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10/28北見記念回顧

2018年10月28日(日)

コウシュハウンカイが連覇達成!

 28日(日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のコウシュハウンカイが優勝。昨年に続く連覇を達成し、重賞10勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ホクショウディープ 77.8
 2.ソウクンボーイ 92.3
 3.シンザンボーイ 11.3
 4.コウシュハウンカイ 3.2
 5.センゴクエース 3.9
 6.フジダイビクトリー 12.1
 7.オレノココロ 2.0

 多少障害に不安を残すものの、ばんえい随一のパワーを誇るオレノココロが1番人気。続いたのは安定感のあるコウシュハウンカイで、差なくセンゴクエースが3番人気。以下はふた桁の単勝オッズとなり、三つどもえの戦前予想でスタートを迎えました。

 馬場水分2.1%のなかコウシュハウンカイがペースを握り、道中はゆったりとしたペース。中間点過ぎにいったんコウシュハウンカイが他馬を突き放しますが、フジダイビクトリー、オレノココロが差を詰め、センゴクエースもこの一角で追走。ばらけた展開のまま第2障害を迎えました。
 2番手のフジダイビクトリーに続き、オレノココロが障害下にたどり着いたところで、コウシュハウンカイが登坂を開始。それを見てフジダイビクトリーも仕掛けますが、コウシュハウンカイはひと腰で突破し、ゆうゆうと障害を下っていきました。2番手クリアはオレノココロで、差のない3番手にセンゴクエース。戦前の予想通り三つどもえの展開で、最後の平坦路に向かいました。
 軽快に飛ばしたコウシュハウンカイでしたが、残り10メートル付近で脚いろが鈍りはじめ、オレノココロがグングンと差を詰めにかかります。センゴクエースもこれに食らいつく形で追走。一度止まれば逆転可能な範囲まで3頭の差が詰まります。しかし、後続2頭の追撃もここまで。障害でのリードが功を奏し、コウシュハウンカイが2秒1差で逃げ切り勝ちを収めました。オレノココロが2着で、さらに3秒6差の3着にはセンゴクエースが入りました。

 しまいに差を詰められたものの、持ち前の安定感を発揮したコウシュハウンカイ。今シーズン重賞3勝目となり、さらなるパワーアップがうかがえます。もちろん持ち前のスピードも健在。今年の冬も重賞戦線を盛り上げてくれるに違いありません。
 オレノココロは若干障害で手間取りましたが、ヒザを折ることなく突破し、しまいの脚につなげました。今回はコウシュハウンカイにうまく運ばれた印象でしたが、今後もパワー優先の馬場や展開になれば逆転も可能でしょう。

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藤本匠騎手「脚もとに不安が出て、レースの間隔が開いてしまい不安はありましたが、積極的にいつも通りの騎乗をしました。この馬はスピードが命なので、きょうは馬にとって良い馬場になってくれたと思います。道中は休み明けで用心しながら騎乗しましたが、障害は絶対越えてくれると思っていたので、あとは障害を下りてどれだけもってくれるかなという感じでした。健康な馬で調教師自ら調教もつけていますので、体調が良ければ次のレースでもいいレースができると思います」

10/14ナナカマド賞回顧

2018年10月14日(日)

メムロボブサップ世代の頂点に名乗り!

 14日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝2番人気のメムロボブサップが優勝。ナリタボブサップ産駒初の重賞制覇を果たし、世代の頂点に名乗りを上げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.サクラユウシュン 9.2
  2.メムロボブサップ 2.5
  3.アオノブラック 14.6
  4.ヒメトラクイーン 20.6
  5.カツヒーロー 45.1
  6.ギンノダイマオー 2.2
  7.インビクタ 8.7
  8.コウシュハシャトー 56.6
  9.アアモンドノース 35.2
 10.ホクショウゴールド 59.1

 ここまで5戦4勝、2着1回の好成績を残しているギンノダイマオーが1番人気。同じく6戦4勝、2着1回のメムロボブサップが差のない2番人気で続き、オッズ上は一騎打ちの様相。以下はインビクタ、サクラユウシュンと経験豊富な馬が続き、単勝ひと桁台は4頭となりました。

 馬場水分1.7%でスタート。各馬未知の重量ながら軽快に歩を進めます。先行したのはインビクタ。ギンノダイマオー、メムロボブサップがこれをマークし、サクラユウシュンも遅れまじと追走。人気どころが一団となって第2障害を迎えました。
 ひと呼吸入れて、最初に仕掛けたのはインビクタ。それを見てギンノダイマオーも登坂を開始し、メムロボブサップ、サクラユウシュン、アオノブラックもこれに続きます。先頭クリアはギンノダイマオー。インビクタが2番手で下り、内枠の3頭が並んで突破します。
 先行していた2頭が軽快に飛ばしますが、それを上回る脚いろで伸びてきたのはメムロボブサップ。グングンと前との差を詰め、残り20メートル標識を過ぎたあたりで先頭へ。そのまま半馬身ほどのリードを保って歩き切り、トップゴールを果たしました。先頭クリアから粘り切ったギンノダイマオーが2着。じわじわと脚を伸ばしたアオノブラックが3着で入線しました。

 勝ったメムロボブサップは、もちろんこれが重賞初制覇。デビューから7戦連対パーフェクトで、世代のトップに躍り出る結果となりました。父ナリタボブサップは2歳時にホクレン賞で2着に食い込みながら、10歳時のドリームエイジカップでも2着と、息の長い活躍を見せました。そんな父と同様の活躍を、メムロボブサップにも期待したいと思います。

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阿部武臣騎手「トップハンデでしたが、降りてからもいい脚を使えるので、それを生かせるよう騎乗しました。いつもと変わらずいいスタートが切れたので、道中はゆっくり息を入れながら進んでいけました。障害のかかりも問題なく、前半息を入れていた分、ひと呼吸おいて仕掛けたので、最後までもってくれるはずと信じて騎乗しました。今後は体つきも良くなり、体力がついてくれたら、さらに良くなると思います」

9/23銀河賞回顧

2018年9月24日(月)

ミノルシャープが持ち味を生かし切る!


 23日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のミノルシャープが優勝。昨年のはまなす賞以来となる、重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.カネサスペシャル 32.1
  2.ノエルブラン 9.9
  3.マツカゼウンカイ 7.4
  4.ナカゼンガキタ 83.2
  5.シンエイボブ 32.6
  6.ジェイワン 5.8
  7.ゴールデンフウジン 16.1
  8.ウンカイタイショウ 21.8
  9.ミノルシャープ 3.8
 10.メジロゴーリキ 2.4

 実績馬と好調馬が入り乱れた好メンバーがそろいました。人気を集めたのは、この世代のダービー馬で、近況も安定したレースを見せているメジロゴーリキ。8月のはまなす賞では4着も、前走でA1-1組を勝って勢いに乗るミノルシャープが続き、柏林賞馬のジェイワンが3番人気と、これらが上位人気を形成します。最重量の750キロを課せられたマツカゼウンカイも充実ぶりを買われ、4番人気に支持されました。

 馬場水分は1.8%でスタート。道中は2度3度、脚を止めるなかで、メジロゴーリキ、ミノルシャープのほか、カネサスペシャル、ノエルブランあたりが先団を形成。ウンカイタイショウ、ゴールデンフウジンも前々の競馬を展開し、第2障害を迎えました。
 全馬がたどり着く前に、早めに仕掛けたのはメジロゴーリキ。それを見てか、ノエルブランとウンカイタイショウも登坂を開始し、一歩遅れてミノルシャープも挑みます。先頭クリアはメジロゴーリキで、隣枠のミノルシャープも馬体を併せるようにして突破。ほぼ同時にノエルブランも最後の平坦路に向かいました。カネサスペシャルが圏内の4番手。以下シンエイボブ、ウンカイタイショウ、マツカゼウンカイと続きました。
 障害突破後、即座に先頭を奪ったのはミノルシャープ。警戒に脚を伸ばして、一気に2馬身ほどの差をつけます。ノエルブランとメジロゴーリキも懸命に食い下がりますが、その差はなかなか詰まらず残り10メートル。その隙にカネサスペシャルも2番手争いに加わり、最後の我慢比べへ突入します。残り5メートル付近でミノルシャープの脚いろが鈍り、メジロゴーリキとカネサスペシャルが急追。さらにミノルシャープの馬体がゴール線を通過したところで、メジロゴーリキが最後のひと伸びを見せましたが、結果はミノルシャープが1秒1差だけ先着し、2度目の重賞制覇を果たしました。2着メジロゴーリキから0秒3差の3着には、カネサスペシャルが入線しました。

 ミノルシャープは柏林賞こそ7着に敗れましたが、今シーズン13戦して、掲示板をはずしたのはその1戦だけ。しまいに甘くなりながらも最後まで粘り通したあたりに、着実な成長と今の充実ぶりがうかがえます。今後も持ち前の先行力を武器に、馬場や展開次第で好勝負を演じてくれるでしょう。
 惜しくも2着に敗れたメジロゴーリキは、積極的なレースを展開しながら、最後にひと伸びする好内容。敗れたとはいえ、地力の高さを示したといえます。高いレベルで安定したレースを見せているだけに、きっかけひとつでタイトルを積み重ねる可能性も十分です。

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阿部武臣騎手「いいスタートができたので、うまく流れに乗れるかと思いました。馬場は軽かったですが、先行力があるので道中は息を入れながら、理想的な形で第2障害まで行けました。第2障害はいつもと変わらず良くかかってくれましたが、ゴール前で一杯になるところがあるので、よく辛抱してくれたと思いました。この馬の強みは先行力と障害力だと思います。のちのちオープンで走ってくれるよう、うまく育ってくれればと思います」

9/16岩見沢記念回顧

2018年9月17日(月)

マルミゴウカイが古馬重賞初制覇!

 16日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のマルミゴウカイが優勝。世代限定重賞6勝の実績馬が、初めて古馬重賞を制し、名実ともにトップホースの仲間入りを果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ホクショウディープ 130.3
 2.マルミゴウカイ 5.2
 3.キサラキク 22.0
 4.トレジャーハンター 113.1
 5.フジダイビクトリー 13.8
 6.センゴクエース 6.9
 7.コウシュハウンカイ 出走取消
 8.オレノココロ 1.2
 9.ソウクンボーイ 82.5

 コウシュハウンカイが出走を取り消し、8頭での争いとなったこの一戦。人気はばんえいグランプリを制したオレノココロに集中し、1.2倍という圧倒的な単勝オッズとなりました。堅実なレースを見せるマルミゴウカイが5.2倍で続き、センゴクエースが6.9倍。あとは単勝ふた桁台と、三つどもえの様相を呈しました。

 馬場水分は1.1%と、砂煙が舞うような乾いた状態。マルミゴウカイ、フジダイビクトリー、センゴクエースが先行しますが、第1障害後から脚を止め、じっくりと刻んでいきます。それだけに大きな差もつかず、各馬がほぼ横一線のかたちで第2障害を迎えました。
 最初に動いたのはマルミゴウカイ。フジダイビクトリーもほぼ同時に動き、センゴクエースもこれに続きます。その後もキサラキク、トレジャーハンター、オレノココロなども登坂に挑みますが、その間にマルミゴウカイが先頭クリアを果たし、やや遅れてフジダイビクトリーも突破。しかしその後は続かず、2頭によるマッチレースとなりました。
 とはいえ、2頭の差もなかなか詰まらず、ほぼ同じ脚いろで残り10メートルを迎えます。しかし、ここからフジダイビクトリーがラストスパートをかけ、ぐんぐんと差を詰めにかかります。ゴール寸前で並び掛けるところまで追い詰めましたが、結局はマルミゴウカイが最後まで踏ん張り、0秒8差で先頭ゴールを果たしました。2着のフジダイビクトリーから13秒6差の3着にはセンゴクエースが入り、1番人気のオレノココロは4着に敗れました。

 これまでばんえい十勝オッズパーク杯3着、北斗賞2着と、古馬重賞に今ひとつ手が届かなかったマルミゴウカイが、3度目の挑戦で古馬重賞を制しました。しまいこそ甘くなったものの、前半から積極的に運んで最後まで粘り切る好内容。力の要る馬場での高重量戦で結果を出したのも、今後の飛躍を予感させました。さらなる活躍が十分に期待できそうです。
 フジダイビクトリーは3月のばんえい記念以来となる重賞での連対。やはりパワー重視のレースでは目が離せない存在で、高重量戦が増える今後の重賞ロードでも好勝負になるでしょう。

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藤野俊一騎手「障害は一番先に越えると思っていました。第2障害まではゆっくりとしたペースで、そのぶん障害を降りてからは少し止まりかけはしましたが、辛抱強く歩いてくれたと思います。この馬は、障害が上手なところが一番の強みです。まだ5歳馬ですが、ばんえい記念を優勝できる素質がある馬だと思います。まだ北海道は震災の影響がある中ですけれども、これからもばんえい競馬への応援をよろしくお願いします」

8/26はまなす賞回顧

2018年8月27日(月)

マツカゼウンカイが初タイトル!

 26日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝3番人気の4歳馬マツカゼウンカイが優勝。ばんえいダービー2着など世代上位の力を示していましたが、5度目の重賞挑戦で初タイトルを手にしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.カネサスペシャル 13.2
 2.ミノルシャープ 3.7
 3.ミスタカシマ 21.0
 4.アアモンドグンシン 2.6
 5.ハマノダイマオー 50.9
 6.マツカゼウンカイ 4.2
 7.メジロゴーリキ 6.6
 8.ジェイワン 11.7

 1番人気に推されたのは3歳馬のアアモンドグンシン。27キロの馬体減こそ気になったものの、2走前のばんえい大賞典制覇を含め、9連続連対中と充実一途。年長馬が相手でも力上位と見られました。以下はミノルシャープ、マツカゼウンカイ、メジロゴーリキの4歳勢が単勝ひと桁台で続き、アアモンドグンシン VS 4歳馬という戦前予想になりました。

 馬場水分は1.8%でゲートオープン。道中はミスタカシマ、アアモンドグンシンなどがペースを握りますが、他馬も離れず追走。中間点通過後も大きく遅れる馬はおらず、ほぼ横一線で第2障害を迎えました。
 最初に仕掛けたのはメジロゴーリキで、ほぼ同時にアアモンドグンシンも登坂を開始。ミノルシャープ、ミスタカシマあたりも反応し、他馬も続々と動き始めます。先頭クリアはメジロゴーリキ。差なくミスタカシマが続き、ミノルシャープが3番手。やや遅れてマツカゼウンカイとカネサスペシャルも突破します。アアモンドグンシンはその間に天板付近でヒザ折りを喫し、苦しい展開となりました。
 障害を下りてから一気に加速したのはミノルシャープで、ミスタカシマも追走。メジロゴーリキもこれに食らいつくような形で、残り30メートル地点を通過します。しかし、先頭のミノルシャープは残り10メートル付近で脚いろが鈍り、淡々と歩いてきたメジロゴーリキが先頭を奪い返すべく肉薄します。そこへじわじわと伸びてきたマツカゼウンカイとミスタカシマが加わり、残り5メートルで4頭が並ぶ大激戦。ここで最後の"ひと曳き"を繰り出したのはマツカゼウンカイ。クビほどの差だけ前に出てゴール線を通過すると、その差を保って荷物を運び切りました。同タイムとなった2着争いは、わずかにミスタカシマが先着し、3着にメジロゴーリキ。さらに0秒9差の4着にミノルシャープという結果になりました。

 ゴール前のひと伸びで栄冠をつかみ取ったマツカゼウンカイ。2着だったばんえいダービーもそうでしたが、容易にバテない末脚があり、ゴール前で先行勢が止まって混戦になるような展開で好結果を残しています。いかにも荷物が重くなれば力を発揮しそうな印象で、これからの飛躍が楽しみです。

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藤本匠騎手「この馬には苦手な馬場で、かなり厳しい競馬になると思っていましたが、馬が騎手の無理をうまく聞いてくれたので良かったです。後方につけて追い込んでいく競馬をしていたので、最後はうまく交わしてと祈りながら乗っていました。本当に最後までしっかり歩いてくれました」

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