無傷の10連勝で2歳シーズン二冠達成
12月30日(月)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産駒特別選抜)が行われ、単勝1番人気のキョウエイリュウが優勝。ナナカマド賞に続き無敗で2歳シーズン二冠を達成しました。
【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
1.コマサンダイヤ(600) 11.5
2.エンゼルフクヒメ(580) 82.9
3.アオノソルテ(590) 65.9
4.タケノダイマオー(590) 15.0
5.デッカクナーレ(590) 134.3
6.キョウエイリュウ(620) 1.5
7.カイセドクター(600) 18.4
8.シルバーアロイ(590) 135.9
9.サロマタイショウ(590) 73.1
10.ブラックサファイア(600) 2.8
注目は、ナナカマド賞を含めデビューから9連勝中のキョウエイリュウと、休養明け後、目下7連勝のブラックサファイア。それぞれ1.5倍、2.8倍と人気を集め、オッズ上では2頭の一騎打ちムードとなりました。これにナナカマド賞3着のコマサンダイヤ、釧路産駒特別2着のタケノダイマオー、北見産駒特別を勝利したカイセドクターが続くかたちとなりました。
人気のキョウエイリュウはゲート内で暴れるシーンもありましたが、ゲートが開くと果敢な走りで先行。中間点を過ぎたあたりでコマサンダイヤ、エンゼルフクヒメ、ブラックサファイアも上がってきます。アオノソルテ、デッカクナーレ、シルバーアロイらはやや置かれ、前7頭はほぼ横一線のまま、わずかにブラックサファイアが最初に第2障害下に到達。ここまで48秒というペースでした。
ブラックサファイアがひと息入れて仕掛けると難なく障害をひと腰。これに続いたキョウエイリュウ、カイセドクター、コマサンダイヤもひと腰でクリアします。
先頭のブラックサファイアは残り20メートルまでキャンターで走り、後続との差を広げます。しかし、残り10メートルで脚色が鈍ると、キョウエイリュウが接近。2頭の追い比べとなりましたが、最後まで脚勢が衰えなかったキョウエイリュウがゴール前でとらえ、差し切って勝利。障害3番手のカイセドクターがそのまま3着を確保しました。
勝ったキョウエイリュウはデビューから無傷の10連勝で2歳シーズン二冠を制覇。着差はわずかでしたが、20キロの重量差で差し切ったことから着差以上に強い内容でした。三冠最後のイレネー記念は定量戦で行われるだけに、出走が叶えば偉業達成も十分手の届くところにあるでしょう。
一方、2着に敗れたブラックサファイアは連勝が止まりましたが、見せ場十分の内容。今後が楽しみになる一戦となりました。こちらも順調ならイレネー記念で逆転を狙うことになるでしょう。
松田道明騎手「無事に勝利できてほっとしています。(無敗のプレッシャーも)前日まではありましたが、本番では負けることもあるだろうと少し開き直っていました。各地域の代表馬が揃うレースでしたが、この馬は切れも抜群な馬で、他の出走馬の弱点があればと考えながら騎乗しました。ハンデ差はありましたが、あまり気にすると考え過ぎてしまうので、乗った時の感覚でレースに挑みました。イレネー記念は負けられないですね」