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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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11/25ドリームエイジカップ回顧

2018年11月26日(月)

オレノココロが重賞20勝を達成!

 25日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝2番人気のオレノココロが優勝。ばんえいナンバーワンの実力を見せつけ、重賞20勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オレノココロ 4.5
  2.マルミゴウカイ 5.0
  3.ホクショウディープ 100.1
  4.シンザンボーイ 5.9
  5.キサラキク 65.5
  6.マツカゼウンカイ 9.2
  7.センゴクエース 3.9
  8.フジダイビクトリー 8.4
  9.ミノルシャープ 12.6
 10.コウリキ 12.6

 実績上位のオレノココロとセンゴクエースが重量を積まれたため、オッズもばらつき加減。10頭中6頭が単勝ひと桁台で、同オッズで並んだ7番人気のミノルシャープとコウリキにしても12.6倍と、まれにみる混戦模様となりました。

 馬場水分は1.8%でスタート。700キロ台後半の重量とあって、全馬がいっせいに飛び出すと、勢いよく第1障害を通過。オレノココロ、コウリキあたりがペースを握りましたが、他馬も遅れず追走し、若干速めの展開で第2障害を迎えました。
 ひと呼吸置いて、オレノココロとマルミゴウカイが仕掛けると、シンザンボーイも登坂を開始。ミノルシャープ、コウリキと、他馬も堰を切ったように障害を登り始めます。なかでも切れのある登坂を見せたのはミノルシャープとシンザンボーイで、この2頭が並ぶようにして第2障害を突破。若干遅れてオレノココロが3番手でクリアしましたが、フジダイビクトリー、マツカゼウンカイ、マルミゴウカイ、コウリキも遅れることなく障害を下り、どの馬にもチャンスがありそうな展開で最後の平坦路を迎えました。
 障害後に勢いよく抜け出したミノルシャープが先頭。2番手でシンザンボーイが続き、両馬が懸命に押し切りを図ります。そこへ内から勢いよく伸びてきたのがオレノココロで、残り15メートルを切ったあたりで2番手に浮上。それでも先頭とは差がありましたが、残り10メートルを切ったところで、ミノルシャープがストップして勝負あり。オレノココロがその隙に敢然と抜け出し、重賞20勝目のゴールを果たしました。後続がドッと押し寄せ、3秒7の間に6頭がひしめく大混戦になった2着争いは、わずかにシンザンボーイに軍配。ミノルシャープはしまいに失速したものの、他馬の追撃をなんとか振り切り3着で入線しました。

 近況は今ひとつの成績が続いていたオレノココロでしたが、ばんえい最強馬の意地を見せ、重賞タイトルを大台の"20"に乗せました。トップハンデに加え、スピード優先の700キロ台のレースとあってオッズも控え気味でしたが、障害をすんなり3番手で下りられれば、この馬の勝ちパターンでしょう。今後の重賞戦線は基礎重量が上がってパワー勝負となるだけに、これからがこの馬のシーズン。今冬の活躍も十分に期待できそうです。

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鈴木恵介騎手「ハンデは結構ありましたが、今回は攻める感じで先行しました。第2障害を越えてから前に2頭いましたが、脚いろが悪くなっているのが分かったので、もしかしたら届くかなと思いました。今回の勝利で重賞20勝になりましたが、ばんえいを代表する馬なので、これからまだまだ楽しみな馬だと思います」

11/11クインカップ回顧

2018年11月11日(日)

メヂカラが初タイトルを奪取!

 11日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝4番人気のメヂカラが優勝。前哨戦の紅バラ賞を制した勢いそのままに、重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.サクラニシキヒメ 87.7
 2.フェアリースズ 2.5
 3.シンエイボブ 3.5
 4.キタノサカエヒメ 4.2
 5.マツノビューティ 28.7
 6.イズミクィーン 12.7
 7.サカノイサムヒメ 76.3
 8.ライデンメルテイ 116.4
 9.メヂカラ 4.9

 2走前の紅バラ賞こそ4着に敗れたものの、前走のB1-1組戦を制して軌道修正を果たしたフェアリースズが1番人気。ただ、ばんえいオークス2着、牡馬相手の柏林賞3着のシンエイボブ、オークス3着のキタノサカエヒメ、黒ユリ賞3着のメヂカラなど、地力のある馬がここへ向けて調子を上げており、上位は拮抗したオッズとなりました。

 馬場水分は1.9%でスタート。軽快に第1障害を突破したマツノビューティがペースを握り、フェアリースズ、キタノサカエヒメ、イズミクィーンなどが先団を形成。ただ、極端にペースが上がることはなく、各馬とも離れず追走して中間点を通過すると、そのままの隊列で第2障害下を迎えました。
 最初に動いたのは、終始先行していたマツノビューティ。それとほぼ同時にフェアリースズ、キタノサカエヒメ、シンエイボブが仕掛けます。なかでも切れのある登坂を見せたのはマツノビューティとフェアリースズで、すんなりと障害を突破。並ぶようなかたちでシンエイボブとキタノサカエヒメが続き、やや遅れてメヂカラも追撃態勢に入りました。
 障害後も着実に歩を進めていた先行勢でしたが、残り30メートル付近で脚いろが鈍りはじめます。そこへ勢いよく伸びてきたのがメヂカラで、あっという間に先頭へ。その後もしっかりとした脚どりでゴールまで歩き切り、4秒9差をつけて初タイトルを手にしました。多少苦しみながらも止まることなく歩き続けたキタノサカエヒメが2着。同タイムの争いとなった3着争いは、フェアリースズに軍配が上がりました。

 目をみはるような末脚を発揮したメヂカラが、3度目の重賞挑戦で初の栄冠。先行勢が早めの競馬を展開し、それが有利に働いた面もありましたが、他馬を楽に突き放したレース内容は圧巻でした。牝馬同士なら年長馬が相手でも互角の印象で、展開や馬場次第でタイトルを積み重ねる可能性も十分です。

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工藤篤騎手「先週のばんえい菊花賞に続いて優勝できて嬉しいです。馬場が多少ぬかるんでいましたが、気にしないように普段通り騎乗しました。前走より30キロ重量が増えたぶんは工夫して乗りました。手ごたえはいつもと変わらず、下りたら脚のある馬なので、第2障害をどの位置で下りられるかだけを考えていました。これからも力をつけて良い方向に成長してくれればいいと思います。まだまだ頑張っていきますので応援よろしくお願いします」

11/4ばんえい菊花賞回顧

2018年11月 4日(日)

ミスタカシマが牡馬勢を撃破!

 4日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のミスタカシマが優勝。2月の黒ユリ賞以来となる重賞3勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オレワチャンピオン 11.8
  2.コウシュハレガシー 8.4
  3.ミノルシンザン 26.6
  4.フナノダイヤモンド 162.9
  5.ミスタカシマ 1.9
  6.キタノユウジロウ 11.4
  7.アアモンドグンシン 2.7
  8.ジェイコマンダー 53.5
  9.マツノタイガー 207.7
 10.ハマノダイマオー 66.4

 はまなす賞2着、前走のA2-1組戦も快勝し、4連続連対中の紅一点ミスタカシマが1番人気。ばんえい大賞典を制したアアモンドグンシンが続き、この2頭が人気の中心。やや離れた3番人気にコウシュハレガシーで、以下はふた桁台のオッズと、偏った戦前予想になりました。

 馬場水分1.2%のなか、各馬が思い思いのペースで運び、道中はバラバラの展開。アアモンドグンシン、コウシュハレガシー、オレワチャンピオン、ミスタカシマといった実績馬が先団を形成します。なかでもアアモンドグンシンの行き脚は軽快で、中間点過ぎから加速すると先頭で第2障害へ。以下はミスタカシマ、オレワチャンピオン、コウシュハレガシーの順で障害下にたどり着きました。
 他の6頭が障害に到達しないうちにアアモンドグンシンが登坂を開始。これを見て先行各馬も仕掛けますが、なかでも抜群のかかりを見せたのがミスタカシマで、ひと腰で障害を突破します。アアモンドグンシンは天板付近で手間取り、その間にコウシュハレガシーがクリア。3番手で越えたのはキタノユウジロウで、以下オレワチャンピオン、ミノルシンザンと続き、苦戦を強いられたアアモンドグンシンは6番手から追撃態勢に入りました。
 最後の平坦路で、目をみはるような末脚を繰り出したのは、そのアアモンドグンシン。前との差をグングンと詰めにかかり、先行した2頭を懸命に追いかけます。先行勢はコウシュハレガシーの脚いろが鈍り、残り5メートルでストップ。アアモンドグンシンがこれをかわして2番手に浮上しましたが、猛追もここまで。最後は一杯になりながらもミスタカシマが粘り通し、先頭で荷物を運び切りました。4秒3差でアアモンドグンシン。際どくなった3着争いはコウシュハレガシーに軍配が上がりました。

 並み居る牡馬を撃破したミスタカシマ。古馬A2を勝った足跡からも、3歳世代ではやはり一枚上の力を有していました。母のアグリタカラは2007年のばんえいオークスで4着でしたが、今回のレースぶりからは、母以上の成績はもちろん、3歳女王の座も目前。そして、頂上決戦・ばんえいダービーを制しての二冠達成も、十分に期待できそうです。
 障害で苦戦を強いられたアアモンドグンシンでしたが、あきらめずに追い込んできた内容は悪くなく、末脚の切れ味も抜群でした。ばんえい大賞典のときのように、スムーズに障害を上がれれば違うはず。ばんえいダービーでの巻き返しなるか注目です。

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工藤篤騎手「プランとしては、まず先行して逃げることを考えていました。道中の流れとしては、落ち着いた感じだったと思います。この馬は障害が上手なので、下りてからのことだけを考えていました。690キロの重量も問題なく、まだまだ重量が重くなっても大丈夫だと思います。スピードと障害が巧みな馬なので、今後のレースでも良いところを見せてくれると思います」

10/28北見記念回顧

2018年10月28日(日)

コウシュハウンカイが連覇達成!

 28日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のコウシュハウンカイが優勝。昨年に続く連覇を達成し、重賞10勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ホクショウディープ 77.8
 2.ソウクンボーイ 92.3
 3.シンザンボーイ 11.3
 4.コウシュハウンカイ 3.2
 5.センゴクエース 3.9
 6.フジダイビクトリー 12.1
 7.オレノココロ 2.0

 多少障害に不安を残すものの、ばんえい随一のパワーを誇るオレノココロが1番人気。続いたのは安定感のあるコウシュハウンカイで、差なくセンゴクエースが3番人気。以下はふた桁の単勝オッズとなり、三つどもえの戦前予想でスタートを迎えました。

 馬場水分2.1%のなかコウシュハウンカイがペースを握り、道中はゆったりとしたペース。中間点過ぎにいったんコウシュハウンカイが他馬を突き放しますが、フジダイビクトリー、オレノココロが差を詰め、センゴクエースもこの一角で追走。ばらけた展開のまま第2障害を迎えました。
 2番手のフジダイビクトリーに続き、オレノココロが障害下にたどり着いたところで、コウシュハウンカイが登坂を開始。それを見てフジダイビクトリーも仕掛けますが、コウシュハウンカイはひと腰で突破し、ゆうゆうと障害を下っていきました。2番手クリアはオレノココロで、差のない3番手にセンゴクエース。戦前の予想通り三つどもえの展開で、最後の平坦路に向かいました。
 軽快に飛ばしたコウシュハウンカイでしたが、残り10メートル付近で脚いろが鈍りはじめ、オレノココロがグングンと差を詰めにかかります。センゴクエースもこれに食らいつく形で追走。一度止まれば逆転可能な範囲まで3頭の差が詰まります。しかし、後続2頭の追撃もここまで。障害でのリードが功を奏し、コウシュハウンカイが2秒1差で逃げ切り勝ちを収めました。オレノココロが2着で、さらに3秒6差の3着にはセンゴクエースが入りました。

 しまいに差を詰められたものの、持ち前の安定感を発揮したコウシュハウンカイ。今シーズン重賞3勝目となり、さらなるパワーアップがうかがえます。もちろん持ち前のスピードも健在。今年の冬も重賞戦線を盛り上げてくれるに違いありません。
 オレノココロは若干障害で手間取りましたが、ヒザを折ることなく突破し、しまいの脚につなげました。今回はコウシュハウンカイにうまく運ばれた印象でしたが、今後もパワー優先の馬場や展開になれば逆転も可能でしょう。

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藤本匠騎手「脚もとに不安が出て、レースの間隔が開いてしまい不安はありましたが、積極的にいつも通りの騎乗をしました。この馬はスピードが命なので、きょうは馬にとって良い馬場になってくれたと思います。道中は休み明けで用心しながら騎乗しましたが、障害は絶対越えてくれると思っていたので、あとは障害を下りてどれだけもってくれるかなという感じでした。健康な馬で調教師自ら調教もつけていますので、体調が良ければ次のレースでもいいレースができると思います」

10/14ナナカマド賞回顧

2018年10月14日(日)

メムロボブサップ世代の頂点に名乗り!

 14日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝2番人気のメムロボブサップが優勝。ナリタボブサップ産駒初の重賞制覇を果たし、世代の頂点に名乗りを上げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.サクラユウシュン 9.2
  2.メムロボブサップ 2.5
  3.アオノブラック 14.6
  4.ヒメトラクイーン 20.6
  5.カツヒーロー 45.1
  6.ギンノダイマオー 2.2
  7.インビクタ 8.7
  8.コウシュハシャトー 56.6
  9.アアモンドノース 35.2
 10.ホクショウゴールド 59.1

 ここまで5戦4勝、2着1回の好成績を残しているギンノダイマオーが1番人気。同じく6戦4勝、2着1回のメムロボブサップが差のない2番人気で続き、オッズ上は一騎打ちの様相。以下はインビクタ、サクラユウシュンと経験豊富な馬が続き、単勝ひと桁台は4頭となりました。

 馬場水分1.7%でスタート。各馬未知の重量ながら軽快に歩を進めます。先行したのはインビクタ。ギンノダイマオー、メムロボブサップがこれをマークし、サクラユウシュンも遅れまじと追走。人気どころが一団となって第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、最初に仕掛けたのはインビクタ。それを見てギンノダイマオーも登坂を開始し、メムロボブサップ、サクラユウシュン、アオノブラックもこれに続きます。先頭クリアはギンノダイマオー。インビクタが2番手で下り、内枠の3頭が並んで突破します。
 先行していた2頭が軽快に飛ばしますが、それを上回る脚いろで伸びてきたのはメムロボブサップ。グングンと前との差を詰め、残り20メートル標識を過ぎたあたりで先頭へ。そのまま半馬身ほどのリードを保って歩き切り、トップゴールを果たしました。先頭クリアから粘り切ったギンノダイマオーが2着。じわじわと脚を伸ばしたアオノブラックが3着で入線しました。

 勝ったメムロボブサップは、もちろんこれが重賞初制覇。デビューから7戦連対パーフェクトで、世代のトップに躍り出る結果となりました。父ナリタボブサップは2歳時にホクレン賞で2着に食い込みながら、10歳時のドリームエイジカップでも2着と、息の長い活躍を見せました。そんな父と同様の活躍を、メムロボブサップにも期待したいと思います。

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阿部武臣騎手「トップハンデでしたが、降りてからもいい脚を使えるので、それを生かせるよう騎乗しました。いつもと変わらずいいスタートが切れたので、道中はゆっくり息を入れながら進んでいけました。障害のかかりも問題なく、前半息を入れていた分、ひと呼吸おいて仕掛けたので、最後までもってくれるはずと信じて騎乗しました。今後は体つきも良くなり、体力がついてくれたら、さらに良くなると思います」

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