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8/16ばんえいグランプリ回顧

2020年8月17日(月)

ミノルシャープが重賞3連勝

 8月16日(日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上ファン選抜)が行われ、単勝2番人気のミノルシャープが優勝。障害先頭通過から押し切り、北斗賞、旭川記念に続いて古馬重賞3連勝を達成しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.メジロゴーリキ(800) 34.9
 2.キタノユウジロウ(800) 94.5
 3.ミスタカシマ(780) 13.6
 4.シンザンボーイ(800) 47.2
 5.カンシャノココロ(790) 88.7
 6.センゴクエース(800) 3.3
 7.ホクショウマサル(800) 22.9
 8.コウシュハウンカイ(800) 2.6
 9.ミノルシャープ(800) 2.6

 ファン投票で1位になったオレノココロが出走を回避。1番人気になったのはこのレース連覇を目指す10歳馬コウシュハウンカイ。北斗賞、旭川記念と重賞連勝中の充実の6歳馬ミノルシャープが単勝2.6倍で並びましたが、票数の差で2番人気に。前走鈴木恵介騎手とのコンビで今季初勝利を挙げたセンゴクエースが3.3倍で続きました。以下は10倍以上で、三つどもえの人気となりました。

 勢いよくスタートしたメジロゴーリキが軽快に先行し、少し離れてミノルシャープ、ミスタカシマ、コウシュハウンカイが追走。センゴクエースは第1障害で膝をついてしまいます。メジロゴーリキが慎重に刻みながら歩を進めると、徐々に位置取りを上げたコウシュハウンカイが先頭に替わって第2障害下に到達。ここまで79秒というペースでした。
 第2障害に3番手で到達したミノルシャープが先に仕掛けると、差なくコウシュハウンカイも続いてともにひと腰で障害をクリア。やや離れた3番手でメジロゴーリキが通過し、キタノユウジロウ、シンザンボーイと続く展開となりました。
 障害を先頭で通過したミノルシャープは一歩一歩、力強く歩を進めます。2番手のコウシュハウンカイも懸命に食い下がりますが、最後まで歩き切ったミノルシャープが先頭でゴール。コウシュハウンカイは2秒9差の2着で連覇とはならず。メジロゴーリキが3着に粘り込み、人気の一角だったセンゴクエースは7着に敗れました。

 勝ったミノルシャープは、これで古馬重賞を3連勝。3着のメジロゴーリキも同じ6歳。これまで古馬重賞戦線をけん引してきたコウシュハウンカイ、今回は不出走だったオレノココロら10歳世代に対して、世代交代を感じさせる結果となりました。

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島津新騎手「馬が強いという一言に尽きます。隣枠に(人気のコウシュハウンカイが)いたので気にして乗っていましたが、障害を越えてからは切れ味で勝負になると思い、並べて行っても大丈夫だと思っていました。今日は気温も上がっていて、残り20メートルくらいからバテた面もありましたが、成長で馬がカバーしてくれました。(今後のレースについて)この馬は成長段階にあるので、このままずっと調子をキープするだけでも十分だと思います」

8/2ばんえい大賞典回顧

2020年8月 3日(月)

コマサンダイヤが3歳一冠目を制す

 8月2日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝2番人気のコマサンダイヤが優勝。ゴール前の接戦を制し、イレネー記念に続いて重賞2勝目を挙げました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.サロマタイショウ(670) 106.4
 2.コウテイ(670) 115.1
 3.キョウエイリュウ(700) 2.1
 4.エンゼルフクヒメ(650) 66.2
 5.ダイナマイト(670) 16.1
 6.ゴールドハンター(670) 11.9
 7.コマサンダイヤ(690) 2.6
 8.トワトラナノココロ(680) 49.0
 9.ブラックサファイア(680) 10.7
 10.カイセドクター(680) 8.6

 昨季ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップの二冠を制したキョウエイリュウは、6月のとかちダービーをトップハンデで制し、今回もトップハンデながら単勝1番人気に支持されました。イレネー記念馬コマサンダイヤはA2級で連勝中と好調で差のない2番人気。2頭の一騎打ちムードとなり、目下3連勝のカイセドクターが3番人気で続きました。

 第1障害を越えた勢いでキョウエイリュウが先行しますが、すぐにトワトラナノココロが交わして先頭に。コウテイ、コマサンダイヤが追走し、ブラックサファイアも徐々に位置取りを上げていきます。前はキョウエイリュウを除く4頭がほぼ横一線で第2障害に到達。ここまで62秒というペースでした。
 全馬が第2障害に到達する前にコマサンダイヤが最初に仕掛けますが、差なく続いたコウテイが先頭でクリア。ブラックサファイアが2番手で通過し、コマサンダイヤも止まりかけながらもひと腰で続きます。少し離れてトワトラナノココロ、カイセドクターも障害をクリアして、キョウエイリュウは6番手からという展開となりました。
 ブラックサファイアは障害を越えた勢いで先頭に立つと、続いたコマサンダイヤとの差を徐々に広げ、押し切りを図ります。しかし、残り10メートルで一杯になると、コマサンダイヤと脚を伸ばしてきたカイセドクターが差を詰めてきます。ブラックサファイアはすぐに立て直しますが、ゴール上でまたしても一杯に。3頭の接戦になりましたが、最後まで歩き切ったコマサンダイヤが勝利。カイセドクターがコンマ4秒差の2着で、なんとか立て直したブラックサファイアが3着。単勝1番人気のキョウエイリュウは持ち味の決め脚発揮とはならず、6着に敗れました。

 勝ったコマサンダイヤは、昨季のイレネー記念に続いて3歳一冠目を奪取。これで目下3連勝と確実に力をつけており、障害巧者といえるレースぶりから重量が課されても同世代同士では中心的存在となるでしょう。また、島津新騎手はミノルシャープでの北斗賞、旭川記念に続いて今季早くも重賞を3勝。人馬とも今後の活躍が楽しみになる一戦になりました。

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島津新騎手「(3月以来の騎乗でしたが)落ち着きも出てきて成長を感じました。この馬が一番強いと思って騎乗しました。折り合いも苦にすることなく、馬と一緒にリズムよく第2障害下まで行けました。(障害の)天板では苦労しましたが、その後はゴールまでしっかり頑張ってくれました。これからまだまだばんえい競馬は大きなレースが続きますので応援のほどよろしくお願いいたします」

7/19旭川記念回顧

2020年7月20日(月)

ミノルシャープが充実ぶりをアピールする勝利

 7月19日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のミノルシャープが優勝。トップハンデを苦にせず、6月の北斗賞に続いて古馬重賞連勝を達成しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.オレノココロ(790) 1.7
 2.ソウクンボーイ(790) 99.6
 3.ミノルシャープ(800) 5.0
 4.メジロゴーリキ(790) 51.3
 5.ホクショウマサル(790) 7.7
 6.コウシュハウンカイ(800) 3.5
 7.キタノユウジロウ(790) 37.7

 今年は北斗賞と時期が入れ替わり、BG2へ格上げされての実施。前走を快勝し、旭川記念4連覇がかかるオレノココロが単勝1.7倍と高い支持を集めました。昨年まで同時期に行われていた北斗賞では4年連続で連対中のコウシュハウンカイが2番人気。北斗賞制覇など地力強化がうかがえるミノルシャープが3番人気で続きました。

 第1障害を最初に越えたのはメジロゴーリキでしたが、すぐにオレノココロが交わして先頭に。ホクショウマサル、ミノルシャープ、コウシュハウンカイらも加わります。各馬慎重に刻んで歩を進め、メジロゴーリキ、ソウクンボーイを除く5頭がほぼ横一線で第2障害に到達。ここまで77秒というペースでした。
 障害を最初に仕掛けたのはキタノユウジロウですが、天板に差しかかる手前でひと息。これを見るように仕掛けたミノルシャープが勢いよく障害をひと腰先頭でクリアします。オレノココロ、コウシュハウンカイと上位人気2頭も障害をひと腰でクリアし、メジロゴーリキがやや離れた4番手で続きました。
 ミノルシャープは、障害を越えた勢いで後続に差をつけると、脚色が衰えることなく押し切って勝利。トップハンデでしたが、完勝といえるレースぶりで重賞4勝目を挙げました。2番手でクリアしたオレノココロは差を詰められず、6秒4差の2着で旭川記念4連覇の偉業達成とはならず。コウシュハウンカイは3番手のまま粘り込み、上位人気3頭での決着となりました。

 勝ったミノルシャープは、古馬路線に本格参戦となった昨季重賞では旭川記念、北見記念で2度の2着が最高でしたが、今季は早くも重賞を2勝。ゴール前で脚色が鈍る面がありましたが、それが克服されつつあります。6歳で充実期を迎えているだけに、今後の活躍も大いに期待できるでしょう。

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島津新騎手「本当に馬が強くなって、正直びっくりしています。(北斗賞から1カ月ですが)障害を降りてから粘り強くなって、止まる気配がないなと思ってゴールに向かっていました。トップハンデは気にせず、挑戦者という気持ちで臨みました。(800キロは)重たいとは思っていましたが、去年経験していたので何とかなるかなと思って騎乗しました。このまま成長してひとつでも、ふたつでも壁を乗り越えていきたいと思います」

7/5柏林賞回顧

2020年7月 6日(月)

三冠馬メムロボブサップが4歳一冠目も制す

 7月5日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝3番人気のメムロボブサップが優勝。昨年のばんえいダービー以来となる久々の勝利で、4歳一冠目を制しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アオノブラック(720) 2.3
 2.ダイリンファイター(690) 4.0
 3.アオノゴッド(690) 41.5
 4.メムロボブサップ(720) 4.3
 5.ジェイカトレア(670) 104.2
 6.コマサンブラック(690) 27.9
 7.サクラドリーマー(690) 10.5
 8.インビクタ(700) 6.0
 9.アポロン(690) 127.5
 10.ギンノダイマオー(700) 114.5

 ヤングチャンピオンシップ、ポプラ賞と重賞2勝を挙げ、5月の4歳オープン・すずらん賞を勝利したアオノブラックが単勝1番人気。ばんえいダービー6着も、以降8勝を挙げた上がり馬ダイリンファイターが2番人気で続き、昨年の三冠馬メムロボブサップは今季未勝利で3番人気となりました。以下、6月の4歳オープン・ライラック賞で2着のインビクタ、1着のサクラドリーマーが続きました。

 第1障害を越えてダイリンファイターが先頭に立ち、アオノブラック、インビクタ、メムロボブサップが追走し、上位人気馬が先行します。各馬刻みながら歩を進め、多少ばらけた展開になりましたが、ダイリンファイターが先頭で第2障害に到達。ここまで54秒というペースでした。
 最初に仕掛けたのはダイリンファイターですが、天板に差し掛かったところでひと息。これに替わって差なく仕掛けたインビクタが障害を先頭で通過します。メムロボブサップもすんなりクリアして、ダイリンファイター、アオノブラックがこれに続きます。
 障害を越えた勢いでメムロボブサップが先頭に立つと、その後はトップハンデも苦にせず徐々に後続との差を広げる一方。圧倒的なレースぶりで見事4歳でも一冠目を制しました。インビクタがしぶとく粘って8秒6差で2着。3着争いは接戦で、粘るアオノブラックを離れた障害5番手から追い込んだサクラドリーマーがわずかに交わしたところがゴールとなりました。

 勝ったメムロボブサップは、ナナカマド賞、イレネー記念の2歳シーズン二冠、3歳の三冠に続いて重賞6勝目。今季は4歳オープンの2戦ともトップハンデのため掲示板外に敗れていましたが、4歳シーズンもこの馬を中心に動いていきそうで、17年度のマルミゴウカイ以来となる4歳シーズン三冠を目指すことになります。

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阿部武臣騎手「3走前に障害で躓いてからは馬が障害を怖がってしまいましたが、前走からひと開催休んで、軽めに調教したことで今日は気持ちよく障害を上がってくれました。道中の折り合いもついて、息も十分はいていたのであとは障害さえ上手く越えてくれればなと思いました。今日はいつも通りの(メムロ)ボブサップの障害力でした。トップハンデでしたが、障害を先に降りれば抜かされることはないなと思っていました。(三冠に向けて)馬主さんも期待しているので上手く頑張れたらなと思います」

6/21北斗賞回顧

2020年6月22日(月)

伏兵ミノルシャープが逃げ切って快勝

 6月21日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝6番人気のミノルシャープが優勝。18年9月、銀河賞以来の重賞制覇となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.アアモンドグンシン(770) 5.2
 2.センゴクエース(770) 9.1
 3.ミスタカシマ(750) 27.9
 4.ホクショウマサル(770) 9.6
 5.メジロゴーリキ(770) 29.9
 6.キタノユウジロウ(770) 129.2
 7.ミノルシャープ(770) 15.4
 8.オレノココロ(770) 2.5
 9.コウシュハレガシー(770) 81.8
 10.コウシュハウンカイ(780) 3.3

 ここまでばんえい重賞最多勝記録となる24勝を挙げているオレノココロは、北斗賞では15年の2着が最高着順。まだ制していないタイトルですが、前走のオープンで今季初勝利と弾みをつけており、単勝2.5倍で1番人気に支持されました。今季初戦から連勝でばんえい十勝オッズパーク杯を制したコウシュハウンカイが3.3倍で続き、前走のオープンを快勝したアアモンドグンシンが5.2倍。以下、センゴクエース、ホクショウマサルまでが単勝ひと桁台に推されました。

 第1障害を越えた勢いでアアモンドグンシンが先行し、ミノルシャープ、メジロゴーリキ、センゴクエースらが追走。コウシュハウンカイ、コウシュハレガシー、そしてキタノユウジロウが少し置かれましたが、前はほぼ横一線の展開。わずかにアアモンドグンシンが先頭で第2障害下に到達し、ここまで64秒というペースでした。
 まず障害を最初に仕掛けたのはミノルシャープでひと腰でクリア。後続は一斉に登坂を開始したものの、アアモンドグンシンがヒザをつき、メジロゴーリキが天板で転倒するなど各馬障害で苦戦します。立て直したアアモンドグンシンが2番手でクリアし、以下、コウシュハウンカイ、コウシュハレガシー、オレノココロの順で続きます。
 逃げるミノルシャープは軽快に歩を進め、障害でつけたセーフティリードを守り切って快勝。しぶとく脚を伸ばしたアアモンドグンシンが6秒9差で2着。3着争いは上位人気2頭の接戦で、粘るコウシュハウンカイを、じわじわと差を詰めたオレノココロがゴール前でわずかに交わしました。

 勝ったミノルシャープは、3歳時のはまなす賞、4歳時の銀河賞に続く重賞3勝目で、約1年9カ月ぶりの重賞制覇。古馬重賞ではここまで昨年の旭川記念、北見記念と2着が2回ありましたが、これが初の古馬タイトルとなりました。持ち味の先行力が生かせる条件なら今後も重賞の舞台での活躍が期待できるでしょう。

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島津新騎手「(重賞を)ひとつは絶対に取るという気持ちで今シーズン臨んでいたので勝つことができてホッとしています。いつもと変わりなく調子はよさそうでした。思った以上にレースの流れが遅く、障害をひと腰で上げられればゴールまでもってくれるかなと感じていました。(馬場状態も)この馬にとってはベストな感じでした。ゴール前で脚色が鈍くなる面があるので、止まらずに歩き切ってくれてホッとしています。この後は徐々に重量が重くなりますが、馬体もあるので今後も馬とともに成長していきたいです」

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