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重賞(特別)回顧 アーカイブ

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8/14ばんえいグランプリ回顧

2016年8月15日(月)

オレノココロが実力を見せつける!

 14日(日)は重賞・ばんえいグランプリ(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のオレノココロが優勝。旭川記念、北斗賞(ともに3着)の雪辱を果たし、重賞11勝目を飾りました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.フジダイビクトリー 3.2
  2.カイシンゲキ 69.1
  3.サクラリュウ 67.3
  4.キタノタイショウ 41.6
  5.キサラキク 63.0
  6.ニュータカラコマ 3.5
  7.オレノココロ 4.8
  8.コウシュハウンカイ 3.4
  9.アオノレクサス 24.7
 10.オイドン 18.5

 このレースを連覇中のフジダイビクトリーが1番人気に推されましたが、コウシュハウンカイ、ニュータカラコマも差のないオッズ。オレノココロも4.8倍で続き、この4頭の争いと見られました。馬場水分は0.8%と、乾いた馬場でゲートが切られました。

 重い馬場もあってか、第1障害を越えたあたりから各馬が刻みはじめます。キタノタイショウ、ニュータカラコマなどが交互に先頭に立ち、馬群をリード。幾度も脚を止めながら、ようやく第2障害にたどり着きました。
 息を整えたのち、最初に動いたのはコウシュハウンカイ。さらにひと呼吸入れて、フジダイビクトリー、ニュータカラコマ、サクラリュウが仕掛けます。そしてカイシンゲキやオレノココロも登坂を開始したあたりで、コウシュハウンカイが荷物を天板まで曳き上げ、難関を突破します。さらにニュータカラコマもクリア。そして3番手で越えたのが、ひと腰で登り切ったオレノココロ。フジダイビクトリーも4番手で障害を下りました。
 先頭を行く2頭は激しいデッドヒートを展開。やや鈍った脚いろながらも、しぶとく脚を前に出します。しかし、それを上回る脚いろでオレノココロが差を詰めにかかり、残り20メートル付近でニュータカラコマを、そして残り10メートルでコウシュハウンカイを捕らえます。あとは、ゴールまで突き進むのみ。結局2着に8秒5差をつけ、夏のばんえい王者に輝きました。コウシュハウンカイは残り5メートルで脚が止まり、その隙にニュータカラコマが交わして2着。立て直したコウシュハウンカイが3着で、1番人気のフジダイビクトリーは僅差の4着となりました。

 ばんえい十勝オッズパーク杯こそ制したものの、その後は今ひとつだったオレノココロ。しかし、この大一番を制し、昨シーズン終盤に見せた強さが本物であることを証明しました。障害さえ克服できれば、頂点もうかがえる存在。今後の活躍がさらに楽しみとなりました。
 ニュータカラコマは残り15メートル付近でいったん脚を止めたものの、最後にコウシュハウンカイを交わして2着。連続連対を6に伸ばし、今の充実ぶりを示しました。その堅実なレースぶりからも、目が離せない存在です。
 コウシュハウンカイは積極的に運んだ分で、むしろそのレースぶりに好感が持てました。今後も中心勢力の1頭として、要注目です。

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鈴木恵介騎手「ニュータカラコマとコウシュハウンカイが先頭にいたので、この2頭を見ながらレースを運びました。この2頭が自分の予想より速いペースだったので、慌てないでこの馬のペースで進めました。障害だけが心配でしたが、天板まで一気に登り、ヒザを折らないでくれたのが勝因だと思います」

7/31ばんえい大賞典回顧

2016年8月 1日(月)

マルミゴウカイがタイトル奪取!

 31日(日)は重賞・ばんえい大賞典(3歳オープン)が行われ、単勝4番人気のマルミゴウカイが優勝。重賞初挑戦・初制覇を果たし、3歳戦線の主役に名乗りを上げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.プレザントウェー 28.7
  2.マルミゴウカイ 8.8
  3.サクラダイチ 24.5
  4.ツルイテンリュウ 10.1
  5.アアモンドヒューマ 38.9
  6.ホワイトドラゴン 75.4
  7.ムサシブラザー 2.2
  8.キタノリュウキ 4.3
  9.グレースゴールド 40
 10.アラワシキング 4.2

 もともと波乱傾向にある一戦ですが、今回は重賞勝ち馬が1頭もいないメンバー構成となり、混戦に拍車をかけました。ヤングチャンピオンシップ4着で、とかちダービーを勝ったムサシブラザーが1番人気に推されましたが、どの馬にもチャンスがありそうというのがオッズからも見てとれます。三冠初戦を制すのはどの馬か、馬場水分1.9%のなか、注目のゲートが開きました。

 第1障害でグレースゴールドが多少もたつく場面もありましたが、道中は各馬ともゆったり運んで横一線。中間点過ぎからアアモンドヒューマがマイペースで進んだものの、他馬はほとんど差なく第2障害を迎えました。
 ひと息入れたのちに動いたのはホワイトドラゴンとキタノリュウキ。それを合図に、各馬が一斉に登坂を開始します。最初に抜け出したのは前記2頭で、やや遅れてマルミゴウカイ、サクラダイチ、ツルイテンリュウが続きました。
 そのなかからマルミゴウカイが抜群の末脚を発揮。一気に他馬を突き放し、残り20メートル付近で独走態勢を築きます。ツルイテンリュウ、ホワイトドラゴン、キタノリュウキは横並びの状態でこれを追い、残り10メートル付近でキタノリュウキが抜け出して2番手に浮上。ただ、そのころ先頭のマルミゴウカイはすでにゴール寸前。そのまま先頭でゴール線を突破し、圧勝で初タイトルを手にしました。7秒7差の2着にキタノリュウキ。さらに3秒3差の3着にはツルイテンリュウが入りました。

 マルミゴウカイは6月から6連続3着以内を続けていましたが、その充実ぶりを示す圧巻の勝ちっぷりで、三冠戦線に期待をつなぐ一戦となりました。父ダイエイヒーローは10歳まで息長く現役を続けただけに、今後の成長も見込めるでしょう。さらなる活躍が期待できそうです。

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藤本匠騎手「思っていたよりずっと動きが良かった。初騎乗ですが癖を見ていたので、障害に重点を置きました。降りてからは大丈夫だと思っていました。まだ成長途中の3歳なので、これから体も大きくなるし楽しみですね」

7/17北斗賞回顧

2016年7月18日(月)

ニュータカラコマが久々の重賞制覇!

 17日(日)は重賞・北斗賞(3歳以上オープン)が行われ、単勝4番人気のニュータカラコマが優勝。2014年の北斗賞以来となる重賞6勝目を挙げました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.ニュータカラコマ 4.1
 2.オレノココロ 3.5
 3.コウシュハウンカイ 3.3
 4.ホクショウユウキ 127.9
 5.オイドン 17.5
 6.ハクタイホウ 30.5
 7.フジダイビクトリー 3.3
 8.キサラキク 72.1
 9.キタノタイショウ 42.8

 混迷の古馬戦線を象徴するかのように、上位人気馬のオッズは僅差。票数の差でフジダイビクトリーが1番人気となり、以下コウシュハウンカイ、オレノココロと続き、やや離れてニュータカラコマ。まんじ巴の一戦という下馬評になりました。

 小雨が降る中、馬場水分1.5%でスタート。道中はニュータカラコマが引っ張る展開となりましたが、各馬とも遅れずに追走。ほぼ横一線で中間点を通過し、その後も多少の一進一退はありましたが、ほぼ横並びのまま第2障害を迎えました。
 じっくりとためたのち、6頭が同じタイミングで登坂を開始。なかでも人気上位4頭のコウシュハウンカイ、ニュータカラコマ、フジダイビクトリー、オレノココロがひと腰で突破し、下馬評通りのレースを展開します。
 その中からニュータカラコマがギャロップで抜け出し、残り30メートルで先頭へ。1馬身程度の差でコウシュハウンカイが続き、さらに1馬身差でオレノココロ。その半馬身後方からフジダイビクトリーも追走します。残り10メートルを切ってニュータカラコマとコウシュハウンカイの脚いろが若干鈍り、オレノココロが急追。フジダイビクトリーも懸命に食い下がり、手に汗を握る好レースとなります。しかし、ニュータカラコマがしぶとく粘り切り、先頭でゴールを果たしました。0秒6差の2着にコウシュハウンカイが入り、さらに0秒5差の3着にオレノココロが入線しました。

 久々の重賞タイトルとなったニュータカラコマですが、今年のばんえい記念や旭川記念で2着しているように、古馬トップクラスの力があるのは明らかです。最後までぎりぎりもたせた西騎手の好騎乗も光っており、今回の勝利で勢いづくか、今後もこのコンビに注目です。

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西将太騎手「先輩ジョッキーからアドバイスをいただき、積極的にレースをしました。第2障害を降りて一歩前に出ましたが、このままもってくれたらいいなと思いました。最後は接戦になりゴール板過ぎるまで結果はわかりませんでした。これからも一戦一戦大切に騎乗しますので、応援をよろしくお願いいたします」

7/3柏林賞回顧

2016年7月 4日(月)

センゴクエースが順当勝ち!

 3日(日)は重賞・柏林賞(4歳オープン)が行われ、単勝1番人気のセンゴクエースが優勝。これで世代限定戦に限れば15戦全勝。圧倒的な力を示し、4歳三冠の初戦を制しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
  1.シリウス 65.3
  2.キンメダル 35.1
  3.コウリキ 8.7
  4.アアモンドロシア 29.4
  5.センゴクエース 1.3
  6.アスリート 8.8
  7.タキニシサンデー 45.5
  8.メムロコマチ 53.1
  9.バウンティハンター 7.1
 10.イノリノチカラ 105.4

 古馬オープンを相手に勝ち鞍を挙げているセンゴクエースが断然の1番人気。焦点は2着争いで、バウンティハンター、コウリキ、アスリートが相手候補として推されました。

 馬場水分2.2%のなか、注目のスタート。各馬いっせいに飛び出し、道中はタキニシサンデー、アスリートあたりが馬群をリードします。中間点あたりから徐々にばらけはじめ、前記2頭の後ろからアアモンドロシア、センゴクエースなどが追走する形で第2障害を迎えました。
 ひと息入れてからタキニシサンデーとアスリートが登坂開始。しかし、切れは今ひとつで、遅れて仕掛けたセンゴクエースがひと腰で越え、先頭クリアを果たします。遅れてバウンティハンター、タキニシサンデーが続き、イノリノチカラ、アアモンドロシア、キンメダルも追撃態勢に入りました。
 ただ、そのころセンゴクエースは早くも残り20メートル付近。その後も脚いろは衰えることなく、独走のままゴールまで荷物を運び切りました。13秒3差の2着にバウンティハンターが流れ込み、さらに3秒2差の3着には、単勝最低人気のイノリノチカラが食い込みました。

 トップハンデ720キロを課せられたセンゴクエースでしたが、それをものともせず、卓越した力を披露。圧倒的なパフォーマンスで、重賞7勝目を挙げました。世代敵なしとなれば、今後目指すのは古馬の頂点。さらなる成長がカギとなりますが、期待はふくらむ一方です。

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鈴木恵介騎手「馬体重は前走より25キロ減っていましたが、もともと馬体が大きい馬なのであまり気になりませんでした。道中はハンデの軽い馬が先行していたので、無理についていかず控えながら行きましたが、第2障害を降りた瞬間、いけると思いました。これからもセンゴクエースの応援をよろしくお願いします」

6/19旭川記念回顧

2016年6月20日(月)

コウシュハウンカイが連覇を果たす!

 19日(日)は重賞・旭川記念(3歳以上オープン)が行われ、単勝3番人気のコウシュハウンカイが優勝。ばんえい記念3着馬が地力の高さを見せつけ、このレース連覇を達成しました。

【出走馬】※馬名右の数字は単勝最終オッズ
 1.オイドン 11.9
 2.キタノタイショウ 15.7
 3.ホクショウユウキ 43.8
 4.ニュータカラコマ 3.4
 5.ハクタイホウ 79.8
 6.コウシュハウンカイ 3.9
 7.キサラキク 61.8
 8.オレノココロ 2.2
 9.フジダイビクトリー 15.6

 今後のばんえいを占う好メンバーがそろった一戦となりました。昨年後半から調子を上げ、重賞に限れば4連勝中のオレノココロが1番人気。地力あるニュータカラコマ、コウシュハウンカイが続き、この3頭が人気を分け合う形。馬場水分2.3%のなか、注目のゲートが開きました。

 フジダイビクトリーが第1障害で多少もたついたものの、それ以外はほぼ横一線。各馬ともリズム良く進んでいる印象で、並んだまま第2障害を迎えました。
 ひと息入れて仕掛けたのはコウシュハウンカイで、オレノココロ、ニュータカラコマ、キタノタイショウもこれに反応。しかし、コウシュハウンカイが難なく突破し、先頭で障害を下りていきます。差なくニュータカラコマが続いて、オレノココロが3番手でクリア。以下ハクタイホウ、ホクショウユウキ、フジダイビクトリーと続きました。
 後続も懸命な追い上げを見せますが、先頭を行くコウシュハウンカイの脚どりは軽く、楽な手応えで残り10メートルを通過。むしろ追いかけるニュータカラコマの脚が鈍った印象で、セーフティーリードを保ったまま、コウシュハウンカイが先頭で荷物を運び切りました。4秒9差の2着にニュータカラコマ、さらに1秒2差の3着にオレノココロが入線しました。

 ばんえい記念3着を含め、これで9連続3着以内と充実一途のコウシュハウンカイ。昨年のこのレース以来、1年ぶりのタイトル奪取で勢いに乗ってくることでしょう。引き続き注目の存在です。

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藤本匠騎手「馬は落ち着いていたし、スタートダッシュも良く前方の位置を取れたので、思い通りのレースになったと思います。先頭で第2障害を越えましたが、ゴール際で追い込まれるタイプなので、最後まで気を抜かず追いました。まじめな馬ですから、今後もひとつでも多く重賞を獲れるよう頑張ります」

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