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3/10ポプラ賞回顧

2019年3月10日(日)

メジロゴーリキが貫禄勝ち!

 10日(日)は重賞・ポプラ賞(4、5歳オープン)が行われ、単勝1番人気の5歳馬メジロゴーリキが優勝。チャンピオンカップを制した勢いそのままに、重賞連勝を果たしました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.メジロゴーリキ 1.5
  2.ミスタカシマ 31.1
  3.コウシュハレガシー 18.6
  4.ゴールデンフウジン 3.3
  5.キタノユウジロウ 15.7
  6.アアモンドグンシン 94.2
  7.ミノルシャープ 14.8
  8.オレワチャンピオン 67.7
  9.カネサスペシャル 62.5
 10.マツカゼウンカイ 14.7

 強豪ぞろいだった前走のチャンピオンカップを勝利したメジロゴーリキが、単勝1.5倍の圧倒的な1番人気。続く2番人気にゴールデンフウジンが推され、以下は話されたオッズとなりましたが、マツカゼウンカイ、ミノルシャープと、全体的に5歳勢が優勢と見られました。馬場水分は0.5%と、乾いた状態でゲートオープン。

 わずかにメジロゴーリキやゴールデンフウジンといった人気どころが先行しますが、道中はほぼ横一線。各馬の出方をうかがう展開で、第2障害を迎えました。
 ひと息入れて、各馬がいっせいに仕掛けましたが、切れのある登坂を見せたのはメジロゴーリキ。ひと腰で難関を突破し、先頭で最後の平坦路に向かいます。ミスタカシマやキタノユウジロウ、コウシュハレガシー、ゴールデンフウジンも圏内でクリア。しかし、ゴールデンフウジンは障害後につまずき、ヒザをつくアクシデント。即座に立て直しましたが、混戦模様の展開だけに、痛いロスとなってしまいました。
 先頭は相変わらずメジロゴーリキ。圏内で下りた各馬も懸命に追い上げますが、これに7番手クリアのミノルシャープが加わり、混戦に拍車を掛けます。それでもメジロゴーリキは粘り続け、かえって追走勢が苦しくなる展開に。残り10メートル付近で、なんとか脚を伸ばしていたのはキタノユウジロウとミノルシャープで、さらにつまずくアクシデントがあったゴールデンフウジンも浮上。最後は激しい消耗戦となりましたが、結局メジロゴーリキが底力を発揮して粘り切り、重賞連勝を果たしました。最後まで歩ききったキタノユウジロウが2着で、追い上げたゴールデンフウジンが3着。以下ミノルシャープ、ミスタカシマの順で入線しました。

 各馬に追われる厳しい展開を、底力で制したメジロゴーリキ。ハンデ差があったとはいえ、チャンピオンカップでオレノココロを完封したのはフロックではありませんでした。これで重賞は出走機会3連勝。世代チャンピオンとしてはもちろん、それ以上の活躍もおおいに期待できそうです。

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西謙一騎手「思った以上に流れが速かったですが、最後は乗り切ってくれました。先頭で下りてくれて、いつものパターンに入ってくれたと感じました。後ろと少し差があったので、最後は止まらないでゴールしてほしいと思っていました」

3/3イレネー記念回顧

2019年3月 3日(日)

メムロボブサップが3歳馬の頂点に!

 3日(日)は重賞・イレネー記念(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。ナナカマド以来となる重賞2勝目を挙げ、現3歳世代の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ハイトップフーガ 84.3
  2.ジェイカトレア 24.6
  3.ギンノダイマオー 3.6
  4.ジェイエース 5.4
  5.アオノゴッド 102.0
  6.エースモリウチ 83.0
  7.インビクタ 70.7
  8.アオノブラック 8.9
  9.サクラドリーマー 3.9
 10.メムロボブサップ 2.9

 上位人気馬のオッズは拮抗しましたが、1番人気はナナカマド賞馬のメムロボブサップ。ナナカマド賞とヤングチャンピオンシップでともに2着のギンノダイマオー、目下5連続連対中のサクラドリーマーと続き、以下ジェイエース、アオノブラックと、5頭が単勝ひと桁台のオッズとなりました。力関係がまだはっきりとしていない3歳のこの時期だけに、割れた戦前予想となりました。

 馬場水分は1.0%、全馬未知の690キロ(牝馬670キロ)だけに、道中はゆったりとしたペース。わずかにインビクタが先行し、エースモリウチ、ギンノダイマオーが追走。さらにメムロボブサップ、アオノブラックあたりも前々で運びます。ただ、各馬とも慎重に進んだことで隊列は大きく崩れず、接近した状態で第2障害を迎えました。
 ひと息入れて、最初に仕掛けたのはインビクタ。続けてジェイカトレアも動き、ギンノダイマオーも登坂を開始します。なかでも抜群のかかりを見せたのはギンノダイマオーで、ひと腰で障害を突破。じっくりためていたメムロボブサップもひと腰でクリアし、以下アオノブラック、インビクタ、ジェイエースなど、続々と最後の平坦路へ向かいました。
 障害後に勢いよく脚を伸ばしたのはメムロボブサップ。ギンノダイマオーとの差を一気に詰め、残り20メートル付近で並ぶ間もなく先頭に立ちます。そして、ギンノダイマオーが残り10メートル付近で脚を止めて勝負あり。最後までしっかり歩ききったメムロボブサップが、世代チャンプに輝きました。5秒3差の2着にギンノダイマオーが入り、さらに9秒5差の3着にはアオノブラックが入線しました。

 障害下でじっくりためたのが功を奏し、抜群の末脚を発揮したメムロボブサップ。14年前のこのレースで1番人気ながら6着に敗れた父ナリタボブサップの雪辱を、見事に果たしました。落ち着き払った阿部武臣騎手の手綱さばきも、さすがといったところ。今後もこのコンビに要注目です。
 ギンノダイマオーはしまいに甘くなり、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップに続く3度目の重賞2着。ただ、切れのある登坂には目をみはるものがあり、今後の成長や馬場次第で、タイトル奪取のチャンスも十分です。
 近況がひと息だったアオノブラックが、復調を示す3着。やはりこの世代では地力上位の存在で、今後も重賞戦線を沸かせてくれるに違いありません。

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阿部武臣騎手「全頭が初めて背負う重量で、この馬にとって未知の世界でしたが、イレネー記念に焦点を合わせて調教し、馬の調子も良かったので、あとは馬を信じて騎乗するだけでした。先行力のある馬ですが、道中は重量が重いぶん、ゆっくりと息を多く入れながら、どこまでもってくれるかと思い騎乗しました。最後はすばらしい脚を使ってくれました。ゆくゆくは、ばんえい記念に出走できるような馬に成長してほしいと思っています」

2/24チャンピオンカップ回顧

2019年2月24日(日)

メジロゴーリキが実力を誇示!

 24日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上、今年度重賞競走優勝馬)が行われ、単勝4番人気のメジロゴーリキが優勝。5歳世代の最強馬が9歳2強を下し、今後の重賞戦線に弾みをつけました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ 2.2
 2.アアモンドグンシン 45.6
 3.メジロゴーリキ 6.3
 4.コウシュハウンカイ 4.0
 5.ミノルシャープ 13.8
 6.マツカゼウンカイ 15.8
 7.タイキン 34.9
 8.メヂカラ 124.2
 9.マルミゴウカイ 4.9

 タイトルホルダーがそろい、重量面でも多少のばらつきがありましたが、1番人気に推されたのはトップハンデのオレノココロ。しかし、コウシュハウンカイ、マルミゴウカイ、メジロゴーリキも単勝ひと桁台で続き、一筋縄ではいかない様相。9歳のツートップに4~6歳馬が挑む構図となり、今後の重賞戦線を占う意味でも重要な一戦となりました。

 800キロ前後の重量だけに、道中はゆったりとした流れ。先頭を切ったのはメジロゴーリキで、他馬を若干引き離すかたちでペースを握ります。後続勢も無理に追わず、様子をうかがいながらの追走。そのままの態勢で第2障害を迎えました。
 ここまで積極的な競馬を展開してきたメジロゴーリキが、第2障害も最初に登坂を開始。同じ5歳のマツカゼウンカイも、ほぼ同時に仕掛けます。抜群のかかりを見せたのはメジロゴーリキで、あっさりと天板まで登り切ると、そのまま先頭で突破。他馬はやや苦戦を強いられ、だいぶ離れてオレノココロとマツカゼウンカイ、さらに遅れてマルミゴウカイという隊列で最後の平坦路に向かいました。
 先頭を行くメジロゴーリキは順調に歩を進め、残り20メートルを切っても4、5馬身ほどの差をキープ。オレノココロが持ち前の末脚を繰り出し、マツカゼウンカイもじわじわと脚を伸ばしますが、両馬とも少しずつ差を詰めるのがやっと。結局は強気の競馬を演じたメジロゴーリキと西謙一が逃げ切り、天馬賞に続く重賞制覇を果たしました。2秒8差の2着にオレノココロ。さらに4秒3差の3着にはマツカゼウンカイが入線しました。

 勝ったメジロゴーリキは、ばんえいダービー、天馬賞に続く重賞3勝目。強豪がそろった現5歳世代の中心的存在が、いよいよ世代を飛び越えた争いに加わってきました。ハンデ差があったとはいえ、積極的な競馬を演じて勝ち切ったあたり、能力の高さは相当。今後の重賞戦線でも要注目の存在です。
 オレノココロはトップハンデの850キロで、メジロゴーリキより50キロ余計に曳いていたことを考えれば上々の内容。スムーズに障害をクリアした内容も良く、年度末の大一番でも十分に期待できそうです。

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西謙一騎手「だいぶハンデ差があったので、思い切っていきました。ペースはこの馬にあわせて騎乗しました。第2障害ではうまく上がるだろうと思っていました。後ろからオレノココロが追ってきましたが、結構差もあったので、まあ大丈夫かなと思いました。まだ5歳馬ですが、古馬になっても十分やっていけるだけの能力を持っているので、これからも活躍してくれると思います」

2/10黒ユリ賞回顧

2019年2月10日(日)

ジェイカトレアが世代女王に!

 10日(日)は重賞・黒ユリ賞(3歳牝馬オープン)が行われ、単勝6番人気の伏兵ジェイカトレアが優勝。3着にも8番人気のワンポイントが入り、3連単は7万8350円の高配当となりました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ヤマサンブラック 8.7
  2.ワンポイント 36.4
  3.サカノハルヒメ 32.4
  4.ハイトップフーガ 3.1
  5.キタノヒバリ 6.8
  6.ジェイカトレア 9.4
  7.クイーンヴォラ 76.2
  8.マンテン 70.9
  9.ヒメトラクイーン 7.3
 10.サクラユウシュン 2.9

 明け3歳の牝馬戦らしく、オッズも割れ加減。わずかにサクラユウシュンが1番人気に推されましたが、ハイトップフーガも差のない2番人気。半数以上が単勝ひと桁台に推され、どの馬にもチャンスがあるという戦前予想になりました。

 2.3%の馬場水分、未知の640キロということもあり、道中はゆったりした流れ。ハイトップフーガがわずかに先行しますが、ジェイカトレア、ヤマサンブラック、ワンポイント、キタノヒバリといった面々が差なく続きます。様子をうかがいながらの追走が続き、固まった状態で第2障害を迎えました。
 障害下でひと呼吸入れ、最初に仕掛けたのはハイトップフーガ。ひと腰で天板まで登り切る抜群の登坂を見せます。それを見てワンポイント、ジェイカトレア、ヒメトラクイーン、ヤマサンブラックも動き、にわかにレースが活性化します。しかし、先頭クリアはハイトップフーガ。ジェイカトレアが差なく突破し、ワンポイントが3番手。以下ヤマサンブラック、ヒメトラクイーン、クイーンヴォラなども障害を越え、最後の平坦路に向かいました。
 ここから抜群の伸びを見せたのがジェイカトレア。残り30メートル付近でハイトップフーガを捉えると、一気にリードを広げます。ハイトップフーガも追走でいっぱいとなり、追ってきたワンポイントの伸びも今ひとつ。そのままジェイカトレアが6秒5の差をつけ、先頭で荷物を運び切りました。2着にハイトップフーガ、3着にはワンポイントがそのまま流れ込み、1番人気のサクラユウシュンは追い上げ届かず4着に敗れました。

 勝ったジェイカトレアは白菊賞6着、十勝産駒特別で7着と、特別戦でも苦戦を強いられていましたが、この大舞台できっちりタイトルを射止め、世代女王の座に就きました。しまいまで脚を伸ばしたレースぶりも良く、重量が重くなって持ち味が生きた印象です。父が13歳まで現役を続けたトカチタカラだけに、さらなる成長もありそう。今後のレースぶりが楽しみです。
 積極的に運んだハイトップフーガが2着。多少勝ちみに遅い面がありますが、同世代の牝馬では上位の力があることを示しました。名牝ハイトップレディを祖母に持つ血脈で、底力もあるはず。これからの飛躍が期待できそうです。

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西将太騎手「チャンスはあると思っていたので、それを生かすことができてほっとしています。普段よりも手ごたえが良く、第2障害も馬自身が自信をもって上がってくれたし、障害を下りてからも辛抱しながら歩いてくれました。体が大きくなって、重量にも耐えられるようになりましたが、一番の成長は辛抱強くなったこと。今後は障害力を生かして、牡馬相手でも良いレースができればと思います」

2/3ヒロインズカップ回顧

2019年2月 3日(日)

タイキンが初タイトルをゲット!

 3日(日)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上牝馬オープン)が行われ、単勝5番人気のタイキンが優勝。3度目の重賞挑戦でBG1を制し、牝馬の頂点に君臨しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.セイコークイン 8.8
  2.ナカゼンガキタ 4.6
  3.アアモンドセブン 57.3
  4.ヒメマルクィーン 47.1
  5.キサラキク 1.9
  6.タイキン 8.8
  7.タナボタチャン 45.1
  8.ヤマノホシ 6.6
  9.コウシュハローヤル 89.3
 10.フェアリースズ 15.0

 昨年のヒロインズカップを制し、オープンの牡馬とも互角の立ち回りを見せるキサラキクが1番人気。昨年末のレディースカップを勝ったナカゼンガキタ、堅実なレースを見せるヤマノホシが続き、地力あるセイコークインと前走で上向き気配を示したタイキンが並んで4番人気。キサラキク1強のイメージはあるにしても、波乱要素も含んだような戦前オッズとなりました。

 700キロ後半の重量設定でもあり、道中はゆったりとしたペース。わずかにセイコークイン、ナカゼンガキタあたりが先行するものの、キサラキク、ヤマノホシといったあたりも虎視眈々。これにフェアリースズ、タイキンが続き、ややばらついた隊列で第2障害を迎えました。
 各馬がそろいきらないうちに、ヤマノホシが登坂を開始。セイコークインもこれに続き、積極的なレースを展開します。他馬は静観の構えでしたが、ヤマノホシが天板付近でヒザを折ったあたりでナカゼンガキタが仕掛け、キサラキク、タイキンも登坂態勢に入ります。それでも先頭クリアはヤマノホシ。ヒザ折りから立て直し、他馬に先んじて最後の平坦路に向かいます。2番手で突破したのはタイキンで、以下ナカゼンガキタ、キサラキクと続き、4頭による争いとなりました。
 しかし、残り30メートル標識を迎える前にヤマノホシが失速。タイキンが敢然と先頭に立ち、ナカゼンガキタとキサラキクがこれを懸命に追います。残り10メートルを切ったところで、タイキンの背後にキサラキクが迫りましたが、タイキンは力を振り絞って抜かせず、そのままの態勢で2頭の馬体がゴール線を通過。勝負あったかと思われた瞬間、2頭が同時に脚を止め、その隙にナカゼンガキタが肉薄。期せずして3つどもえとなったゴール前の激戦は、即座に立て直しに成功したタイキンがトップでゴール。キサラキクが2秒4差の2着となり、さらに0秒6差の3着にナカゼンガキタという結果となりました。

 タイキンはこれが重賞初制覇。抜群の登坂と勝負強さを発揮した内容からは、もっと早く重賞を勝利していても不思議ない印象を受けました。重量差があったとはいえ、キサラキクを相手に勝ち切ったあたりは地力の高さの証明。6歳と充実期を迎えているだけに、これからの活躍も十分に期待できそうです。
 キサラキクは最後に重量差が響いた格好でしたが、結果的には2着を確保。昨年の覇者として、牝馬ナンバーワンとして、意地を見せてくれました。障害を越えてからの脚にも十分に見どころがあり、今後も重賞戦線を沸かせてくれることでしょう。
 3着のナカゼンガキタは、巡ってきたチャンスをものにできませんでした。ただ、ひと頃の不振は脱している印象で、昨年以上の結果を残すことができそうです。

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菊池一樹騎手「本当に苦しかったですが、馬が頑張ってくれました。ペースはゆっくりで、馬場も重たかったので障害に重点をおいて騎乗しました。障害で止まってしまうと終わりだと思っていたので、ひと腰で絶対に上げてやるという気持ちでした。ゴール前で止まってしまいましたが、止まることは想定していたので体勢を立て直すのは大丈夫でした。新しい表彰台での初めての重賞勝利で、眺めは最高です。寒いなか応援していただきありがとうございます。重賞を勝利できてよかったです」

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