コウシュハウンカイ前2年の雪辱を果たす!
30日(日)は今シーズン初の重賞・ばんえい十勝オッズパーク杯(4歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のコウシュハウンカイが優勝。昨年の旭川記念以来となる重賞5勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.キサラキク 6.3
2.アスリート 69.5
3.バウンティハンター 66.0
4.オレノココロ 2.9
5.コウシュハウンカイ 3.8
6.ソウクンボーイ 26.6
7.センゴクエース 3.5
8.アアモンドセブン 105.6
9.アサヒリュウセイ 28.1
10.ニュータカラコマ 9.6
昨シーズンのばんえい記念を制し、このレース3連覇がかかるオレノココロが1番人気。ただ、シーズン最初の重賞ということに加え、一線級もこぞって出走してきたこともあり、単勝オッズは2.9倍。センゴクエースが3.5倍、コウシュハウンカイも差のない3.8倍で、上位3頭による三つどもえといった戦前予想になりました。
馬場水分は1.2%と乾いた状態。基礎重量720キロとはいえ、各馬とも慎重に歩を進めます。そうしたなかソウクンボーイ、センゴクエース、コウシュハウンカイあたりが、中間点付近で抜け出す格好。ここから徐々に縦に長い展開となり、ばらけた状態で第2障害を迎えました。
後続が追いつかないうちにソウクンボーイが登坂を開始。ひと呼吸置いてコウシュハウンカイ、アアモンドセブンも登り始めます。なかでも軽快に登り切ったのはコウシュハウンカイで、ゆうゆうと最後の平坦路に向かいます。追ってきたのはオレノココロで、3番手クリアはニュータカラコマ。さらにバウンティハンター、ソウクンボーイも続きます。
しかし先頭のコウシュハウンカイは快調に脚を伸ばします。オレノココロ、ニュータカラコマも実績馬だけあって確かな脚どりで追いかけますが、今回はさすがに重量が軽かったか、なかなかコウシュハウンカイとの差を詰められません。残り10メートルを切ってからも3頭の差は変わらず、結局そのままの態勢でゴールとなりました。
このレースで2年連続2着だったコウシュハウンカイが、その雪辱を見事に果たしました。軽々と障害を越えたあたりに、今の状態の良さとパワーアップがうかがえます。700キロ台から高重量にいたるまで安定したレースを見せており、やはりセンスの高さは相当。今年もシーズンを通した活躍が期待できそうです。
3連覇を狙ったオレノココロは2着に敗れましたが、勝ち馬が完璧なレースを見せただけに、仕方がない結果といえるでしょう。障害をスムーズに越えたレースぶりも悪くなく、今シーズンも活躍が期待できそうです。
藤本匠騎手「道中は前で引っ張る馬も何頭かいたのでペースが速くなっていましたが、手ごたえが十分だったのであとはどこで仕掛けるかを考えていました。まじめな馬なので、第2障害はいつも通りうまく越えてくれましたね。昨季は重賞をひとつしか勝っていませんが、今年は最初の重賞を勝って、いい出だしになりました。この後もひとつふたつ重賞を獲りたいです。これからも重賞盛りだくさんなので、ぜひ生で観戦をお願いします」