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12/1ドリームエイジカップ回顧

2019年12月 3日(火)

4歳馬アアモンドグンシンが重賞3勝目

 12月1日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上馬齢選抜)が行われ、単勝5番人気のアアモンドグンシンが優勝。昨年のばんえいダービー以来となる約1年ぶりの重賞制覇となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ(780) 5.2
 2.コウリキ(770) 58.3
 3.コウシュハウンカイ(790) 2.1
 4.タカラシップ(760) 47.1
 5.メジロゴーリキ(770) 4.4
 6.キタノユウジロウ(770) 24.1
 7.フナノクン(760) 156.7
 8.ミノルシャープ(770) 6.2
 9.アアモンドグンシン(750) 10.2
 10.センゴクエース(770) 43.3

 今季ばんえいグランプリ、岩見沢記念と重賞2勝のコウシュハウンカイが2.1倍で1番人気、今季重賞では6戦して2着2回、3着3回と安定のメジロゴーリキが4.4倍で2番人気。このレースを2度制しているオレノココロが5.2倍で、北見記念2着など地力強化がうかがえるミノルシャープが6.2倍で4番人気で続き、ここまでが単勝ひと桁台。5歳世代、9歳世代に人気が集まりました。

 馬場水分は1.5%。先行したのはメジロゴーリキで、アアモンドグンシンが追走。ミノルシャープ、キタノユウジロウあたりも続き、最後方のフナノクンだけが少し置かれる展開になりました。前はほとんど差がなく、アアモンドグンシンがわずかに先頭で第2障害下に到達。ここまで57秒というペースでした。
 アアモンドグンシンが最初に仕掛けるとスンナリひと腰で通過。少しヨレながらもミノルシャープが2番手で通過し、キタノユウジロウ、メジロゴーリキもクリア。コウシュハウンカイとオレノココロは、障害で苦戦します。
 先頭で障害を越えたアアモンドグンシンは、徐々に後続との差を広げての圧勝。ミノルシャープが残り20メートル付近で止まると、障害6番手からグイグイと脚を伸ばしてきたセンゴクエースが交わして2着。3着争いは混戦になりましたが、センゴクエースと差のない7番手で障害を通過したオレノココロがこれを制しました。

 4歳馬によるドリームエイジカップ制覇は史上初で、3連単13万円という波乱の結果になりました。また、勝利したアアモンドグンシンの手綱を取った長澤幸太騎手は、メジロゴーリキで制した2017年ばんえいダービー以来となるおよそ2年ぶりの重賞勝利となりました。
 一方、1番人気コウシュハウンカイは、トップハンデの影響か持ち前の先行力が生かせず7着と今季初の着外に敗れました。

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長澤幸太騎手「(自分自身が)なかなか(重賞で)結果が出せていなかったので、やっと勝てて嬉しい気持ちで一杯です。(アアモンドグンシンは)銀河賞など勝ち切れないレースが続きましたが、前走1着をとって調子も上がってきていました。障害では膝を折りそうになりましたが、気合で上げました。馬場状態も含めて思い切って乗ろうと心掛けていました。また帯広競馬場に足を運んでいただき、応援のほどよろしくお願いします」

11/17クインカップ回顧

2019年11月18日(月)

オークス馬ミスタカシマが4歳女王の座に!

 17日(日)は重賞・クインカップ(4歳牝馬オープン)が行われ、単勝1番人気のミスタカシマが優勝。ばんえいオークスを制し、3歳女王になった同馬が4歳でも女王の座を不動のものにしました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.サンシルクラポピー(700) 11.2
 2.ウィナーキララ(680) 67.9
 3.テツアズマ(690) 46.5
 4.ブレークスルー(690) 30.3
 5.ジャスミンガール(690) 34.5
 6.アフロディーテ(700) 3.0
 7.プランセス(690) 23.0
 8.ミスタカシマ(720) 1.5
 9.サトクィーン(690) 56.8
 10.カイセリュウキ(680) 58.3

 ばんえいオークスなど重賞5勝のミスタカシマが単勝1.5倍で断然の1番人気。目下5連勝で紅バラ賞を制したアフロディーテが3.0倍の2番人気で、以下は単勝10倍以上とこの2頭に人気が集中しました。

 馬場水分は1.8%。まずサトクィーンが先行すると、ジャスミンガール、アフロディーテ、プランセスが差なく追走します。ミスタカシマは先行勢の後ろを追走していましたが、徐々に位置取りを上げていくと先頭で第2障害下に到達。ここまで59秒というペースでした。
 最初に仕掛けたのはサトクィーンでしたが、登坂途中で止まってしまいます。これを見てアフロディーテ、ジャスミンガール、ミスタカシマが仕掛けると、この中からアフロディーテとミスタカシマがひと腰で通過し、後続との差を広げます。障害を降りる勢いではアフロディーテが勝り先頭に立ちましたが、残り30メートルでミスタカシマが交わすと、その差をじわじわと広げてゴールしました。アフロディーテも最後まで脚色衰えることなく歩き切って2着を確保。4番手で障害を通過したサンシルクラポピーが脚を伸ばして離れた3着に入り、上位人気3頭での決着となりました。

 勝ったミスタカシマは、今年7月の柏林賞に続いての重賞6勝目。黒ユリ賞、ばんえいオークスを勝利しており、これでばんえい牝馬世代重賞を完全制覇となりました。4歳シーズン二冠目の銀河賞は不出走でしたが、残る一冠の天馬賞で4歳シーズン二冠制覇を狙うことになります。

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鈴木恵介騎手「紅バラ賞よりもハンデ(差)が少なかったので、なんとか勝ってくれました。馬体重は減っていましたが、元々馬格がある馬で、しっかりと調教した結果なので不安はありませんでした。ロータリーハローをかけると脚抜きが悪くなり、その分、力が必要ですが、頑張ってくれたと思います。ミスタカシマは気性もよく、障害も得意なところが強みです。これからもよろしくお願いします」

11/10ばんえい菊花賞回顧

2019年11月11日(月)

3歳二冠目もメムロボブサップ!

 10日(日)は重賞・ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。8月のばんえい大賞典に続いて3歳二冠を達成しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.ジェイエース (700) 27.0
  2.アオノブラック(720) 3.1
  3.ジェイカトレア(680) 30.0
  4.サクラドリーマー(700) 10.1
  5.アポロン(690) 121.8
  6.メムロボブサップ(730) 1.8
  7.アオノゴッド(690) 48.1
  8.インビクタ(700) 5.4

 2歳シーズン二冠を制し、3歳一冠目のばんえい大賞典も勝利したメムロボブサップが単勝1.8倍で1番人気。ヤングチャンピオンシップの覇者アオノブラックが3.1倍の2番人気で、4戦連続連対中のインビクタが5.4倍の3番人気とここまでが単勝10倍以下。実績通りの人気になりました。

 馬場水分0.9%。まずトップハンデのメムロボブサップが先行しますが、アオノブラック、インビクタも差なく追走。ジェイエースが先行勢に加わると、アオノゴッドも続きます。各馬自分のペースで刻みながら歩を進め、メムロボブサップとインビクタがほぼ同時に53秒で第2障害下に到達しました。
 インビクタとメムロボブサップがほぼ同時に仕掛けると、これを見てアオノブラックも登坂を開始。3頭はいずれもひと腰でまとめますが、その中でも勢いが違ったのはメムロボブサップで、先頭でクリアすると後続との差を広げます。アオノブラックが懸命にこれを追いますがその差は詰まらず。メムロボブサップがトップハンデをものともせず、先頭でゴールしました。アオノブラックは2秒4差の2着。4番手で障害をクリアしたアオノゴッドが、残り30メートルを過ぎたあたりでインビクタを交わすとそのまま歩き切って3着を確保しました。

 勝ったメムロボブサップは、ばんえい大賞典に続いて3歳二冠を達成。12月のばんえいダービーで2001年のヨコハマボーイ以来となる3歳三冠達成がかかります。
 一方、アオノブラックは2着に敗れたものの、これで重賞では6戦すべて3着以内。ばんえいダービーで逆転を狙います。

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阿部武臣騎手「前走オープン級相手に720キロでレースをしていて、手ごたえを感じていたので、10キロ増でも何とか行けると思っていました。馬の調子も良く、トップハンデながら先行してレースをすることができ、十分息を入れられたのでしっかり歩いてくれました。ここまで来たら残る一冠のばんえいダービーを目指していきたいです。これからも良いレースを見せられるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」

11/3北見記念回顧

2019年11月 5日(火)

8歳馬シンザンボーイが悲願の初タイトル!

 11月3日(祝・日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のシンザンボーイが優勝。8歳にして重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.カンシャノココロ(850) 44.7
  2.アアモンドグンシン(840) 49.7
  3.ミノルシャープ(860) 30.4
  4.ゴールデンフウジン(850) 15.1
  5.メジロゴーリキ(860) 5.2
  6.センゴクエース(860) 20.9
  7.ソウクンボーイ(850) 69.0
  8.コウシュハウンカイ(880) 1.4
  9.シンザンボーイ(850) 6.6

 ばんえいグランプリと岩見沢記念はともに1着コウシュハウンカイ→2着メジロゴーリキ→3着シンザンボーイの順で決着。加えて実力馬オレノココロが不在の今回は、コウシュハウンカイが単勝1.4倍と前回の岩見沢記念からさらに支持を集めての1番人気。メジロゴーリキが5.2倍の2番人気、シンザンボーイが6.6倍の3番人気と、ここまでが単勝10倍以下で、前記重賞2戦の着順どおりの人気となりました。

 基礎重量850キロ、馬場水分は1.2%。まずメジロゴーリキが先行し、差なくゴールデンフウジンが追走。アアモンドグンシン、ミノルシャープも続きます。コウシュハウンカイは第1障害で少々手間取りましたが徐々に位置取りを上げ、先行集団の後ろにつけます。各馬何度も刻みながら歩を進め、アアモンドグンシンが先頭で第2障害下に到達。76秒というペースでした。
 メジロゴーリキ、アアモンドグンシン、ミノルシャープとほぼ同時に仕掛けますが、いずれもひと腰とはいかず。各馬障害で苦戦するなか、コウシュハウンカイとほぼ同時に仕掛けたシンザンボーイがあっさりとひと腰で通過します。やや離れた2番手で障害をクリアしたミノルシャープが一気にシンザンボーイに迫りますが、残り30メートルを過ぎたあたりで勢いをなくします。逆にゴール前ではシンザンボーイが突き放すかたちとなり先頭でゴールしました。ミノルシャープはゴール前で止まったものの立て直して2着を確保。3着争いは5頭が横並びの接戦となりましたが、障害を5番手通過からじわじわと脚を伸ばしたメジロゴーリキがこれを制しました。断然人気のコウシュハウンカイはトップハンデの影響か持ち前の先行力を生かせず4着に敗れました。
 勝ったシンザンボーイは、重賞ではここまで18年ドリームエイジカップで2着がありましたが、18回目の挑戦で見事初制覇。これで7戦連続4着以内と8歳にして充実期にあり、今後の古馬重賞でも楽しみになる結果となりました。

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阿部武臣騎手「重賞初制覇ができて素直に嬉しいです。障害が得意で、降りてからは止まらず歩いてくれる馬なので、イメージ通りのレースができました。重すぎず軽すぎずちょうど良い馬場でした。障害を降りてからミノルシャープが攻めてきましたが、詰めが甘くなるタイプというのは知っていましたし、シンザンボーイは止まらずに歩いてくれました。やっと重賞を勝つことができたので、今後は追う立場から追われる立場になると思いますが、これからも重賞を勝っていきたいです。シンザンボーイ共々よろしくお願いします」

10/20ナナカマド賞回顧

2019年10月21日(月)

キョウエイリュウが無敗で世代最初の重賞制覇

 20日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のキョウエイリュウが優勝。デビューから無傷の8連勝で世代最初のタイトルを奪取しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.ゴールデンペガサス(570) 15.5
  2.アヴエクトワ(550) 36.1
  3.アサヒユウシン(570) 131.4
  4.エンゼルフクヒメ(560) 8.3
  5.キタノボブサップ(570) 10.6
  6.キョウエイリュウ(580) 1.3
  7.トワトラナノココロ(570) 19.5
  8.ニセコヒカル(550) 133.6
  9.ヒラリ(550) 63.3
 10.コマサンダイヤ(570) 6.9

 デビューから7戦7勝のキョウエイリュウが単勝1.3倍と堂々の1番人気。青雲賞勝ち馬コマサンダイヤが6.9倍の2番人気で続き、いちい賞を含め目下4連勝の牝馬エンゼルフクヒメが8.3倍の3番人気と、ここまでが単勝ひと桁台の人気になりました。

 レース前日には降雨があり馬場水分は1.9%。まずアヴエクトワが先行し、ゴールデンペガサスが、1頭だけ違う脚色で3頭に並ぶ間もなく交わして先頭に代わります。軽めの馬場の影響もあり、各馬軽快に歩を進め、その中でもアヴエクトワとゴールデンペガサスがほぼ同時に39秒と速いペースで第2障害下に到達しました。
 後続が第2障害下に揃う前にアヴエクトワが仕掛けます。差なくゴールデンペガサス、コマサンダイヤが続き、3頭がほぼ同時に障害をクリア。3頭の争いになりましたが、4番手で障害を通過したゴールデンペガサスが一頭だけ違う脚色で3頭に迫ると並ぶ間もなく先頭に代わります。その後はゴールデンペガサスが単独2番手に立ちましたが、キョウエイリュウは差を広げる一方。トップハンデをものともせず先頭でゴールしました。ゴールデンペガサスがそのまま2着に粘り、コマサンダイヤが3着を確保しました。

 勝ったキョウエイリュウは、断然人気に応えて2歳一冠目を制覇。前開催の2歳A級-1組を気管支炎のため出走取消となりましたが、今回の勝利でその強さを改めて示しました。また、無敗でのナナカマド賞制覇は2014年のセンゴクエース以来の快挙。残る二冠でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみになる結果となりました。

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松田道明騎手「元々の能力が素晴らしい馬ですね。誰が乗っても走るんじゃないかな(笑)。今日の馬場は軽かったのでトップハンデはそれほど問題ではありませんでしたが、位置取りには注意して騎乗しました。(三冠に向けて)勝利を重ねると相手も強くなっていきますが、怪我の無いよう大切に育てていきます」

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