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8/11ばんえいグランプリ回顧

2019年8月12日(月)

コウシュハウンカイがグランプリ初制覇!

 11日(祝・日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上ファン選抜)が行われ、コウシュハウンカイが5回目の挑戦で見事グランプリ初制覇を果たしました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.カンシャノココロ 70.5
  2.コウシュハウンカイ 2.8
  3.センゴクエース 2.8
  4.メジロゴーリキ 11.2
  5.ミノルシャープ 24.9
  6.ソウクンボーイ 125.3
  7.オレノココロ 2.5
  8.シンザンボーイ 99.4

 今季重賞2勝で、ファン投票でも1位に支持された昨年のグランプリ覇者オレノココロが2.5倍の1番人気。北斗賞を制覇して、連勝中と勢いに乗るセンゴクエースと、今季6戦して馬券圏内を外していないコウシュハウンカイが2.8倍で並び、三つ巴の様相になりました。以下は、単勝10倍以上で4番人気にメジロゴーリキ、5番人気にミノルシャープと5歳馬が続きました。

 この日の馬場水分は前日までの降雨の影響もあり第1レースが2.0%。徐々に乾いてきたものの、ばんえいグランプリは1.8%でスタートしました。
 メジロゴーリキが最初に第1障害を通過しますが、コウシュハウンカイが替わって先行します。2番手にメジロゴーリキが続き、直後にミノルシャープ、センゴクエースが差なく追走。グランプリ3勝目を狙うオレノココロは後方からで、縦長の展開になりました。800キロ前後の重量ということもあり、各馬とも慎重に歩を進め、コウシュハウンカイが70秒で第2障害下に到達。脚を溜めている間に、ミノルシャープ、センゴクエース、メジロゴーリキも並びます。
 コウシュハウンカイが最初に仕掛けると、力強い登坂を見せ、ひと腰先頭で障害をクリア。やや離れてメジロゴーリキが2番手で通過し、ミノルシャープが3番手。やや離れてカンシャノココロとシンザンボーイが通過し、人気のオレノココロとセンゴクエースは障害で苦戦します。

 後続に差をつけ必勝パターンに持ち込んだコウシュハウンカイの脚色は衰えることなく、セーフティリードを守って先頭で歩き切りました。懸命に追いかけたメジロゴーリキはそのまま5秒9差の2着に粘り込みました。ミノルシャープはゴール前で詰まり、追い込んできたシンザンボーイがとらえて3着。障害で苦戦したセンゴクエースとオレノココロは、それぞれ7、8着という結果に終わりました。

 勝ったコウシュハウンカイは、今季重賞では2、3、2着と惜敗が続いていましたが、昨年10月の北見記念以来となる重賞制覇。また、これまでばんえいグランプリは2度の2着が最高でしたが、5度目の挑戦で悲願の初制覇を果たしました。これで今季は7戦連続3着以内と条件を問わず安定しており、引き続き重賞戦線でも活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手「今季初めての重賞勝利なのでほっとしています。自分のミスで負けたレースもあったので、取り返せてよかったです。先行するパターンに持ち込まないと、なかなか勝てないので、上手く自分のパターンに持ち込めたのが勝因かなと思います。この馬が勝つときのイメージ通りの展開でした。障害を越えてからもしっかり最後まで歩いてくました。これからも今日のような騎乗でファンの皆様の期待に応えられるように頑張ります。ばんえい競馬はまだまだ熱い競馬をやっているので、応援よろしくお願いします」

8/4ばんえい大賞典回顧

2019年8月 5日(月)

メムロボブサップ、まず一冠!

 8月4日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。2歳シーズン二冠を制した実力馬が、トップハンデを物ともせず3歳三冠の初戦を制しました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.アオノゴッド 24.6
  2.ジェイエース 11.7
  3.ジェイカトレア 73.7
  4.インビクタ 8.3
  5.アオノブラック 5.3
  6.ギンノダイマオー 4.0
  7.メムロボブサップ 2.0
  8.サクラドリーマー 40.4
  9.アポロン 30.9

 ナナカマド賞、イレネー記念と2歳シーズン二冠を制したメムロボブサップが2.0倍で1番人気。2歳シーズン三冠すべて2着のギンノダイマオーが4.0倍の2番人気で、ヤングチャンピオンシップの覇者アオノブラックが4.6倍の3番人気、今季5勝と充実のインビクタが8.3倍の4番人気。以下は10倍以上で、実績通りの人気になりました。

 馬場水分は0.5%と乾いた馬場の中、レースはスタート。ギンノダイマオーが勢いよく第1障害を通過しますが、インビクタが交わして先行します。メムロボブサップ、アポロン、ジェイエースらが続き、ギンノダイマオー、アオノブラックも差なく追走。各馬刻みながら歩を進めます。多少ばらけた展開になりましたが、先頭のインビクタが第2障害下に60秒で到達しました。
 ひと呼吸入れてインビクタが最初に仕掛けましたが、障害の天板で膝を折ってしまいます。続いて仕掛けたジェイエースも障害で止まり、溜めて仕掛けたメムロボブサップとギンノダイマオーがほぼ同時に障害をクリア。3番手で通過したアオノブラックとは大きく差があり、この2頭の争いに持ち込まれました。ギンノダイマオーは、障害を越えた勢いで先頭に立ったメムロボブサップに懸命に食らいつきますが、残り30メートルを過ぎたあたりで詰まってしまいます。メムロボブサップはこの間に差を広げ、ゴール前で一度は止まりましたが、余裕を持って立て直して勝利しました。

 ギンノダイマオーは、ゴール前でも詰まりますが、9秒差で2着を確保。2歳シーズン三冠に続いてまたしても2着という結果になりましたが、どんな条件でも安定した結果を残せるのは力がある証拠でしょう。さらに2秒9差の3着にはアオノブラックが入り、2歳シーズン三冠に続いて、3歳三冠初戦も上位3頭の顔ぶれは同じという結果になりました。

 2歳シーズンは惜しくも二冠に終わってしまったメムロボブサップは、まず3歳の一冠目を奪取。ハンデ差最大50キロのトップハンデ700キロで完勝した内容から、3歳シーズンこそはと期待がかかる結果になりました。

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阿部武臣騎手「素直に嬉しいです。昇り調子ではありましたが、夏バテしないように体調管理するのが大変でした。思っていたより元気があって良かったです。スタートダッシュも良く、第2障害までは息を入れながら先行できました。トップハンデで、障害を降りてからどこまで歩けるのかとは思いましたが、しっかりと歩いてくれました。(今後について)ゆくゆくはばんえい記念に出られるよう育っていって欲しいです。これからもメムロボブサップ共々、応援よろしくお願いします」

7/21北斗賞回顧

2019年7月22日(月)

センゴクエースが復活の勝利!

 21日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のセンゴクエースが優勝。今季はここまで未勝利でしたが、初勝利が今年3月に行われたばんえい記念以来の重賞制覇と見事復活の狼煙をあげました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オレノココロ 1.5
  2.ミノルシャープ 13.3
  3.マルミゴウカイ 40.5
  4.センゴクエース 8.5
  5.ゴールデンフウジン 29.7
  6.ソウクンボーイ 120.9
  7.アアモンドグンシン 96.7
  8.メジロゴーリキ 11.9
  9.コウシュハウンカイ 3.8

 今季ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念を含め目下3連勝のオレノココロが1.5倍の1番人気に推され、今季4戦すべて3着以内のコウシュハウンカイが3.8倍の2番人気。オッズ上では9歳二強の一騎打ちムードとなりました。昨季のばんえい記念馬センゴクエースが8.5倍の3番人気。以下は単勝10倍以上で4番人気にメジロゴーリキ、5番人気にミノルシャープ、6番人気にゴールデンフウジンと5歳馬が続きました。

 基礎重量790キロで争われる北斗賞は、今年は馬場水分1.7%でスタート。第1障害通過後に気合いをつけられたミノルシャープが先頭に立つと、メジロゴーリキ、ゴールデンフウジン、オレノココロらが差なく追走。後続も大きく遅れる馬はおらず、各馬慎重に刻んで歩を進めます。第2障害下にはミノルシャープ、メジロゴーリキ、オレノココロがほぼ同時に70秒で到達しました。
 ひと呼吸入れて最初に仕掛けたのはミノルシャープでしたが、ふた腰めを入れた際に膝を折ってしまいます。ほぼ同時に仕掛けたメジロゴーリキがこの間に障害を先頭でクリアし、コウシュハウンカイ、センゴクエースも差なく続き、オレノココロは障害で苦戦を強いられます。障害を降りる勢いが勝ったセンゴクエースがすぐに先頭に替わると、コウシュハウンカイ、メジロゴーリキも懸命に粘ります。しかし、この3頭の決め手比べではセンゴクエースが一枚上。粘る2頭を尻目に徐々にその差を広げての勝利となりました。

 コウシュハウンカイはセンゴクエースに交わされたものの、脚色が鈍ることなく歩き切って5秒2差の2着。今回も惜敗という結果になりましたが、重賞の舞台で勝ち負けを演じ続けているのは地力の証明と言えるでしょう。さらに5秒差の3着に入ったメジロゴーリキは、今季未勝利ですが、ここまで7戦すべてで掲示板内を確保と安定しています。今後も古馬重賞を盛り上げる存在になるでしょう。一方、単勝1番人気オレノココロは障害で手間取り5着に敗れました。

 勝ったセンゴクエースは、北斗賞は3年連続3回目の挑戦で初制覇。昨季のばんえい記念を制して以降は未勝利と案外な成績が続いていましたが、ここで見事に復活。夏の大一番・ばんえいグランプリなど、今後の重賞での走りも楽しみになりました。

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菊池一樹騎手「前回の旭川記念では自分自身がケガをしてしまい、関係者やファンの皆様にご迷惑をかけてしまいました。前走で鈴木(恵介)騎手に乗って頂いて、強めに追って頂いたので、ピリッとした動きでした。障害を降りたときには勝てるかなと思いました。(センゴクエースとのコンビについて)まだまだだと思っていますので、これからも少しずつ勉強して、さらにセンゴクエースと呼吸を合わせていきたいです。これからも応援よろしくお願いします」

7/7柏林賞回顧

2019年7月 8日(月)

3歳女王ミスタカシマが4歳シーズン一冠目を制す!

 7月7日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝4番人気の牝馬ミスタカシマが優勝。昨年はばんえい菊花賞、ばんえいオークスと3歳変則二冠を達成した紅一点の実績馬が、4歳シーズン一冠目を制しました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オレワチャンピオン 5.3
  2.マツノタイガー 10.5
  3.オレノタイショウ 15.5
  4.カネサダイマオー 134.1
  5.コウシュハレガシー 4.1
  6.ジェイコマンダー 2.9
  7.ハマノダイマオー 70.4
  8.アアモンドグンシン 7.2
  9.キタノユウジロウ 競走除外
  10.ミスタカシマ 6.0

 勢いを重視するか実績を重視するか、難解なメンバー構成になった今年の柏林賞。ばんえいダービー2着馬キタノユウジロウが競走除外となり、前哨戦のライラック賞を勝利し、目下2連勝のジェイコマンダーが2.9倍で単勝1番人気に推されました。3歳三冠すべてで3着のコウシュハレガシーが4.1倍、オレワチャンピオンが5.3倍、牝馬ミスタカシマが6.0倍、そして3歳二冠でトップハンデのアアモンドグンシンが7.2倍と5頭が単勝10倍を切っており、戦前は混戦模様となりました。

 馬場水分は1.1%でスタート。コウシュハレガシーやジェイコマンダーといった人気どころが先行しますが、オレワチャンピオン、アアモンドグンシン、オレノタイショウ、ミスタカシマらも差なく追走します。道中は各馬が出をうかがうかたちになり、ミスタカシマ、コウシュハレガシー、アアモンドグンシンらが揃って64秒で第2障害下に到達しました。
 各馬障害下でひと呼吸入れ、コウシュハレガシーとミスタカシマがほぼ同時に仕掛けます。登坂力で勝ったミスタカシマが障害を先頭でクリアしましたが、コウシュハレガシーも差なくクリアし、ジェイコマンダーも続きます。少し離れた4、5番手にオレワチャンピオン、オレノタイショウが追走する展開になりました。
 障害を降りる勢いでコウシュハレガシーが先頭に立ち、ミスタカシマが食い下がるところにジェイコマンダーがじわじわと脚を伸ばし、3頭の争いになると思われましたが、ミスタカシマが持ち前の勝負根性を発揮。一杯になるコウシュハレガシーとジェイコマンダーを尻目に、脚色衰えることなく先頭で歩き切り4歳シーズン一冠目を制しました。

 コウシュハレガシーが懸命に粘り、6秒2差の2着。重賞ではこれまで3歳三冠を含め3着4回と堅実に駆けており、ここでも実績を積む結果になりました。障害を5番手で通過し、じわじわと脚を伸ばしたオレノタイショウがさらに1秒2差の3着。重賞初挑戦ながら実績馬相手に健闘しており、今後の4歳世代を賑わす存在となりそうです。一方、単勝1番人気のジェイコマンダーはゴール手前で脚が止まり5着に敗れました。

 勝ったミスタカシマは、昨年12月のばんえいオークス以来となる重賞5勝目。さらに、牝馬として初の柏林賞制覇となりました。牝馬ながら負担重量700キロで勝利しており、残る二冠の銀河賞、天馬賞でも楽しみな存在となりました。

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鈴木恵介騎手「あまり自信がなかったのですが、勝ててうれしいです。重い馬場になって、道中の流れが遅くなったのですが、障害力のある馬なので、ある程度の位置取りでレースプラン通りに進めることができました。(ミスタカシマについて)牝馬ですが、牡馬と変わらない荷物で、逆にハンデを背負って走っていたので、力がある馬だと思います。まだ4歳と若いのでこれからも楽しみです」

6/23旭川記念回顧

2019年6月24日(月)

オレノココロが旭川記念3連覇を達成!
重賞最多勝記録も"23"に更新

 6月23日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のオレノココロが優勝。これで通算重賞勝利数を"23"に伸ばしました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.メジロゴーリキ 17.5
  2.オレノココロ 2.7
  3.コウシュハウンカイ 2.1
  4.シンザンボーイ 104.5
  5.ミノルシャープ 32.3
  6.ソウクンボーイ 124.1
  7.マルミゴウカイ 45.9
  8.ゴールデンフウジン 15.2
  9.アアモンドグンシン 105.2
  10.センゴクエース 4.6

 前走ばんえい十勝オッズパーク杯2着だったコウシュハウンカイが2.1倍で1番人気。ばんえい十勝オッズパーク杯を勝って2連勝中のオレノココロが2.7倍が続き、菊池一樹騎手の負傷により島津新騎手との初コンビで臨むセンゴクエースが4.6倍。以下は10倍以上と離れたオッズとなり、戦前は三つ巴の様相になりました。

 この日の馬場水分は前日までの降雨の影響もあり2.4%で第1レースがスタート。徐々に乾いてきたものの、旭川記念は2.2%で行われました。
 好スタートを決めたメジロゴーリキが後続を離して先行すると、第1障害で躓いたコウシュハウンカイが立て直してこれに続き、オレノココロ、ミノルシャープ、ゴールデンフウジンが追走。センゴクエースは後方からの追走となりました。
 メジロゴーリキは第2障害手前でひと息入れると、オレノココロ、ミノルシャープ、ゴールデンフウジンらが並びかけ、58秒で第2障害下に到達しました。
 最初に仕掛けたのはメジロゴーリキでしたが、障害の天板で止まり、差なく仕掛けたミノルシャープとほぼ同時に障害をクリア。コウシュハウンカイも早めに仕掛けましたが、坂の途中で止まった影響もあり、その後に続いたオレノココロと一緒に坂を降りる展開になりました。
 障害を降りる勢いでミノルシャープが単独で先頭に立つと、オレノココロ、コウシュハウンカイの9歳二強が脚を伸ばしてきます。
 ミノルシャープは懸命に粘るものの、決め手比べならやはりオレノココロ。残り10メートルほどでミノルシャープに並ぶと、そのまま脚を伸ばしてゴール。ミノルシャープが2秒3差で2着。さらにコンマ8秒差の3着にはコウシュハウンカイが入りました。センゴクエースは、障害で膝を折ったことが大きく響き、勝ち馬オレノココロから9秒差の5着に敗れました。

 勝ったオレノココロは、旭川記念を3連覇。さらに、重賞23勝目と自身の持つばんえい重賞最多勝記録も更新しました。9歳馬ですが、これで目下3連勝と充実一途。今後も順調なら、重賞最多勝記録を伸ばしていくでしょう。

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鈴木恵介騎手「2連覇まではできても、なかなか3連覇は難しいので本当に嬉しいです。ハンデも10キロとそれほど重い荷物ではないので、上手くいけばなんとかなると思いました。昨日の馬場であればタイムが速すぎて、辛いレースになると思いましたが、今日は晴れてちょうど良い馬場状態になったので天気にも恵まれました。道中の流れも速かったので、歩調を合わせて進みました。障害でも膝を折らずに上がってくれて良かったです。(重賞最多勝記録について)今季もまだ長いのでこれからも記録を更新していきたいです。」

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