オレノココロが重賞20勝を達成!
25日(日)は重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上、馬齢選抜)が行われ、単勝2番人気のオレノココロが優勝。ばんえいナンバーワンの実力を見せつけ、重賞20勝目を挙げました。
【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
1.オレノココロ 4.5
2.マルミゴウカイ 5.0
3.ホクショウディープ 100.1
4.シンザンボーイ 5.9
5.キサラキク 65.5
6.マツカゼウンカイ 9.2
7.センゴクエース 3.9
8.フジダイビクトリー 8.4
9.ミノルシャープ 12.6
10.コウリキ 12.6
実績上位のオレノココロとセンゴクエースが重量を積まれたため、オッズもばらつき加減。10頭中6頭が単勝ひと桁台で、同オッズで並んだ7番人気のミノルシャープとコウリキにしても12.6倍と、まれにみる混戦模様となりました。
馬場水分は1.8%でスタート。700キロ台後半の重量とあって、全馬がいっせいに飛び出すと、勢いよく第1障害を通過。オレノココロ、コウリキあたりがペースを握りましたが、他馬も遅れず追走し、若干速めの展開で第2障害を迎えました。
ひと呼吸置いて、オレノココロとマルミゴウカイが仕掛けると、シンザンボーイも登坂を開始。ミノルシャープ、コウリキと、他馬も堰を切ったように障害を登り始めます。なかでも切れのある登坂を見せたのはミノルシャープとシンザンボーイで、この2頭が並ぶようにして第2障害を突破。若干遅れてオレノココロが3番手でクリアしましたが、フジダイビクトリー、マツカゼウンカイ、マルミゴウカイ、コウリキも遅れることなく障害を下り、どの馬にもチャンスがありそうな展開で最後の平坦路を迎えました。
障害後に勢いよく抜け出したミノルシャープが先頭。2番手でシンザンボーイが続き、両馬が懸命に押し切りを図ります。そこへ内から勢いよく伸びてきたのがオレノココロで、残り15メートルを切ったあたりで2番手に浮上。それでも先頭とは差がありましたが、残り10メートルを切ったところで、ミノルシャープがストップして勝負あり。オレノココロがその隙に敢然と抜け出し、重賞20勝目のゴールを果たしました。後続がドッと押し寄せ、3秒7の間に6頭がひしめく大混戦になった2着争いは、わずかにシンザンボーイに軍配。ミノルシャープはしまいに失速したものの、他馬の追撃をなんとか振り切り3着で入線しました。
近況は今ひとつの成績が続いていたオレノココロでしたが、ばんえい最強馬の意地を見せ、重賞タイトルを大台の"20"に乗せました。トップハンデに加え、スピード優先の700キロ台のレースとあってオッズも控え気味でしたが、障害をすんなり3番手で下りられれば、この馬の勝ちパターンでしょう。今後の重賞戦線は基礎重量が上がってパワー勝負となるだけに、これからがこの馬のシーズン。今冬の活躍も十分に期待できそうです。
鈴木恵介騎手「ハンデは結構ありましたが、今回は攻める感じで先行しました。第2障害を越えてから前に2頭いましたが、脚いろが悪くなっているのが分かったので、もしかしたら届くかなと思いました。今回の勝利で重賞20勝になりましたが、ばんえいを代表する馬なので、これからまだまだ楽しみな馬だと思います」