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11/3北見記念回顧

2019年11月 5日(火)

8歳馬シンザンボーイが悲願の初タイトル!

 11月3日(祝・日)は重賞・北見記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のシンザンボーイが優勝。8歳にして重賞初制覇を果たしました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.カンシャノココロ(850) 44.7
  2.アアモンドグンシン(840) 49.7
  3.ミノルシャープ(860) 30.4
  4.ゴールデンフウジン(850) 15.1
  5.メジロゴーリキ(860) 5.2
  6.センゴクエース(860) 20.9
  7.ソウクンボーイ(850) 69.0
  8.コウシュハウンカイ(880) 1.4
  9.シンザンボーイ(850) 6.6

 ばんえいグランプリと岩見沢記念はともに1着コウシュハウンカイ→2着メジロゴーリキ→3着シンザンボーイの順で決着。加えて実力馬オレノココロが不在の今回は、コウシュハウンカイが単勝1.4倍と前回の岩見沢記念からさらに支持を集めての1番人気。メジロゴーリキが5.2倍の2番人気、シンザンボーイが6.6倍の3番人気と、ここまでが単勝10倍以下で、前記重賞2戦の着順どおりの人気となりました。

 基礎重量850キロ、馬場水分は1.2%。まずメジロゴーリキが先行し、差なくゴールデンフウジンが追走。アアモンドグンシン、ミノルシャープも続きます。コウシュハウンカイは第1障害で少々手間取りましたが徐々に位置取りを上げ、先行集団の後ろにつけます。各馬何度も刻みながら歩を進め、アアモンドグンシンが先頭で第2障害下に到達。76秒というペースでした。
 メジロゴーリキ、アアモンドグンシン、ミノルシャープとほぼ同時に仕掛けますが、いずれもひと腰とはいかず。各馬障害で苦戦するなか、コウシュハウンカイとほぼ同時に仕掛けたシンザンボーイがあっさりとひと腰で通過します。やや離れた2番手で障害をクリアしたミノルシャープが一気にシンザンボーイに迫りますが、残り30メートルを過ぎたあたりで勢いをなくします。逆にゴール前ではシンザンボーイが突き放すかたちとなり先頭でゴールしました。ミノルシャープはゴール前で止まったものの立て直して2着を確保。3着争いは5頭が横並びの接戦となりましたが、障害を5番手通過からじわじわと脚を伸ばしたメジロゴーリキがこれを制しました。断然人気のコウシュハウンカイはトップハンデの影響か持ち前の先行力を生かせず4着に敗れました。
 勝ったシンザンボーイは、重賞ではここまで18年ドリームエイジカップで2着がありましたが、18回目の挑戦で見事初制覇。これで7戦連続4着以内と8歳にして充実期にあり、今後の古馬重賞でも楽しみになる結果となりました。

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阿部武臣騎手「重賞初制覇ができて素直に嬉しいです。障害が得意で、降りてからは止まらず歩いてくれる馬なので、イメージ通りのレースができました。重すぎず軽すぎずちょうど良い馬場でした。障害を降りてからミノルシャープが攻めてきましたが、詰めが甘くなるタイプというのは知っていましたし、シンザンボーイは止まらずに歩いてくれました。やっと重賞を勝つことができたので、今後は追う立場から追われる立場になると思いますが、これからも重賞を勝っていきたいです。シンザンボーイ共々よろしくお願いします」

10/20ナナカマド賞回顧

2019年10月21日(月)

キョウエイリュウが無敗で世代最初の重賞制覇

 20日(日)は重賞・ナナカマド賞(2歳オープン)が行われ、単勝1番人気のキョウエイリュウが優勝。デビューから無傷の8連勝で世代最初のタイトルを奪取しました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.ゴールデンペガサス(570) 15.5
  2.アヴエクトワ(550) 36.1
  3.アサヒユウシン(570) 131.4
  4.エンゼルフクヒメ(560) 8.3
  5.キタノボブサップ(570) 10.6
  6.キョウエイリュウ(580) 1.3
  7.トワトラナノココロ(570) 19.5
  8.ニセコヒカル(550) 133.6
  9.ヒラリ(550) 63.3
 10.コマサンダイヤ(570) 6.9

 デビューから7戦7勝のキョウエイリュウが単勝1.3倍と堂々の1番人気。青雲賞勝ち馬コマサンダイヤが6.9倍の2番人気で続き、いちい賞を含め目下4連勝の牝馬エンゼルフクヒメが8.3倍の3番人気と、ここまでが単勝ひと桁台の人気になりました。

 レース前日には降雨があり馬場水分は1.9%。まずアヴエクトワが先行し、ゴールデンペガサスが、1頭だけ違う脚色で3頭に並ぶ間もなく交わして先頭に代わります。軽めの馬場の影響もあり、各馬軽快に歩を進め、その中でもアヴエクトワとゴールデンペガサスがほぼ同時に39秒と速いペースで第2障害下に到達しました。
 後続が第2障害下に揃う前にアヴエクトワが仕掛けます。差なくゴールデンペガサス、コマサンダイヤが続き、3頭がほぼ同時に障害をクリア。3頭の争いになりましたが、4番手で障害を通過したゴールデンペガサスが一頭だけ違う脚色で3頭に迫ると並ぶ間もなく先頭に代わります。その後はゴールデンペガサスが単独2番手に立ちましたが、キョウエイリュウは差を広げる一方。トップハンデをものともせず先頭でゴールしました。ゴールデンペガサスがそのまま2着に粘り、コマサンダイヤが3着を確保しました。

 勝ったキョウエイリュウは、断然人気に応えて2歳一冠目を制覇。前開催の2歳A級-1組を気管支炎のため出走取消となりましたが、今回の勝利でその強さを改めて示しました。また、無敗でのナナカマド賞制覇は2014年のセンゴクエース以来の快挙。残る二冠でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみになる結果となりました。

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松田道明騎手「元々の能力が素晴らしい馬ですね。誰が乗っても走るんじゃないかな(笑)。今日の馬場は軽かったのでトップハンデはそれほど問題ではありませんでしたが、位置取りには注意して騎乗しました。(三冠に向けて)勝利を重ねると相手も強くなっていきますが、怪我の無いよう大切に育てていきます」

9/29銀河賞回顧

2019年9月30日(月)

トップハンデのキタノユウジロウが4歳二冠目を制覇!

 9月29日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のキタノユウジロウが優勝。トップハンデをものともせず4歳シーズン二冠目を制しました。

 【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.キタノユウジロウ(750) 4.5
  2.アアモンドグンシン(740) 2.1
  3.ミノルシンザン(710) 6.7
  4.オレワチャンピオン(730) 25.6
  5.コウシュハレガシー(730) 9.9
  6.マツノタイガー(720) 27.8
  7.ジェイコマンダー(730) 50.2
  8.オレノタイショウ(720) 33.6
  9.ハマノダイマオー(720) 6.0
  10.オールラウンダー(710) 57.7

 柏林賞馬ミスタカシマが出走回避となり、単勝1番人気に推されたのは、ばんえい大賞典、ばんえいダービーと3歳二冠を制したアアモンドグンシン。はまなす賞で重賞初制覇となったキタノユウジロウが4.5倍の2番人気。目下3連勝のハマノダイマオーが6.0倍の3番人気、今季13戦して3着以内を外したのは1度のみと安定のミノルシンザンが6.7倍の4番人気で続き、5番人気コウシュハレガシーまでが単勝10倍を切る人気となりました。

 馬場水分は1.0%。まずアアモンドグンシンが第1障害を勢いよく先頭で越えますが、ひと息入れたところで交わして先頭に立ったのがトップハンデのキタノユウジロウ。この2頭に加えオレワチャンピオン、コウシュハレガシー、マツノタイガーが先団を形成します。各馬が各々のペースで刻むと、オレワチャンピオンとコウシュハレガシーが先に60秒で第2障害下に到達しました。
 全馬が第2障害下にたどり着く前に、最初に仕掛けたのはオレワチャンピオンで、それを見てマツノタイガー、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーも登坂を開始。アアモンドグンシンは前4頭を見るかたちで仕掛けます。オレワチャンピオンが第2障害を先頭でクリアすると、キタノユウジロウ、コウシュハレガシー、マツノタイガー、アアモンドグンシンと各馬ひと腰で続きます。
 残り30メートルあたりで、先頭はキタノユウジロウ。差なくコウシュハレガシーが続き、オレワチャンピオンも粘りますが、障害を5番手で越えたアアモンドグンシンがじわじわと脚を伸ばして2番手まで差を詰めます。しかし、先頭のキタノユウジロウは最後まで行き脚が衰えることなく後続を振り切って勝利。アアモンドグンシンは差を詰めきれず1秒2差の2着で、3着にコウシュハレガシーが入りました。

 勝ったキタノユウジロウは、2、3歳シーズンの重賞では善戦止まりでしたが、3・4歳混合のはまなす賞に続き、重賞を連勝。確かな成長と充実ぶりがうかがえることから今後の重賞での走りも楽しみです。

 アアモンドグンシンは惜しくも2着に敗れましたが、3歳二冠の実力を示しました。また、3着コウシュハレガシーも3歳三冠すべて3着に加え、ここまでの4歳シーズン二冠でも2、3着と堅実なレース運びが光ります。今年の4歳世代は実力が抜けた馬がいないだけに今回出走を回避した柏林賞馬ミスタカシマも含め、三冠目の天馬賞で世代の頂点を争うことになりそうです。

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松田道明騎手「トップハンデでしたが、馬場水分もちょうど良い状態で良いレースができました。厩舎関係者のおかげで前回のはまなす賞に続き、重賞を連勝することができました。これからも厩舎一丸となってキタノユウジロウを強くするために努力しますので、よろしくお願いします」

9/22岩見沢記念回顧

2019年9月23日(月)

コウシュハウンカイが4連勝で岩見沢記念初制覇

 22日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のコウシュハウンカイが優勝。ばんえいグランプリに続く今季重賞2勝目を挙げました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オレノココロ 6.3
  2.コウシュハウンカイ 1.9
  3.ミノルシャープ 12.4
  4.ゴールデンフウジン 18.9
  5.センゴクエース 9.3
  6.ソウクンボーイ 150.0
  7.シンザンボーイ 19.9
  8.カンシャノココロ 73.7
  9.メジロゴーリキ 3.7

 ばんえいグランプリ制覇を含め今季8戦すべてで3着以内のコウシュハウンカイが1.9倍で堂々の1番人気。今季未勝利も11戦すべてで掲示板内を確保しているメジロゴーリキが3.7倍の2番人気。今季ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と重賞2勝のオレノココロが6.3倍の3番人気、今季北斗賞を制したセンゴクエースが9.3倍の4番人気と、実績馬2頭が続き、以下は単勝10倍以上となりました。

 基礎重量820キロ、馬場水分は0.9%。大外のメジロゴーリキが先行すると、ミノルシャープ、ゴールデンフウジンと5歳馬が続き、1番人気のコウシュハウンカイも差なく追走。センゴクエースは中団、オレノココロは後方からのレースとなりました。
 先行したメジロゴーリキが第2障害下に75秒で到達。ひと息入れて同馬とカンシャノココロが同時に仕掛けると、ミノルシャープ、シンザンボーイも続きますが、4頭はいずれも障害で苦戦。そんななか、5番手で仕掛けたコウシュハウンカイが力強く歩を進めると障害をひと腰先頭で通過。やや離れてメジロゴーリキ、さらにミノルシャープが3番手で続きました。
 先頭のコウシュハウンカイは障害を降りてからも力強く歩を進めると、最後までその脚色は衰えることなく、リードを保ったまま先頭でゴール。2番手のメジロゴーリキも懸命に追走したもののその差は詰まらず、残り10mあたりで一度止まりましたが、すぐに立て直されると11秒5差で2着を確保。障害6番手から差を詰めたシンザンボーイが1秒1差まで迫って3着に食い込み、上位3頭は8月のばんえいグランプリと同じ決着。障害で苦戦したセンゴクエース、オレノココロは、それぞれ8、9着という結果に終わりました。

 勝ったコウシュハウンカイは、これでばんえいグランプリを含め4連勝。岩見沢記念は、2015年の初挑戦から4回目の挑戦(昨年は出走取消)で見事初制覇となりました。

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藤本匠騎手「素直にうれしいです。絶好調で今までにないくらい最高のレースができました。上手く調教師が仕上げてくれたので、そつなく騎乗するだけだと思いました。トップハンデなので、先に行き過ぎて障害をひっかけてしまうと末脚に影響してしまうので、前を見ながら3、4番手につけていきました。前半で息を入れられた分、障害をスンナリと越えられて、ゴールまでもってくれました。今年の夏は暑かったですが、上手く乗り越えてくれたので、このまま調子を崩さないようにレースを頑張っていきたいです。これからも一生懸命頑張りますので、ばんえい競馬共々応援よろしくお願いします」

9/1はまなす賞回顧

2019年9月 2日(月)

キタノユウジロウが待望の重賞初制覇!

 9月1日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のキタノユウジロウが優勝。7度目の重賞挑戦で見事初制覇を果たしました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウシュハレガシー 6.2
  2.ジェイカトレア 36.2
  3.アアモンドグンシン 2.9
  4.アオノブラック 8.6
  5.キタノユウジロウ 6.8
  6.ミスタカシマ 2.2
  7.ジェイコマンダー 36.1

 今年の柏林賞を含め重賞5勝の牝馬ミスタカシマが2.2倍の1番人気で、ばんえい大賞典、ばんえいダービーと3歳二冠を制したアアモンドグンシンが2.9倍の2番人気。3歳三冠すべて3着のコウシュハレガシーが6.2倍の3番人気で続き、重賞で3度の2着があるキタノユウジロウが6.8倍の4番人気と、4歳馬が人気上位を占めました。

 馬場水分は1.5%。まず最軽量の3歳牝馬ジェイカトレアが先行し、コウシュハレガシー、アアモンドグンシン、ミスタカシマらも続き、全7頭が差のない展開になりました。中間点を過ぎたあたりで先頭に替わったミスタカシマが第2障害下に53秒で到達。脚を溜めている間に、7頭が第2障害下に揃いました。
 ミスタカシマが最初に仕掛けると、コウシュハレガシー、キタノユウジロウ、アアモンドグンシンと4歳馬が続きますが、このなかでキタノユウジロウ以外の上位人気3頭が障害で膝をついてしまいます。障害を先頭で通過したのは5番手で仕掛けた3歳馬アオノブラック。先に仕掛けていたキタノユウジロウも差なく2番手で通過し、やや離れてジェイカトレア、アアモンドグンシン、コウシュハレガシーらが続きました。
 障害を降りてからはアオノブラックとキタノユウジロウが3番手以下を離し、2頭の激しい競り合いになります。一旦は前に出る場面もあったアオノブラックですが、ゴール手前で一杯になると、キタノユウジロウが身体半分だけ抜け出して勝利。アオノブラックはなんとか粘って2着。じわじわと脚を伸ばしたアアモンドグンシンが差を詰めて3着を確保。単勝1番人気のミスタカシマは、障害で苦戦して5着という結果でした。

 勝ったキタノユウジロウは、ここまで重賞ではイレネー記念、ばんえいダービー、ポプラ賞と3度の2着が最高でしたが、ここで待望の重賞初制覇を果たしました。4歳一冠目の柏林賞は無念の競走除外だっただけに、残る二冠ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみな勝利になりました。また、手綱を取った松田道明騎手は、フジダイビクトリーで制した2017年チャンピオンカップ以来となるおよそ2年半ぶりの重賞勝利となりました。

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松田道明騎手「このレースのために厩舎関係者の皆さんに馬の状態を良くしてもらったので、十分なレースが出来ました。3歳馬(アオノブラック)も強かったですが、先輩の意地を見せ頑張ってくれました。将来性がある馬で、重賞を勝利できて嬉しいです。これからも優秀な馬に育てていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

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