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9/29銀河賞回顧

2019年9月30日(月)

トップハンデのキタノユウジロウが4歳二冠目を制覇!

 9月29日(日)は重賞・銀河賞(4歳オープン)が行われ、単勝2番人気のキタノユウジロウが優勝。トップハンデをものともせず4歳シーズン二冠目を制しました。

 【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
  1.キタノユウジロウ(750) 4.5
  2.アアモンドグンシン(740) 2.1
  3.ミノルシンザン(710) 6.7
  4.オレワチャンピオン(730) 25.6
  5.コウシュハレガシー(730) 9.9
  6.マツノタイガー(720) 27.8
  7.ジェイコマンダー(730) 50.2
  8.オレノタイショウ(720) 33.6
  9.ハマノダイマオー(720) 6.0
  10.オールラウンダー(710) 57.7

 柏林賞馬ミスタカシマが出走回避となり、単勝1番人気に推されたのは、ばんえい大賞典、ばんえいダービーと3歳二冠を制したアアモンドグンシン。はまなす賞で重賞初制覇となったキタノユウジロウが4.5倍の2番人気。目下3連勝のハマノダイマオーが6.0倍の3番人気、今季13戦して3着以内を外したのは1度のみと安定のミノルシンザンが6.7倍の4番人気で続き、5番人気コウシュハレガシーまでが単勝10倍を切る人気となりました。

 馬場水分は1.0%。まずアアモンドグンシンが第1障害を勢いよく先頭で越えますが、ひと息入れたところで交わして先頭に立ったのがトップハンデのキタノユウジロウ。この2頭に加えオレワチャンピオン、コウシュハレガシー、マツノタイガーが先団を形成します。各馬が各々のペースで刻むと、オレワチャンピオンとコウシュハレガシーが先に60秒で第2障害下に到達しました。
 全馬が第2障害下にたどり着く前に、最初に仕掛けたのはオレワチャンピオンで、それを見てマツノタイガー、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーも登坂を開始。アアモンドグンシンは前4頭を見るかたちで仕掛けます。オレワチャンピオンが第2障害を先頭でクリアすると、キタノユウジロウ、コウシュハレガシー、マツノタイガー、アアモンドグンシンと各馬ひと腰で続きます。
 残り30メートルあたりで、先頭はキタノユウジロウ。差なくコウシュハレガシーが続き、オレワチャンピオンも粘りますが、障害を5番手で越えたアアモンドグンシンがじわじわと脚を伸ばして2番手まで差を詰めます。しかし、先頭のキタノユウジロウは最後まで行き脚が衰えることなく後続を振り切って勝利。アアモンドグンシンは差を詰めきれず1秒2差の2着で、3着にコウシュハレガシーが入りました。

 勝ったキタノユウジロウは、2、3歳シーズンの重賞では善戦止まりでしたが、3・4歳混合のはまなす賞に続き、重賞を連勝。確かな成長と充実ぶりがうかがえることから今後の重賞での走りも楽しみです。

 アアモンドグンシンは惜しくも2着に敗れましたが、3歳二冠の実力を示しました。また、3着コウシュハレガシーも3歳三冠すべて3着に加え、ここまでの4歳シーズン二冠でも2、3着と堅実なレース運びが光ります。今年の4歳世代は実力が抜けた馬がいないだけに今回出走を回避した柏林賞馬ミスタカシマも含め、三冠目の天馬賞で世代の頂点を争うことになりそうです。

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松田道明騎手「トップハンデでしたが、馬場水分もちょうど良い状態で良いレースができました。厩舎関係者のおかげで前回のはまなす賞に続き、重賞を連勝することができました。これからも厩舎一丸となってキタノユウジロウを強くするために努力しますので、よろしくお願いします」

9/22岩見沢記念回顧

2019年9月23日(月)

コウシュハウンカイが4連勝で岩見沢記念初制覇

 22日(日)は重賞・岩見沢記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝1番人気のコウシュハウンカイが優勝。ばんえいグランプリに続く今季重賞2勝目を挙げました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.オレノココロ 6.3
  2.コウシュハウンカイ 1.9
  3.ミノルシャープ 12.4
  4.ゴールデンフウジン 18.9
  5.センゴクエース 9.3
  6.ソウクンボーイ 150.0
  7.シンザンボーイ 19.9
  8.カンシャノココロ 73.7
  9.メジロゴーリキ 3.7

 ばんえいグランプリ制覇を含め今季8戦すべてで3着以内のコウシュハウンカイが1.9倍で堂々の1番人気。今季未勝利も11戦すべてで掲示板内を確保しているメジロゴーリキが3.7倍の2番人気。今季ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と重賞2勝のオレノココロが6.3倍の3番人気、今季北斗賞を制したセンゴクエースが9.3倍の4番人気と、実績馬2頭が続き、以下は単勝10倍以上となりました。

 基礎重量820キロ、馬場水分は0.9%。大外のメジロゴーリキが先行すると、ミノルシャープ、ゴールデンフウジンと5歳馬が続き、1番人気のコウシュハウンカイも差なく追走。センゴクエースは中団、オレノココロは後方からのレースとなりました。
 先行したメジロゴーリキが第2障害下に75秒で到達。ひと息入れて同馬とカンシャノココロが同時に仕掛けると、ミノルシャープ、シンザンボーイも続きますが、4頭はいずれも障害で苦戦。そんななか、5番手で仕掛けたコウシュハウンカイが力強く歩を進めると障害をひと腰先頭で通過。やや離れてメジロゴーリキ、さらにミノルシャープが3番手で続きました。
 先頭のコウシュハウンカイは障害を降りてからも力強く歩を進めると、最後までその脚色は衰えることなく、リードを保ったまま先頭でゴール。2番手のメジロゴーリキも懸命に追走したもののその差は詰まらず、残り10mあたりで一度止まりましたが、すぐに立て直されると11秒5差で2着を確保。障害6番手から差を詰めたシンザンボーイが1秒1差まで迫って3着に食い込み、上位3頭は8月のばんえいグランプリと同じ決着。障害で苦戦したセンゴクエース、オレノココロは、それぞれ8、9着という結果に終わりました。

 勝ったコウシュハウンカイは、これでばんえいグランプリを含め4連勝。岩見沢記念は、2015年の初挑戦から4回目の挑戦(昨年は出走取消)で見事初制覇となりました。

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藤本匠騎手「素直にうれしいです。絶好調で今までにないくらい最高のレースができました。上手く調教師が仕上げてくれたので、そつなく騎乗するだけだと思いました。トップハンデなので、先に行き過ぎて障害をひっかけてしまうと末脚に影響してしまうので、前を見ながら3、4番手につけていきました。前半で息を入れられた分、障害をスンナリと越えられて、ゴールまでもってくれました。今年の夏は暑かったですが、上手く乗り越えてくれたので、このまま調子を崩さないようにレースを頑張っていきたいです。これからも一生懸命頑張りますので、ばんえい競馬共々応援よろしくお願いします」

9/1はまなす賞回顧

2019年9月 2日(月)

キタノユウジロウが待望の重賞初制覇!

 9月1日(日)は重賞・はまなす賞(3、4歳オープン)が行われ、単勝4番人気のキタノユウジロウが優勝。7度目の重賞挑戦で見事初制覇を果たしました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.コウシュハレガシー 6.2
  2.ジェイカトレア 36.2
  3.アアモンドグンシン 2.9
  4.アオノブラック 8.6
  5.キタノユウジロウ 6.8
  6.ミスタカシマ 2.2
  7.ジェイコマンダー 36.1

 今年の柏林賞を含め重賞5勝の牝馬ミスタカシマが2.2倍の1番人気で、ばんえい大賞典、ばんえいダービーと3歳二冠を制したアアモンドグンシンが2.9倍の2番人気。3歳三冠すべて3着のコウシュハレガシーが6.2倍の3番人気で続き、重賞で3度の2着があるキタノユウジロウが6.8倍の4番人気と、4歳馬が人気上位を占めました。

 馬場水分は1.5%。まず最軽量の3歳牝馬ジェイカトレアが先行し、コウシュハレガシー、アアモンドグンシン、ミスタカシマらも続き、全7頭が差のない展開になりました。中間点を過ぎたあたりで先頭に替わったミスタカシマが第2障害下に53秒で到達。脚を溜めている間に、7頭が第2障害下に揃いました。
 ミスタカシマが最初に仕掛けると、コウシュハレガシー、キタノユウジロウ、アアモンドグンシンと4歳馬が続きますが、このなかでキタノユウジロウ以外の上位人気3頭が障害で膝をついてしまいます。障害を先頭で通過したのは5番手で仕掛けた3歳馬アオノブラック。先に仕掛けていたキタノユウジロウも差なく2番手で通過し、やや離れてジェイカトレア、アアモンドグンシン、コウシュハレガシーらが続きました。
 障害を降りてからはアオノブラックとキタノユウジロウが3番手以下を離し、2頭の激しい競り合いになります。一旦は前に出る場面もあったアオノブラックですが、ゴール手前で一杯になると、キタノユウジロウが身体半分だけ抜け出して勝利。アオノブラックはなんとか粘って2着。じわじわと脚を伸ばしたアアモンドグンシンが差を詰めて3着を確保。単勝1番人気のミスタカシマは、障害で苦戦して5着という結果でした。

 勝ったキタノユウジロウは、ここまで重賞ではイレネー記念、ばんえいダービー、ポプラ賞と3度の2着が最高でしたが、ここで待望の重賞初制覇を果たしました。4歳一冠目の柏林賞は無念の競走除外だっただけに、残る二冠ではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか楽しみな勝利になりました。また、手綱を取った松田道明騎手は、フジダイビクトリーで制した2017年チャンピオンカップ以来となるおよそ2年半ぶりの重賞勝利となりました。

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松田道明騎手「このレースのために厩舎関係者の皆さんに馬の状態を良くしてもらったので、十分なレースが出来ました。3歳馬(アオノブラック)も強かったですが、先輩の意地を見せ頑張ってくれました。将来性がある馬で、重賞を勝利できて嬉しいです。これからも優秀な馬に育てていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

8/11ばんえいグランプリ回顧

2019年8月12日(月)

コウシュハウンカイがグランプリ初制覇!

 11日(祝・日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上ファン選抜)が行われ、コウシュハウンカイが5回目の挑戦で見事グランプリ初制覇を果たしました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.カンシャノココロ 70.5
  2.コウシュハウンカイ 2.8
  3.センゴクエース 2.8
  4.メジロゴーリキ 11.2
  5.ミノルシャープ 24.9
  6.ソウクンボーイ 125.3
  7.オレノココロ 2.5
  8.シンザンボーイ 99.4

 今季重賞2勝で、ファン投票でも1位に支持された昨年のグランプリ覇者オレノココロが2.5倍の1番人気。北斗賞を制覇して、連勝中と勢いに乗るセンゴクエースと、今季6戦して馬券圏内を外していないコウシュハウンカイが2.8倍で並び、三つ巴の様相になりました。以下は、単勝10倍以上で4番人気にメジロゴーリキ、5番人気にミノルシャープと5歳馬が続きました。

 この日の馬場水分は前日までの降雨の影響もあり第1レースが2.0%。徐々に乾いてきたものの、ばんえいグランプリは1.8%でスタートしました。
 メジロゴーリキが最初に第1障害を通過しますが、コウシュハウンカイが替わって先行します。2番手にメジロゴーリキが続き、直後にミノルシャープ、センゴクエースが差なく追走。グランプリ3勝目を狙うオレノココロは後方からで、縦長の展開になりました。800キロ前後の重量ということもあり、各馬とも慎重に歩を進め、コウシュハウンカイが70秒で第2障害下に到達。脚を溜めている間に、ミノルシャープ、センゴクエース、メジロゴーリキも並びます。
 コウシュハウンカイが最初に仕掛けると、力強い登坂を見せ、ひと腰先頭で障害をクリア。やや離れてメジロゴーリキが2番手で通過し、ミノルシャープが3番手。やや離れてカンシャノココロとシンザンボーイが通過し、人気のオレノココロとセンゴクエースは障害で苦戦します。

 後続に差をつけ必勝パターンに持ち込んだコウシュハウンカイの脚色は衰えることなく、セーフティリードを守って先頭で歩き切りました。懸命に追いかけたメジロゴーリキはそのまま5秒9差の2着に粘り込みました。ミノルシャープはゴール前で詰まり、追い込んできたシンザンボーイがとらえて3着。障害で苦戦したセンゴクエースとオレノココロは、それぞれ7、8着という結果に終わりました。

 勝ったコウシュハウンカイは、今季重賞では2、3、2着と惜敗が続いていましたが、昨年10月の北見記念以来となる重賞制覇。また、これまでばんえいグランプリは2度の2着が最高でしたが、5度目の挑戦で悲願の初制覇を果たしました。これで今季は7戦連続3着以内と条件を問わず安定しており、引き続き重賞戦線でも活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手「今季初めての重賞勝利なのでほっとしています。自分のミスで負けたレースもあったので、取り返せてよかったです。先行するパターンに持ち込まないと、なかなか勝てないので、上手く自分のパターンに持ち込めたのが勝因かなと思います。この馬が勝つときのイメージ通りの展開でした。障害を越えてからもしっかり最後まで歩いてくました。これからも今日のような騎乗でファンの皆様の期待に応えられるように頑張ります。ばんえい競馬はまだまだ熱い競馬をやっているので、応援よろしくお願いします」

8/4ばんえい大賞典回顧

2019年8月 5日(月)

メムロボブサップ、まず一冠!

 8月4日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝1番人気のメムロボブサップが優勝。2歳シーズン二冠を制した実力馬が、トップハンデを物ともせず3歳三冠の初戦を制しました。

 【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.アオノゴッド 24.6
  2.ジェイエース 11.7
  3.ジェイカトレア 73.7
  4.インビクタ 8.3
  5.アオノブラック 5.3
  6.ギンノダイマオー 4.0
  7.メムロボブサップ 2.0
  8.サクラドリーマー 40.4
  9.アポロン 30.9

 ナナカマド賞、イレネー記念と2歳シーズン二冠を制したメムロボブサップが2.0倍で1番人気。2歳シーズン三冠すべて2着のギンノダイマオーが4.0倍の2番人気で、ヤングチャンピオンシップの覇者アオノブラックが4.6倍の3番人気、今季5勝と充実のインビクタが8.3倍の4番人気。以下は10倍以上で、実績通りの人気になりました。

 馬場水分は0.5%と乾いた馬場の中、レースはスタート。ギンノダイマオーが勢いよく第1障害を通過しますが、インビクタが交わして先行します。メムロボブサップ、アポロン、ジェイエースらが続き、ギンノダイマオー、アオノブラックも差なく追走。各馬刻みながら歩を進めます。多少ばらけた展開になりましたが、先頭のインビクタが第2障害下に60秒で到達しました。
 ひと呼吸入れてインビクタが最初に仕掛けましたが、障害の天板で膝を折ってしまいます。続いて仕掛けたジェイエースも障害で止まり、溜めて仕掛けたメムロボブサップとギンノダイマオーがほぼ同時に障害をクリア。3番手で通過したアオノブラックとは大きく差があり、この2頭の争いに持ち込まれました。ギンノダイマオーは、障害を越えた勢いで先頭に立ったメムロボブサップに懸命に食らいつきますが、残り30メートルを過ぎたあたりで詰まってしまいます。メムロボブサップはこの間に差を広げ、ゴール前で一度は止まりましたが、余裕を持って立て直して勝利しました。

 ギンノダイマオーは、ゴール前でも詰まりますが、9秒差で2着を確保。2歳シーズン三冠に続いてまたしても2着という結果になりましたが、どんな条件でも安定した結果を残せるのは力がある証拠でしょう。さらに2秒9差の3着にはアオノブラックが入り、2歳シーズン三冠に続いて、3歳三冠初戦も上位3頭の顔ぶれは同じという結果になりました。

 2歳シーズンは惜しくも二冠に終わってしまったメムロボブサップは、まず3歳の一冠目を奪取。ハンデ差最大50キロのトップハンデ700キロで完勝した内容から、3歳シーズンこそはと期待がかかる結果になりました。

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阿部武臣騎手「素直に嬉しいです。昇り調子ではありましたが、夏バテしないように体調管理するのが大変でした。思っていたより元気があって良かったです。スタートダッシュも良く、第2障害までは息を入れながら先行できました。トップハンデで、障害を降りてからどこまで歩けるのかとは思いましたが、しっかりと歩いてくれました。(今後について)ゆくゆくはばんえい記念に出られるよう育っていって欲しいです。これからもメムロボブサップ共々、応援よろしくお願いします」

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