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12/29ヤングチャンピオンシップ回顧

アオノブラックが初タイトル!

 29日(土)は重賞・ヤングチャンピオンシップ(2歳、産地選抜)が行われ、単勝3番人気の釧路産、アオノブラックが優勝。ナナカマド賞3着の雪辱を果たし、重賞初制覇を成し遂げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.ギンノダイマオー 2.0
  2.ゴールデンカイザー 142.7
  3.ダイリンファイター 173.2
  4.アオノブラック 6.1
  5.サカノハマナカ 189.9
  6.インビクタ 19.3
  7.ヤマサンブラック 24.4
  8.エースモリウチ 22.2
  9.メムロボブサップ 2.3
 10.カツヒーロー 76.5

 人気の中心は、デビューから【6・3・1・0】と抜群の安定感を誇るギンノダイマオー。ナナカマド賞2着からも地力は確かで、目下2連勝中と勢いに乗っているのも魅力。対してナナカマド賞を勝ったメムロボブサップも安定感のあるレースを見せており、この2頭による一騎打ちムード。これにナナカマド賞3着のアオノブラックが割って入れるのか、注目が集まりました。

 馬場水分1.2%をものともせず、各馬が勢いよく第1障害を突破しますが、その後は思い思いに脚を止める展開。インビクタが軽快に飛ばし、エースモリウチが2番手。メムロボブサップ、ギンノダイマオー、アオノブラックといった人気どころは、その後ろから。若干速めの展開で第2障害を迎えました。
 全馬がそろい切らないうちに、インビクタが登坂を開始し、エースモリウチもこれに続きます。上位人気勢も次々と仕掛けるなか、先頭クリアはエースモリウチ。半馬身ほどの差でインビクタが続き、同じような差でギンノダイマオーも突破。以下アオノブラック、メムロボブサップ、ダイリンファイターの順で、最後の平坦路に向かいました。
 このなかで際立つ脚いろを見せたのはアオノブラックとメムロボブサップ。みるみるうちにエースモリウチとギンノダイマオーに追いつき、横一線で残り20メートルを通過します。ここからもう一段の加速をしたのが、アオノブラックとギンノダイマオー。並んだまま最後の根性比べを演じた結果、わずかに0秒4差だけ、アオノブラックが先着し、初のタイトルを手にしました。2着から5秒1差の3着にはメムロボブサップが入り、人気サイドでの決着となりました。

 やや離れた3番手評価だったアオノブラックでしたが、しぶとい末脚を見せ、世代上位の力を証明。父のケンジュオーは重賞未出走、母のノリノメイチャンも重賞に5度挑戦し、ばんえいプリンセス賞の6着が最高だっただけに、2歳の時点で早くも父母を越える結果を出しました。実戦では初のコンビとなった菊池一樹騎手の落ち着いた騎乗も光った一戦。ともに今後の飛躍が期待できそうです。
 2着のギンノダイマオーは、ナナカマド賞に続く2着。ただ、崩れ知らずの戦績からも、この世代では力上位の存在。タイトルを手にする瞬間も、そう遠くはなさそうです。

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菊池一樹騎手「勝つつもりで騎乗しましたが大接戦で最後までわからなかったです。道中は予想以上に速くて、馬場も重たかったですが、馬のペースに合わせて騎乗しました。調教はつけさせてもらっていましたが、レースは初めて騎乗するので、調教の感覚を大切に騎乗しました。来年も頑張りますので、応援よろしくお願いします」

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