されるので、厩舎サイドと連携を密にとりながら次の重賞を目指して頑張ります」