5歳馬アアモンドグンシンが2つ目の古馬重賞制覇
3月1日(日)は重賞・チャンピオンカップ(4歳以上重賞競走優勝馬)が行われ、単勝1番人気のアアモンドグンシンが優勝。3歳時には二冠を制した実力馬がその力をいかんなく発揮しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.シンザンボーイ(810) 16.2
2.コウシュハレガシー(810) 45.5
3.コウシュハウンカイ(850) 17.9
4.アアモンドグンシン(810) 2.1
5.センゴクエース(810) 3.1
6.キタノユウジロウ(810) 17.8
7.オレノココロ(820) 3.7
単勝1番人気に推されたのはアアモンドグンシン。12月のドリームエイジカップを勝利し、年明けの天馬賞を2着など好調ぶりがうかがえることから2.1倍と高い支持を得ました。ドリームエイジカップ2着など近走復調がうかがえるセンゴクエースが3.1倍の2番人気、このレースを3勝しているオレノココロは3.7倍の3番人気。以下は10倍以上で三つ巴の様相となりました。
無観客競馬として行われたチャンピオンカップは、小雪が降るなかスタート。アアモンドグンシンが先行し、オレノココロ、センゴクエースが追走。中間点を過ぎたあたりでキタノユウジロウも位置取りを上げましたが、アアモンドグンシンが先頭で第2障害下に到達。ここまで57秒というペースでした。
各馬が第2障害下に揃う前にアアモンドグンシンが最初に仕掛けると、スンナリとひと腰でクリア。これに続いたセンゴクエースは障害で膝を折ってしまい、3番手で仕掛けたオレノココロがひと腰で上がり2番手で通過します。3番手以降はシンザンボーイ、キタノユウジロウ、コウシュハレガシーという順で差なくクリアし、立て直したセンゴクエースは6番手での通過となりました。
アアモンドグンシンは、2番手のオレノココロ以下に差をつけると、一歩一歩、力強く前進。最後まで脚色衰えずに先頭でゴールしました。オレノココロは残り20メートルあたりからじわじわと差を詰めましたが、3秒2差で2着と4度目のチャンピオンカップ制覇とはなりませんでした。脚を伸ばしたセンゴクエースが3着に入り、上位人気3頭での決着となりました。
勝ったアアモンドグンシンは、今季4歳シーズン三冠では柏林賞4着、銀河賞2着、天馬賞2着と無冠に終わりましたが、古馬重賞はドリームエイジカップに続き2勝目。通算でもばんえいダービー、ばんえい大賞典と4つ目のタイトル制覇となりました。昨年11月の北見記念5着以後は、ハンデに恵まれたレースもありましたが、9戦して7勝、2、3着各1回と好成績。今後の活躍も大いに期待できるでしょう。
長澤幸太騎手「前日からずっとお客さんがいない状態で少し寂しいですが、(テレビやインターネットなど)画面で観戦してくれている人がたくさんいると思い頑張りました。雪が降って馬場が軽めだったので積極的に行きました。最後まで力強く歩いてくれて良かったです。このまま順調に育てて、ばんえい記念を獲ることができるようになりたいです。この状況が落ち着いたら競馬場に今まで以上にたくさんのファンの皆さんが足を運んでもらえるよう頑張りますので、応援よろしくお願いいたします」